Fare la siesta

ファーレ・ラ・シエスタ~イタリア語で〝昼寝する〟
午後のひととき☆ゆったりと過ごしたいですね

giocare

2007-01-04 | ファミリー
ジョカーレ
「遊ぶ」

お正月をホテルで・・・

そんな贅沢な過ごし方を
むかし一度だけ経験した

高校3年の冬休みのこと
家から程近い、ホテルに
年末からお正月三ヶ日(確か?)滞在した

実は、必要に迫られての宿泊

小学生の頃から痛みを感じていた、左ひざ
痛みの原因が〝円盤状半月板損傷〟と分かり
12月に赤坂の病院で手術した
半月版に入った亀裂を修復し、円盤状で不必要な
部分を削り取り、膝の中で固定する、というもの

3週間の入院
終業式にも出れず、クリスマスも病院ですごす
カラダ自体は健康体だったし
友達が代わる代わる見舞いに来てくれたから
それなりに初めての入院生活を満喫していた

しかし元気な患者ゆえ、正月は追い出される・・・

そこで困ったのが「トイレ」と「ベット」
当時の家のトイレは和式で、寝るのも布団

松葉杖の生活
なおかつ膝の中で固定している半月版に
衝撃を与えてはいけない、と
医者からはきつく言われ
足を決して、地面に着いてはならない生活
不自由というより、罰ゲームのような有様だ

そんな私を案じ
父が新宿界隈のホテルに電話を掛けてくれた
それでやっと予約できたのが京王プラザホテル
入院費用に加え、正月のホテルの滞在費
相当な出費だったことだろう・・・

まだ東京都庁も建設前の西新宿
駅側の部屋から広いツインルームに換えてもらう
眼下に広がる街並み、すばらしい眺望
だけど、退屈な時間・・・

外出も一苦労
松葉杖では思うように進まない
平坦にみえるアスファルトも病院の平らな床とは
雲泥の差だ

それでも、食事のための外出は唯一の楽しみ
新宿プリンスホテルのイタリアンレストラン
さぼてんのとんかつ
初めて入った御蕎麦屋のご主人からは
「昔、怪我した事がありまして」懐かしいから
ちょっと松葉杖を貸して~、なんてことも

母は私に付き添って泊まり
父は家から通い、食事する日々
もうひとり・・・
わんさんも町田から通ってくれた

食事のあとは、部屋で4人トランプする
確か、大貧民とかいうゲーム
わざとなのか、わんさんは弱い
夜遅くまでゲームに興じる・・・

あれから20年余り
もう、ゲームのやりかたも忘れてしまった
だけど、ホテルで過ごしたあのお正月のことは
ずっと忘れないでいたい

byがん


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