GAOの隠れ処「ムンダナ」

都内のアマチュアオーケストラでVnとVaを弾いているGAOの、音楽を中心とした関心事についてのあれこれ

娘と行った「スコットランド音楽紀行」

2014-05-18 19:10:52 | 音楽日記

今日(5/18)は、ミューザ川崎シンフォニーホールで開催された東京交響楽団の「名曲全集」第97回演奏会に、娘のお供で足を運んだ。
来る7月、娘が通う音高のオーケストラの演奏会があり、メインプログラムでメンデルスゾーンの『スコットランド』交響曲に挑むとのこと。入学した音高での初舞台は初めてのオーケストラ。
一か月前、娘が「ねぇ、メンデルスゾーンのスコットランドって曲知ってる?」と、何やらおねだり口調で話しかけてきたのがそもそもの始まり。
「勿論。大学オケでヴァイオリン、葛飾フィルではヴィオラで弾いたぞ。」
「へぇ~、結構有名?プロオケの演奏会でもよくやるかな。」
「そりゃ~名曲だし、毎年どっかのオケで演っとるじゃろ。」
「生演奏が聴きたいな~。」

そんなことで、早速ネットで探して見つけたのが、今日のこの演奏会。
テーマは「スコットランド音楽紀行」。
メインは『スコットランド』交響曲だが、前プロがニールセンの狂詩曲風序曲『フェロー諸島への幻想の旅』、中プロがブルッフの『スコットランド幻想曲』と、スコットランドづくし。
で、当の娘。さすがに目下取組中のシンフォニーとあって、終始前傾姿勢で食い入るように聴いていた。「やっぱ、プロってスゴイね。」とシンフォニーの演奏に感心していたが、予期せぬサプライズが、中プロだったようだ。
「あのソロ何?凄すぎる!『スコットランド幻想曲』って好きになっちゃった。」と山根一仁さんのソロに完全に魅了されていたようだ。
確かにスゴイ!聴き応えもありホンマ面白かった。まだ大学一年生の彼、これから10年、20年…と、その成長が楽しみなヴァイオリニストだ。アンコールにエルンストが編曲したシューベルトの『魔王』を披露してくれたが、それに飲み込まれた会場は大喝采の拍手。

という、今日、日曜午後の楽しいひと時だったとさ。

■東京交響楽団「名曲全集」第97回
 日時:2014年5月18日(日)14:00 開演
 場所:ミューザ川崎シンフォニーホール
  指揮:川瀬賢太郎
 独奏:山根一仁(Vn)
 曲目:ニールセン/狂詩曲風序曲「フェロー諸島への幻想の旅」
    ブルッフ/スコットランド幻想曲 Op.46
     メンデルスゾーン/交響曲 第3番イ短調 Op.46「スコットランド」
        ≪encore≫
         シューベルト(エルンスト編)/「魔王」

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話せばわかる?

2014-05-15 23:11:12 | 日記
今日(5/15)は、仕事においてもプライベートにおいても、色々と質問されたり教えを請われることの多い日だったが、どうも空回りしてばかりだった。
特に前者においては、こちらの話すことを端から理解しようとか判ろうとしようとせず、やらたと自らの哲学を前提に持論を展開するばかりで、まったく相容れない相談ばかりだった・・・
そもそも、こちらに聴きたいことがあるんだろう、ならば、ちょっとは人の話を聴けよ・・・ああしんど~。
そういえば、今日は5月15日。82年前にあの事件が起こり、犬養毅が「話せば分かる」と言って青年将校に射殺された日である。
もう10年くらい前、年越しのNHKの定番番組「ゆく年くる年」が終わった後に、犬養道子氏と養老孟司氏が対談する新春特別番組があった。その対談の中で、道子氏が「祖父(犬養毅)が「話せば分かる」と言ったのは、「話して分からない」ということを一番知っていたからだ」ということを話していたのが、番組中の他の話題とともに、いまだ印象に残っている。
そうなんだよな・・・話して分からないことって多いよな~。

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2012日本賞グランプリ作品「皺(しわ)」

2012-12-17 03:38:43 | 日記
衆院選挙速報を観ていてついつい深夜になってしまった。

日付も替わって1時半になろうというところで、もうそろそろ寝ようと思ってたまたまチャンネルをNHK教育にしたところ、NHKが主催する教育番組の国際コンクールである「日本賞」の受賞作を放送していた。
今晩が、その初日で、グランプリに輝いたスペインの「皺(しわ)」というアニメーションだった。
物語は、高齢者施設を舞台に、エミリオとミゲルという2人の老人の出来事を軸に描かれていて、エミリオのアルツハイマー病が徐々に進行する過程で、老いや介護、認知症などの問題を考えさせられるもの。
現代における深刻な話ながら、愛に満ちた優しい描写と静かな展開が、観る者をぐっと最後までひきつけて、後になって胸にジワジワ~っとくる感動的な番組だった。

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♪お知らせ♪ 阿部真也と仲間達室内楽コンサート Vol.23 (10/6)

2012-10-03 05:52:16 | 音楽日記

一昨日、昨日に続き、またしても演奏会の案内である。
今回案内する演奏会は、10/6(日)に仙川で開催される室内楽演奏会で、
これも知り合いの音楽家からお誘いを受けたものの、外せない予定のため、
聴きに伺えないので、微力ながら集客を応援すべく、以下に宣伝。

知り合いとは、“コバケンとその仲間たちオーケストラ”の結成当初から
ヴィオラのトップを務めている塙亜里子さんである。
が、知り合いというのは彼女だけではなく、今回出演するメンバー全員が
コバケンとその仲間たちオーケストラのメンバーだったりするのだ。
いつも仲の良いメンバーによる息の合ったアンサンブルが期待できそう。


■■ 阿部真也と仲間達室内楽コンサート Vol.23 ■■
~コバケンと仲間たちオーケストラメンバーを迎えて~

 日時 : 2012年10月6日(土)18:30開演(18:00開場)
 場所 : 仙川アヴェニューホール
 出演 : 阿部真也(Vn,Va)、生方真理、常光今日子、林レイコ、原愛美(以上、Vn)
      塙亜里子、深堀理子(以上、Va)、石川理史、染谷春菜(以上、Vc)
 曲目 : ハイドン/弦楽四重奏曲 「ひばり」
      ボッケリーニ/弦楽五重奏曲 Op.42-2
      モーツァルト/弦楽四重奏曲 K.174
      ブルッフ/弦楽八重奏曲
 チケット : 3,000円(前売2,500円)
 お問合せ : 090-6523-3331(阿部)



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♪お知らせ♪高橋尚子チェンバロリサイタル(10/5)

2012-10-02 21:12:13 | 音楽日記
今週末の10/5(金)に知り合いの音楽家の演奏会があるということで、
昨晩、“トリオ・ラ・プラージュ”のコンサートを案内したが、
同日、別の場所で別の音楽家がこれまたリサイタルを開催する。
こちらも、残念ならがら聴きに伺うことができない。
これまた、微力ながら集客を応援すべく、以下に宣伝。

さて、昨晩の案内とブッキングするが、コンサートの中身は異なる。
フランス料理の好きな人がいれば、イタリア料理が好きという人もいる。
近現代の作曲家による室内楽か、バッハの鍵盤音楽か。
音楽の好みで上野に行くか初台に行くかお任せしたい。



■■ 高橋尚子 チェンバロ リサイタル「J.S.バッハの心にふれてみませんか」 ■■

 日時 : 2012年10月5日(金)19:00開演(18:30開場)
 場所 : 東京オペラシティ リサイタルホール
 出演 : 高橋尚子(チェンバロ)
 曲目 : J.S.バッハの作品
      ・イタリア協奏曲 BWV971
      ・フランス序曲 BWV831
      ・プレリュード・フーガ・アレグロ BWV998 ほか
 チケット : 4,500円(全席自由)
 お問合せ : 舟江斎・高橋辰郎ハープシコード&クラヴィコード 03-3687-4888
         東京オペラシティチケットセンター 03-5353-9999

♪ 高橋尚子(チェンバロ) ♪
 東京音楽大学ピアノ科卒業。ベルリン芸術大学チェンバロ科卒業、ベルリン芸術大学奨学生となり研鑽を積み、同大学チェンバロ科を審査員全員一致の最優秀賞を得て卒業。卒業後、同大学マイスター生を経て、同大学助手として、またベルリン音楽学校講師として後進の指導にあたる。
 帰国後、国内外での演奏活動を行いながら「舟江斎サロン」を主宰し定期的にバロックコンサートを催すなど、精力的に演奏活動を行っている。
 ヴィンテージ機材を使ったアナログ録音でのCD17世紀イタリアの鍵盤音楽「フレスコバルディがふりむいた」は多数の音楽関係雑誌から注目を集め好評を博す。



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♪お知らせ♪ トリオ・ラ・プラージュ結成10周年記念公演(10/5)

2012-10-01 19:33:47 | 音楽日記
今週末の10/5(金)に、知り合いが出演する室内楽(トリオ)演奏会がある。
残念ならがら、私は、はずせない予定があるため聴きに伺えないので、
せめてもの罪滅ぼしというか、少しでも集客を応援すべく、以下に宣伝。

ちなみに、知り合いというのは、このトリオのメンバーでピアノを弾く
渚智佳(なぎさちか)さんである。
彼女は、3年半ほど前に葛飾フィルが保育園児達を対象とした音楽会で
サン=サーンスの組曲『動物の謝肉祭』を演奏した時に、やはり友人の
石田三和子さんと共に、ピアノで共演してくださったことがある。
聴き手が小さな子供達だということで、特別なアレンジやら解説を加え
とても素敵なステージにしてくださったのである。

その彼女が、大変な愛着をもって活動してきたトリオの、結成10周年の
記念すべき演奏会であり、プログラムにもその意気込みが反映している。
お時間の都合がつく方にはぜひとも聴いていただきたい。
さらに付記すると、私の職場にヴァイオリン弾きの後輩がいて、彼女が
所属する横浜フィルハーモニー管弦楽団の去る4/30に横浜みなとみらい
ホールで開催された第67回定期公演を聴いたが、プログラム2曲目で、
ヴァイオリン独奏に田口美里さんを迎えたシベリウスの協奏曲があり、
これが内なる情熱を秘めた透明感のある素敵な演奏であった。



■■ トリオ・ラ・プラージュ 結成10周年記念公演(東京公演) ■■

 日時 : 2012年10月5日(金)19:00開演(18:30開場)
 場所 : 東京文化会館 小ホール
 出演 : 近藤千花子(クラリネット、東京交響楽団団員)
      田口美里(ヴァイオリン、東京都交響楽団団員)
      渚智佳(ピアノ)
 曲目 : ストラヴィンスキー/イタリア組曲(トリオ・ラ・プラージュ編曲)
      ベルク/アダージョ 室内協奏曲より第2楽章
      バルトーク/コンストラスツ
      神木真理/記憶のコラージュ(2002/2012 トリオ・ラ・プラージュのために改訂)
      R. シュトラウス/「薔薇の騎士」組曲(トリオ・ラ・プラージュ編曲)
 チケット : 一般4000円、学生2500円、全席自由
 お問合せ : 日本アーティストチケットセンター 03-3944-9999
         都響ガイド 03-3822-0727

♪“Trio la PLAGE”(トリオ・ラ・プラージュ)♪
 メンバーは、コンセール・マロニエ21の各部門優勝を機に出会い、トリオを結成。2012年、結成10周年を迎える。これまでに、世田谷美術館プロムナードコンサート、JTアフタヌーンコンサート、2005国際クラリネットフェストTAMA東京、練馬区クラシック音楽祭、世田谷区民コンサート、栃木県総合文化センター『はじめてのクラシック』等に出演。那須野が原ハーモニーホールにおいて2004年より継続中の『0才からのファミリーコンサート』『ファンタスティック・コンサート』両シリーズは今年で15回を数えるほか、栃木県学校訪問演奏会事業ではこれまでに80校あまりの小中学校にて演奏している。
 ヴァイオリン、クラリネット、ピアノという珍しい楽器編成を生かし、メンバー自らが編曲を手掛けたオーケストラ作品のレパートリーも数多い。2005年、アメリカ人作曲家B.スターク氏に新作を委嘱・初演。また、俳優・下條アトム氏による語りとのコラボレーションや、アンデルセンの人生をテーマとした全曲オリジナルの物語作品(作曲:渚智佳)を発表するなど、ユニークな活動を展開している。
 ブラージュとは、フランス語で『渚』の意味で、三人の音色がそれぞれ波となって交わり合い、浜辺から大洋へと広がっていくように・・・との願いを込めたもの。


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日本の米、世界の中のコメ

2012-09-09 23:03:01 | 日記
なんとも久しぶりでブログを書く。

今日は、一日。
ちょっと最近の心持をリセットした。

仕事や家族、アマオケ活動のことなど、気になること考えなければならないことを
一切合財をあえて忘れて、頭空っぽにして過ごすリラックスした日曜日にしたのだ。

で、夕食の片づけも終えてのんびりしていたので、なんとなくテレビを観た。

22時からのNHKのETV特集「地球の裏側で“コシヒカリ”が実る」は
「日本のおいしい米を、もっと世界に広める」ことを目指す田牧一郎さんが
地球の裏側のウルグアイで日本のお米“コシヒカリ”を生産するという話だ。

四半世紀に渡る米国カリフォルニア州でのコシヒカリ生産の経験を生かし、
美味しいコシヒカリを世界に広めるために、南米はウルグアイでの生産に
新たに挑戦していこうという、夢とロマン溢れる話にとても心が熱くなった。

もう四十半ばを過ぎて、第二の人生はどんな感じになるだろうか…などと
漠然と考えることもある今日この頃。
田牧さんのような、自分の世代よりも大先輩となる方々が、日本を背負って
パイオニアとして世界に打って出る、果敢に挑戦しているという姿に、
畏敬の念を抱くとともに、まだまだ何でもやれるという勇気をもらった。


ところで、仕事柄、この15年くらい、夕食はほとんど外食(1/3は飲み会?)だが、
定食の類でもお米があまり美味しいと感じることがない。
特に、サラリーマンのお父さん達には安くてお手軽でありがたい存在でもある
丼物やご飯ものを提供してくれるファーストフードのお店ででてくるようなご飯が、
これが意外に美味しくないなと感じることが多い。

今日の番組では、日本の美味しい米は世界一と誇りをもって活動展開している
田牧さんが、最近、特に心配していることが、我が国外食産業で提供されている
米(精米?)の水準が低下してきているのではないか?ということだそうだ。
このままでは、本当に美味しい米を理解できる日本人がいなくなってしまうのでは
ないかということも心配されていた。

私も同感。
中学、高校時代に農業を営む祖父母と共に生活していたこともあり、食べ物を粗末
にするなと、米は最後の一粒まで感謝して残さず食べなさいと、随分躾けられたが、
本当に良い米は、それ自体に甘味があって、美味しくていくらでも食べられる。
が、職場の同僚や若い世代と食べものの話をしていると、意外にも、彼らの多くが、
そもそも“ご飯には味がない”という前提で話をしているのである。
「いやいや、美味しい米はとても甘くて、ご飯だけでも十分味わいがある。」との
私の意見は、なかなか同意を得ることができず、これは結構ショックな話である。

勿論、人それぞれ好みがあり、今では、そもそも自分はパン食派という人も多い。
ご飯も、モチモチしたものよりパサパサした食感のほうが好きという人もいる。
考えてみれば、お米も多種多様で、料理によって使い分けなければならない。
ま、そういう人生色々的な状況はある。

それはそれとして、でも、普通の日本人が、普通に美味しい日本の米というものを
実は知らないということになってきてはいないか…と、心配である。
日本の米のスタンダードが何なのか。
日本人が世界に誇れる米とは何なのか。

ひいては、日本人のアイデンティティって何だろう?

まあ、そんなことを考えさせられたひと時であった。



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娘のヴァイオリンレッスン

2011-08-21 22:35:41 | 音楽日記
昨日は頭痛と発熱に襲われて、フラフラして身体も起こせない感じで一日中臥せっていた。
まるで最近の様々な疲れがドッとでてきて危険信号を発した身体が私の行動を制止したようだ。
睡眠時間を削って仕事をしたり、付き合いで深酒したりと、結構無理することもあるから
ある日突然、こんな風に身体が悲鳴をあげて無理矢理にでも身体を休めようとするのだ。
おかげで、夕方から予定していた弦楽四重奏の練習を休んでしまった。
…忙しい中遠路練習場に集まった他のメンバーには申し訳ない限り…

一晩明けた日曜の今日(8/21)、すっかり夏は去ってしまったかのような肌寒い一日だった。
昨日一日の休養…といっても汗だくで横になっていただけだが…の甲斐あって熱は下がり、
身体中の節々の痛みも消えて気分もよく、心身ともにフワフワと軽くなった感じになった。
…といって大したダイエット効果があったわけではない…

で、何の予定もない一日だったので、午前中はバッハの無伴奏チェロ組曲と読書を楽しみ、
午後は娘のヴァイオリンの先生のお宅まで伺い、そのレッスンに付合ったりした。

娘のヴァイオリンのレッスンンは毎週木曜日で、先生からはお父さんもぜひ見に来てください
と声をかけられてはいるのだが、木曜日は葛飾フィルの練習と重なりそれはかなわぬ話。
が、今日は日曜日だし女房も一緒に来いというので、娘は嫌がったがレッスンに同伴した。
…女房にしてみれば、先生のお宅まで車での道がわからず私を運転手にしたかっただけ…

さて、私自身は先生のお宅に伺うのは実に4年ぶり。
レッスン室は我が家のリビングよりも数倍広い先生のお部屋である。
壁に整然と並んだ本棚には様々な音楽関係書籍と色々な楽譜がギッシリ並んでいる。
レッスン生は、広いこの部屋の中ほどに譜面台を立てて先生に対し斜めに構えて演奏し、
先生は、少し距離を置いた部屋の片隅のご自分の椅子に腰かけてそれをじっくりと見据える。



レッスンには夏休みがあったので、娘が先生にレッスンをみていただくのは1か月振り。
この夏休み中の娘は、陸上部の活動に夢中で、毎週のように陸上競技会やら記録会やらで
とにかく真っ黒に日焼けするまで走り続け、あまりヴァイオリンの練習には熱心でなかった。
…今日、レッスンを受けるだけの練習はちゃんとやれとんかいの?…

音階からアルペジオ、いくつかの課題曲と、とにかくお披露目しなければならない課題を
次々と弾き進めていくが、徐々に練習量の足りなさが露呈されていく・・・。

ポジション・チェンジがスムーズでない。
音程が不安定。
ボウイングの右腕の使い方が不明瞭。
弓を持つ右指の使い方が固い。
先弓の課題なのに中弓によっている。
構えた楽器がだんだん下がってくる。
弦が水平になるように構える。

娘の力量で毎日丁寧に練習していれば、指摘される必要もないような簡単なことが
何度も何度も指摘され続ける。
とりあえずクリアできた課題もあるようだが、私が聴いても「サボってたな」とわかる。

1時間近くのレッスンが終わり次の課題曲もいただいてはみたものの、今日やった課題は、
次のレッスンの時に、再度、先生に聴いていただかねばならないようだ。
女房が言うには、今日は私が見学していたので先生も遠慮気味だったが、普段は手厳しく、
あまり弾けてないと「今日は止めておきましょう」とか、できるまで何度も繰り返すらしい。
今日もそうなるはずの場面はいくらでもあったとのこと。

これから先、娘が本気でヴァイオリンを勉強するつもりなのかどうなのか。
先生のお考えは、本気でやるなら陸上なんてやっている場合ではないというものだが、
今の娘はヴァイオリンより陸上に気持ちが傾いている。
女房は、最近、先生からその取組姿勢についてお叱りを受けることがあったり、
娘があまり熱心に練習しなかったりすると、かなり深刻な調子で私に愚痴ることがある。
まあ、若いうちは色々とやりたいこともあるし、中学入って陸上始めたばかりだから、
しばらくは様子みとったらええやんかとも思う。
子供だって、色々と模索して自分のやりたいことや将来のことを考えていたりするから、
あまり方向性を決めつけてしまうようなことは避けたいと思うのだ。

が、今日のレッスンの状況をみていると、先生が心配されるのもよくわかるし、
女房が娘の姿勢に腹立たしくなるのもよくわかる。
陸上に夢中になるのもいいが、ヴァイオリンが嫌じゃないんだったら課題をこなし、
しっかりと練習を続けて欲しいとも思う。
今の楽器を買い求めたときの娘は、将来ヴァイオリニストになると公言していたこともあり、
本人が本気でその道を目指したいと考えた時に、それが選択肢のひとつにできる状況だけは
なんとか維持してやりたいというのが我々の正直な気持なのだ。

娘のレッスンを見学して、色々と考えさせられた。
今日、私を連れだした女房は、私がそんなことを考えることを期待していたのだろう。


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指揮者山田和樹とSDN48

2011-08-17 06:19:29 | 日記
昨晩(8/16)は、サントリーホールで読響「夏フェス」山田和樹≪三大交響曲≫なる演奏会があった。
山田和樹氏は、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝してからというもの世界中で活躍されており、
国内におけるどの演奏会でも常に注目を浴びておりまさに人気絶頂という感じである。
かつて多くのアマチュア・オーケストラを指揮した氏は、私の所属する葛飾フィルの指揮台にも上り、
その稀有な音楽性でもって我々から思いもかけない音楽を引き出し、聴衆を魅了したことがある。
今や若手指揮者の中で最も多忙を極める一人となり、おいそれと指揮をお願いできる状況ではないが
機会があれば首都圏での演奏会に足を運んで拝見拝聴したいと思っていた。

で、昨日は仕事も定時に終えたので、今ならまだ間に合うとサントリーホールに足を運んだ。
プログラムは『未完成』と『運命』それに『新世界』と、超メジャーな3つのシンフォニーで、
そんな名曲だからこそ氏の音楽性が楽しめるのではないかと、期待に胸ふくらませていたのである。

が、甘かった!
ヤマカズ氏は世界中で活躍する注目の若手指揮者ではなかったか!
前売チケットも求めず、当日券で聴こうなん無茶な話だったのだ。
ホールの窓口には、既に前売完売だったこと、当日も開演一時間前から配布する整理券があれば、
開演直前の先着何名かがかろうじて入場可能であったことが、貼り紙で告知されていたのである。

自らの愚かさ詰めの甘さを呪いながらも、まあ、しょーがないかと引き返すしかなかった。


ポッカリと時間が空いたので、このところ無性に食べたくなっていた新橋のスマトラカレーを食し、
そのまま新橋駅から帰ろうと思いつき新橋まで歩くことにした。
カレーの店「スマトラ」は、以前は虎ノ門(西新橋)にももう一店舗あって、よく通ったものだが
ビルの解体工事のために閉店し、今は、この新橋のお店のみとなっているようだ。
昨年4月に会社を出向して今の職場になってからは御無沙汰しており1年数か月ぶり。
あの病みつきになる、じゃがいもドロドロでスパイシーな懐かしい味を思い描いていたが、
私の記憶していた味と何か違う。

ジャガイモがあまり煮崩れしてないんとちゃうか?
スパイスが弱なっとるか…まろやかになったんか?
?????

思い切って店のおじさんに「何か味が変わったりしてますか?」とたずねると、
やや当惑した顔から「いいえ、何も変わってませんよ。」と答えが返ってきた。
「硬かったり甘かったり、ジャガイモの出来で味も随分変わりますよ。」とのこと。
…そうかもしれんが、年がら年中食べていた頃にはそんなことなかったし…

私の味覚が変わったのか???
そんな、どうでもいいがヤケに気になる疑問を残しつつ店を出た。


さっ、新橋駅からJR総武・横須賀線一本で新小岩に向けて帰ろうとSL広場に向かうと、
いつにない人の山である。

なんじゃろ?
新橋駅に向けてその人だかりを突っ切ろうとすると、いきなり大音響でミュージックスタート!
聞き覚えのあるCMソングが♪ミンミンミン♪頭上から聞こえてくる。
…蝉が鳴いてのではない…
音のする“ラ・ピスタ新橋”を見上げると2Fステージでアイドルと思しき女性グループが
マイク片手に踊りながら歌っているではないか。
SL広場の群集の多くも音楽に合わせて体を揺らし、腕を大きく振って♪ミンミンミン♪
周囲ののぼりやポスターから目に入ってくるキーワードは「SDN48」とか「眠眠打破」。
よく見れば、何台もTVカメラがあったりしてマスコミも集合していたようである。
携帯やデジカメで記念撮影してい人も多い。
私も後日娘をうらやましがらせてやろうと思いデジカメのシャッターを切った。



歌が終わると司会者が登場して新曲「MIN・MIN・MIN」が翌日の8/17に発売されることを宣伝、
常盤薬品の「眠眠打破」CMタイアップ・ソングの発売記念イベントだとわかった。
新橋はサラリーマンやオジサンの街だといわれるが、今日のSL広場には若者もいるし、
私のような通行人Aや野次馬のような人もいれば、明らかにSDN48の追っかけもいる。
だいたいこの広場に何人いるんだか、・・・千人くらい?それを超えるか?

SDN48の12人がステージから去ると、ステージの下で「眠眠打破」を無料配布が始まり、
SL広場を埋め尽くしていた人の山がそのまま雪崩を打って配布スペースに殺到したため、
たまたま配布スペースのそばに立っていた私はその雪崩にのまれてしまいもみくちゃになり、
その挙句に押し倒されてこけてしまった。
…その後踏みつけられなかったのが不幸中の幸い…
が、しかし、私もタダでは転ばなかった。
雪崩に押し流された結果、無料配布の「眠眠打破」を一本ゲットしたのであった。


サントリーホールヤマカズ&読響の演奏会は2千人の聴衆で満員御礼。
これを聴くことができなかったため、新橋駅前SL広場でSDN48のイベントに遭遇。
こちらも広場を埋め尽くす人の山で盛り上がりをみせていた。
そこに集った人々の関心や感動の種類は異なるかもしれないが、両者には“音楽”という
共通項もあるのだなと思うと、なんとなく異次元空間を彷徨ったかのような気分がした。
なんだか不思議な体験だった。

ところで、まだ20時前の新橋駅前SL広場でゲットした「眠眠打破」であるが、この後、
予期せぬ徹夜仕事が発生したために、図らずも私の役に立つことになるのであった。




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まさかの気管支炎

2011-07-07 17:40:19 | 日記
先週末くらいからなんだか喉がつかえてイガイガするというかガラガラするというか…
と思っていたら、月曜日くらいから軽く咳込むようになり、それが火曜、水曜と酷くなり、
昨日の夕方頃には、同業他社の担当者とのミーティングでの会話にも支障が出てきた。
とにかく何かしゃべると咳込むというところまできて、呼吸もどうも気管支のあたりで
ヒーヒー、ゼイゼイしているようで、首から胸にかけて熱くてやや苦しい感じがする。

喉のずっと奥のほうでかなり粘っこい痰がひっかかっているようだけどなかなかとれない。
一度、喉の粘膜が切れてしまうのではないかと思うぐらいに苦しい大きな咳をした時、
気になっていたこの痰が飛び出してきたが、これが相当に濃厚なゴムまりのようだった。
こりゃヤバイかな?ひょっとすると単なる風邪とか咳とかじゃないかもしれない…。
咳する度に頭にもガンガン痛くなり、それで、昨夜は帰宅したらサッサと寝床に入った。

今朝(7/7)も喉の痰が詰まったような苦しさで目が覚めると、頭から首筋や背中にかけて
汗びっしょりになっていて、ちょっと尋常でない感じだった。
頭もフラフラするので、仕事を休むことにして近所の内科医に助けを求めたのである。

風邪ひきや頭痛、発熱で身体がいうこときかなくなると、女房も私も頼っているのが
もうかなりご年配のおばあちゃん先生が診察してくれる、このS医院である。
私は、慢性腎炎のほうでは定期的に職場に近いT病院の主治医のもとに通っているので、
ご近所のS医院にはここ数年やっかいになることはなく、久しぶりで診ていただいた。

「あらまあ、随分お久しぶりですね。今日は、どうされましたか?」
「先週末から喉がイガイガしてたんですけど、この数日で急に咳がひどくなって…」
「じゃ、まず胸の音を聞いてみましょうか。」
と、胸と背中と両方に聴診器をあてて診察が始まったと思いきや、いきなり
「もうちょっと来るのが遅かったら肺炎で重傷だったかも…」などと仰る。

「えっ?ちょっと大袈裟じゃないですか?」と冗談めかして先生の顔をみると真面目な顔。
結局のところ「急性気管支炎」と診断(カルテには「気管支喘息」も併記)されたのだが、
あやうく肺炎になりかけだったとか。
「でも、ほんの数日のことだったし、発熱だってほとんど自覚症状なかったし…」
「あのね、働き盛りだからって元気ってわけじゃないのよ。元気に見えていても、
 二十歳過ぎたら体力はどんどん衰えていくし、四十を過ぎればふつうは身体の
 あちこちにガタがきてるんだから。過信してると命取りになることもあるわよ。」
と有難くお説教までしていただいた。

気管支炎は男性がなりやすい疾患だそうだが、ちょっと咳込んでも大したことないと
ナメてかかる人が多くて、軽い風邪かなんかだと思っていて痛い目をみるそうだ。
私の場合も、ご多分に漏れずこの症状を軽くみていたのだと諭された。

そのほか、今、T病院でかかっている慢性腎炎の話やら、職場環境の話などすると、
「とにかく睡眠時間をしっかりとることに尽きるわね。」とズバリ一言。
「仕事も趣味も家庭もと、あれこれ欲張って頑張るのはいいけど、休まなきゃダメ!
 この週末はおとなしく家で養生してくださいね。」と念押しを忘れない。

さすが、このおばあちゃん先生は達観している。
なんだか「全てお見通しなんだから、私の言うとおりにしなさい」という感じだ。

注射を打って、向こう数日間の薬を処方していただき診察室を出るとき、
「明日も来るのよ。」と声をかけられた。
振り向くと「ちゃんと治してあげるから、毎日いらっしゃい。」と手を振っている。
つまり、この土日も私に注射するために毎朝開けてくれるそうだ。
町医者というのは、こういうところが本当に有難い。
別れ際のおばあちゃん先生の笑顔が、「サイナラ、サイナラ、サイナラ」の名調子で
多くのファンを魅了したあの映画評論家の淀川長治さんの顔に見えた。

で、帰宅してから薬を飲んでひと眠りして、先ほど目が覚めると少し楽になっている。
まだまだ咳はでるし痰もひっかかって不快であるが、昨晩や今朝よりは随分楽だ。
明日は、朝8時から診てくれるので出勤途上に寄ろう。
土日も早起きして行かねば…。
そして、ちゃんと治す。


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