ハードカバーの本を買うなんて、ここ何年もなかったんですが(-_-lll)
秒速5センチメートルのノベライズと砂糖菓子の弾丸はうちぬけないの原作を
買ってしまいました。
古本屋を漁ったんですがなかったんですよね(-_-lll)
どちらも結構よかったので(1日で読みましたははは)、
エントリを分けて思うところをうpしたいと思います。
「砂糖菓子~」の方を先に読んだんですが、
「秒速5cm」の方が後に読んだせいで印象に残っているのでそちらから。
(続けて読んだことをちょっと後悔...)
原作は(一応)映画の方なので未見な方はそちらもどうぞ。
ネットでも見れたような夢を見ましたがそれは気のせいw
本はちゃんと新刊屋で買ったので許してちょ>新海氏
元の映画は3部構成で、主人公の明里と貴樹のそれぞれの人生が
クロスした後一度離れ、そしてもう一度クロスするまでを描きます。
第1部:小学校時代~中学校時代
第2部:高校時代(貴樹のみ)
第3部:大学~社会人
こんな感じで描かれていて、3部合わせても1時間くらいです。
第3部のテーマ曲の入れ方は反則です(泣
で、小説版の方のネットのレビューで見るにつけ、読みたいなぁと
思っていたわけですが、「砂糖菓子」を探していたら偶然見つけて
しまったので買ってしまったとw
で、内容です。
映画版と小説版、エンディングが違うんですね。
映画版は尺の長さが意図的かどうかわかりませんが、第3部が極端に
短くて、それが悲劇性をさらに引き立てていましたけれど、小説版は
ちゃんと第3部の尺を取っていて、普通に読めました。
(こんなことが気になるのは自分が曲書きだからかもしれませんが)
全体的に、映画版であえて描かなかったと思われる部分を補足して
くれる内容になっています。澄田さんの告白シーンとか。
その第3部なんですが、貴樹デキるやつになってるんですよ(笑
そうか?
そうだったのか?
映画版では普通の人のもがきを描いてるもんだと思ってたんですが。
まぁ、小説版の方が救いはあるので、正直ほっとしたところもあります。
水野理紗との関係をきちんと描いた後で別れたのも良かったなと。
少なくとも貴樹が昔の記憶に固執したままに感じられる映画版よりも
「今の自分」をきちんと生きようとしている点に好感は持てました。
本のオビにもある、
「そんなに都合よく救いが降ってくるわけはないんだ」
という言葉が貴樹の心情のまとめなのかなと。
仕事に追われて自分の周りから音が消えていく、といった感覚は
今ではとてもよくわかります。
そして、「立派で優しい大人」になることが、「幸せな大人」になること
には繋がっていない。
ということを再認識させるに十分な内容でした。
なお、映画版のラストでは貴樹がすれ違った女の子が明里であることを
確認できないことがはっきりわかりますが、小説版では確認できない
シーンを描いていません。
また、山崎まさよしの書いたテーマソングである、
One more time,One more chance のPVでは、最後に小学校時代の場面を
用いて二人が会えるようにしています。
このあたりの配慮がニクいですね。
どんなに逆立ちしたって過ぎた日々は取り戻せないけれど、
幸せな日々を思い出す権利は誰にでもあります。
それを糧に生きていくのも、あながち悪くない気がします。
P.S.明里の渡せなかった手紙は、やはり読めてよかったなと。
昔もらったラブレターを捨てようか迷っている諸君、
捨ててはダメだ。
先輩からの教訓でした(泣
きっとそれに助けられる日がくるよ。
「この電車が通り過ぎたら前に進もうと、彼は心を決めた。」
そう、7月になったらちゃんと仕事をしようと思ってごにょごにょ
カテゴリがモバイルなのは、貴樹がモバイル用のソフトを作る会社に
就職しているからです。好きですな新海さん(笑
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