GAOの隠れ処「ムンダナ」

都内のアマチュアオーケストラでVnとVaを弾いているGAOの、音楽を中心とした関心事についてのあれこれ

女房が入院した

2010-10-31 23:45:37 | 日記
今日(10/31)から一週間程度の予定で、女房が近所の病院に入院した。

彼女のブログで手術前の検査のことその検査結果全身麻酔のことなど書かれているが、
まあ、放っておいてもとりあえず日常生活には問題のない左脇腹の腫物を、そうは言っても、
なんだか気になるし、痛むときもあるし、どんどん大きくなってくるし…じゃあ切除しよう
という感じの手術をするための入院である。
気分的には盲腸の手術よりもお気楽なはずであるが、やはり全身麻酔で人工呼吸器を装着する
となると、麻酔から覚めなかったらどうなるんだろう?などという余計な心配がわきおこる。

やや冗談めかして子供たちの前で「帰ってこなかったらどうする?」なんて聞いてみたり、
寝床に入っても「私が戻ってこなかった時、可愛い人がいたら遠慮しなくてもいいよ」とか
面白おかしく茶化して話していたが、結構、女房なりに不安も感じていたようだ。

「ちょっと腹の脂肪腫をとるだけで大げさな!どうせなら腰回りの余分な肉もとってもらうか」
などと、こちらも負けず劣らず冗談で笑い飛ばして元気づけたりした。
さらに、この週末は家族で焼き肉に回転寿司と、庶民的ながら女房の食べたいものを食べ、
心身ともに力づけてあげようなどと、およそ私らしくない気遣いなんかしちゃうのだった。

しかし、心配するなといっても、本人が不安がるのはしょうがない。
あとはテキトーに受け流して、大丈夫大丈夫と日常生活を過ごすしかないのだ。
入院前には、いつものように娘と近所のスーパーで買い物して、それから一人で病院に向かった。

女房が不在となった途端、子供たちの行動に少し変化がみられた。
入院中のことは心配するなとばかり、自分のことは自分でやりはじめた。
娘など、毎週月曜の登校直前に、上履きや体操着がどうの、集金がこうのと慌てるのだが、
今日は就寝前にすべてチェックして完璧である。
…できるんなら、毎週やればいいじゃん!…
息子に至っては「洗濯も料理もオレがやるよ」と頼もしいばかりの発言である。
早速、今晩も好物のお好み焼きを焼いてくれたが、結構、失敗だらけ。美味かったが。
…妙に浮かれた感じの息子だが、こいつ、キャンプや合宿と勘違いしてるんじゃないか…


女房は、昨日、入院の手続きをし、今日の15時頃、病院に入った。
「病室からはメールもできないかもしれない」と言っていたが、夜、二通のメールが届いた。


【1通目】
今…夕食たべたとこ
少なっって感じだけど味は美味しかった
冷蔵庫にペットボトルの烏龍茶忘れて来たので明日でも持って来てちょ
周りは痛々しくか弱そうな人ばかりで居ずらい
術後は少し病人らしくなるんだろうけど…暇過ぎて疲れる
洗濯物忘れずに取り込んでね
じゃあ


【2通目】
畳の部屋のアイロン台前のたんす左側にかけたままだったかも知れないから見て
アイロンはかけてあるから



二通目は、息子の制服ワイシャツのこと。
休日の料理は私が賄うことがよくあるが、基本的に子供たちの衣食は女房に任せている。
自分が不在となって、旦那だけでは心許ない。ワイシャツのアイロンかけも気になるのだ。
母親ってのはどこに居ても子供のことが気がかりなんだね。と、ちょっと感心した。


明日は手術。
私は病院で同伴せずに出勤する。
「お前冷たい奴やなぁ~。ついとってやれや。」と親しい先輩から言われた。
そうかもしれない。
が、そこまで深刻な手術でもない。

言い訳に、出勤前、病室を訪ねてみるか。
仕事帰りには、子供達と一緒に術後の見舞いに行く。
女房の入院期間中は、どんなに忙しくても毎日定時退社。
二週間前から上司に了解をとりつけているのだ。



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11月13日(土) 川本嘉子ヴィオラリサイタル~無伴奏バッハと室内楽の夕べ~

2010-10-23 09:31:32 | 音楽日記
我が国を代表するヴィオリストの一人
あの、川本嘉子氏のヴィオラリサイタル!




ひょんなことから、こんなコンサートを主催することになってしまったのだ!

ひょんなことを説明すると…
川本さんが無伴奏バッハを弾きたがっているんだけどよい企画はないか?
えっ?オレみたいなアマチュアの素人が企画してもいいの?
川本さんの無伴奏が聴けるなら、そりゃあ、そんなコンサートやってみたいぞ!
…ほやけど、オレらの地元は下町やし、バッハで5,000円のリサイタルじゃ集客がキビシイの。
たとえば、オレたちの葛飾クヮルテットと共演するとか、チケット安くするとかできんか?

川本さんと親しい関係にある我が大学オケの後輩から話を持ちかけられて、
こんな他愛もない会話からあれよあれよという間に、このコンサートは形になったのだ。

■■■ 川本嘉子 ヴィオラリサイタル ■■■
   ~ 無伴奏バッハと室内楽の夕べ ~
○日時:2010年11月13日(土) 18:45開場/19:15開演
○場所:かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール
○出演:川本嘉子(ヴィオラ)、葛飾クヮルテット
○曲目:J.S.バッハ/無伴奏チェロ組曲
     (6曲の組曲からどの曲を弾くか?演奏会までのお楽しみ)
     W.A.モーツァルト/弦楽五重奏曲第4番ト短調K.516
     (地元の葛飾フィルの有志からなる葛飾クヮルテットとの共演)
○チケット:全席自由/入場料2,000円
   かつしかシンフォニーヒルズチケットセンター TEL:03-5670-2233
   かめありリリオホールチケットセンター TEL:03-5680-3333
   ★WEBチケットは、こちらまで https://rsv.k-mil.gr.jp/ticket/
○お問合せ:葛飾クヮルテット(高田)TEL:080-3179-8538



とにかく広く宣伝して、多くの音楽ファンに認知してもらわなければならない。
音楽情報誌の月刊『ぶらあぼ』にもコンサート情報を掲載してもらった。

…のだが、
ああっ!なんたるドジか!!!

プログラムにとんでもないミスが発覚!

川本さんにファースト・ヴィオラを弾いていただく、葛飾クヮルテットとの共演プログラム
モーツァルトの弦楽五重奏曲第4番ト短調K.516が、あろうことか弦楽四重奏と表記されている。
原稿提出時とそのチェックの際、別件で慌てていたことが大きな要因である。

■訂正■ 月刊『ぶらあぼ』2010年11月号131ページ
(誤)モーツァルト/弦楽四重奏曲第4番ト短調K.516
 ↓
(正)モーツァルト/弦楽五重奏曲第4番ト短調K.516


ということで、葛飾クヮルテットとの共演プログラムは弦楽五重奏である。
まあ、それはいいとして、このリサイタルの大きなポイントは、言うまでもなく無伴奏バッハ。
無伴奏チェロ組曲の全6曲の中から、川本さんご自身が聴衆の皆様にぜひとも聴いて欲しい
という2曲を選んでの演奏である。
どの曲になるのかは、当日までのお楽しみ。
川本さんのファンならばいざしらず、ヴィオラファンや音楽ファンにとっても必聴ものだ!

さあ、11月13日(土)の夜19:15は、かつしかシンフォニーヒルズへ!
きっとあなたは、川本さんの奏でる無伴奏バッハに魅了されること間違いなし!
チケットのお買い求めはお早めに!






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プロコフィエフの5番に決定

2010-10-01 06:52:50 | 葛飾フィルハーモニー管弦楽団
昨晩(9/30)、葛飾フィルの練習後のパートリーダー会で選曲会議が開催された。
去る8/26の会議からの検討案件で、第41回定期演奏会のメインプログラムをどうするか?
下記の3曲に候補を絞り、前プロ、中プロも考えて再考することとなっていた。

・ブラームス/交響曲第4番
・プロコフィエフ/交響曲第5番
・ショスタコーヴィチ/交響曲第5番「革命」

で、事前に前プロや中プロとも考えあわせて出てきた多くの意見が、プロコの5番を想定し、
それを前提とした選曲案であった。
これについて、インスペクターとヴァイオリンパートから、練習プロセスや技術的な観点から、
これは相当の覚悟をしてかからねばならないという、ちょっと不安視する注意喚起がなされた。
選曲ではいつも「なんとかなるでしょ」という姿勢のコンマスですら、かなり心配なご様子。
ブラ4だってタコ5だって、楽な曲じゃないし奥行きも深い。
しかし、やっぱり外形的にプロコの5番の難易度は高い。
…この選曲会議では、ヴァイオリンの難しさばかりがクローズアップされたのだが、実は、
 チェロにとっての難曲だということでも知られている。チェロパートは自覚してるのかな?…

とまれ、そこでどうすればよいかを考えるのがパートリーダー会に求められる機能だろう。
演奏上の困難をいかにして克服していくのか、そのためにどういう練習をしていくのか、
そういうことを様々な角度から検討し、自ら楽団員を先導していくのがパートリーダーだ。
プロコの5番に挑むことで、そのような健全なパートリーダー会の機能を育みたい。
私がプロコの5番を推す狙いはそんなところにもあるのだ。

で、選曲会議では、パートリーダーそれぞれの立場や思惑から様々な意見はあったものの、
これからの葛飾フィルは、比較的チャレンジングなプログラムに取り組むことで成長しよう
という共通認識のもと、プロコフィエフの交響曲第5番に決定した!


ところで、プロコの5番とはどんな曲なのか?
この曲に込められた音楽的な意味とか作曲技法の試みとか、色々と面白い曲らしいのだが、
作曲された1944年という時代からも容易に想像されるように、第二次大戦の影響も大きい。
すなわち、ドイツ(ナチス)軍が独ソ不可侵条約を一方的に破棄してソ連に攻め入ったことが、
プロコフィエフの祖国愛を覚醒させ、何か祖国ソ連に貢献することができないかと考えたことで、
この交響曲が生まれたという。
後に作曲家自身が「戦争が始まって、誰も彼もが祖国のために全力を尽くして戦っているとき、
自分も何か偉大な仕事に取り組まなければならないと感じた」と、この曲について語ったそうだ。

初めてこの曲を聴いたときには、そんな時代背景のことなんかには思いも至らず、とにかく、
近代世界が力強く動いているような躍動感とそこに生まれてくる人間模様のようなものが、
何やらユーモラスに描かれているような印象を持ち、とても面白い曲だと思った。
ドイツ(ナチス)軍侵攻のためにソ連が被った苦しみや悲しみを描き、それに耐え撥ねかえし、
最後はこれに勝利し歓喜するということが描かれた曲なのだとすれば、そういう事実を念頭に
この曲を演奏するのも一つのアプローチかもしれない。


さて、昨晩の選曲会議では、メインプログラムは決まったものの、前プロ、中プロについては
意見百出となってなかなか収拾がつかなかったので、これも数曲の有力候補を中心にして、
二週間後に再度検討することとした。
選曲プロセスを振り返ると、結構、時間ばかりがかかっているような印象もあるのだが、
あれはダメ、これもダメというネガティブな意見が支配する空気の重たかった選曲会議が、
ここ数か月は、あれがやりたい、これもやりたいというポジティブな意見が飛び出すようになり、
言いたいことが言える健全な雰囲気になってきたことは良いことだ。
なんてったって、それが議論の前提であり基本だからね。


41回定期のメインも決まり、気分的には40回定期により注力できる。
第40回定期演奏会まで、そろそろ二か月ちょっととなってきた。
オーケストラを運営する立場からも、徐々にモチベーションを上げていきたい。



今日、10月1日。
葛飾フィル第40回定期演奏会まで、
あと72日…



■ 葛飾フィルハーモニー管弦楽団 第40回定期演奏会 ■
  日時:2010年12月12日(日) 14:00開演(13:30開場)
  場所:かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
  指揮:澤 和樹
  曲目:ウェーバー/歌劇「オベロン」序曲
      シューベルト/交響曲第7(8)番ハ短調「未完成」
      ベートーヴェン/交響曲第3番変ホ長調Op.64「英雄」
  料金:前売1,000円(全席指定、当日1,500円)
      ★チケット好評発売中★
      かつしかシンフォニーヒルズ・チケットセンター 03-5670-2233
      かめありリリオホール・チケットセンター 03-5680-3333
      葛飾区文化施設指定管理者HP http://www.k-mil.gr.jp/
  プレイガイド:チケットぴあ http://t.pia.jp/ (0570-02-9999(Pコード:111-287))
          イープラス http://eplus.jp
  HP:http://www7.big.or.jp/~katuphil/





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