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東京 新宿 バイク修理 「探求」 ガレージUCGブログ

日々GARAGE-UCGで如何なる修理や探求が行われ、どんなガレージライフを過ごしているのだろうか?

2013年、あけましておめでとうございます。

2013年01月08日 | UC事総論
振り返れば、大改装で始まった2012年もあっという間に過ぎてしまいました。
そしてこの年末年始は新たな形で使い始めたガレージ内のまだ出来ていなかった片付けや、ちょっとした事務所の改装を行い新年業務を迎えようとしておりましたが、ガレージの仕事始めである本日、勤務予定だったスタッフ(私=UCGを含めた二名)は風邪で熱に見舞われてしまい出勤することが出来なくなり止む無く本日は臨時休業とさせていただきました。

去年は本当にいろいろな作業を行いました。個人の方からの作業依頼だけでなく、同業他社からも各部品や車体の修理依頼を受け、少しづつではありますがいろいろなバイク修理技術を模索し、以前にも増して修理できる可能性は大きく広がってます。


現在も風邪を引いた状態で床に伏せた状態のままではありますが、しっかり体調を回復させてまたガレージ業務に専念したいと思っております。
もし本日ご連絡&ご相談頂いた方おりましたら、本当に申し訳ございません。

さぁ、今年も頑張るぞ~!

まだまだ終わりのない修理&メンテナンスの世界ではありますが、レース活動も含めてより盛り沢山なガレージUCGにして参りたいと思っております。
本年もよろしくお願い致します。

ガレージUCG

ご支援ありがとうございます。

2011年03月20日 | UC事総論
皆様からの多くの物資、ご支援頂きありがとうございます。
昨晩、ガレージ業務終了後に、軽トラにて森くま東京支部へ物資を輸送し、仕分け後にキャラバン満載ギリギリにて積換え、その後、鈴鹿=伊藤レーシング様のトラックに再積み替え後、森のくまさん佐藤塾本拠地のガレージに20日昼に到着したとの連絡がありました。呼びかけに迅速に対応、全国からご支援頂きました各メーカー様、並びにサイトを見てお力添え下さった方々、本当にありがとうございます。

また日頃ガレージUCGに訪れて下さる方からの支援物資も提供して頂けた事、一人一人は小さな力ではありますが、チームスタッフはもちろんのこと、私=UCG、そしてガレージUCGスタッフも大きな勇気を頂きました。

まだまだ今回の大災害のもたらした甚大な被害は、長い復興期間を要すると思われるので、今回限りという事では無しに、皆で継続して出来る限りの支援が出来ればという思いです。

僕達はいつだって一人じゃない。

改めて被災された方々へ、お見舞い申し上げます。

RT森のくまさん佐藤塾チーム員&ガレージUCGスタッフ一同

東北地方太平洋沖大地震につきまして御支援のお願い

2011年03月15日 | UC事総論
日々、お世話になりっ放しの皆様&探求者へ

これまでの歴史では考えられない程の大災害に見舞われ、東北地方、仙台を本拠地とするRT森のくまさん 佐藤塾のチームメイトの無事も、ようやく確認出来ました。しかし、未だにインフラは復活しておらず、物資供給もままならない状況で、避難所には多くの方々が居られ、緊急を要する事態になっております。

私UCG、またUCGスタッフもメカニックとして在籍している、全日本ロードレース選手権参戦チームで仙台が本拠地の「RT森のくまさん 佐藤塾」より、支援要請がございました。残念な事に、UCGスタッフの地元 福島県浜通りも壊滅的なダメージになってしまっております。

至る所で食料等も手に入りにくくなっており、インフラも完全復旧していない中、都内も大変な状態になっているので、無理は求められませんが、都内に暮らす森くまチームメンバーと全日本で繋がりのあるお店=メカニック達、少しでも協力したいという一心です。僕らの力では、とても小さなものかもしれません、それでも悲しみに暮れている方々が、一人でも多く状況改善されるように行動しなくてはいけません。あまりにもその被害範囲は広大です。

黙ってテレビを見続けているだけでは、何も状況は改善しません。何日もただ、テレビで悲惨な光景ばかりをじっと見続ける事はもう出来ません。

RT森のくまさん 佐藤塾サイトを通じてメッセージが発信されました。
MFJサイトにも掲載されております。

被災地ですぐに役立てる生活必需品等、ご支援頂けるようでしたら、当ガレージUCG、または森のくまさん広報宛現在は佐川急便営業所止めにて受け付けております。よろしくお願い致します。

佐川急便 担当店 仙台泉店
営業所番号 8018
住所 宮城県仙台市泉区明通4-3
集荷専用電話番号 022-342-7832
お問い合わせ電話番号 022-342-7833
FAX番号 022-342-7835

送り先
〒981-3132 宮城県仙台市泉区将監11-2-19
有限会社マネジメント・インターゼットテクノ
レーシングチーム森のくまさん佐藤塾 佐藤孝司
TEL 022-372-7075


微力ではあるかもしれませんが、無事だったチーム員で、被災された方々へ届くよう活動したいと思っております。

僕らが日々働く事は、もちろん自分の生活の為である。
そして我々の未来の為である。

しかし、それは日本という国家の中で、皆が健全に暮らせるから成り立つ事が、今回の悲劇的な災害で、はっきりと理解出来ました。この悲しみは全ての人の記憶に刻まれる事です。 しかしまだ明日の事さえもわからないままになってしまっている方々が大勢います。

ほんの小さな力かもしれない、だが、この大きな悲劇を皆で乗り越えられたら、きっとそれが一番素晴らしい事だと思う。

東北地方は、何度も旅した。優しくて暖かい人々、きれいな景色、おいしい食べ物。
良い経験や思い出を与えてもらうだけだったから、このまま黙って見てはいられません。映像を見て、悲しみで落ち込むだけの毎日では何も生まれない。

また、もしこれまでの中で、大地震や大災害等を経験した方、有用なアドバイスもありましたらお知らせ下さい。

微力ではありますが、我々、関東在住でチームに在籍する者達、そして全日本で繋がりのあるメカニック&選手らと共に輸送する予定です。

既に往復分の燃料も最低限ですが、確保してあります。

上記に関しまして、森のくまさんサイト内の連絡先に加えまして、ガレージUCGにご連絡頂いても構いません。
通常メール業務は行っておりませんが、今回の救援に関しまして、メールでもご連絡受け付けさせていただきます。

必要なのは、すぐに役立つ物です。
主に、水、保存の利く食料=主食、暖の取れるもの(カイロ等)毛布 紙おむつ 粉ミルク
生活必需品、トイレットペーパー等
出来れば、すぐに役立つ有用なものをご支援下さい。
金銭的な支援は、信頼出来る機関に寄付して頂くようお願い致します。


そのような状況ではありますが、ガレージ業務も出来る限り頑張ります。

http://morikuma-miztec-rt.com/
↑RT 森のくまさん 佐藤塾公式ホームページ ご参照下さい。

http://blogs.yahoo.co.jp/achichimafurada/62995946.html
↑J-カスタム (全日本繋がりのメカニック小林さんのガレージ、今回の支援、共に行う予定です。)

出来る限り通常営業、あらゆるバイク修理に関しての御相談を受け付けられるよう心掛けますが、突然の臨時休業や営業時間を変更する場合ございますのでご理解ご協力下さい。

ガレージUCG 

3/11日の大地震につきまして。

2011年03月12日 | UC事総論
ガレージ業務に追われ、大変久しぶりのブログになります。本当に申し訳ございません。
お預かりしておりますバイク、いずれの車輛も地震によるダメージは3月11日時点ではございません。

被災された方々、このような大惨事になってしまい、大きなショックを受け、何一つ言葉が浮かびません。
本当に、このような惨事を目の当りにし、どのようにコメントを書けば良いのでしょう。とても心が傷み、悲しみに暮れております。

東日本一帯を激しく襲った大地震、ガレージのある新宿でも、人生の中で経験した事の無い大変な揺れに襲われました。
作業場に置いてある水槽は水がこぼれ出し、いくつかの物も落ちました。近所では建物が歪んで、ドアが開かなくなる家もあったようです。

何より恐怖と不安でパニック状態になったのが、可能性があるのかはわかりませんが、もし根元から倒れたとしたら、確実にガレージにも覆い被さる目の前の高層ビルが、想像を絶する程にたわんでいたことです。思い出すだけで、今でも恐怖に襲われます。

高層ビルは、たわんで揺れを吸収する構造だというのは聞いた事がありますが、見上げれば板切れのようにしなり続け、限度を超えて崩壊するのではないか?という状態に襲われ、何も成す術も無いまま、周辺に居た方と計り知れない恐怖を抱きながら、立ち尽くしました。
また夕方以降は、至る所渋滞し、青梅街道や大久保通り、どこも徒歩で帰宅を試みる方が大勢おりました。

東北方面にお住まいの方々や、仲間の安否、福島県浜通りに実家があるガレージUCGスタッフの御家族、そして今現在、所属するレーシングチーム森のくまさん 佐藤塾 仙台の塾長やチームメイトとも連絡が全く取れない状況で、私=UCG自身、気が気でならず、不安でなりません。

そのような状況なので、3月12日&13日は、出来る限り通常通り行う予定ではございますが、急遽、お休み、または時間を短縮しての営業をさせていただく事も考えられます。
突然直接ガレージに来て頂いたのに、お引き受け出来ない、若しくはシャッターが閉まっているという可能性も場合によっては考えられます。
そのような状況なので、もしご希望に添えない際は、大変申し訳ございません。
御依頼、御相談の際は、来店前にお電話にてご確認下さいますようお願い致します。

この地震によりお亡くなりになられた方々、被災された方々、心から哀悼の意を表します。
同時に、今現在連絡がつかない方々の無事、安全をお祈りします。

今回の地震の影響による、お困りごとで、もし我々UCGスタッフに何か手助け出来るような事がありましたら、どんな事でも遠慮なくお伝え下さい。
小さな力ではありますが、出来る限りのお手伝い致します。

代表 UCG

カワサキ ZZR1400に乗る学生

2010年02月18日 | UC事総論

最新型のKawasaki ZZR1400がガレージに入庫。新車のこのマシン、なんとフレームナンバーは1番なのである。
オーナーの彼はまだ学ランを着ていた高校生の頃からガレージに顔を出してくれ、現在は大学生。
(自ら顔出しデビューを願い出たので今回ブログデビュー)

ミニバイクで一緒にサーキットに練習しにいったりする仲でもあります。
何気にアツいテイストを持つ、やる気に満ちあふれたナイスガイなのだ。この御時世に高校生の頃からバイクが好きっていうのは珍しい事なのかもしれない。

今回はUCG自身の学生時代の事を少し振り返りつつ、また久々に総論をお伝えしたい。
おいら=UCGが大学生だった頃は、譲り受けたボロボロのヤマハXS号で、まだ原付以外は免許も無く、それ以前に調子が悪くてエンジンすら掛からない状況だったというのに、高価な大排気量マシンに乗れるなんて羨ましい~とは言いつつも、彼もいきなりこのバイクに乗り始めた訳ではなく、格安バイクを手に入れつつステップアップして行ったのである。

バイク大好きな彼は、学生ならではの特権を生かして全国をバイクで旅してます。
そんな彼なので、慣らし運転もあっという間に終わらせて、えっ?もうそんなに走っちゃったの?という程に短い期間でオイル交換やら、その他いろいろなメニュー&作業をしにガレージに訪れます。寒い中ガレージUCGでの洗車も、もう日課だね。

私=UCGの周りの仲間は皆一様に口にする共通の合い言葉が有る。

「貧乏人ほど新車に乗れ。」

この言葉に間違いは無い。だって全ての部品が新品なのだから。タイヤだってエンジンだって・・・
消耗品が消耗していないのだ。
このメッセージ、私自身、このブログを熟読して下さる方々に伝えるつもりは無い。
だってそれぞれに愛するバイクがあるのだから。そして愛し方も皆違う。乗るのが好き、直すのが好き、眺めるのが好き、音が好き。鉄道マニアも同様。音楽も好きなジャンルの違いを見ればまた同様。

でも、過去の自分に「だけ」はその言葉を捧げたい。
おいらの人生は、我が愛しすぎてしまったXS号によって捩じ曲げられ、どう考えても遠回りしすぎた挙げ句に、散財しまくり、とてつもなく、ええ、それはもう結果として大型バイクが新車で購入出来る以上になってしまったから。

かつての学生時代のUCGにタイムスリップして出会えるならば、真っ先に言いたい。
お前、自分のこの先の人生を、その動かないバイクによって変えてしまうのか?と・・・
だけど、きっと学生時代の若いUCGには、そんな事は言ってもむだむだむだむだむだ・・・・
その事だけは教えてあげたかった。

そうは言っても、現在販売されている各メーカーの新車ラインナップ見ても、うーむ、欲しいバイクが見つからない。

自分が学生の頃は、自転車で東北地方を何百キロもキャンプ装備満載で走り続けたり、原付で佐渡島に行ったり(XS日記参照)バイク修理に時間を散々費やしたり、それはもう十分すぎる程にいろんな事を堪能したんだっけ。

今でもいろんなところをほっつき歩いたり、旅をするのは最高に楽しい。
国内であれ、海外であれ、初めて行く所への旅ほど、ワクワクする事は無いだろう。

しかし実は移動手段を変えて同じ目的地へ向かう旅も実は非常に面白い。
歩いて周り、自転車を漕ぎ、原付、そしてバイク、自動車、鉄道、飛行機・・・いずれの手段でも広がる視界は違う。
歩く中での目線や発見、自転車ならではの人力での移動速度、風を感じるバイクならではの速度、そしてまるで映像を見続けるかのような自動車の運転。各々に目的地が同じだったとしても流れる時間や空気、雰囲気は別世界であり、各々に新たな発見が見いだせる。

きっと学生の彼にとって、まだまだ知らないワールドは未来に向けて無尽蔵に広がっている。
さて、次はどこへ行こうか?どうやって行こうか?何で行こうか??

学生時代、たまたま譲り受けた興味も存在すらも知らなかったXS号との出会いのお陰で、どういう訳かこの世界で素晴らしい人々に出会い、メカニックとして全日本選手権のステージにプロ契約として立つ事が出来た事も、人生における一つの旅と言えよう。時代が不景気の波に押されていた事が残念です。

このバイクに乗る彼にはこの先、どんな人生の旅が広がり行くのだろう。

とある部品から学ぶ管理の重要性

2009年02月18日 | UC事総論
とある依頼により、走行状態が思わしくない、マシンがドック入り。

今回は、とある箇所の部品の話に留まらず、久々のUC事総論として、話を広げてみたい。

既に30年選手になろうというバイクや走行距離の多いマシンは、ほぼ全ての箇所が摩耗していたり、本来の機能とは著しく掛け離れてしまっている場合が多い。

それでも、ある程度は走行出来たり、乗りっ放しにすると、より問題は奥深い。
バイクという乗り物を構成する全ての部品が、同様の年月を経ている場合、互いの部品が、ここに馴染みながら、結果、破壊、若しくは崩壊される方向へ進んでいくのが機械的な宿命なのであるが、ヤレ具合にも絶妙なバランスが存在する。

例えるなら、それは水漏れと似ている。ある一カ所の漏れを部品交換等で修理すると、次にまた別の弱い箇所から水漏れは始まる。天井の雨漏りが直しても直しても直り難いのと似ている。

なんとか走る状態で、キャブをオーバーホールし、それ自体の調子が良くなっても、点火の状態が悪ければやはりエンジンは快適には動かない。キャブ=良い混合気と点火が揃っていても、エンジンがやれていて、圧縮抜け抜けでは、やはりパンチの効いた乗り味とは程遠い。それは当然と言えばあまりにも当然。エンジンが前提になっているからなのだ。二万キロ~三万キロも走れば、本来有しているパフォーマンスからは掛け離れ、様々な箇所が管理されて来た状況に完全に比例して、ヤレ具合にも差が出る。一カ所修理すれば、他が気になり、結局全てに手を入れるまで、そのスパイラルは続く。

以前。とても残念な事例があった。あるお店で新車で250ccのスクーターを購入し、見た目はとても奇麗なのだが、約二万キロほど、オイル交換を一度も行わないまま走行し、結果としてエンジンが焼き付き、そのまま廃車になってしまったケースがある。

定期的に、オイル交換さえ行っていれば簡単に防げたであろう事が、何故そうなってしまったのであろう。考えさせられる事は多い。数十万円掛けて手に入れたアイテムを、数千円の定期的なメンテナンスを行わなかった為に、至ってしまった残念な結果である。そうなってくると、数千円と数十万円、どちらが高いのか、まるで区別がつかない。

現代のマシンならば、壊れてしまったとしても、まだ良いレベルなのかもしれない。予算さえ折り合い付けば、なんとかなる部分も多い。

だが、古いマシンにおける状況は深刻になりつつあり、10年前の頃と比べても、新品部品や代替部品がかなり揃わなくなって来てしまった。

一番上の画像を見ていただきたい、エンジンヘッドの、バルブ部分の画像。
これまでにあまりオイル交換や各部の調整&部品交換をしっかりとされなかったのであろうか。
エンジンのバルブステムエンドは、タペットアジャストスクリューに削られ、深く掘れている。エンジンを始動するとヘッドから激しい打音が響き、これはまずいと感じさせるレベル。
タペットカバーを開け、規定クリアランスに調整してみた所でその音は消える事なく、クリアランスも計る度にまちまち。
原因を探るべく、調べてみると、ああああ・・・・

本来ならば、関連部品全てを新品交換にすべきなのだが、既にヘッド周りの部品供給はほぼ全滅なので、非常に辛い所。
原因は、オイル交換を定期的に行わなかった事と、タペット周りが規定クリアランスになっていなかった事であろう。
実際問題、スペアーエンジンや部品のストックが無い限り、エンジンに関して修理をするのが非常に困難。もし自分のマシンのエンジンがこうなってしまっていたら、どうしますか?

とある走行条件では、タペットクリアランスを広めにした方が良いと言う意見を耳にする。あるいは、打音が出るのを嫌って、狭目に調整するという声も耳にする。確かに、どちらも、一長一短あるが、耐久性を狙うならば、本来の規定クリアランスが結果一番長持ちする。クリアランスゼロ=詰め過ぎだけは絶対NG。エンジンが終了する事間違い無し。

レースやテスト等で、ありとあらゆるデーター管理が出来るのならば、問題は無いし、とにかくタイムだけを重視する場合、ある程度のリスクも仕方のない一面はあるのだが、その反面、公道を走るという事は、ある種、それ以上に過酷な耐久テストであるという事を忘れてはならない。ましてそれが年数の経っている機械ならば尚更であろう。

1・季節や天候の変化
2・事故の危険性
3・免許さえあれば、ありとあらゆるマシンに、いかなる技術の人でも乗れる点
4・普段調子良く走っているから、今日も調子が良いという思い込み
5・千キロ、二千キロ・・・一万キロ、その距離がどれほどの距離なのか改めて知る事(世界地図参照)

まだまだ挙げればきりがないが、古いマシンにはもちろん素晴らしい点もたくさんある。
最大のポイントは、現代には無い乗り味や見た目であろうか。
ただ残念な事に、古いバイクの場合、どう頑張っても、現代のバイクと比較してもメンテナンスコストは掛かってしまうのである。たまたま安く入手出来たから、安く直せるとは限らないのが非常に怖い所なのである。むしろ、入手したベースマシンの価格よりも、メンテナンスや修理費用の方が遥かにコストが掛かる事が大半であろう。

どうしたら一番良い結果を求めた修理が出来るのか、悩む場面は非常に多い。
今後も、バイクという機械とコストを抑えつつ向き合い、乗り続けるならば、オイル交換はマメにしっかり行うべきであろう。
一番安く乗り続ける肝がそこに詰まっている。

オイル上がり下がりの症状でエンジンオイルが燃えて減ってしまう傾向にある車両の場合、またオイル交換時に、抜いたオイルが本来の半分程しか出てこない場合、特に要注意。
その際、遠出している最中等、緊急を要する場合を除いて、減ったオイル量を足すのは避けるのがベスト。
何故ならば、オイルは減り始めれば結果として単位容量あたりの負荷は増し、本来の性能を維持出来なくなる。
意外と、ありがちな話。なので、必ず残り少ないオイルをしっかり抜いて、規定量を注入するのがベスト。

実際の話、オイル交換をほとんどしないまま、酷使し続けて、いざ壊れてみれば、なんでそんなに修理代が高いの?というケース。残念な事に、そう言われても困ってしまう。だって壊しちゃったんですもの。もう少し前に来てくれていれば・・・

あるメカニックはこう言う。機械には心は無い。
別のメカニックはこう言う。機械には心があって意思疎通が出来る。

私はいつも両方を想う。つまりそれは、乗り手の愛車に対する気持ちの現れであるのかもしれないと。

単なる機械から学ぶ事は多い。結局それは、己と向き合う事なのかもしれない。

きっとガレージの門戸を叩いて下さる方々は、何か解を求めて訪れるはず。
だからこそ、いつだって、その解は、用意してある。

その時代、その状況、その環境に合わせて・・・

明けまして、おめでとうございます。

2009年01月10日 | UC事総論

↑やっぱ新年一発目はこれだよね。ずっとこの画像ベースだから、来年こそは新大漁画像かな?

少し遅いご挨拶となりますが、新年も今週からガレージ操業開始致しました。
本年もよろしくお願い致します。

昨年末は、最終営業日まで何かしら仕事があった中で、なんとか大掃除も済ませる事が出来ました。

大掃除は終わったけれども、今年から導入された新たな什器備品類の設置等があり、結局は新年早々、また大掃除&レイアウト変更。大部分は落ち着いたところです。

既に何度か書かせていただいておりますが、新宿ガレージは早いもので五年目に突入、ガレージUCGとしては、なんと八年目になります。商売や経営として考えれば、毎年ビジネス面で成長させなければならない所ではあるが、それより何より、目の前に置かれたマシンの調子を見る事だけに今後も専念し、精進したいと思っている。

寒い季節ではありますが、既に年明けの作業もいろいろな依頼が入って来ております。
さて、今年はどんな一年になるのでしょうか?

いいや、それは違う、どんな一年にしたいのか?

ああ、これも何か表現が違う。

全く違うだろ!!

大切なのは、今年一年、何をするのか?
そうに決まっている。
甘んずる事なかれ。初心忘るべからず。

「飽くなき探求に終わり無し」

手短になりますが、本年も、何らその覚悟変わらず、一生懸命に頑張ります。

あ~、四速MTのガレージ軽トラ(エアコン無)も、五速orAT(エアコン付)にしたいなぁ・・・



追伸:ガレージ年賀状の、郵便番号、実は書き間違えました・・・爆
正しくは〒169-0074 です。ここに訂正しお詫び申し上げます。

仕事納め

2008年12月28日 | UC事総論
いよいよ、本日これからの操業を以て、本年の活動は終了。
2009年、仕事始めは1月7日からとなります。

これまで、例年であれば年末は殆どの車両を修理し、納車して、珍しく広々ガラーンとしたガレージになるはずであり、そうすべきなのだが、来年への持ち越し修理車両、今年は多そうです。

社会情勢に目を向ければ、暗い話題がとても多く、ガレージ業務でも、また来て下さる身近な方の周辺でもイマイチ、パッとしないような話題ばかりではあるけれど、意地でも見栄でも良い、何事にも負けずに明るく、コツコツ地道に来年&来期も活動出来ればと思えてならない。

レース業界の冷え込みも同時に相当深刻です。全日本ロードレースにおいても、恐らくは来年は規模縮小などの話で体制が変わるチームが多いと予想されている。

UCG自身のレースメカニックとしての活動すら、もしかしたら・・・
そんな事も考えつつ、いざレースメカニックとしての動きが始まった時の事を考え、今年一年の活動で学んだ事や経験をしっかりイメージトレーニングし、また新たな動きを見据えたい。

残念だった事は、ガレージUCGツーリング(=通称ガレツー)が開催出来なかった事。
本当は開催したかった。レースメカの活動で、どうしても日程の調整が出来ませんでした。
実はガレージ史上唯一ガレツーが開催されなかった残念な年になってしまったのだ。
だがそれは他からは突っ込まれたくない言い訳。むしろ汚点。
結局の所、やるのか?やらないのか?
そっち側なのか?こっち側なのか?
ただそれだけなのだ。

来年こそはガレツーやるぞ!!

同時にガレージ自体の動きや展開にもまた変化が訪れる事でしょう。
そして何より、2009年、我が旗艦XS号の新たな大改修から目が離せない。
21世紀的XS&GX探求サイトに載せている画像の仕様からは、サイト更新をさぼり続けたせいで・・・既に大きくかけ離れているのですが、さらに大きな変化が訪れるであろう。いよいよ第12世代!!

通算13年目、エンジン11万キロ、車体7万キロから始まる旅がある。
「Endless journey」

激しく時代が変わり、また一つ歳を重ね、変わり続ける光景を他所に、唯一不変のスローガン。
「飽くなき探求に終わり無し。」

今年一年、いえ、これまでにガレージUCGに訪れてくださった方々、本当になんと表現すれば良いのか、感謝してもしきれません。本当にありがとうございます。

その気持ちに甘んずる事無く、来年もより一層頑張る事が、課せられた使命であります。
今年最後のガレージ仕事、難無く静かにシャッターが下ろされる事を想像しつつ、出勤しようと思う。

来年も一生懸命頑張ります。

本年営業も残すところあと五日。

2008年12月24日 | UC事総論
さて、久々のUC事総論。

今年一年、振り返ってみれば、本当にあっと言う間の一年だった。
年初めに全日本ロードレース選手権にメカニックとしてのオファーがあり、国内のサーキットを転戦しながら、様々な経験や勉強をする事が出来たのが、何よりも特別な事だった。

ガレージを不在にしてしまう事も多々ありましたが、それでも帰宅すれば、ホームページの更新や、どのようにしたらもっと便利なガレージになるのか?日夜その事ばかりを考え続け、また、ガレージでは、いつも作業に真正面から向き合ってきました。サイトも出来得る限りの更新をし、既にご承知の方もおられるとは思いますが、なんとかこの12月で、新宿ガレージUCGは五周年目を迎える事が出来ました。

ガレージUCGトップページにも書かせていただきましたが、本当に訪れて下さる方々のお蔭に他なりません。本当にありがとうございます。

気付けば、ガレージUCGを立ち上げて既に七年目に突入しました。
桃栗三年柿八年・・・

物事を成し遂げるにはそれなりの月日が必要なのである。
しかし、月日をただ重ねるだけではまだまだ足りない事が、修理という世界には存在する。
それは、今年一年で経験した全日本ロードレースの世界でも散々に経験できた事であります。

これまでに無い不景気が叫ばれる今日、各メーカーのレース撤退や、規模縮小、様々な雇用問題等、社会的に考えなくてはならない事は山積みであり、またそれらの影響はモロにガレージでも感じられてなりません。

鉄鋼関係の材料価格や燃料の高騰、そして下落と大幅な変動があり、さらにこのバイク関係の部品で見ても、様々な部品や油脂類の価格高騰もありました。

ガソリンはその時々の相場によって変動しますが、部品は値上げをしたら基本的に下がる事は無く、一バイク乗りとしても本当に切実な問題と感じてならない。

バイク離れが進んでいる事も、肌で感じられる。
それでも、そこに修理する必要がある限り、いつでも全力でトラブルシューティングし、再び調子良く成る事だけを目標に、依頼がある限り頑張り続ける覚悟は出来ている。

例年よりも、この12月は本当に修理依頼が殺到し、満車状態が続いております。
残念な事に事故による故障も例年の12月よりも多い気がしてなりません。
激しい気温の変動も密接に関連しているでしょうか?もちろん愛車のメンテナンス状態も密接に絡んでいます。

総じて言える事は、やはりしっかりメンテナンスしてある良い状態のマシンは、咄嗟の危険を回避出来る確率が非常に高く、それとは対照的に、乗りっ放しになってしまっているマシンは、咄嗟の状況に対応出来ないままに、事故に繋がってしまっている事が結果として現れているでしょう。

正直な所、コストを抜きに言えば、どんな形であれ、機械は部品を交換すれば直す事が出来ますが、事故で怪我をしてしまった身体は元通りになる保証は一切ありません。

まだ軽い転倒で済み、連絡をしていただける間は良いのかもしれません。
その程度で済んで良かったと言い合える事かもしれません。

それより何より、一番怖いのは、バイクが壊れて済むだけなら、何も言う事は無いんです。
この先、永遠にその声を聞く事が出来なかったら・・・

摩耗したタイヤや消耗品の交換代、メンテナンス費用が捻出出来ない。それで取り返しのつかない結果に至ってしまったら、いくらお金で解決しようにも、誰にもどうにも出来ない。

本当に恐ろしい・・・

もしそれらの管理が出来ないならば、移動手段を交通機関に頼ることも正解かもしれません。
何故ならば電車やバス、航空機等は厳密に基本はメンテナンスがされているからです。

交通費が高いから原付スクーターやバイクにすると良う判断は正解だと思います。
それで節約が出来るならば、素晴らしい事ではないか!

でも、その浮いた分のいくらかを、メンテナンス費用に回す事を決して忘れないで下さい。
通勤で走った月あたり走行距離を交通機関に依存したらいくらになるのかを計算してみて下さい。
単純な愛車の燃費以上の効果が弾き出される事でしょう。

キャブレターをオーバーホールするだけでも燃費は平均1~2割は上がるし、タイヤの空気圧をしっかり管理するだけでもやはり燃費は上がります。様々な所で経費削減をしなければならない、この時代、その時に発生するメンテナンスの見かけのコストに捕われず、総合的に判断する事は結果、安心に繋がり、また大きなコスト削減に繋がるという事を念頭に入れておけば、より愛車精神が芽生える事にもなると思えてなりません。是非、普段乗り続けている愛車と対話してみてください。

年越しになってしまいそうな作業も多く抱えていますが、年内で出来るだけの事をして、また新たな年を迎えたいと切に感じて止まない。

UC事総論 第2事 さぁ、久々に書き殴って行こう!!

2008年10月29日 | UC事総論
↑写真は、全日本GP最終戦岡山 慌ただしかった予選後の光景

何故か、妙にカワサキ車が多く感じる昨今。
面白いもので、ある車輛をきっかけに、似たような車種ばかり依頼が続く事がある。

たまたまこの時期はカワサキの古いマシンが多いのだが、それはあくまでもたまたまなのだ。
今までの傾向としてガレージに来てくださる多くの方が不思議がるほどだった例と言えば・・・

もちろん巷ではほとんど見かける事の無いXS&GX地獄
こいつのトラブルで困る事は技術的にはほとんど何も無く、またトラブルに関しても原因を突き止めるのはUCGにとってはあまり難しい事ではない。だが、一番頭を抱える事は、カスタムという名のもとに、めちゃめちゃにされてしまったマシンが多い事多い事。それらを本来の形に戻す事がどれだけ大変で、またどれだけ部品が揃わないかという事も忘れてはならない。
せっかく手に入れたからなんとか自分でやってみようという気持ち、もちろん理解出来るのだが、やはりそのマシンがどれくらいの状態になればベストな状態なのか、自分のマシン一台で知り、達成する事は非常に難しい。

ひたすらに続くヤマハFZR地獄
この時は通算何基のキャブレターを見ただろうか?毎回続く四連ボディーで、さすがにキャブレタークリーナーに酔ってしまったんだ。

そしてヤマハ2ストローク地獄
これがまたオーナーが感じていた問題=キャブレターという事で探求を進めるも、一番ありがちな2ストロークマシンの不調=エンジンに繋がる問題で、マシンを大切にしているオーナーに一体どうやって説明しようかと悩む事もしばしばあったのである。

他にも何故か続くビッグスクーター地獄などなど

ありとあらゆる車種が無数に溢れている中で、何故、同時期に同じマシンや似た車種が集まるのだろう?
不思議で仕方ないのだが、あまり街中でみかけない同型のマシンも、二台、三台と見れば、本当にオーナーがどの程度の思い入れを持ってそのマシンを維持しているかもすぐにわかる。

乗りっぱなしの人、いつも洗車して細部までピカピカな人、ここで挙げればきりがないほどに千差万別。
細かな作業やチューニングにすぐ気づいて喜んでもらえれば一番嬉しい。

気づかれる事が無かったら、それは悲しい。
だが、きっとこうなったらマシンが調子良くなるだろうな~、考える事はただそれだけ。体を動かす原動力もそれだけ。

それはさておいて、改めて、久々(一年数ヶ月ぶり)にサイトの更新に着手している。それはこのブログサイトも含まれている。

どのようなサイトの構成が良いのか探求し続ける中、またこうしてUC事総論を書き殴る事に喜びを噛み締めたい。
実はサイトを立ち上げて気づけばちょうど七年目なのである!祝!!

今年一年、全日本GPにレースメカニックとして参戦し、新たに学べた事や経験出来た事もたくさんあったので、そういった国内最高峰のレースにおける話なども交えつつ、バイクに関するいろいろな事をこのブログの場で語っていきたい。

サイトの更新も頑張ってやるぞ~!!

自覚症状無きロックンロールに終わりという言葉は存在しない

UC事総論 第1事 ガレージUCGブログ開設

2005年11月24日 | UC事総論
ブログと言う言葉を聞くようになってから、既に久しい。

soulucg自身にとっての一番良いと思える事は、ホームページの編集は、今迄一貫して自分自身で構築して来た都合上もあり、またHTML知識も必要なので、他のスタッフ(宇賀礼二氏??)に任せる事も難しかったのですが(あれだけ肥大化したら、作り手自身でさえも、放棄したくなる・・・っていう意見はここだけの話)ブログならば、関わるスタッフ全てが容易に編集に関わる事ができるという事で、あっさりと採用する事にしました。

長文奨励ガレージUCG掲示板の在り方とはまた違った方向性や、ガレージ内での作業の具合いが少しでも届けばといいう思いで、今、未来を妄想しているところである訳です。

という訳で、のんびりとではあるが、今、このブログを開設したいとおもふ。