GAOの隠れ処「ムンダナ」

都内のアマチュアオーケストラでVnとVaを弾いているGAOの、音楽を中心とした関心事についてのあれこれ

江戸川区「金魚まつり」

2009-07-18 20:06:21 | 日記

今日(7/18)から、我が家の子供達は事実上の夏休みがスタートする。
・・・というのに、朝からどんより曇って時折雨のパラつく蒸し暑い一日だった。
子供達もそうだが、一日予定のない私もなんとなく気分が重い感じだったので、
今日と明日の二日間、行船公園で開催している第38回江戸川区特産「金魚まつり」に
子供達を連れて気分転換に出かけた。
この金魚まつりには、一昨年も子供達を連れて出かけたが、あの時も今日みたいに
気温は高いけれど雨が降ったりして、一日中ジメジメした天気だった。


江戸川区の金魚ギャラクター「えど金ちゃん」

江戸っ子金魚の「えど金ちゃん」は、江戸川区特産の金魚を全国にPRするため、
金魚をもっと身近に感じてもらうために生まれたオフィシャルキャラクター
で、
昨年の金魚まつりから登場したそうな。
江戸川区のホームページによれば、他にも「おすずちゃん」と「ゆらっぴ」という
キャラクターがいるそうだ。

会場では、家族連れが記念写真を撮ったり、子供達がまとわりついてたので、
それなりのインパクトと宣伝効果はあるのかもしれない。


金魚まつりのメインイヴェントは各種金魚の即売だ!

金魚まつりの中心は、縁日の金魚すくいで我々に馴染みのある各種金魚から
よほどの愛好家でもない限りなかなか手を出すことのできない水槽の高級金魚まで、
展示されている様々な金魚をその場で買い求めることができる即売コーナーである。
高級金魚の水槽の前は、ただただうっとり眺める人や写真を撮る人が主流だが、
たらいで泳いでいる一般的な各種金魚の方は、あれこれ品定めする人が山になり、
黒い出目金に朱色が鮮やかなオランダなど、数種類をまとめて買い求める人が
後を絶たないといったふうで、賑やかで活気にあふれている。
家族連れも多いので、小さな子供達は、たらいや水槽を順繰りとのぞいては、
形や色の異なる種類の金魚を発見するたび、いちいち歓声を上げて楽しそうである。

子供達といえば、この金魚祭りの目玉はなんといっても金魚すくいであろう。
中学生以下は無料ときているから、金魚すくいのコーナーには長蛇の列ができている。
一昨年は、どんなに長い列でも並ぶといってきかなかった我が家の子供達は、
しかし、今年は二人とも金魚すくいにはあまり関心がないようで、
たらいや水槽の自分が気に入った金魚達をじっくり観察することに徹していた。

さて、会場を一通り観て回った娘が「帰る前にじゃがバターが食べたい。」という。
もう帰ろうという意味でもあるのだが、それに息子が異を唱えるのであった。
「ええっ?まだ帰るのは早いじゃん。じっくり観たいのがあるし・・・。」という。
息子の観たいものというのが、なぜか、金魚まつり的にはいわゆる外道の類だが、
金魚即売コーナーの片隅の水槽で売っていたメダカにナマズ、ドジョウなどだ。
なんで、金魚まつりに来てそういうものをじっくり観たがるのかわからんが、
まあ、子供なんて、回転寿司や焼肉バイキングに連れて行っても、取ってくるのは
フルーツやデザートだったりラーメンだったりして、それらを嬉しそうに頬張る。
自分もなんとなく覚えがあるし、まあそういうもんだと思えば良いくらいのことか。

で、まあ、いつものパターンではあるが、まつりや縁日で模擬店を見物したり、
博物館や美術館の展示物を観覧する時の傾向として、二人の行動は好対照で、
兄である息子は、関心を持ったものをわりと時間をかけてじっくり観察するが、
妹の娘は、一通りサクサクッと観て回ると、あとはお楽しみ(お約束)の飲食タイム。
これはどっちがいいとか議論しても収束しないので、二人で相談して決めさせた。

しばし二人で話し合った結果、あとはそれぞれ別行動をとってやりたいことをする
ということになったようである。
すなわち、兄はいわゆる外道達の水槽を目指し、妹はスポンサーである父の手を引き
会場に来て最初にチェックしておいた“じゃがバター”のお店に向かったのだった。

 
あなた(兄)ナマズ観る人、わたし(妹)じゃがバター食べる人。

ということで、兄と妹、それぞれがそれぞれのやりたいことを堪能し、
満足したところで帰宅とあいなったのである。

それにしても蒸し暑い一日だったので、
せっかくの気分転換というよりは、むしろ帰宅したときにはちょっと疲れた感じ。
もう梅雨明けしたんだから、暑くてもいいのでカラッと晴れわたってくれんかね。


日記@BlogRanking ←励ましの一本締めで一押しお願いします

フランス革命220周年

2009-07-14 23:27:12 | 日記
今日7月14日(火)は、フランス革命記念日である。
220年前の今日、パリの市民がバスティーユ牢獄を襲撃し、
これが、フランス革命の始まった日とされているのである。

自由・平等・博愛主義をその国旗に象徴させている彼の国では、
さぞかし、一日中大変なお祭り騒ぎだったのではないかと思う。

日本では今日この日を“巴里祭”ともいうが、中学の世界史の授業で学ぶより先、
私は、この日を太宰治の『おさん』という短編で知ったのである。

妊娠した女と心中する私の夫が、長らく空けていた自宅に姿をみせたので、
一見平和の一家団欒の昼食となりビイルを飲んだりしているときに、
隣家のラジオから“ラ・マルセイエーズ”が聞こえてきたのに耳を傾けて、
「ああ、そうか、きょうは巴里祭だ。」とつぶやいて、“革命”について涙ながらに
誰に聞かせるともなく「破壊しなければいかなかったんだ・・・」と話すのだ。

これが鮮烈な印象となって、当時14歳の私の心に刻まれたのである。
フランス革命というと、先ず、このことを思い出すのである。
・・・それで、どうしたのだ?といわれると、それだけのことではあるが・・・


それから、もうひとつ、フランス革命で思い出すのは、
小学生の頃に観ていた『ラ・セーヌの星』というアニメ番組のことである。
フランス革命の頃のパリを舞台にした物語で、主人公はシテ島で花屋を営む娘が、
真っ赤な仮面で正体を隠して“ラ・セーヌの星”と名乗る正義の味方に変身し、
絶対的な権力を持つ貴族や上層階級、官憲達の横暴や悪だくみから、
罪のない民衆を救い、社会的な弱者を守るために闘うという勧善懲悪モノである。
“黒いチューリップ”という正義の味方(実は彼女の兄)もピンチに現れたりして、
悪い奴らを懲らしめる正義の味方は、子供心にカッコ良いと思ったものである。

仮面ライダーのような正義のヒーロー達は、悪の化身であるショッカーらを相手に
闘って我々市民を守っていたのだが、敵が生身の人間でない点で前提が異なっており、
同じ正義の味方でも“ラ・セーヌの星”の方がより身近でリアルだと感じていた。
それだけに、当時、このアニメ番組にはかなりドロドロしたイメージを持っていたが、
毎週欠かさずに熱心に観たものである。

そして、私の妙なクソ真面目さと正義感は、祖父母や両親の教えもさることながら、
このアニメの影響が大きかったのではないかと思う。


なんて、とりとめのないことをフランス革命から思ったりした今日この頃。

我が国では、先日の東京都議選で自民党が大敗し「麻生おろし」が活気づいたりして、
来週くらいには衆議院の解散があって、来月には総選挙ということらしいが、
ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』に描かれたような革命的な空気には、
なかなか縁遠い感じだ。


あっ、そうだ、今日は自分の身近に大きな変化があったんだっけ。
職場の人事異動で私の上司に新たな課長をお迎えしたのである。
前任者とは全く違ったタイプの課長だが、良い意味で新たな風が吹きそうだ。
特に仕事を進めるテンポ感と、詰めの奥行きの点で私好みかもしれない。
我が課での仕事に“革命”が起こるだろうか?


ってなことで、革命つながりの話題にこと欠かない一日であったので、
一日の締めくくりも革命にちなんだ曲を聴いてから床に就こうと思う。

今日、職場で新旧課長の簡単な歓送迎会を持ったのだが、その親睦の席上、
同僚のノムさんが、なんと幼少の頃からピアノをやっていたことが判明した。
彼はただ、その腕前を、女性の歓心を得る場面でフル活用していたというが、
特にベートーヴェンの月光ソナタやショパンの革命エチュードを好んだそうだ。
そういえば、革命エチュードなんてしばらく聴いていなかったな。


嵐が吹き荒れるかのような激しさと、要塞をも連想させる頑強な精神が同居する
ショパンの革命エチュードは、しかし、睡眠前に聴くには刺激的過ぎる。
気持が高揚して眠れなくなってしまう。


なんとなく革命づくしの今日、最後一曲が一番私を興奮させた革命であった。


日記@BlogRanking ←励ましの一本締めで一押しお願いします

十数年ぶりのさとみちゃん

2009-07-11 23:36:48 | 日記
先日、かつて四国フィルで一緒にヴァイオリンを弾いていたさとみちゃんから、
十数年ぶりに連絡があり、「最近オケ活動を復活したから聴きに来て!」とのこと。

さとみちゃんは、学生時代からの四国フィル仲間であるが、十数年前に結婚し、
カメラマンのご主人の仕事の関係で高知から上京、埼玉県戸田市に住んでいる。
二人のお子様に恵まれ、出産育児などでオーケストラ活動を中断していたが、
最近、自分の時間が持てるようになったことから活動を再開したとのことだ。

彼女が所属しているオーケストラは戸田交響楽団という。
来る7月12日に第46回定期演奏会があるというのだが、
この日は丸一日予定があり、残念ながら戸田まで聴きに行くことができない。

しかし、電話で話したのも、実は、彼女の結婚式以来のことだったので、
こりゃ一度、母親然としている彼女の顔を拝んでおかなければなるまい。
そして、今年12月に参加する四国フィルの練習では、皆への土産話にしなくては!
四国フィルのメンバーで首都圏に住んでいるのは彼女と私くらいだからな。

それで、明日の本番の代わりに、今晩(7/11)のゲネプロを聴きに行くことにした。
勿論、戸田響の演奏もさることながら、彼女に会うことが主たる目的である。


戸田市文化会館大ホールに着くと、楽団関係者のような顔をして楽屋口から入り、
大ホールをのぞくと、プログラムの2曲目ハチャトゥリアンの組曲「仮面舞踏会」の
4曲目「ロマンス」を演奏しているところだった。

さて、さとみちゃんはどこで弾いとるかな?
と一望するや、セコバイ・トップサイドのややボーイッシュな女性の弾きっぷりが
ハタと目に留まる。
おおっ、あの弾き方は相変わらずやの。探すまでもない。
わりとアクティブに、そして、なんとも楽しそうに弾いとるわい。

彼女も怪しげなヒゲ面のオッサンが客席の隅から自分を眺めているのに気がついて、
休憩になったとたん、手を振りながら舞台から駆け上がってきた。

いや~なつかしい!
お互い体重が増えたり丸くなったりしてるようだが、まあ、変わっとらんね。
もともと元気で明るいキャラの彼女ではあるが、オーケストラ活動を再開させて、
楽器を演奏しているのが楽しくてしかたないという雰囲気がストレートに伝わる。
お盆や年末年始には高知に帰省しているらしいので、四国フィルにも顔を出したら?
というと、そういう時期に練習日を設定してよと注文された。
互いの家族の近況や、それぞれのオケ活動、四国フィルのことなど話は尽きず、
15分の休憩時間があっという間に過ぎてしまった。

ちょうど、ご主人から携帯に連絡があって、ゲラゲラ笑いながら話していたが、
さっきまで、お子様を二人を連れて客席で聴いていたらしいとのことである。
残念ながら、私と入れ違いでホールから程近い自宅に帰ってしまったようだ。
彼女のご主人とももう十数年会っていないのだが、
四国フィルの練習にカメラ片手にさっそうと現れては、
ファインダー越しのさとみちゃんに向けてシャッターを切っていた彼の姿が
昨日のことのように思い出される。

そろそろ後半の練習が始まるので、またいずれ!とあわただしく別れた。
12月の四国フィルの練習に参加するに当たって、よい土産話ができた。


休憩の後は、メインプログラムであるブラームスの交響曲第2番の練習だ。
戸田響の演奏は、丁寧で活きのイイ演奏だと感じた。
一通り聴いて、やっぱりいい曲だよな~と感心したが、聴かせる演奏は難しいと
今更のように再認識した。
ヴィオラのような内声パートは、ここはこういう風に聴かせるんだと意識しないと、
全体の中でパートの音としてなかなか際立ってこないものだな・・・と感じたのである。
昨年、この曲を演奏する機会があって、自分なりに楽しんだつもりだったのだが、
意外に、思ったほどヴィオラの聴かせどころが客席に伝わっていなかったかも・・・。
そんなことを考えながら、ホールを後にしたのであった。


戸田交響楽団の皆様、明日の本番が盛会でありますように!

さて、この戸田交響楽団。
ホールまでに聴きにきたのは初めてなのだが、ずいぶん前から知っているオケなのだ。
今でこそ、さとみちゃんしかいないのだが、以前は、愛大響の先輩と後輩が所属し、
しかもヴァイオリンを弾く後輩O嬢のご主人は、ここのコンサートマスターだった。
その先輩や後輩が所属していた頃から、何度も聴きに行こうとしていて、
結局何かの用で行けなくて・・・と数年過ごしているうちに、皆辞めてしまった。
ヴィオラを弾いていた先輩U氏からは、「団員が不足しとるから一緒にやらんか。」
と何度か入団を勧められたこともあったが、毎週、戸田に通うのは現実的ではなかった。
大学オケで苦楽を共にした仲間が去った後、こうして聴きに行くことになるのも、
なんだか妙な感じがした。

人と人との縁というか繋がりというか、なんとも不思議なものだ。


日記@BlogRanking ←励ましの一本締めで一押しお願いします