GAOの隠れ処「ムンダナ」

都内のアマチュアオーケストラでVnとVaを弾いているGAOの、音楽を中心とした関心事についてのあれこれ

『なるほど統計学園』の開校!

2010-05-12 23:57:06 | 日記
今日(5/12)、総務省統計局のHPに設けられていた統計学習サイトがリニューアルし、
小中学生向けサイトの『なるほど統計学園』が開校した
同時に、学校の先生向けのサイト『統計学習の指導のために(先生向け)』も新規開設した。



前者の『なるほど統計学園』は、各種統計データに加え、親しめる・遊べるコンテンツを
掲載しており、子どもだけでなく、保護者や先生方にも楽しめる内容が盛り込まれている。
また、後者の『統計学習の指導のために(先生向け)』は、統計局が実施する統計調査の結果を
使った授業モデルや、統計を扱う授業で活用できる補助教材などの各種情報を掲載している。

特に、前者は、いわゆる「お役所的」な取っ付きにくい内容になるのを避けるため、
総務省統計局・政策統括官(統計基準担当)・統計研修所に所属する職員の中から、
意欲とアイデアを持った有志を募り、新サイトのコンセプトやターゲットの明確化、
キャラクターの設定、各種コンテンツの開発等に取り組んできたもので、
お役所のHPとしては、いまどき珍しい職員の手作りによる子供向けサイトである。

この職員有志からなるプロジェクトチームのリーダーとして強力な推進役を担ったのが、
総務省統計局統計情報システム課の三上明輝課長だ。
三上課長とは、仕事の関係で昨年7月からお付き合いする機会を得たご縁があり、
今日のこの『なるほど統計学園』の開校というニュースを教えていただいたのである。


今晩帰宅して、早速、この学習サイトを拝見したところ、遊び心で大変楽しめる構成ながら、
その中身をしっかり見ると、算数・数学としての統計や統計局が作成・提供している統計
だけではなく、社会の出来事を理解する統計という観点で拡がりをもった内容となっている。
統計が、単なる学問や経済分析などの道具に止まらず、我々の日常生活に身近なものだ
ということを、子供でも肌身で感じ取ることのできるような工夫がなされているのである。

全体は、随所にイラストがちりばめられた文章を読み進めていくような仕上がりになっており、
昨今の動画や音声を駆使したお役所の子供向けサイトの中にあっては、むしろ異色とすら
思われる静的な印象のサイトであるが、親子で絵本を読むような趣があって好感が持てた。

この週末、我が家の子供達とこのサイトを歩いてみて、彼らがどんな反応を示すか見てみたい。
それから、子供達の学校の先生にも紹介してみよう。
実際の教育の現場で使える代物なのか、こちらの反応もうかがってみたい。

将来のわが国を背負って立っていく子供達が、統計に親しみ、その理解を深めていくことは、
すなわち、わが国の成熟社会としての基盤を、より頑強なものにしていくことに他ならない。
(統計に限らず、教育や道徳などの人づくりは、すべてがそれに通じているわけだが…)
普段、統計調査とはそれほど密接な仕事をしているわけではないが、
三上課長とその同志達の英知と汗(?)を結集した手作りのこの子供向けサイトが、
これからより良いものに育っていくよう応援したいものだ。



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