GAOの隠れ処「ムンダナ」

都内のアマチュアオーケストラでVnとVaを弾いているGAOの、音楽を中心とした関心事についてのあれこれ

身近な批評家たち

2007-04-30 15:45:10 | 音楽日記
このところ、女房が人前で演奏する機会が増えている。
オーケストラのエキストラや弦楽四重奏のような室内楽は以前からあったが、
最近では、ピアノや室内オケを伴奏にしたソロ演奏の機会も増えてきている。
必然、自宅で黙々とさらっている場面もよく目にするようになった。

ウィークデーは、私の帰宅が遅いので、女房の練習の場に遭遇することは少ないが、
休日ともなると、ちょっとの空き時間にリビングで練習しているのが聞こえてくる。

女房が練習している時は、何を話しかけてもまともに相手をしてくれず、
大事な話をしても、後になって必ずと言ってよいほど忘れている。
…というか、練習のことで頭が一杯で、話なんかまともに聞いていない…
練習中にしつこく話しかけようものなら、逆ギレされることもある。
だから、子供たちも私も、女房がさらっている時に急ぎの用事があっても、
顔色を窺って声をかけたり、少し様子をみてキリの良いところで話をはじめたり、
腫物に触るような細心の注意をはらって接しなくてはならないのである。

…と、まあ、これは本題ではなく余談。


女房が練習しているのを聞くのは、私は休日くらいだが、子供たちは毎日だ。
したがって、その練習の過程をよく聞き、私よりも状況に明るいのである。

そのため、子供たちは、女房がリビングで練習に集中していると、
隣の子供部屋で絵描きなどしながら何気にこんな会話をしているのだ。

「ねぇ、ママのヴァイオリン、最近、上手くなってきてない?」
「本当だ。なんか音がきれいになってきてる。」
「それに大きな音も鳴るようになってきたしね。」
「音程も良くなってきたんじゃん。」
…げっ、こいつらいっぱしの批評家気取りじゃねーか…

「あんまり間違えなくなったよね。」
「やっぱ、練習してるから上手くなるんじゃん。」
「あったりまえじゃん。」
「がっはっはっはは・・・」
…じゃあ、オメーらも毎日ちゃんとさらわんかいっ!…

でも、「私も毎日練習しよう。」「僕もそうしよう」…とはならない。

う~ん、まあ、それはおいといて…

それにしても、自分たちの先生でもある母親のヴァイオリンを聞いて
大胆にも客観的に評価しあうこの子達って!大した奴らだ。

なんとなくほのぼのとして笑える光景である。
と同時に、恐るべし子供たちである。
油断ならんな…。


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H-Ⅱロケットを見たぞ!

2007-04-25 23:48:57 | 日記

今日(4/25)は、仕事で茨城県のつくば市まで出張した。
つくば市といえば、筑波大学や国や民間企業の研究機関が集中する一大研究学園都市だ。
先週、4月21日(土)、ここにある宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターで、
「科学技術週間筑波宇宙センター特別公開」というイベントが開催されて、
様々な宇宙技術の紹介や、ヒューストンからの中継による星出宇宙飛行士の講演、
中央追跡管制所など普段は見学することのできない施設公開などが行われた。
特に目玉は、特別公開にあわせてH-Ⅱロケット実機の常設展示が始まったことだ。
知人が家族連れで見学に行って、とても興味深く楽しいイベントだったと聞き、
次回開催の際は、我が家も一家で行ってみたいと思っていた。

つくば市まで足を伸ばしたからには、せめてH-Ⅱロケットの姿を拝みたいものだ。
そう思いながら、JAXA筑波宇宙センターの正門から中をのぞいてみると…

おおーっ! …あるある! 本物のロケットじゃ

正門を入ってすぐの総合案内所の建物の向こうに、ドドーンと横たわっている。
全長50メートルというが、こうしてみるとなかなか壮観である。
もう、30年くらい前にお台場の船の科学館辺りで「宇宙博」というのが開催され、
その時、はやりロケットを見たことがあったが、それ以来だ…。

聞くところによると、ここでは施設見学ツアーを年中やっているとのこと。
これは、一度、子供たちを連れてきてじっくりと見学しないとな。

これでも、私は高校時代に天体部の部長をしていたこともある。
…もっとも演劇部とかけもちではあったが…
私の中学・高校時代は、NASAの宇宙探査機ボイジャー1号、2号が、
相次いで木星、土星に接近したり、スペースシャトルの打ち上げに成功したり、
世界中が、未知の世界宇宙のニュースに日々沸いていた時期である。
…私にとっては、そのような印象を持っていた時期である。
したがって、この年齢になっても、宇宙には大いなる好奇心と興味をそそられる。

残念なことに、今日のつくば行きはロケットを見ることが目的ではない。
ほんのひと時、雨のH-Ⅱロケットを拝んだあとは、
この次は女房と子供達を連れて見に来るゾ!と固い決意を胸に、
多少未練がましい気持ちを残しつつ、JAXA筑波宇宙センターを後にしたのだった。
(まあ、女房はあまり興味なさそうだし、子供達も私ほどではないだろうけど…)


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葛飾フィル第33回定演の舞台裏Vol.6(ぶらあぼ)

2007-04-24 23:17:14 | 葛飾フィルハーモニー管弦楽団

今日(4/24)、女房から郵便物を渡された。…何が届いたのか?
グレーの封筒には、「クラッシック・ファンの実用情報誌月刊『ぶらあぼ』」とある。

おおっ! ついに載ったか!

葛飾フィルの第33回定期演奏会の宣伝記事を掲載してもらったのだ。
『ぶらあぼ』は、毎月のコンサート情報等が満載の月刊情報誌で、
主要な音楽ホールや楽器店、CD屋さんなどに置かれていて、
無料で配付されているので、コンサート情報に関心のある方々には
とても重宝がられている音楽情報誌である。

したがって、『ぶらあぼ』にコンサート情報を掲載すると、それなりに反響がある。
勿論、タダではない。情報掲載は有料で、1コマ○万円ほどかかる。

葛飾フィルは、人間で言えばまだ思春期くらいの年齢なので、
葛飾区民には、その存在が多少認知されるようになってきてはいるものの、
首都圏では、まだまだ無名に近いアマチュア・オーケストラだ。
宣伝費をケチっていたのでは、お客さんはコンサートに来てくれないし、
楽団員だってなかなか増えない。

前回は掲載できなかったが、今回は載った。
さあ、どれだけ効果があることやら。
今回は、コンサート情報のコーナーに記事を掲載しているのとは別に、
チケットプレゼントのコーナーで、無料引換券のプレゼントもお知らせしている。
5/16(水)〆切(必着)にしているが、どれだけの応募があるかも楽しみ。


演奏会の裏方である実行委員会メンバーとしては、
こういう地道な活動が、何らかの効果をあげるだけで嬉しいものだ。

それなりの反響があるといいな。
そして、当日は、少しでも多くのお客さんで会場をいっぱいにしたい。
勿論、満員御礼としたいところ…

大勢のお客さんが来てくれますように。



今日、4月24日。

葛飾フィル第33回定期演奏会まで、

あと40日…




【メモ】
◎葛飾フィルハーモニー管弦楽団 第33回定期演奏会
  日時:2007年6月3日(日) 14:00開演(13:30開場)
  場所:かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
  指揮:直井 大輔
  曲目:サン=サーンス/交響詩「オンファールの糸車」
      コープランド/バレエ音「アパラチアの春」組曲
      メンデルスゾーン/交響曲第3番「スコットランド」
  料金:1,000円(全席指定)
  HP:http://www7.big.or.jp/~katuphil/


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ホルモンで景気づけ

2007-04-23 23:58:19 | 日記
今日(4/23)は、夕方から、3月までの部下「下町の素潜り君」を迎えての、
4月からの部下「コードネーム8108」への、仕事の引継ぎの補足に付き合った。
いろいろな業務の中でも、特に彼が専任的に担当していた仕事の確認を行った。
そのうち、現在進めているプロジェクトに関連して新たに構築するシステムが、
その費用の積算や関係者の負担のあり方などについて難しい問題が山積みし、
今後、関係各方面への説得と調整に相当の時間と労力が必要になることを再認識した。
こりゃあ、あまり部下に任せるだけでなく、自らも共に汗をかいてことに当たり、
上司も含めて全員体制で乗り切らないとどうにもなりそうにない…。

…そういうスリルのある打ち合わせが終わると、それをひたすら待っていた
上司「コードネーム0024氏」の、晩飯に行こうの一言で銀座のホルモン屋に向かった。
上司「コードネーム0024氏」は、先週から風邪気味でなかなか治らないらしく、
とにかく今週を乗り切るためにホルモンで精をつけようという魂胆である。
勿論、忙しい中、後任者に仕事を教えに来た「下町の素潜り君」へのお礼もある。

ホルモンといえば、昨年何度か行ったことのある炭火焼肉の肉屋『山本商店』が、
とろ~りとトロけてしまいそうなやわらかさで、なめらかな快感を体験させてくれた。
ホルモンは安価で庶民的な食物だという多少自嘲的な印象を払拭する出来事だった。
ホルモンはとろける食感で、とても上品で美味しいお肉だったのだ。

今日のお店もなかなか美味い肉を使っていて、そのとろける味に酔いしれた。
焼き方が網焼きと石焼を併用する独特の食べ方で、それがイケているときもある。
もう美味いというだけで、大した内容の話をしているわけでもないのにオモロイ。
美味いというだけで気持ちが弾んで、表情が和らぐ。

そういえば、先日、子供達がビデオ屋で映画『UDON』を借りてきたのを観た。
ユースケ・サンタマリアが演ずる主人公が、お笑い芸人を目指して渡米するが、
夢が実現することなく、志半ばにして香川県丸亀市の実家に戻ってくるところから、
うどんブームにまつわるこの話が展開する。
その映画のワンシーンで、主人公と無愛想で笑うことのない父親との会話の中に、
「人を笑わそ思たら、美味いもん食わせりゃ一発や。」という父親の一言があった。
な~るほど!…あたりまえのことだが、とても印象に残ったフレーズだった。

今日の我々4人も取り立てて面白い話をしたわけではないが、
美味いホルモンを食して、幸せいっぱいの楽しいひと時であった。
美味いものを美味いと感じれることは幸せだし、
それだけに食べる行為というものは、やはり楽しいものじゃないとね!

…ってなことで、新人部下「コードネーム8108」のリアクションも面白いが、
仕事の後のこうした会合は、理屈抜きで楽しいものである。
明日への活力にもなって、良い景気づけとなった!

ああ、そうそう、ところで今日のお店、場所は覚えてるんだけど名前を忘れた!


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雅楽演奏会

2007-04-22 22:39:29 | 音楽日記

宮内庁楽部の雅楽演奏会は、宮内庁式部職楽部所属の楽師の方々による雅楽演奏会。
雅楽は、大規模な合奏形態で演奏される伝統音楽としては世界最古の様式らしく、
日本では国の重要文化財無形文化財(宮内庁式部職楽部部員)に指定されている。
雅楽といえば、中学校の音楽の時間に代表的な管弦である『越天楽』を習ったが、
私にとってはあまり身近な存在ではなかったように思われる。
むしろ、『越天楽』は黒田節や仏教のお経の一部に使われているので、
だからこそ、なんとなく耳に覚えがあったくらいだ。

さて、今日(4/22)、その雅楽演奏会が、皇居は東御苑にある宮内庁楽部で行われ、
縁あって、それを聴くことができた。
入場券が二人分だったので、日頃お世話になっているオケの先輩と行ってきた。


宮内庁楽部のある東御苑には大手門から入る

朝から強い風が吹き荒れ、空はどんよりと曇って、夜は雨という天気予報だったが、
意外にも、皇居東御苑は休日の午後をのんびりと散策する人でいっぱいであった。
開演時間まで一時間弱あったので、あちこちより道をしながら会場に向かった。

大手門を入ってすぐの三の丸尚蔵館では、「香淳皇后の御絵と画伯たち」という
展覧会を実施中で、香淳皇后の静物画などをしばし鑑賞した。
日本画の大家数人に師事された香淳皇后は、素直な画風が評価されたそうだ。
展示されていた絵画は、その人柄がしのばれる気がした。

本丸には、百人番所を左手にながめながら中の門跡を通っていく。
この中の門は、大手門とともに江戸城の正面玄関といわれた門ということもあり、
その石垣にはきれいに切り揃えられた石が使われている。
あちこち崩れたりしていたので、この春まで修復工事が行われていたようだ。

本丸の広場は思っていたより広大だ。
かつてここには大御殿があり、松の廊下や大奥といった、歴史の舞台があった。
などと思うと、なかなか感慨深いものがある…。

その一角に、今日の演奏会会場である楽部庁舎がある。


雅楽演奏会場となった楽部舎(同行したオケの先輩と)

雅楽演奏会会場となった宮内庁楽部庁舎に入ると、中は大きな吹き抜けになっていて、
中央に大きな舞台があり、その周囲は砂利を敷き詰めた庭のような造りだ。
客席はその砂利の上に木製のいすを並べたもの。
30分前に入場したというのに、既に満席状態となっており、正面には座れない。
向かって右手奥のほうが空いていたので、演奏を横から見る位置に座った。
「自由席だし、慣れている人は早目に来て場所確保してたんでしょうね。」
「のんびり三の丸尚蔵館なんかに寄ってる場合じゃなかったな。」

本日のプログラムをみると、前半が「管弦」、後半が「舞楽」という構成。

◆◆◆ 雅楽演奏会 宮内庁式部職楽部 ◆◆◆
日時:2007年4月22日(日) 14:00開演(13:00開場)
場所:宮内庁楽部庁舎
演奏:宮内庁式部職楽部
曲目:(管絃)双調音取(そうじょうのねとり)
        賀殿急(かてんのきゅう)
        武徳楽(ぶとくらく)
        新羅陵王急(しんらりょうおうのきゅう)
    (舞楽)桃李花(とうりか)
        狛鉾(こまぼこ)


「管弦」は、大陸系の雅楽器で奏する器楽合奏のこと。
中国、中央アジア、インド方面に起源する“唐楽(とうがく)”と呼ばれるものと、
朝鮮、満州方面に起源する“高麗楽(こまがく)”と呼ばれるものがあるそうだが、
現在は、もっぱら“唐楽”が演奏し、“高麗楽”はほとんど演奏されないとのこと。

「舞楽」は、音楽とともに奏する舞のこと。
歌に伴って舞う“国風舞(こくぶりのまい)”、唐楽の伴奏で舞う“左舞(さのまい)”、
高麗楽の伴奏で舞う“右舞(うのまい)”とがあるそうだ。
プログラムによれば、左舞は赤色系の装束を、右舞は緑色系の装束を用いるとのこと、
今日の舞楽は、桃李花が左舞で、狛鉾が右舞だ。


舞台全景(周囲の客席は砂利が敷きつめられている)

先ず始めに驚いたことは“笙”の音の拡がりと音色の繊細さ。
最初音取で、静かに奏するのだが、音が天井のほうから拡がって聴こえてきたので、
思わず天井を仰ぎ見たくらいである。
天から降り注ぐような神妙な和音と音色は、教会音楽のオルガンのような雰囲気だ。

「双調音取」とは、唐楽六調子のひとつ“双調”(=洋楽のG音に相当)を基音として、
管弦演奏に先立って音律を整え、その調子の雰囲気を作るものだそうだ。
オーケストラのチューニングのようなものだろうが、演奏する曲の調性によって
ベースとなる音をとって始めるところがオケとは異なる点といえようか。

管弦は3曲聴いたが、どれも静かに演奏が始まり、管楽器が全奏で盛り上がって
微妙に展開していき、終わるときには徐々に楽器が減って静まっていく。
笛と篳篥、笙からなる管楽器が全体を主導する主役級で、主旋律は篳篥が担当し、
笛がこれに同調したり装飾したりし、笙が和音をつけるという役割分担のようだ。
弦楽器はほとんどリズム楽器として用いられ、打楽器と一体的に奏されていた。
…とはいっても、確か、オーケストラでいうコンサートマスター的な役割は、
前列向かって右手の鞨鼓を奏する人だという話を聞いたことがある。
全ての楽器をマスターし相当の経験を積まなくては、鞨鼓の位置には座れない。
そういう話だったと思うが…、ちょっと、記憶があいまいだ。

舞楽の2つの舞は、比較的動きの少ない桃李花と、動きの多い狛鉾とが対照的。
桃李花は女舞ということもあって、頭には桜の装飾がなされ、動きも女性的だ。
狛鉾は長い棹で船を漕ぐ様を表しているとのこと、男性的な印象を受けた。
日々、気ぜわしく生きている我々には、この舞の動きは刺激が少なく、
その意味では退屈なものだが、このような舞が楽しみであった時代というのは、
時間もゆったりと流れていて、繊細かつ優美な文化が実感できたのだろう。
細やかな動きからその気品さを伝えることができるまでには相当の経験と
人間的としての品格を鍛え上げなければ難しそうな気がした。

普段よく聴くオーケストラのコンサートで味わうような直接的な感動はなかったが、
非日常的な空間で、少し異次元体験をしたかのような、別物の静かな感動があった。
雅楽の世界には格式や形式を重んじる側面があると思うが、そういう部分が、
ちょうどバレエでいえば、モダンとクラシックの違いのような印象を持った。
伝統文化というのはそういうものなのだろう…。

出演者の名簿には、“東儀”という姓の方が3人ほどいらしたが、
我々になじみのある東儀秀樹氏の親族にあたる方々なのだろうか…。


演奏会の後は、すぐそばにある天守台に上った。
かつて、徳川家光時代に建立された大天守閣があったところだが、
1657年に焼失してから再建されないまま今日に至っているそうだ。
ちょうど350年になるわけだが、江戸時代の半分以上は天守閣がなかったんだ…。


江戸城天守台から桃華楽堂(左)と楽部庁舎(右)をながめる

写真左手の八角形の建物は、香淳皇后のご還暦を記念して建てられた音楽堂で、
建物の屋根は「テッセン」の花を模し、外壁は華やかな陶片とタイルで彩られている。
1966年(昭和41年)の建築で、陶片には有田焼や信楽焼などが使われているそうだ。
その右手奥の建物が楽部庁舎で、今日の演奏会会場である。
…背景には大手町の高層ビル群が見える。
…同行した先輩の顔が疲労気味なのは、天守台まで上って疲れたのだろうか?


この後、銀座まで足を伸ばし、いろいろと楽譜を物色して帰宅した。
楽譜屋さんでは、同じ葛飾フィルに最近入団されたVnのSさんとHさんに遭遇。
先輩が得意げに、雅楽演奏会なんぞ聴きに行ってきたなどと話をしたのだが、
休日の昼下がりにオッサンが2人で雅楽だなんて…気色悪い!と思われたかも。

いずれにしても、初めての雅楽演奏会は得がたい経験だった。
最初に聴いた笙の音色の神秘さは鮮明な印象だ。


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江戸川区議・区長選挙

2007-04-22 21:01:27 | 日記

江戸川区議会議員と江戸川区長の選挙は、今日(4/22)が投票日であった。
このところ連日、区議会議員候補の選挙カーが町内を走り回り賑やかだった。
子供たちも、選挙カーから手を振られたり、何人かの候補者の名前を覚えたりし、
昨日の夕食時など、一連の選挙活動が話題になったときなど、我先にと話だし、
「○○候補の車に手を振ったよ。」とか「ありがとうって言ってくれた。」とか、
選挙権を持っている我々大人よりも色々なことを知っている。

昨晩も家族で銭湯に向かう途中にある候補が「最後の最後までよろしく…」と、
選挙活動が許される時間いっぱいいっぱいまで頑張っていた。
日が暮れた後はちょっとうるさいので勘弁して欲しい気がするが、
候補者本人も死活問題なので必死だし、まあ、しょうがないよな…。

ということで、先日の都知事選挙に引き続き、ちゃんと選挙権を行使してきた。

投票会場となった近所の中学校の体育館前には、候補者のポスターが貼り出され、
投票にやってきた人の多くは、投票前に今一度候補者を確認していた。
「さて、誰にするか…」と腕を組む人あり。
「こいつは人相が悪いからダメだ」と顔で選ぶ人あり。
「○○は夕べ遅くギリギリまでうるさかったら入れてやらん」と怒る人あり。
このポスターをみて初めて考える人も多いようだ。


投票所の様子(左手前が受付、奥が投票用紙の記入台)

受付(写真左手前)で投票所入場券を提示してチェックをしてもらう。
少し進んで右手の係員から、先ずは区議会議員選用の投票用紙を受け取る。
奥(向かって左手)の投票用紙記入台で区議会議員候補者の名前を一人だけ書く。
区議会議員用の投票箱に投票したら、次に区長選用の投票用紙を受け取る。
今度は別の投票用紙記入台(向かって右)で区長候補者の名前を書く。
そして区長用の投票箱に投票したら、順路に従って会場から出る。

区長用の投票用紙に記入していたら、となりの親子の会話が聞こえてきた…。
「お父さん、多田区長さんのこと嫌いなの?なんで違う人なの?」
「多田区長も悪くはないがな、たまには別の人にしないとな。」
「なんで『たまには』なの?いい人にはずっとやってもらったほうがいいじゃん。」
「子供はつべこべ言わないの!」
「・・・・・」
う~ん、なんだか子供の方が説得力あるような会話だな。

我が家は、多田区長さんのお宅とご近所付合いの仲なので、
毎朝、笑顔で挨拶してくれると、子供たちにも人気がある。
娘など、私が投票に出かける時「多田区長さんに入れてね」と耳元でささやいた。
「ハイハイ」と答えて出てきたが、投票所でも、そう言う子供たちをみて、
多田区長さんの子供たちからの人気は大したものだと感心した。

さて、今のところ、投票を締め切ってまだ一時間ばかりしかたっていないので、
誰が当確かわからないが、娘は寝床に入るまで区長さんのことを気にしていた。
明日の朝、結果を知ってどんな反応をしめすことやら…。
…んっ?江戸川区の開票は、翌日開票だったな。



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一家で銭湯

2007-04-21 22:16:25 | 日記

ウチのチビ2人が通っている小学校では、商店街のお店で商売の体験をしたり、
周辺の公共施設や福祉施設を訪問したりと、地域生活を知る体験学習が盛んだ。
その一環だろうと思うが、娘が我が家から目と鼻の先にある銭湯に行ったそうだ。
最近ではほとんどの家が内湯だから、旅行なんかで温泉は経験することはあっても
近所の銭湯を利用することは滅多にないだろう。
物珍しさも手伝って、クラスメイトと一緒の銭湯はとても楽しかったようだ。

それ以来、休日になると「お父さん、今日の夜お家にいるの?」と聞く。
娘が銭湯で入浴するには、女湯に入るから女房がいればこと足りるのだが、
2つ上の兄は男湯に入浴するので、私がいなければ一人で入浴することになる。
一人じゃかわいそうだから、私の都合を聞くのだ。
…兄妹想いの、なんともかわいらしい心遣いだ。

しばらく、演奏会の応援や、家族での外出などで、バタバタする土日が多かったが、
この土日は、日中は外出することがあっても夜は我が家でのんびりできるので、
娘の数か月来の希望を実現することとなった。
…銭湯なんて本当に久しぶりだ。


脱衣場の雰囲気はこの数十年変わっとらん。

我が家から徒歩数分の所にある銭湯ののれんをくぐって、
先ず驚いたのが、入浴料が一昔に比べて高くなっていることである。
大人が430円、小人180円也。
…20年ほど前は250円くらいだったと思ったが…
出かける前、「銭湯と内湯じゃどっちが安上がりかね。」などという話を
女房としていたのだが、これじゃ、内湯のほうが断然安上がりだ。
…もっとも、銭湯での付加価値は、お金じゃない別のものではあるが…

娘と女房は女湯へ、次男と私は男湯へ

お客さんははやり年配の方が多い。
また、中近東や東南アジアからの外国人労働者もチラホラ。
このあたりには中小の工場があって、そこで働く外国からの出稼ぎ労働者が多い。

近所にお住まいで顔見知りの交通指導員のおじいさんがいらしていて、
「あんさんも、銭湯にお入りなさるのか?」
「今日は、子供達に連れられて来ました。」
「ほう、お子さん達は銭湯が好きなんか。」
「ええ。私も学生時代は、温泉街に住んでたんで…。」
などと、ちょっと熱めの湯船につかりながら世間話なんぞした。

次男は、最初、熱めの湯船に入るのを躊躇していたのだが、
そばに居た見知らぬおじいさんが「水で埋めてもええんやで。」と声をかけてくれた。
次男は「水で埋める???」と意味が分からなかったようだが、
おじいさんがでかい蛇口をひねって勢いよく水を出してくれると合点したようだ。
お互いが気遣いながら入浴する。
年寄りが孫のような子供に声をかける。
こういう雰囲気っていいな・・・。

風呂からあがると脱衣場でボーっとしながら、火照った身体を冷ます。
ちょっと腹の脂肪を気にしながら体重計に乗る人。
周囲のお客さんに気遣いながらも風呂上りの体操にいそしむ人。
手ぬぐい一枚を腰にまわして独占した扇風機で身体を冷ます人。
テレビの前のベンチで、孫の自慢話をしているじいさん達。
次男は、瓶詰めのコーヒー牛乳を美味しそうに飲む。
・・・これまた、銭湯ならではお決まりの情景である。

そろそろ出ようかと、女湯の娘と女房達の様子が気になる。
次男が、大きな声で娘の名前を呼ぶと「もう帰るよ。」との返事。
学生の頃通った銭湯では、家族連れや若い夫婦が、壁越しに声かけしてたっけ…。
ふっと、「神田川」の一節が頭をよぎったりする。

銭湯をでて我が家への帰路は夜風が心地よい。
滅多にないことで、子供たちもちょっと気分が高揚しているのか、
我が家の隣にある公園でブランコを漕ぎ出すしまつ。
このリラックスした湯上りの解放感は銭湯ならではのものだな。
こういうのも、たまには良いかな・・・。


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映画「名探偵コナン~紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)」

2007-04-21 21:43:37 | 日記
ひと月前の春分の日、小学生のチビ2人と映画を観に行ったが、
今日は、その時から観に連れて行って欲しいとせがまれていた映画を観た。
「名探偵コナン~紺碧の棺(ジョリー・ロード)」だ!
この映画、今日が封切の日だったので早目に行かなきゃ混むぞ…と思ったが、
今朝一番の上映時間は、予想に反してそれほど混んでもいなかった。
もっとも、隣の「クレヨンしんちゃん」は対照的に長蛇の列ができていた。
年齢層も、クレヨンしんちゃんは圧倒的に小学生以下の親子連れが多いが、
コナンのほうは、中学生や高校生の友達連れが多かった。

さて、映画のほうは、コナン達が住む米花町を離れての話で、
太平洋に浮かぶ「神海島(こうみじま)」が舞台。
この島の沖合にの海底には「海底宮殿」と呼ばれる古代遺跡があり、
300年前に実在した二人の女海賊アン・ボニーとメアリ・リードが遺したという
財宝伝説をめぐる話である。
この財宝を目当てに集まってくるトレジャー・ハンター達の思惑が、
バカンスを楽しむためにやってきたコナン達一行の行動と絡み合いながら
ストーリーが展開していくのである。

海底の古代遺跡は、沖縄の与那国島沖合に実際にある話がヒントか?
財宝伝説は子供の頃読んだスティーブンソンの冒険小説『宝島』を想起させる。
古代遺跡とか財宝伝説というのは、子供の頃には本気で夢を抱く時期があり、
特に大航海時代の遺産は、海のロマンとして男の夢の象徴だったこともある。
そういう意味では、推理モノとしてはご都合主義的な展開ではあっても、
大人でもなかなか面白く楽しめるストーリーだ。

上映中、何度か我が子や周囲の子供達の表情をながめてみたが、
食い入るように一心にスクリーンをみつめている様子。
この子供達の集中はものすごい!
アニメの力って恐ろしいものがあるな…。
などと、いまさらながらのような思いを強くした。

まあ、子供達にはそのくらい面白い映画だったようで、
ウチのチビどもは上映終了後もかなり興奮していて、
「あんなにサメが襲ってきたらもう食べられちゃうんじゃないの?」
「あんなに罠だらけの洞窟にどうやって入っていけるの?」
「海の底の遺跡って本当にあるの?」
「洞窟の壁を爆発させてよく生きてられるよなー!」
って感じで次から次へとうるさかった。
ワリと子供らしくストレートな反応なので、親としては嬉しかったりするが、
あまり興奮してはしゃぐので、次男など、喘息のひどい発作が起きて大変だった。

今日の映画のサブタイトル(?)となっている「ジョリー・ロジャー」とは、
かつて、海賊船がマストに掲げていたどくろの旗のこと。
(「キャプテン・ハーロック」を連想した客は私くらいだろう…)
映画ストーリーの展開でキー・ワードとなる言葉でもあった。


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論より初校

2007-04-19 05:30:31 | 日記
世の中には様々な仕事があるが、新聞記事を読者より先に読む仕事というのがある。
えっ?それって仕事なの?
まあ、その仕事の一側面というところだが、聞けば、なるほど!と思える。

校閲記者の仕事がそうだ。

一般の記者が様々な記事を書いて、編集デスクがさらに手を入れて記事ができる。
これが印刷にかかる前に、誤字脱字や用語のチェックをするのが校閲記者だ。
場合によっては、記事の事実関係にすら踏み込んでチェックをいれるというから、
文中の誤りを正す、まさに「記事の番人」である。
一方で、人のやる仕事だけに見逃しも発生して、その場合は取り返しがつかない。
そういう意味では責任が重く、プレッシャーの大きい仕事でもある。

以前、新聞記者(校閲記者か?)が執筆する何かのコラムで読んだことがあるが、
校閲記者は、先ず最初に目を通す初校に全力を注ぐそうだ。
初校で間違いを直さないと、必ずしも再校や三校ができるとは限らないからだそうだ。
そのため、校閲の現場では「論より初校」という言葉が金言となっているという。
話のついでだが、誤字や脱字などが直らないまま紙面に掲載されてしまう「事件」を、
校閲関係者では「事件」ならぬ「字件」と言う(書く)そうだ。
…なるほどね。

前置きが長くなった…

昨晩、大学院生の若い友人から連絡があり、来春からの就職が内定したという。
その仕事が、我が国の三大紙のひとつである某新聞社の校閲記者の仕事だとのこと。
以前から「言葉」や「言語」、「文字」といったものに関心を持ち、
熱心にその分野の研究を重ねていた友人だけに、今回のニュースはとても喜ばしい。
本人にとっても天職にめぐりあえた心地ではないかしらん?

我が家では、三大紙のうち二紙を、付合いもあり、半年毎に交互に購読している。
その片方の新聞が、友人の就職が内定している某新聞社のものである。
身近な人間が校閲しているのだと思うと、毎日なんとなく読んでいる記事も、
ちょっと見方が変わるかもしれない。


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葛飾フィル第33回定演の舞台裏Vol.5(大失敗!)

2007-04-18 22:31:00 | 葛飾フィルハーモニー管弦楽団
夕べ(4/17)職場で残業をしていたら、突然、葛飾フィルの仲間から連絡が入った。
今回の演奏会実行委員会の広報係氏で、私よりも実行委での経験が長く、
広報や渉外、チケットまわりのことは大抵のことなら把握している御仁である。
その広報係氏が、いつになく立腹した調子で連絡してきたので何事かと思いきや、
去る14日(土)に実施した演奏会の案内状と招待状の発送作業でミスをやらかしたのだ。

演奏会の案内状と招待状の発送作業というのは、葛飾区内の各種施設や小中学校に
招待関係資料一式を発送するのと、演奏会のアンケートを記載してくださった
お客さんへの案内状を印刷して発送する作業だ。

やらかしてしまったミスというのは、各種施設宛てに準備した送付物が、
葛飾区から指示されていたものと異なるセットがなされていたということらしい。

具体的には、葛飾区内の地区センターと区民事務所に配付するものが、
これまでポスターとチラシ10枚としていたところ、今回から、区の指示により、
従来どおりポスターとチラシを配付するところと、ポスターのみ配付するところと、
2パターン用意することとなったことに起因している。

地区センターと区民事務所宛ての配付物については、配付に関連した依頼文書を、
別途、かつしかシンフォニーヒルズを運営する指定管理者が用意しており、
我々は、宛名ラベルを貼った封筒に、ポスターやチラシを必要部数詰め込み、
最後に、この指定管理者による依頼文書を同封して、区の所管課に持ち込むのだ。
今回、配付パターンが2通りになったことで、固定的だった依頼文書の文面が変わり、
配付物に若干の変更が生じていたのだが、我々は、ポスターとチラシのパターン分け
には対応したものの、文面をしっかり確認しておかなかったために、
この変更が生じて新たに加わっていた配付物に気がつかず、
依頼文書に記載された配付物と、実際に送付物とが異なる結果を招いてしまったのだ。

我々が作業して3日後、指定管理者の担当氏が用意した依頼文書を持って、
まだ、封をして発送する前の段階で区の所管課に持ち込んだことが幸いして、
各地区センターや区民事務所に発送する前に、この誤りに気がつくことができ、
指定管理者の担当氏が、急遽、送付物に合わせて依頼文を修正してくださったので、
現場での混乱は未然に防ぐことができた。

しかしながら、我々が行った詰め込み発送作業の、今一つ確認が甘かったため、
かつしかシンフォニーヒルズの指定管理者に迷惑をかけることとなってしまった。
指定管理者の担当氏は、区の指示を十分に伝えず、また、確認が不十分だったと、
逆に我々に対して申し訳ないという弁明をなされたのだが、大変恥ずかしかった。
初歩的なミスとはいえ、落ち度があったのは我々の側なのだ。
演奏会実行委員長として、責任ある立場にありながら、確認作業が不十分だったのは、
いつもの作業という慣れや油断があったのではないかと、我ながら情けなく思う。

言い訳になるが…、年度が変わってから、仕事にゆとりがない状況が続き
最近、いささか疲れていたことが、大きく影響しているように思える。
相手のある話だけに、いつもの私なら、こういう確認をマメにするのだが…。
作業ミスの連絡を受けて、いつになく立腹した調子で連絡してきた広報係氏は、
今回の作業に当たって、事前に、何度も念押しの連絡をよこしていたが、
私の性格や置かれている状況をも見越して、不安に思っていたのかも知れない。
「ホラ、言わんこっちゃない!」と思ったかな?

今日、指定管理者の担当氏にも連絡して、丁寧すぎるくらいにお詫びしたが、
ちょっとへこんでしまった出来ごとだった。

まだ、気分的には立ち直っていないのだが、まあ、くよくよしないで気分転換だ!
これはこれで、将来的には経験として活かしていくしかない。
実行委員会だって、失敗はあっても、誰かがやらなきゃことは運ばないのだ。

ということで、自らを鼓舞しつつ、演奏会に向けた気持ちも新たにするのだった。



今日、4月18日。

葛飾フィル第33回定期演奏会まで、

あと46日…





【メモ】
◎葛飾フィルハーモニー管弦楽団 第33回定期演奏会
  日時:2007年6月3日(日) 14:00開演(13:30開場)
  場所:かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
  指揮:直井 大輔
  曲目:サン=サーンス/交響詩「オンファールの糸車」
      コープランド/バレエ音「アパラチアの春」組曲
      メンデルスゾーン/交響曲第3番「スコットランド」
  料金:1,000円(全席指定)
  HP:http://www7.big.or.jp/~katuphil/


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