今日(2/20)は、小学生から高校生までの受講生と葛飾フィルとのジョイントコンサート、
「第4回よくわかるオーケストラ」に向けた受講生を対象とした練習に参加した。
といっても、今日は我が葛飾フィルの前団長Y氏の結婚式があり、披露宴で演奏するため、
朝から準備中の披露宴会場で練習し、昼過ぎから結婚式、披露宴にと出席していたため、
“よくわかるオーケストラ”の練習には、やや遅れての参加となった。
今日の練習は、再来週の葛飾フィルとの合同練習を前に、受講生のみの単独練習としては
最後の合奏練習であり、昨年末から始まった練習もいよいよ終盤戦を迎えるのであった。
その合奏指導は、我が葛飾フィルのヴィオラ奏者でもある幸重氏が担当する。
“よくわかるオーケストラ”の練習では、毎年、幸重氏に合奏指導をお願いしているが、
これが受講生達からも我々葛飾フィルのメンバーからも大好評なのである。
その指導には定評のある幸重氏による最後の合奏
今回“よくわかるオーケストラ”に参加する小学生から高校生までの受講生は約30人。
このうち半数がヴァイオリンを演奏する。
合同演奏ではこれに葛飾フィルのメンバーが加わるからファーストバイオリンだけでも
10プルトとなるし、セコバイでも同じような大勢である。
一方でヴィオラの受講生は0、チェロとベースはそれぞれ1人と比較的少ないところに、
葛飾フィルの中にも参加できないメンバーがいて、高弦と低弦とではややアンバランス。
これらがいつものようにステージに並ぶと下手側のヴァイオリン族が大部隊となって
所狭しと並ばなくてはならないのに対し、上手側の低弦族がスカスカの小部隊となり、
音量的なアンバランスさにとどまらず、セッティングも大変で見た目にもカッコが悪い。
そこで、葛飾フィルでは滅多にやることがないし、“よくわかるオーケストラ”では初の
試みとして対向配置をとることにした。
すなわち、下手側のファーストヴァイオリンに対向する形でセコバイを上手側に置くのだ。
早速、今日の合奏から対向配置でセッティングしてみた。
写真では、指揮者の右手にファーストヴァイオリン、左手にセコバイがみえる。
毎週のように葛飾フィルメンバーが入れ替わりで応援参加
今日の合奏練習にも葛飾フィルのメンバーが多数参加して受講生たちの練習を支援する。
ファーストヴァイオリンにはK女史(写真中央)とS氏(その右)が応援に来てくれた。
K女史は、葛飾フィル入団以来長らく演奏会実行委員会のメンバーとして活躍しており、
その貢献たるや、葛飾フィルの定期演奏会準備には余人をもって代えがたい存在だ。
半年前に入団したS氏は、昨日は北海道、今日は東京、明日は金沢といった具合に、
なかなか一つ所に落ち着いておれない仕事をなさっているようで土日も忙しいらしいが、
そんな中でもこの子供達との合奏を楽しみにやってきた。
忙しいといえば、チェロのT氏(写真左手前)も働き盛りの忙しい身ながら駆けつけた。
チェロの受講生はたった1人なので、葛飾フィルのメンバーの誰かが一緒に弾くだけで、
心強くもあり様々なことを学べるとのこと。
フルートパートにはN女史が応援に
フルートパートでも葛飾フィルのメンバーが交代で練習に参加して子供達と一緒に吹く。
今日は葛飾フィル創立時からのメンバーでもあるN女史(写真左)が応援に来た。
N女史は口数も少なく一見控えめな感じのフルート奏者だが、結構熱いものを持ていて、
いつぞやも、たまたま練習中の曲のイメージについて語りあった時など話が尽きず、
彼女の音楽に対する想いは、まさに泉湧くの如しと思い知らされることがあった。
そんな彼女の想いは、小中学生の2人のフルート受講生にどのように伝わっただろうか。
金管パートにもトロンボーンのY女史が助っ人に
金管パートの受講生は、ホルン1人、トランペット1人とトロンボーンの2人であるが、
今日はトロンボーンのY女史(写真手前)が参加して、あれこれと細かい指導をしていた。
彼女は土日に様々なボランティア活動をしているため、葛飾フィルのこのような活動には
参加すること自体がなかなか難しいらいしいが、子供達とのこのコラボレーションには
まるで使命感でも持っているかのように熱心に参加している。
トロンボーンの受講生達とはフレンドリーな雰囲気ができあがって練習に励んでおり、
傍らでながめるその様子は友達同士で協同作業を楽しんでいるかのようだ。
幸重氏の指導は音楽的造詣に裏打ちされた説得力がある
今日の合奏を指揮(仕切)ったヴィオラの幸重氏。
彼は、学校の先生であり、本業の学校においても生徒たちのブラスバンドの指導をしている。
そういうこともあって、よくわかるオーケストラの受講生達への指導もお茶の子さいさいだ。
ただし、単に学校で指導しているから指揮ができるというわけでもない。
そこは、音楽的にも造詣が深く、楽曲の絵姿を我々に示すことができないと説得力がない。
普段、葛飾フィルの活動では割と口数の少ない幸重氏であるが、彼の能力を思い知ったのは、
未だ“よくわかるオーケストラ”がここまで大きな企画コンサートになる以前に、
金町中学校オーケストラ部と葛飾フィルのジョイントコンサートに数年程度取組んでいた頃、
葛飾フィルのメンバーが金町中学校を訪ねて生徒達と一緒に練習した弦分奏のときであった。
ジョイントコンサートを企画して間もない頃、子供達との練習の進め方もまだぎこちなく、
中学生にどう伝えるかということを考えて、初めて、自らが音楽を必ずしも十分に理解して
演奏していたわけではなく、ただただなんとなく楽器を弾いていた…。
そんなことに気がつかされた葛飾フィルのメンバーが多発していた時期でもある。
私もその一人。
そんな中、各パートで練習したりマンツーマンで指導するばかりでなく、弦楽セクションで
分奏練習をすることになり、比較的生徒が少ないため生徒に占める大人(=葛飾フィル)の割合
が大きくメンバーにゆとりのあるヴィオラパートの幸重氏に指揮をしてもらうことになった。
そこで私が目を瞠ったのは、彼の指導のテンポ感がよく、生徒達の集中が途切れないこと、
指摘することが的を得ている上、その中身がオケ全体で音楽構築する視点に立脚している点。
さらには、練習している楽曲の演奏様式(作曲された時代背景やその手法にまで拡がりがある)
などにも触れ、皆の音楽へのイメージを膨らませ、より明確なものを提示していったこと。
…わおっ!こりゃすごいや。
学校で指導しているかって、なかなかこうもできんぞ…
まあ、そんなことがあったので、以来、金町中学校とのジョイントコンサートでの練習や、
それがさらに発展して始まった“よくわかるオーケストラ”の練習では、必ず数回程度は
幸重氏の指導による合奏練習を設けるようにしているのだ。
今日も、オケ全体にしっかり目配せをして、最終的に目指す曲の理想像を示しながらも、
受講生にとってめちゃくちゃ無理ではないがすぐにはクリアできない程度のハードルを課し、
テンポ感のある充実した練習を展開していたのである。
勿論、我々葛飾フィルのメンバーにとっても有意義な練習であったのは言うまでもない。
さて、あとは一回のパート練習を経て、3月になれば合同練習、いよいよ本番という流れだ。
これまでは、受講生の指導に現役の音大生を迎えることもあったが、今回は、全ての練習を
葛飾フィルのメンバーのみで指導し、受講生と一緒に練習してきたので、例年になく全体の
一体感というものが醸成されており、それが演奏にも反映してきたように感じる。
本番のステージでどんな演奏になるのか、いまからワクワクしてきた。
今日、2月20日。
葛飾フィルの「第4回よくわかるオーケストラ」まで、
あと14日…
■■■ 葛飾フィルの「第4回よくわかるオーケストラ」 ■■■
日時:2011年3月6日(日) 14:00開演(13:30開場)
場所:かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
指揮:植村 理一
語り:岡崎 弥保(「ピーターと狼」のナレーター)
演奏:第4回よくわかるオーケストラ講座受講生、葛飾フィルハーモニー管弦楽団
曲目:【葛飾フィルによる演奏】
ブラームス/ハンガリー舞曲第5番
~ 楽器紹介 ~
プロコフィエフ/交響的物語「ピーターと狼」
【葛飾フィル+受講生による合同演奏】
ハチャトゥリアン/組曲「仮面舞踏会」~ワルツ、ノクターン、マズルカ
入場:事前申込み(2/20まで大募集中!)
葛飾区文化施設指定管理者HP http://www.k-mil.gr.jp/
HP:http://www7.big.or.jp/~katuphil/
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「第4回よくわかるオーケストラ」に向けた受講生を対象とした練習に参加した。
といっても、今日は我が葛飾フィルの前団長Y氏の結婚式があり、披露宴で演奏するため、
朝から準備中の披露宴会場で練習し、昼過ぎから結婚式、披露宴にと出席していたため、
“よくわかるオーケストラ”の練習には、やや遅れての参加となった。
今日の練習は、再来週の葛飾フィルとの合同練習を前に、受講生のみの単独練習としては
最後の合奏練習であり、昨年末から始まった練習もいよいよ終盤戦を迎えるのであった。
その合奏指導は、我が葛飾フィルのヴィオラ奏者でもある幸重氏が担当する。
“よくわかるオーケストラ”の練習では、毎年、幸重氏に合奏指導をお願いしているが、
これが受講生達からも我々葛飾フィルのメンバーからも大好評なのである。
その指導には定評のある幸重氏による最後の合奏
今回“よくわかるオーケストラ”に参加する小学生から高校生までの受講生は約30人。
このうち半数がヴァイオリンを演奏する。
合同演奏ではこれに葛飾フィルのメンバーが加わるからファーストバイオリンだけでも
10プルトとなるし、セコバイでも同じような大勢である。
一方でヴィオラの受講生は0、チェロとベースはそれぞれ1人と比較的少ないところに、
葛飾フィルの中にも参加できないメンバーがいて、高弦と低弦とではややアンバランス。
これらがいつものようにステージに並ぶと下手側のヴァイオリン族が大部隊となって
所狭しと並ばなくてはならないのに対し、上手側の低弦族がスカスカの小部隊となり、
音量的なアンバランスさにとどまらず、セッティングも大変で見た目にもカッコが悪い。
そこで、葛飾フィルでは滅多にやることがないし、“よくわかるオーケストラ”では初の
試みとして対向配置をとることにした。
すなわち、下手側のファーストヴァイオリンに対向する形でセコバイを上手側に置くのだ。
早速、今日の合奏から対向配置でセッティングしてみた。
写真では、指揮者の右手にファーストヴァイオリン、左手にセコバイがみえる。
毎週のように葛飾フィルメンバーが入れ替わりで応援参加
今日の合奏練習にも葛飾フィルのメンバーが多数参加して受講生たちの練習を支援する。
ファーストヴァイオリンにはK女史(写真中央)とS氏(その右)が応援に来てくれた。
K女史は、葛飾フィル入団以来長らく演奏会実行委員会のメンバーとして活躍しており、
その貢献たるや、葛飾フィルの定期演奏会準備には余人をもって代えがたい存在だ。
半年前に入団したS氏は、昨日は北海道、今日は東京、明日は金沢といった具合に、
なかなか一つ所に落ち着いておれない仕事をなさっているようで土日も忙しいらしいが、
そんな中でもこの子供達との合奏を楽しみにやってきた。
忙しいといえば、チェロのT氏(写真左手前)も働き盛りの忙しい身ながら駆けつけた。
チェロの受講生はたった1人なので、葛飾フィルのメンバーの誰かが一緒に弾くだけで、
心強くもあり様々なことを学べるとのこと。
フルートパートにはN女史が応援に
フルートパートでも葛飾フィルのメンバーが交代で練習に参加して子供達と一緒に吹く。
今日は葛飾フィル創立時からのメンバーでもあるN女史(写真左)が応援に来た。
N女史は口数も少なく一見控えめな感じのフルート奏者だが、結構熱いものを持ていて、
いつぞやも、たまたま練習中の曲のイメージについて語りあった時など話が尽きず、
彼女の音楽に対する想いは、まさに泉湧くの如しと思い知らされることがあった。
そんな彼女の想いは、小中学生の2人のフルート受講生にどのように伝わっただろうか。
金管パートにもトロンボーンのY女史が助っ人に
金管パートの受講生は、ホルン1人、トランペット1人とトロンボーンの2人であるが、
今日はトロンボーンのY女史(写真手前)が参加して、あれこれと細かい指導をしていた。
彼女は土日に様々なボランティア活動をしているため、葛飾フィルのこのような活動には
参加すること自体がなかなか難しいらいしいが、子供達とのこのコラボレーションには
まるで使命感でも持っているかのように熱心に参加している。
トロンボーンの受講生達とはフレンドリーな雰囲気ができあがって練習に励んでおり、
傍らでながめるその様子は友達同士で協同作業を楽しんでいるかのようだ。
幸重氏の指導は音楽的造詣に裏打ちされた説得力がある
今日の合奏を指揮(仕切)ったヴィオラの幸重氏。
彼は、学校の先生であり、本業の学校においても生徒たちのブラスバンドの指導をしている。
そういうこともあって、よくわかるオーケストラの受講生達への指導もお茶の子さいさいだ。
ただし、単に学校で指導しているから指揮ができるというわけでもない。
そこは、音楽的にも造詣が深く、楽曲の絵姿を我々に示すことができないと説得力がない。
普段、葛飾フィルの活動では割と口数の少ない幸重氏であるが、彼の能力を思い知ったのは、
未だ“よくわかるオーケストラ”がここまで大きな企画コンサートになる以前に、
金町中学校オーケストラ部と葛飾フィルのジョイントコンサートに数年程度取組んでいた頃、
葛飾フィルのメンバーが金町中学校を訪ねて生徒達と一緒に練習した弦分奏のときであった。
ジョイントコンサートを企画して間もない頃、子供達との練習の進め方もまだぎこちなく、
中学生にどう伝えるかということを考えて、初めて、自らが音楽を必ずしも十分に理解して
演奏していたわけではなく、ただただなんとなく楽器を弾いていた…。
そんなことに気がつかされた葛飾フィルのメンバーが多発していた時期でもある。
私もその一人。
そんな中、各パートで練習したりマンツーマンで指導するばかりでなく、弦楽セクションで
分奏練習をすることになり、比較的生徒が少ないため生徒に占める大人(=葛飾フィル)の割合
が大きくメンバーにゆとりのあるヴィオラパートの幸重氏に指揮をしてもらうことになった。
そこで私が目を瞠ったのは、彼の指導のテンポ感がよく、生徒達の集中が途切れないこと、
指摘することが的を得ている上、その中身がオケ全体で音楽構築する視点に立脚している点。
さらには、練習している楽曲の演奏様式(作曲された時代背景やその手法にまで拡がりがある)
などにも触れ、皆の音楽へのイメージを膨らませ、より明確なものを提示していったこと。
…わおっ!こりゃすごいや。
学校で指導しているかって、なかなかこうもできんぞ…
まあ、そんなことがあったので、以来、金町中学校とのジョイントコンサートでの練習や、
それがさらに発展して始まった“よくわかるオーケストラ”の練習では、必ず数回程度は
幸重氏の指導による合奏練習を設けるようにしているのだ。
今日も、オケ全体にしっかり目配せをして、最終的に目指す曲の理想像を示しながらも、
受講生にとってめちゃくちゃ無理ではないがすぐにはクリアできない程度のハードルを課し、
テンポ感のある充実した練習を展開していたのである。
勿論、我々葛飾フィルのメンバーにとっても有意義な練習であったのは言うまでもない。
さて、あとは一回のパート練習を経て、3月になれば合同練習、いよいよ本番という流れだ。
これまでは、受講生の指導に現役の音大生を迎えることもあったが、今回は、全ての練習を
葛飾フィルのメンバーのみで指導し、受講生と一緒に練習してきたので、例年になく全体の
一体感というものが醸成されており、それが演奏にも反映してきたように感じる。
本番のステージでどんな演奏になるのか、いまからワクワクしてきた。
今日、2月20日。
葛飾フィルの「第4回よくわかるオーケストラ」まで、
あと14日…
■■■ 葛飾フィルの「第4回よくわかるオーケストラ」 ■■■
日時:2011年3月6日(日) 14:00開演(13:30開場)
場所:かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
指揮:植村 理一
語り:岡崎 弥保(「ピーターと狼」のナレーター)
演奏:第4回よくわかるオーケストラ講座受講生、葛飾フィルハーモニー管弦楽団
曲目:【葛飾フィルによる演奏】
ブラームス/ハンガリー舞曲第5番
~ 楽器紹介 ~
プロコフィエフ/交響的物語「ピーターと狼」
【葛飾フィル+受講生による合同演奏】
ハチャトゥリアン/組曲「仮面舞踏会」~ワルツ、ノクターン、マズルカ
入場:事前申込み(2/20まで大募集中!)
葛飾区文化施設指定管理者HP http://www.k-mil.gr.jp/
HP:http://www7.big.or.jp/~katuphil/
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