GAOの隠れ処「ムンダナ」

都内のアマチュアオーケストラでVnとVaを弾いているGAOの、音楽を中心とした関心事についてのあれこれ

さようなら「ニュー・ワールド・サービス」

2007-03-31 23:52:40 | 建築など

昨日(3/30)、日比谷にある「三信ビル」の1Fで、57年もの間、営業を続けきた
カフェグリル「ニュー・ワールド・サービス」が、その幕を閉じた
この日、最後の食事を味わうために、一目店構えを記憶にとどめておくために、
長らくこのお店を愛した人々がここに足を運んだ。

職場仲間と昼食に銀座まで出てきた私も、その後、仲間と別れ一人ここに来た。


最後のお別れにやってきた客さんが列をつくっている

解体が決まっている三信ビルの、最後の一店として孤軍奮闘を続けてきた
「ニュー・ワールド・サービス」の前には、別れを惜しむ人々が列を作っている。
最後のカフェの味はどんなものだろうか・・・

写真の奥には、このビルの通路が白い壁によって封鎖されているのが見える。
この壁の向こうには味わいと風格のあるエレベータールームがあったのだが、
それも観ることはできない。


ランチメニューは完売したが続々とお客さんがやってくる

午後1時過ぎにはランチメニューが品切れとなり、店員さんがお客さんに詫びていた。
あとのメニューはカフェを中心とした飲み物だけだが、誰も列を外れようとはしない。
それどころか、後から後から客足が絶えることはなく、彼らもまた列の一員となる。

昼食時にこうしてレストランの前に順番待ちの人が列を作っている風景は、
この辺りではごくありふれた日常風景なのだが、今日、ここはちょっと雰囲気が違う。
皆なんとなく口数が少なく、知り合い同士もあまり話が弾んでいるふうではない。
「別れ」の時は、様々な思いが胸いっぱいにあふれてくるからだろう、
思っていることを伝えようとしても、なかなか気持ちに相応しい言葉がでてこない。
そんな言葉にできない言葉が、この場の空気に満ちている。


この素敵な内装も今日で見納め

この二階までの吹き抜けたアーケードのとても優美なこと…。
二階の手すりや柱に施された装飾はアールデコの様式だというが、
そういう知識がなくても、このビルの内装は我々の目を癒し楽しませてくれる。
きっと、このビルの一番の魅力ではないだろうか?

三信ビルが建ったのは1930年というから昭和5年だが、そんな時代の建物だけに、
人肌のようなぬくもりが感じられ、この場でずーっと内装をながめていても飽きない。
ここを訪れた人の多くがはしばしこのアーケードに見入ったというがうなずける。

そして、この建物に入れるのも今日が最後だとのこと。
自らの記憶にこの風景をとどめようとする人は勿論のこと、
カメラを片手にやってくる人々も後を絶たず、シャッター音が断続的に鳴り響く。


解体作業の足場が取り付けられていく・・・

日比谷三井ビル側からみた三信ビル(南側)の外観は、その存在感と歴史が感じられる。
先週までは見られなかった解体作業のための足場が着々とビルを囲み始めている。
今日、ニュー・ワールド・サービスの閉店と共にこのビルは封鎖されてしまうのだ。
そして、このぬくもりと味わいのある外観も解体作業の足場で覆われてしまう。
その囲いが解かれたときには、もう、このビルはない。


三信ビルと桜

日比谷シャンテ側の三信ビルの前(正面玄関?側・東側)には一本の桜がある。
今日のこの日に別れを惜しむかのように満開となった。
時折、花びらを乱舞させる風が、やけに冷たく感じるのは感傷なのだろうか…


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フルート・カルテットの弦分奏

2007-03-31 15:42:34 | 音楽日記

最近、音楽仲間で室内楽を勉強している。
今日は、モーツァルトのフルート・カルテットに取り組んでいる仲間達との練習だ。
といっても、主役のフルート抜きの練習であった。

フルート・カルテットに取り組むきっかけは、あるコンサート後の飲み会でのこと。
飲み会メンバー全員がアマオケで演奏しているものの、なかなか室内楽の機会がなく、
室内楽でのアンサンブル練習も必要だよねとかなんとか話して顔ぶれを見回したら、
Ob,Fl,Vn,Va,Vcという5人だったので、このメンバーで演れるじゃん!…ってことに。

早速、日程調整をして初合わせなどやったりしたのだが、個人練習の差が歴然!
Fl氏は、初合わせのためにプロの演奏家のレッスンを受けてきたのに、
私など、全4曲中、初見の曲があったりする体たらくであった…。
まあ、とにかく合わせてみようというノリと遊び感覚で始めたことではあったが、
レッスンを受けたりしてしっかり準備して臨んだFl氏の姿勢に弦楽メンバーも奮起!
個人練習を積み重ねることは言うに及ばず、例えばボウイングを考えてみるとか、
音色やニュアンスをそろえてみるとか、弦楽メンバーでやっておくことのできることを、
この際、何度か練習しておこうといことになった。

次回の全員での合わせまでに、Vn,Va,Vcの三人で弦分奏を2回やることにし、
今日は朝早くから午前中いっぱいで第1回目の練習だったのだ。

…が、私は初めからこけてしまった。
昨晩、職場の送別会でたらふく日本酒を飲んでしまい、久しぶりに泥酔して帰宅した。
上司「コードネーム0024氏」が差し入れた数々の日本酒が上等なものばかりで、
また、我々を陰に陽に支えてくださったスタッフとの話が盛り上がったこともあり、
この上もなく楽しく美味い酒に、最近の私にしては珍しく深酒してしまったのだ。
当然、今朝は果てていたのだ。
9:00開場、9:30練習開始だったのに、目が覚めたら9:30であった。
胃の中にはまだ消化されていないお酒がたっぷりと残っているみたいで気持悪い。
しかし、他の2人はもう練習を始めて、「GAO遅いね…」とか言っているだろう。
慌てて、メールして、とにかく楽器と楽譜をもって家を飛び出した。


というわけで酒臭いとの非難を浴びながらも、10:00過ぎには練習に参加でき、
第1回目の練習が、アッという間にすぎた。
主に練習した曲は、4曲あるフルート・カルテットのなかでも一番メジャーな曲
第1番ニ長調K.285で、あとは第3番ハ長調K.Anh.171(285b)をつまんだ程度。

今日は、曲全体を通して、それぞれの楽器が何をしているのかを確かめる作業、
同じ動きをしているところでニュアンスをそろえるためのボウイングチェックや、
スタッカートなどの弾き方をチェックしたりした。
シンコペーションの掛け合いや、動きが入り組んでいるところを交通整理するのは、
こういう時間をとって落ち着いて練習すると、わりとしっかりできるので有意義だ。

終わってみると第1楽章への比重が高かったが、スコアを確認しながらだったこともあり、
各楽器の関係が初合わせの時とは格段にずいぶんスッキリとした。
逆に、第3楽章は、私などまだ十分に弾けていないので、もう少し時間がかかりそう。
そのため、第1楽章でやったような練習には踏み込めなかった。
Vn氏は、第3楽章の速いパッセージが大変だとは言いながらも、
かなり地道で基本的な練習を根気良く積み重ねてきていることが良く分かる。
同じところで空中分解している私も、あせらず、じっくり練習を積み上げていかねば。
弾くことだけに一生懸命になると、せっかくアンサンブルが楽しめないもんね。
ゆとりを持つためには、演奏技術上のストレスを減らすしかない。

いろいろと準備や練習をすすめていく上での難点もあるが、楽しい練習だった。
第2回目はまた違った準備とアプローチも試みて、いろいろやってみたい。


さて、次回の練習は平日の夜だ。
今日のように遅刻して皆に迷惑をかけないように、仕事もうまく段取りしなきゃね。
…少なくとも深酒して寝坊ってことはないよな…


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ローソン・エコバッグをもらった

2007-03-29 01:31:06 | 日記
今日(3/28)の昼休みは、昨晩のアルコールがまだ抜けていないのかなんとなくだるくて、
執務机でダラ~っと居眠りなどしていたら、部下「下町の素潜り君」から昼飯に誘われた。
我々の職場の近所にある“Home Show BLD”のレストランにでもという…
いつになく、妙に目的意識がハッキリしとるな…今日は特別メニューか何かの日なのか???

「おい、“Home Show BLD”のレストランて、今日なんかあるんか?」
「何もないっす。“Home Show BLD”の中のローソンに行きたいんです。」
「なんでローソンなんや?ウチのビルにもampmがはいっとるやないか。」
「今日、ローソンでバッグ配ってんるです。」
「はぁ?…バッグって?」
「嫁からメールが来て、もらってきて欲しいって…。」
「なんやブランドもんのバッグでも配るんかいな?」
「地球に優しいエコバッグです。あのレジ袋を減らすための…。」
「あ~っ!エコバッグね。…ローソンでそんなん配るんか。」
「無料配布する店が決まっていて、今日は“Home Show BLD”のローソンなんすよ。」
「へぇ~。よー知っとるの。嫁はんが情報キャッチしたんか?」
「そうみたいっす。」
「ほな、そのエコバッグもらいに行こか。」

ということで、部下「下町の素潜り君」とローソンにバッグをもらいに出かけた。
ローソンで無料配布していたバッグは、正式名を「コンビニecoバッグ」という。
最近、あちこちで取り組みが始まっている、レジ袋の廃止とか使用量削減の一環で、
特におにぎりや弁当を大量に販売しているコンビニとして、そのコンビニ弁当が
斜めにならずにきれいに入り、ペットボトル用の内ポケットまで付いている
そんな繰り返し使えるバッグを配布しているわけ。
マジックテープできれいに折りたためるようになっており、それなりに便利そう。

そういや我々が子供の頃は、母親が籐細工のカゴで買物に出かけていたっけ。
八百屋で買物をすれば、新聞紙でくるんだだけで渡されていた覚えがある。
今では、どこでもレジ袋に商品を入れるのが当たり前になっているが、
あの買い物カゴ持っていくつかのお店をハシゴするという体験は最近ないな…。
部下「下町の素潜り君」との昼飯中の会話は、そんな昔話に終始した。

…でも、一頃、コンビニ弁当に割箸をサービスすることの是非が話題になったこともあり、
このエコバッグへの取り組みは、これはこれでいいことなのかも知れないが、
私は以前から、コンビニ弁当のあのパッケージも考え直したほうがいいと思っている。
その場で「チン」してあったかい弁当を食べることができるので、こりゃあ便利だが、
コンビ二弁当のあの容器は、ごみの量にするととんでもなく多いと思うのだが…。
再利用可能な物質を使用しているものもあるが、細かい分別回収が実現できないと、
そのリサイクル効果というものもあまり期待できないらしい。

このエコバッグの代表的な利用例が、コンビニ弁当とペットボトルの持ち運びというのが、
私には、なんとなく現実を皮肉っているようであり、象徴的な感じがしてならない。
…そう言いながら、私自身、コンビニ弁当の世話になることがある。
つまりは、あまり大層なことは言えないのだ…


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職場の打ち上げ&解散式

2007-03-28 01:36:29 | 日記
年度の変わり目は、別れと出会いの季節でもある。
我が家は、長男が高校を卒業して大学に進学するため、家族と別れて1人暮らしを始める。
最近、いつのまにか逞しくなり、頼もしくなったなぁと思うことが多いが、
やはり、親から見ると心配なところもある。
…聞けば、まあ、どこの親もそう思うらしいが、心配するほど子供はやわじゃない。
そういう心配なところも、1人暮らしを始めれば必然的にクリアされていくだろうから、
これからは、自分の意志と行動に責任を持って、自らの道を切り開いていって欲しいものだ。

さて、職場においても別れと出会いがある。
我が社の業務は全国展開しており、規模の差こそあれ、都道府県所在地に出先がある。
我がチームも、そういった出先や本社内部の人事異動の影響を受けて、
部下「シュガーK」と部下「下町の素潜り君」の2人がそれぞれ別の担当に異動する。
丁度、年度末を目標にすすめていた、進行中のプロジェクトの「第2段階」が完了したので、
その打ち上げと送別会を兼ねて、我がチームの「打ち上げ兼解散式」を行った。

赤坂の鹿児島黒豚専門料理店「黒福多(くろふた)」は、千代田線「赤坂」駅7番口からでて、
乃木坂方面に進み、赤坂小学校の交差点で右手に折れてそこそこ歩いたとこで右手にある。
鹿児島を代表する黒豚専門店が、ここ東京では人目を避ける隠れ家のようなところにある。
今日(3/27)は、上司「コードネーム0024氏」以下4人に管理職も加わっての会合だ。

2人の門出を祝福し、これまでの働きに感謝する乾杯に始まったが、
飲み食いが始まると、いつもの調子で仕事のことも含めて話が盛り上がり、
閉店まで歓談したのだが、終わってみると、管理職からの改まったはなむけの言葉もなく、
また、2人からの挨拶もなく、本当にいつもの飲み会の調子で終わってしまった。
来週から2人がいなくなってしまうのがウソのようである…。

それにしても、私も2人にはいろいろと助けられたので、今後はどうなることやら、
そのことは、私自身よりも上司「コードネーム0024氏」のほうが心配してたりして…。
とにもかくにも、2人には心から感謝している。
新たな職場でもその能力を存分に発揮していただきたいと思う。

さて、お店の豚だが、黒豚専門料理というだけあって全てのブタが美味かった!
焼酎も1人600円で飲み放題というのがスバラシイ!
あまりにも食べて飲んだので腹がふくれて苦しかった。


【メモ】
『黒福多』:港区赤坂7-5-34 (03-3584-0429)
 ○営業時間/月~土(土曜は休みの場合有)昼、夜/日、祝日定休日


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地震のこと

2007-03-26 23:53:49 | 日記
今朝の新聞一面をみて驚いた。
昨日の午前中、能登半島でこんなに大きな地震があったなんて…
夕べはろくにテレビも観ないで、ニュースも聞かなかったので知らなかった。

中学の同級生が金沢大学で教鞭とっているが、大丈夫だったろうか?
我が社の金沢にある出先は、建物が古く耐震補強をしていたがどうだろうか?
昔、和倉温泉に泊まったことがあるが、あのあたりはどうなったろうか?
出勤途上の電車でいろいろと心配な思い巡らせてしまって、妙な気分の週明けだ。

日本に住んでいる以上、常に地震の脅威にさらされて生活しなくてはならず、
ここ東京でも、年に何回かの中規模以上の地震には、ヒヤッとすることがある。
小学校高学年から中学生の頃にかけては、地震がくると、やれP波だS波だと、
面白おかしく揺れを分析したりしたものだが、
最近は揺れが大きくなったらどうかと、結構、シビアに反応することが多くなった。
それも、身近な人が阪神淡路大震災や仙台、新潟の大地震で被災しているからか。
守るべき家族がいるからか。

今回、地震の規模が大きかったのに比較すると、人的被害は少なかったそうだ。
それでも、被災された方々は、やりきれない辛い思いをなさっていることと思う。
大変気の毒に思うが何もできないので、僅かながら募金に協力させていただいた。

この地震列島で生活する以上、明日はわが身でもある。
事が起こったときに後悔しないように、最低限の心構えと準備を怠らず、
何よりも、思いがけない運命を受入れるには、日々しっかり生きることが肝要だ。
普段、あまりそんなことを考えないが、今日は何かにつけそんなことを思った。


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水のソナタ

2007-03-25 23:51:21 | 絵画など

今日、すみだトリフォニーホールにコンサートを聴きに行ったところ、
会場に入ってすぐのロビーで、思いがけない彫刻を発見した!

彫刻家・船越桂氏の作品で「水のソナタ」というそうだ。

船越氏の彫刻は、楠(クスノキ)を素材に大理石のような仕上がりをみせる、
独自の存在感を持つ作品が特徴的だ(…と思っている)。

3年くらい前にNHKの「新日曜美術館」で東京都現代美術館での展覧会の模様を
紹介しているのを観て、その作風に一目で魅せられてしまった。
小説家・天道荒太氏のベストセラー『永遠の仔』の表紙を飾っていたりするので、
その彫刻作品は、多くの人々が目にしたことがあるのではないか。

番組では、北海道かどこかの修道院か教会に設置する聖母像のことに触れ、
その聖母像の表情が、何か心もとないようなとらえどころのない表情でありながら、
何かひとつ確かなものを、どこかずっと遠くにみつめているような感じを受けた。
静寂の中に力強い意志を感じずにいられない。

…そんな大きな印象を持ったが、その後、船越氏の作品にめぐり合う機会もなく、
最近、有元利夫展を鑑賞した際、ふと「そういえばあの彫刻は…」と思ったくらいで、
そんなところに、今日の、突然の出会いであった。

「水のソナタ」と題するのこの彫刻の意図するところは良く知らないが、
この人は明らかにピアノを弾いていて、足元には3つのペダルがある。
人混みでざわざわするロビーでは落ち着いて鑑賞もできない雰囲気だったが、
じっとながめていると、何か問いかけてくるような作品だ。
観る人によっては音楽が流れてくるのかもしれない。

いや~、実に思いがけないところで昔の恋人にでもあったような気分だ。
…実際には、思いがけないところで昔の恋人にあったことはないが…


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東京楽友協会交響楽団第82回定期演奏会を聴いた

2007-03-25 17:23:24 | 音楽日記

夕べは風が強くて、窓がガタガタと一晩中賑やかだったが、夜が明けてみると、
それに激しい雨が加わって、お出かけするにはあいにくの天気であった。
今日の午前中は、東京楽友協会交響楽団の演奏会にチラシをはさませてもらうため、
葛飾フィルの演奏会実行委員会のメンバーと、雨の中をでかけて行き作業をした。
そして、午後からはその演奏会を聴いたのであった。

東京楽友協会交響楽団は1961年創立で、当初は宗教曲の研究を目的に創立された
東京楽友協会合唱団のの併設オーケストラとして発足したそうだが、その後、
合唱団はなくなったものの、オーケストラのみが独立して活動しているという。
もう、40年以上の活動を続けているのだから、アマオケとしては「老舗」だ。
が、舞台上のメンバーをみると、若い人たちも多いので、ほどよく世代交代が
行われているのだろう…と、勝手に思い込んでいる。

このオケを聴くのは2度目だ。
前回は、昨年4月、森口真司氏が指揮をされたマーラーの6番「悲劇的」を聴いた。
森口氏が葛飾フィルとも縁があって、その6月に振ってもらう予定だったからだが、
葛飾フィルのメンバーが何人か聴きに来ていたので、終演後はどこかで飲んだな。
今日の演奏会では、葛飾フィルが6月に開催する定期演奏会で取り上げる
コープランドのバレエ音楽「アパラチアの春」という曲が演奏されるので、
やはり葛飾フィルの仲間達もやってきていて、感想を話したり雑談などした。

■■■ 東京楽友協会交響楽団第82回定期演奏会 ■■■
日時:2007年3月25日(日) 14:00開演(13:30開場)
場所:すみだトリフォニーホール・大ホール
指揮:大井剛史
曲目:バーンスタイン/「キャンディード」序曲
    コープランド/バレエ音楽「アパラチアの春」組曲
    クレストン/交響曲第2番
    バーンスタイン/「ウェスト・サイド・ストーリー」から
               シンフォニックダンス


最初と最後に演奏したバーンスタインの2曲は、ともに私の大好きな曲だったので、
これは、単純に楽しんで聴いた。…といいつつ、両方とも演ったことある曲なので、
聴きながらも、部分的には、かつて練習過程で難儀したことなど思い出しながら、
「おーっ、よく弾いとるな…」などと感心して聴いたりもした。
どちらの曲も、いろいろな打楽器が大活躍しているので楽しくもあるのだが、
時として弦楽器の旋律が全然聴こえなくなってしまい、ちょと残念なときも…。
それにしても、バーンスタインの曲は改めて魅力的だと感じた。

休憩後に聴いたプログラム3曲目のクレストンの交響曲第2番なる曲は初めて聴いた。
情けないことに、今となってはメロディーを思い浮かべることが難しいのだか…、
映画やTVドラマの一シーンで流れてきそうな印象の曲であった。
途中、様々なリズムが展開して進行していく部分があったが、
10年近くアメリカで生活していた女房の音大時代の友人が
「アメリカ音楽って、ヴァイオリンなのに打楽器よろしくリズム打ちばかりで、
 モーツァルトみたいに普通にメロディ弾くことがほとんどないのよね…。」
と話していたことを思い出して一人ほくそ笑んでしまった。
勿論、女房の友人の話は、すべてがそうだということではないのだが、
なるほど、こうしてリズム打ちばかりやっているとそう思うのも無理はないかも。
…とは言っても、近・現代の音楽は「リズムの音楽」だとも言われているそうで、
そういう意味では、様々なリズムを楽しむのはアメリカ音楽の特徴のひとつかも。

さて、私にとっては、プログラム2曲目の「アパラチアの春」が今日のメインだ。
…そう言ってしまうと、楽友協会のオケの皆様には申し訳ないが…
プログラムには「古き良きアメリカを、モダンに表現する舞台を創」るために
作曲されたと説明されており、冒頭は、まさにアメリカ大陸の大自然を想起させ、
次第にそこでの人々の生活の活力が、展開する音楽でもって描かれているようだ。
私は大自然を感じさせる始まりと終わりの部分や途中の牧歌的なところが大好きで、
今日の演奏は、まさにその雰囲気がホールに心地よく響いてよかった。いいね~。
ヴィオラの美味しいパートソロもあるんだけれど、これまたいい感じ~。
一方で、この曲でオケが乱れそうなところもちゃっかり確認した。
なるほど、あそこは確かに難しい…
音楽も楽しませてもらったが、やはりいろいろと勉強させていただいた。
良いところは参考にし、そうでなかったところは教訓として活かさねば。

いろいろな意味で楽しみ勉強させてもらった演奏会だった。
しかも、何人か知り合いもいて、その意味でも楽しませてもらった。

昨日は自棄酒するようなことがあったが、今日は明日への活力をみいだした。
少なくとも、葛飾フィルの演奏会へ向けた気持ちを新たにし、
また、ヴィオラ演奏についても「よっしゃ!やるぞ!」という気持ちになった。
東京楽友協会交響楽団の皆様、お疲れ様でした。そしてありがとうございました!


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ちょっと自棄酒

2007-03-25 04:24:18 | 日記

今日は…もう日付が変わってしまったが…好きなオケ活動で情けない思いをした。
昨日(3/23)は、職場で「司令官が馬鹿だと兵隊は無駄死にする」という思いをした。
一体俺は何やってんだろう…?
…ってなことで久しぶりの自棄酒で、気がついたらワインを2本空けてしまった。
はぁ~っ、サイテー。

ところでワインと言えば、私はスペイン・ワインをひいきにしている。
いろいろ味わった上でそうなったわけではないし、ワインを飲み始めてまだ数年だが、
たまたまスペインに出張した際、毎日ワインばかり飲んで味をしめたのがその理由。
「スペインのワインは美味しいしコストパフォーマンスも悪くないのに、
スペイン人はお人よしで宣伝下手だから他国のワインよりも軽んじられている。」
とは、現地で同行してもらった通訳氏の言葉である。
私はその通訳氏が奨めるスペイン・ワインの味にまんまと乗せられたわけだが、
それまでほとんどワインなど飲まなかったのに、まさにハマッてしまった。

今日は、「モナステリオ・デ・サンタ・アナ・モナストレル」(ミディアムボディ)と
「ディエゴ・デ・アルマグロ・リゼルヴァ」(フルボディ)を飲んだ。
共に1,000円台の庶民向けのワインである。が、それなりに美味い!
特に前者は、どこのワイン屋さんも置いているし、近所の酒屋でもよく見かけるので、
我が国でもかなり広く流通しているように思われる。(ホントかな…?)
私のお気に入りは、「マルケス・デ・リスカル」だが、以前、1,200円~1,500円程度で
手に入っていたのに、最近軽く2,000円を超えているので、ちょっと頻度が減った。
…なんて言っても、一度に2本も空けているようじゃ、説得力のない言い訳だ。

我が家では私以外にお酒を飲む者はいない。
女房は全然飲めないので、甘酒とか梅酒で真っ赤になってダウンする。
したがって、自棄酒はただひたすら一人で飲むだけだ。
…この歳になって、まだガキみたいな気分が残っているんだろうな…

さて、職場のイライラは、上司「コードネーム0024」以下我がチームの4人で
程度の差こそあれ、「司令官さえ…」という、その思いを共有できるだろうが、
今日のオケでのイライラは、まさに自業自得。
テストの点数が悪いのは自分の努力が足りなかったか方法が間違っていたか。
したがって、酒を飲んだところで何の解決にもなっていない。
…♪わっかっちゃいるけどヤメられない♪(ときたもんだ~)

ちょっと今日は支離滅裂だ。
そろそろ朝だから寝よう。
オケ練習はまた明日から頑張ろう!


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やばいぞシベ3…GAO猛練習だ!

2007-03-24 23:49:08 | 音楽日記
今日は昼からアイノラ交響楽団の練習に参加した。

アイノラ交響楽団はシベリウスの交響曲や他の作品等を演奏するアマチュアオケで、
楽団員は、シベリスとその音楽を愛し、シベリウス演奏にこだわっている人たちだ。
この楽団に、私のオケ仲間が所属している縁で、今回、エキストラ出演する。
…2年前の第2回演奏会では2ndVnで出演したが、今回はVaでの出演だ…

まあ、エキストラ出演するのはいいんだけれど、今日はサイテーだった。
演奏する曲は決して楽ではないので、年明けから、地道に練習を重ねきたつもりだ。
が、いざ合奏に入ってみると、ツメの甘さが露呈して、我ながら情けない状況だった。
練習に参加したのは今日が初めてではなかったが、まだ理解不足のところがあった。
…自分の思い込みだけではいかん!ゆとりを持って全体みれなあかん…

同じプルトで弾いていたN女史(今回、彼女から声がかかった)には申し訳ない。
「調性も難しいし、なんか混乱して大変なんですよね。」とは言ってくれたが、
そういう問題ではなく、明らかに私の準備不足だと言える。…ハッキリ言ってやばい。
これではお手伝いどころか足を引っ張るだけだ。…断じてそれは許されない。

特に、私的にはシベリウスの3番の2楽章が酷かった…。
あまりにも状況がひどかったためか、練習の終盤頃には、途中からいらしていた
弦楽器のトレーナーの先生が、我々のプルトの真後ろから覗き込んでみていて、
指揮者が曲を止めるたびに、小さな声でいろいろなアドヴァイスを下さった。
…先生、ホントにありがとうございました…わらにでもすがる思いでした…

まあ、聴いたこともないグリーグのシンフォニーや、シベ3の1楽章なんかに
ちょっと練習の重点が偏っていたことは否めないが、そんなことに甘んじてはいかん。
次回練習は、一週間後の土日。
本番は、そのさらに一週間後の日曜日である。
使命を果たし、自らも音楽を楽しむために、まだまだ猛練習だ!


◆◆◆ アイノラ交響楽団 第4回定期演奏会 ◆◆◆
日時:2007年4月8日(日) 14:00開演(13:15開場)
場所:杉並公会堂 大ホール
指揮:新田ユリ
曲目:シベリウス/カッサツィオーネOp.6(1904)
    グリーグ/交響曲ハ短調(1863/64)
    シベリウス/交響的幻想曲『ポホヨラの娘』Op.49(1906)
    シベリウス/交響曲第3番ハ長調Op.52(1907)
入場料:前売1,200円、当日1,500円(全席自由)
     チケットぴあ(Pコード249-068)にて発売中



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復活!洋菓子の『不二家』

2007-03-23 23:49:07 | 日記

ここは、銀座四丁目の数寄屋橋交差点にある「不二家」数寄屋橋店である。
「洋菓子は不二家」というテレビCMのおなじみのキャッチフレーズと
愛らしい立体商標「ペコちゃん」でファミリー層を中心に親しまれている不二家。

昨年10月と11月の計8回、埼玉県新座市の不二家埼玉工場における
シュークリーム製造で消費期限が切れた牛乳を使用していたことが判明し、
「雪印乳業(雪印集団食中毒事件)の二の舞になってしまっては大変」と
隠蔽工作をしていたことが、今年1月に内部告発によって明らかになった。
これによって洋菓子の製造販売を一時休止する措置をとったが、
その後もずさんな食品衛生管理の実態が明らかとなり、企業倫理に欠け、
安全を軽視した姿勢や隠蔽体質に対して、世間の批判を浴びるなどして
これまですべての店舗において販売営業を停止していた。
私もそうだが、ペコちゃんファンには悲しい出来事であったろう。

今日、様々な苦難を乗り越えてようやく一部の洋菓子店舗で営業を再開した。



不二家数寄屋橋店でお客を迎えるイメージマスコットのペコちゃん。
キャッチコピーは、「おいしさは、しあわせに向かう」だそうである。
ペコちゃんとポコちゃんが、立体商標として1998年6月19日に登録されたのは、
日本KFCのカーネル・サンダース像に続いて2番目だそうだ。
(…この話は、ちょっとググって仕入れた話だ。)

不二家の社名は、創業の藤井家の「藤」と日本のシンボルである「富士山」、
そして「二つと無い存在に」(不二)との意から命名したそうだ。
シンボルマークであるファミリーマークの“F”には、不二家のイニシャルのほか、
ファミリア(親しみ)、フラワー(花)、ファンタジー(夢)、フレッシュ(新鮮)、
それに、ファンシー(高級な・かわいらしい)の5つの意味が含まれているという。
へぇ~

そう、不二家は我が国を代表する洋菓子屋のひとつなのだ!



そこで、復活した不二家を応援すべく、数寄屋橋店で家族にイチゴショートを買った。
店員さんたちの復活にかける意気込みとそれを応援するお客さんたちの列に、
不祥事があったとはいえ、我が国で愛され続けた洋菓子屋をつぶしてはならない
という無言の熱意を感じたのは私だけではなかったはずだ。

いつもより早めに帰宅し、滅多にない父親のケーキの土産を目にした子供達は、
気味が悪いくらいに驚いていたが、満面の笑顔で美味そうに食べているのをみると、
不二家に感謝したくなるのであった。

がんばれ不二家!
二度と国民の信頼を裏切ることなく、ファミリーマークのFに恥じることのない、
一家団欒の幸せを胸にプライドをもってお菓子作りに専念して欲しい!


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