GAOの隠れ処「ムンダナ」

都内のアマチュアオーケストラでVnとVaを弾いているGAOの、音楽を中心とした関心事についてのあれこれ

娘のヴァイオリン探し

2010-01-24 21:12:58 | 音楽日記
今日(1/24)、女房と娘と3人で都内のある楽器屋さんにヴァイオリンを探しにいった。
娘は女房の師匠(と女房)にヴァイオリンの手ほどきを受けているが、まだ身体が小さく、
これまでは分数ヴァイオリンといって、普通の大きさよりも小さいものを使っていた。
昨年末、師匠から「身体も大きくなったし、そろそろフルサイズの楽器に変えましょうか。」
と言われて、予定のない休日に楽器屋さんに探しに行くかと話していたのが今日実現した。

その楽器屋は、大きな通りや商店街からは外れたやや閑静な住宅街といった趣の街角にあり、
外見はあまり楽器屋さんには見えない感じだけれど、玄関を入るとアンティークな調度品と
数々のヴァイオリンやチェロに囲まれた小さな室内が、落着いていて趣味の良い雰囲気。

師匠からフルサイズにしましょうと言われて探しにきて、ここが最初の楽器屋さんです。
明るく伸びやかな音色のイタリアの新作が良いでしょうと言われました。
そう話すと、店長さんが、先ずはここ2年くらいのクレモナの新作を5挺出してくれた。

だしてきてくれた順に娘が験し弾きをし、さらに女房も色々と弾いてみる。
私はとりあえず傍らでじっくり聴いた。
どの楽器も、音量や響きとしては、娘がこれからつきあっていく楽器としては申し分ない。
やはり決め手となるのは、音色とか全体のバランスとか楽器の将来性などなど。
さらに、女房や私の好みみたいなものも判断基準になる。

で、その音色とかバランスとか響きの品の良さで判断すると、次の楽器を弾くたび良くなる。
ひょっとしたら、ランクの低い順にだしてきて並べているのではないか?と感じた。
私には、5挺のうちの最後の2挺が、響きや音色に品があって全体のバランスが良いと感じた。
娘もその2挺が弾いた感じがよかったと言い、女房も私と同意見。
聴いているだけでは物足りなかったので、私もこの2挺を引き比べた。
どちらも豊かな響きでよい楽器だ。
・・・っていうか、私のヴァイオリンとは格が違いすぎる・・・
やっぱええ楽器は弾いてて気持ちええの~ぉ。

さて、その2挺のどちらが良いか?
ここで、娘と両親の意見が分かれた。

娘は4番目に弾いた楽器が明るい音色で豊かな音量だと感じ、それが一番だと言う。
なるほど、娘の言うことはもっともで、この楽器、かなり雄弁な感じのする響きだった。
しかし、私には5番目の楽器のほうがより深く奥行きのある響きと多彩なキャラクターを感じ、
これからさらに洗練された響きになっていくのではないか?という将来性も感じた。
4番目の楽器は、雄弁で聴く人の気を惹くものであるが、やや一本調子で飽きそうな感じだが、
5番目の楽器のほうは、それほど雄弁な響きではないが、遠近感と色彩感に幅がありそうだ。
音楽で色々と表現して楽しむには、5番目の楽器のほうが今も将来も楽しみだ。
そんな私の印象を女房に話すと、彼女も同じ意見だった。
つまり、母と父は、断然、5挺の中では5番目の楽器がベストであった。

さあ、親子で意見が分かれたぞ。
どうする、どうする?
娘は「ママがいいって言うならそれでいい。」と案外アッサリしたものだった。
・・・既に自分の意見を持ち、結構頑固な娘だが、音楽では女房には従順だ・・・


さて、そんな我々の様子をみていた店長さん、さらに2挺だしてきた。
この2挺もイタリアの新作だったが、最初の5挺とはややタイプの違うものだった。
わりとしっとりした感じの響きだったが、女房や私の好みではなかった。

とりあえず、5番目の楽器が候補かな・・・。

ここで、残念ながら、私は所用のために楽器屋さんを出なくてはならなくなった。
もともと予定していた用事があったのでしょうがない。
が、楽器屋さんでの験し弾きはなかなか楽しい。
あとの用事さえなければ、まだまだ、色々と楽器を弾いたり、響きを聴いていたいところだ。



その後の顛末を女房に聞いたら、さらに色々と楽器が出てきて、もっと良いのもあったらしい。
が、ちょっと予算的には手が出ないシロものだったそうだ。
また、楽器だけでなく、弓もいいのがでてきたそうだ。
そうそう、楽器選びも大事だけれど、弓を選ぶのはそれ以上に大事かもしれない。
いや、むしろ弓のほうが大事だ。

で、結局、5番目の楽器と、私が楽器屋さんを後にしてからでてきた楽器をもう1挺、
それに弓を1本、一週間の条件で取り置きしてもらったとのこと。
これに決めるかな・・・?


実は、今日から楽器屋さんを4,5軒まわって、色々な楽器を験し弾きしてから
購入すべき娘の楽器を決めるつもりだった。
でも、最初の楽器屋さんで良い楽器に出会えたようだ。
勿論、さらに探せば、もっと良い楽器が沢山あるだろう。


そのあたりのことは、今晩、これから女房と長話になるかも・・・。
いやいや。
女房も私も、もうあのヴァイオリンに決めているのかもしれない。




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のだめカンタービレ最終楽章(前編)

2010-01-09 23:33:24 | 日記
女房も子供達も観たがっていた『のだめカンタービレ最終楽章(前編)』
約束していたので、今日(1/9)、家族揃って観に行った。

昼間の雑務をあれこれ終わらせて、カルテットの仕事に出かけた女房に代わって
子供らに夕食を食べさせてから、我が家から最短距離の映画館『船堀シネパル』へ。
本日最終の19:00からの上映には、我が家のほかに十数人しかいない。
180人くらいの定員に対して全部で15人という人数。なんとなく貸切の気分。
同じ建物で演奏していた女房も、ギリギリで上映時間に間に合った。

大まかなストーリーは漫画を読んで知っていたし、TVの連続ドラと同じキャストで、
それほど特別な感じはなかったが、やや悪ふざけが過ぎるくらいのお馬鹿なノリと、
もう決まりきったパターンでの盛り上がりの演出は、素直に楽しめた。

やる気のないヘボなオケが、人に感動をもたらす素晴らしいオケへと成長し、
千秋が指揮者としてのキャパを拡げていくという単純なストーリーではあるが、
そういう高みに上っていく過程で、この映画では特別な出来事は起こらない。
そんな流れを観ていてふと思った。

人間の力なんて正直にコツコツ積み上げることなんだ。
これを皆でやるだけで、相互に信頼関係が築かれ、大きな力になっていく。
なんでもない単純なこと。

そういうことを淡々と健全にやってゆけるオーケストラは楽しいだろう。
ああ、私はオーケストラでそんな体験をしたかったはずだ。
だからこの年まで馬鹿の一つ覚えみたいに続けてきたのじゃなかったか?

ということ。



最近、葛飾フィルの活動に疲れている。
仕事の事情もあって、毎週木曜19時からの練習に出席できない。
出席できても、大遅刻して後半1時間程度とか30分だけ。
原則、出席率8割以上をルールとしているこのオケを続けることすらままならない。

なのに、副団長などやって運営に係っているものだから、職責を果たすのも大変だ。
ひどい時には、ひと月以上も練習に出れずにいるのに、家族との時間を過ごしたり
仕事で疲れた身体を休ませるべき土日に時間をやりくりして運営のための時間を捻出、
対外的な連絡事や演奏会や催し事の準備や関係者との打ち合わせなどに精を出す。

自分がやれる時はいいが、心身ともに対応しきれないこともある。
やり切れない時には人にも助けを求めるが、助けてくれない時もある。
そんな時は黙って無理をする。
オーケストラで演奏したくて入団したはずなのに、練習に出れない楽器は弾けないで、
一体自分は何をやっているのか?
無理をして身体や気持ちがついていけないと、そう思うこともある。

練習に出れないと仲間と顔を合わせて打ち合わせができないのが一番しんどい。
メールだけでやりとりしていると相互理解が不十分で、不用意な言葉で誤解を生む。
オケの練習状況や雰囲気、楽団員の様子もよくわからないから、立ち回り方の
ピントがずれたり、時間と労力をかけた運営の仕事も空回りしたりする。

かつては自分にも可能だった、毎週木曜日の仕事の後のアマオケ活動。
ここ数年、職場のポジションや自らの職責も重くなってきている。
すでに、毎週木曜日のこの活動は、基本的に無理な状況だと考えるのが正解だろう。
もう、やめたほうがいいんじゃないか・・・。

そんな、色々な考えが頭を渦巻きだすと、ものの見方や考え方までおかしくなる。
ここに書いてることもちょっと変だよな。
なんとなく病んできている。
そういうことを自覚すらする。



でも、やっぱりオーケストラっていいよな!
皆が真面目に普通に信頼関係でもって協力しあって交じり合って・・・
それだけでいいものができるんだよなぁ!

今日の映画でヘボオケのコンサート・マスターが“ハルモニー!”と叫ぶ場面がある。
千秋は彼がそう発したことを、後になってのだめから聞いて感動するのだが、
このシーンで、自分が学生時代、半年ほどギリシャ哲学史の先生にギリシャ語を
教わった時、最初に感動した言葉が、英語のSymphonyの語源だったことを思い出した。
確か、“sym”には「交わる」とか「呼応する」という意味があり、“Phon”には
「音」とか「響き」という意味があり、だからシンフォニーは音や響きが呼応しあう
交響の世界を意味するんだ、素晴らしい言葉だなどと、えらく感動的な教えだった。
その時、かの先生も「調和」、すなわち“ハルモニー”が人間の理想のひとつとして、
哲学的にも高次の概念であることを強く説かれていたのを思い出した。


神の世界にすら喩えられるハルモニー。
ハルモニーは音楽によって生みだされるが、
その音楽は人間によって奏でられる。

人間って!

ちょっとへタレ気味の自分に元気をくれた。
そんな今日の『のだめ』であった。



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仕事始めに思うこと

2010-01-04 22:55:15 | 日記
年末年始のお休みはあっという間に過ぎ、今日(1/4)からお仕事再開である。
が、世の中はまだ年始のお休みをとっている人が多いのか、通勤電車は空き空き。
なんと、JR総武線(各駅)では新小岩から市ヶ谷まで座れてしまったのだ。
・・・いや~、こんなこともあるんだな・・・

今年は、運動不足解消と減量(体重を下げることで血圧も下げるという魂胆)のため、
職場までのJRと地下鉄を乗り継ぐところを、地下鉄をパスして歩くのが目標だ。
昨年も仕事の帰りには、職場からJRの最寄駅となる「四谷」か「市ヶ谷」まで
20~30分程度歩いていたのだが、今年は、朝の通勤時も歩くことを目標にした。
その分早起きして、余裕をもって家を出なくてはならない。
さあ、しっかり継続できるかどうか・・・。

そんな新たな気持ちで出勤したので、仕事への取組も意識的に変えた。
自分への課題をやや厳しくし、“今日できることは今日やってしまう“とか、
“思い立ったが吉日”的スタンスで、時間がかかるとか調整が困難な場合を除き、
即日処理を目指すという、新人のころの姿勢に立ち返ることにした。
単純明快で、ごく普通の当たり前のことではあるが、これまで案外できていなかった。
今年は、そういう基本的なことをしっかり積み上げていく生き方を意識したい。
40過ぎても、まだまだ自分に甘い子供な自分に驚く今日この頃。
2010年の仕事始めは、そんなところからスタートしたのであった。

うっ、なんてこったいっ!
ついつい、言ってしまった。
ここで宣言したからには、これは実行し切らねばなるまい。
・・・と、自分を追い詰めたりする・・・


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初おやつ

2010-01-03 16:40:51 | 日記
正月三日目は、これといった予定もなくのんびり我が家でTVを観たり読書。
神戸から長男が帰省しているので久しぶりに勢揃いして賑やかな子供達は、
やや手持ち無沙汰になって、自分達でおやつでも作るかなどといいだした。

で、出来上がったのがこのチョコレートケーキだ。



スポンジ・ケーキにスライスしたイチゴやクリームなんぞを挟んで重ねていき、
表面をチョコクリームで整えて、板チョコで作った小屋を建て、そのまわりに
イチゴの針葉樹を配置してできあがり。

女房と私にはコーヒーを沸かし、子供達にはコーラやジュースなんぞを注いで、
今年最初のおやつの時間になったのだ。

ただし、おだやかな午後のひと時、ゆったりとコーヒータイムを楽しむとはいかず、
子供達は取り分けしたケーキの大きさを巡って大騒ぎである。
普段、次男坊と娘の2人だけでも賑やかだが、3人になるとやかましいくらいだ。
食い物の恨みは怖いぞ~などと、まあ、賑やかなひと時であった。

少しは、静かにしたらどうだ!
とも思うが、
ふと、こういう時間も大切だな~
などとも思うのであった。


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恐るべし柏原!~第86回箱根駅伝~

2010-01-02 21:45:10 | 日記
私の正月の秘かな楽しみは、二日と三日に行われている新春恒例の箱根駅伝だ。
正式には「第86回東京箱根間往復大学駅伝競争」というらしい(だからどうした)。
私は、マラソンや駅伝で走るのが(かつて)好きで、TV中継で観戦するのも好きだ。
で、昨年は、往路の東洋大の優勝に貢献した1年生柏原(5区)の走りに驚いたが、
なんと、今年も柏原が一年前の記録を塗り替える快挙で、東洋大が往路優勝した!
二年連続で新記録を樹立するなんて、並大抵のことではないっ!
いや~、こりゃなんというか、スカーッと“た~まや~”ってな感じ。

今年は、朝8時のスタートから昼過ぎのゴールまで、腰を据えてTV中継で観戦。
(こんなことは何年ぶりだろうか!)
どの区間もそれぞれに見ものであったが、やはりみせるのは2区と5区であった。

2区は、各大学のエースが集まってしのぎを削る花形区間で、距離が長いうえに、
難所といわれる“権太坂”とラスト3キロの上りの二つのヤマ場があるので、
レース上の駆け引きも見ものだったりする。
今日は、2区の区間賞となったダニエル(日本大)の11人抜きに舌を巻いた。

そして、5区は、小田原から箱根までの標高差800メートル以上を一気に駆け上がる
難コースで、“山上り”と呼ばれている箱根駅伝の看板区間でもある。
曲がりくねった山道は変化に富んでいて、レースも見ものである。
今日は、昨年の区間新記録樹立で一躍注目を浴びた柏原(東洋大)がまた魅せた。

彗星のように突如現れた昨年と違って、今年は、始めから彼の存在が大きかった。
7位でタスキを受けた柏原は、5区の半ばまでに前の6人全員を抜いてトップに立ち、
そのままゴールまで勢いを失わずに逃げ切り、東洋大の往路優勝となった。
レース後のインタビューには、「走っている間本当に楽しかった」と答えていたが、
まさにそのようなレース運びであった。

一昨年の夏、家族ぐるみで付合っているT家と共に箱根小涌園ユネッサンに遊び、
車でくねくねと上ったあの道が、まさに今日の駅伝コースだったわけだが、
車のエンジン音ですら変わるようなあの道を、走って上ること自体大変なことである。
それを走るだけでなく、前を走る6人の走者を次々と追い抜きトップになるなんて、
そんな激走すれば、こりゃあ面白くてワクワクするわな。
その様子を生中継で観戦してりゃ、観ているほうも痛快である。

恐るべし!柏原、あっぱれ!柏原。である。

さて、明日の復路はどんなレース展開になるか?
楽しみ楽しみ。


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2010年初詣

2010-01-01 18:53:01 | 日記
九十九里で初日の出を拝んだ後は、田畑広がるのどかな風景の中を成田に向かった。
2010年元旦は、成田山に初詣だ。一昨年と同じパターンである。
一昨年は、総門近くの駐車場まで車で行って門前町の雰囲気を味わえなかったので、
今年は、JR成田駅前の駐車場に車を置いて、表参道をのんびり歩いての参拝だ。

先ずはとにかく初詣。
表参道沿いの建物やお店をながめながらも、立寄らずに総門へ。


成田山新勝寺の総門

欅づくりの荘厳な総門は、成田山全山の浄域を結界し、俗世界とを繋ぐシンボルとか。
この立派な総門をくぐって進んでいくとすぐに急な階段を登り仁王門がある。
恐ろしげな顔した仁王達が立っているこの門は国指定の重要文化財だそうな・・・。
仁王門をくぐってさらに急な階段を登ると、眼前にはドドーンと大本堂が鎮座する。

御賽銭を投げて、家内安全、無病息災なんぞを願う。
女房子供達は何を願ったのか?

さて、簡単だがセレモニーは終わった。
その後はお約束の諸行事が待っている。

(お約束その1)おみくじ
娘は大吉、息子は中吉、女房は小吉、私は吉。
それぞれに、今の状況にピッタリとハマる有難い教訓が書いてある。
いつもならそのまま境内のしかるべき場所に結びつけたりするのだが、
今日は、大事に持ち帰り、事あるごとに読んで自らを戒めようという。
なかなか謙虚なその姿勢!・・・我が女房も人間として成長してきたか?
・・・なんちゃって・・・


お約束の射的で弾込めをする兄妹スナイバー

(お約束その2)射的
一昨年の初詣の時に次男坊のみが楽しんだ射的であったが、今年は妹も参戦!
二人とも狙った獲物に向かってタマを撃ち続けた。
数発命中させるが、ブツはなかなか倒れない。

兄は、先に6発を撃ちつくしたが、執拗に狙った獲物をモノにはできなかった。
が、店のおじさんが「兄ちゃん、頑張ったからこれやるよ。」と一言。
狙っていたものより一回り小さい模型をゲット!

妹は、5発連続でビスケットへの狙いを定めて撃ち続けていたが、何を思ったか、
最後の一発はその隣のチョコボールに狙いを変更した。
照準を合わせて撃った渾身の一発は、見事にチョコボールの箱を倒した。
が、店のおじさんは「これが欲しかったんだよね。」とビスケットをくれたのだ。
「ありがとう」と言って受取った娘は、しかし、
「チョコボールに当てたのに・・・」とその不満な気持ちを隠さなかった。


登録有形文化財となっている大野屋旅館

総門から程近い表参道沿いの「大野屋旅館」は、望楼を頂く大規模な木造三階建てで、
その独特な外観が際立っているが、国の登録有形文化財にもなっているそうだ。
みるからに歴史を刻んでいる建造物で、門前町としての情緒というか味わいがある。
実は私は建築物(建造物)オタク(とまではいわないか?)だったりする。
もし、今日が家族連れではなく一人旅だったら、ここに立寄って中に入ってみたいが、
まあ、いきなりOKしてはくれないだろうからまたの機会に・・・。


表参道中之町の街並み

初詣客でごった返しているので、賑わいと活気があるのは当然のことなんだけど、
なにかこう、江戸時代の雰囲気を彷彿とさせるようなたたずまいがいいね。
あれこれ見物していると、店先の客寄せが落花生や甘栗をくれたのが美味かった。
うなぎ屋や佃煮屋、土産屋や特産品屋、旅館などが軒を連ねるこの中之町辺りが
表参道のなかでも一番門前町らしく感じる通りだ。


我々が鰻を食した下田康生堂の店先

(お約束その3)鰻
成田山が開かれてからというもの、成田と鰻は切っても切れない仲らしい。
とにかく表参道を歩いている間、常にどこからか鰻の蒲焼の匂いが漂っていた。
成田は印旛沼や利根川から近く、鰻が容易に入手できるからという話もあるようで、
確かに江戸の頃はそうだったかも知れないが、今はせいぜい台湾あたりの輸入ものか?

いずれにしても、初詣にやってきた我々の嗅覚を最初に刺激したのが鰻の匂い。
これに一発でやられてしまったのが、食べることでは我が家の筆頭株である女房だ。
まだ総門にすら着かないうちから「初詣が終わった帰りは鰻だからね」と念押しする。
「正月から鰻で精をつけておけば、今年一年元気に過ごせるよ」とのことである。

それで大本堂にお参りした帰り道に立寄ったのが『下田康生堂』というお店。
このお店は、女房が最初にピンッときたお店だという。
・・・同じ名前の漢方薬のお店が、中之町にもあったような気がしたが・・・
“八つ目うなぎあります“と看板に表示している店先では、写真のおいちゃんが、
元気に鰻をさばいては串刺しにする作業を続けていた。

我々は普通の鰻で“うな丼”を食したが、なかなか美味しく女房もご機嫌だ。
タレがしみたごはんと鰻のフワフワした食感が絶妙(な感じで)で美味いっ!
・・・と、まあ、なんとなく気分ではあるが・・・
隣の座敷に陣取った夫婦は、滅多に食べられない“八つ目”を注文していたが、
漏れ聞こえた店員さんの説明によれば、普通の鰻とまるきり食感が違うそうで、
別の食べ物と思ってもいいくらいだとのこと。
・・・ほんまかいな?じゃ、今度来た時にでも験してみるか・・・


今年の干支『寅』の石造

鰻の『下田康生堂』の店の前には、寅の石造があった。
この界隈は上町というそうだが、参道の両脇には干支の石造があちこちに置かれ、
どういう意図で十二支なのかよくわからないが、愛らしくて微笑ましい。
子供達が自分や家族の干支をチェックして楽しんでいた。
なかに、十二支にはない亀の石造まであって、子供達を喜ばせていた。


行列が続く金時の甘太郎焼

(お約束その4)大判焼
鰻と同様に、女房が目をつけていたのがこの『金時の甘太郎』である。
この店だけには行列ができ、道行く人が「ここはいつもいっぱいだな」と口にする。
「いつも行列ができているなんて、なんかピンっ!とこない?」とは女房。
つまり、鰻でふくれた腹とは別の腹のために、我々も行列の一員となったのだ。
“あずきあん”と“しろあん”の二種類あって、私と子供達はあずきを二つずつ、
女房と長男への土産にはあずきとしろを対で買い求めた。
早速、出来立てを食べながら家路に着いたが、あずきあんがとっても甘くて美味しい!
生地のほうも、なんかこうハリがあってイキがいいって感じ?
こりゃあ、あれだけの行列ができるのはわかる気がする。


ということで、境内でのお参りほんの3分、表参道の見物&食いあるき3時間で、
我が家の成田山での初詣は無事終了したのであった。
こいつぁ、正月から縁起がいいぞ~!
・・えっ?な、なにが?・・・



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2010年初日の出

2010-01-01 16:34:10 | 日記
謹 賀 新 年

2010年の元旦は、九十九里浜から初日の出を拝んだ。

残念ながら水平線から昇る姿は拝めなかったが、
遥か太平洋の彼方から昇る様はやはり気持ちが良い!

朝5時起き(本当は4:30に起きるつもりだった・・・)で我が家を出発。
京葉道路から千葉東金道路を経由して九十九里の片貝中央海岸へ。
ここは「元旦祭」の会場で人出もにぎやかなので、4年前から好んで足を運んでいる。
(昨年の正月は、香川の実家に帰省していたので1回休み)
我が家を出たのが5時を大幅に回っていた(本当は5時前に出たかった)ので、
片貝中央海岸に到着したのは、日の出予定時刻の10分前!
結構際どいタイミングで、ギリギリ、セーフ!という感じではないか。

海岸付近は、初日の出を拝むべくやってきた車が道という道にごった返していて、
砂浜に目をやると、既に大勢の人達が海岸線に沿って人垣をつくっていた。
既に日の出前のセレモニーは終わり、皆、太平洋の一点を見つめている。

初日の出の待人は、砂浜だけではなく海の中にもいた。
毎年のことではあるが、この寒さの中、多くの波乗り達がボード上で日の出を待ち、
太陽が顔をみせると、いっせいに波乗りを始めた。
好きだね~。


初日の出を拝んで新年の決意(何の決意じゃ?)を新たにした我々は、
その後、成田山への初詣に向かうのであった。
勿論、女房子供達にとっては、初詣もさることながら、むしろ、
成田山でなんか美味しいものでも・・・って感じではあるが・・・


今年もいいことあるといいね!



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