今日(6/7)は、東京は赤坂にある在日カナダ大使館にでかけてきた。
カナダ大使館商務部が主催する“日加公文書管理シンポジウム”に参加し、
カナダ国立図書館文書館名誉館長で国際公文書館会議(ICA)会長のイアン・ウィルソン博士の
「カナダ公文書管理の実際~豊かな量、そして技術に支えられた情報社会の統治~」なる
ありがたい講演を拝聴することがその主たる用務である。
カナダ大使館に入るのは初めてだが、敷地や建物に入るには厳重なチェックがあると思いきや、
なんと、このシンポジウムの会場がある大使館ビルの地下2階まで、まったくノーチェック!
これが米国大使館や英国大使館ならこのようにはいかず、これでホンマにええんかいな?
初めてのカナダ大使館訪問に、緊張しないまでもややかしこまった気持ちで臨んだのだが、
なんだか拍子抜けしてしまった。
で、まあ、それはそれでおおらかな雰囲気があってよいな、などと気を取り直して、
シンポジウムの受付手続きなんぞをしていて会場の入口をなんとなくながめていたら、
その壁には“Oscar Peterson Theatre”と彫られている。
えっ?
“オスカー・ピーターソン・シアター”って、あの、オスカー・ピーターソンの名前か?
…そうらしい。
このホールは、数年前に亡くなったジャズ・ピアニストのオスカー・ピーターソン氏の
名前を冠したホールだというのだ。
しかも、このホールでは、毎年のようにジャズ・セッションも開催されているそうな。
へぇ~、大使館のホールにジャズ・ピアニストの名前をねぇ~。
確かに、世界中のジャズ・ファンで彼の名を知らぬ人はいないくらいに影響力はあるし、
カナダを代表するジャズ界の巨匠でもあっただろう。
そういうミュージシャンの名前が、そのまま大使館のホールの名前になっちゃうんだ。
と、妙に感心してしまうのであった。
…センスがいいというか、なんというか、こりゃお国柄かな?…
そんなことがあって、ウィルソン博士のありがたいを講演を拝聴したのであるが、
この講演のなかで、また、オスカー・ピーターソンの名前が出てくるのである。
講演の内容は、その演題から容易に想像できるように、カナダ政府における公文書管理の
最近の取り組みについて、情報管理、情報共有の観点から考察するものであった。
その中で、国家の記録をいかに後世に伝えていくのか、国家のアイデンティティとは何か
というような文脈から、そのひとつの重要な分野としての芸術・文化を論じたときに
カナダ勲章の最高勲位受章者としての彼の功績について言及し、その記憶を残すことの
意義について語ったのである。
彼は、カナダにおいて、音楽界だけでなく、まさに国家的巨匠に位置づけられているのだ。
オスカー・ピーターソンを国家の重要な財産と考えるカナダという国は、なんだかすごい!
日本でいえば、人間国宝みたいなものか?
用務は用務として、今日の講演を拝聴したことは、良くも悪くも有意義であった。
しかし、私の個人的な関心としては、このところあまり思い出したことのなかった
ジャズの巨匠オスカー・ピーターソンを思い起こし、彼の功績や存在感といったことを
ジワリと再認識させられることになって、さらに意義深いものであった。
ってなことで、今晩は、我が家にある彼の唯一のCD『ザ・トリオ』なんぞを聴きながら
寝床につこうかと思っている。
夢で気持ちよくスウィングできるかしらん。
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カナダ大使館商務部が主催する“日加公文書管理シンポジウム”に参加し、
カナダ国立図書館文書館名誉館長で国際公文書館会議(ICA)会長のイアン・ウィルソン博士の
「カナダ公文書管理の実際~豊かな量、そして技術に支えられた情報社会の統治~」なる
ありがたい講演を拝聴することがその主たる用務である。
カナダ大使館に入るのは初めてだが、敷地や建物に入るには厳重なチェックがあると思いきや、
なんと、このシンポジウムの会場がある大使館ビルの地下2階まで、まったくノーチェック!
これが米国大使館や英国大使館ならこのようにはいかず、これでホンマにええんかいな?
初めてのカナダ大使館訪問に、緊張しないまでもややかしこまった気持ちで臨んだのだが、
なんだか拍子抜けしてしまった。
で、まあ、それはそれでおおらかな雰囲気があってよいな、などと気を取り直して、
シンポジウムの受付手続きなんぞをしていて会場の入口をなんとなくながめていたら、
その壁には“Oscar Peterson Theatre”と彫られている。
えっ?
“オスカー・ピーターソン・シアター”って、あの、オスカー・ピーターソンの名前か?
…そうらしい。
このホールは、数年前に亡くなったジャズ・ピアニストのオスカー・ピーターソン氏の
名前を冠したホールだというのだ。
しかも、このホールでは、毎年のようにジャズ・セッションも開催されているそうな。
へぇ~、大使館のホールにジャズ・ピアニストの名前をねぇ~。
確かに、世界中のジャズ・ファンで彼の名を知らぬ人はいないくらいに影響力はあるし、
カナダを代表するジャズ界の巨匠でもあっただろう。
そういうミュージシャンの名前が、そのまま大使館のホールの名前になっちゃうんだ。
と、妙に感心してしまうのであった。
…センスがいいというか、なんというか、こりゃお国柄かな?…
そんなことがあって、ウィルソン博士のありがたいを講演を拝聴したのであるが、
この講演のなかで、また、オスカー・ピーターソンの名前が出てくるのである。
講演の内容は、その演題から容易に想像できるように、カナダ政府における公文書管理の
最近の取り組みについて、情報管理、情報共有の観点から考察するものであった。
その中で、国家の記録をいかに後世に伝えていくのか、国家のアイデンティティとは何か
というような文脈から、そのひとつの重要な分野としての芸術・文化を論じたときに
カナダ勲章の最高勲位受章者としての彼の功績について言及し、その記憶を残すことの
意義について語ったのである。
彼は、カナダにおいて、音楽界だけでなく、まさに国家的巨匠に位置づけられているのだ。
オスカー・ピーターソンを国家の重要な財産と考えるカナダという国は、なんだかすごい!
日本でいえば、人間国宝みたいなものか?
用務は用務として、今日の講演を拝聴したことは、良くも悪くも有意義であった。
しかし、私の個人的な関心としては、このところあまり思い出したことのなかった
ジャズの巨匠オスカー・ピーターソンを思い起こし、彼の功績や存在感といったことを
ジワリと再認識させられることになって、さらに意義深いものであった。
ってなことで、今晩は、我が家にある彼の唯一のCD『ザ・トリオ』なんぞを聴きながら
寝床につこうかと思っている。
夢で気持ちよくスウィングできるかしらん。
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