板谷峠で奥羽山脈を越えるため、
冬季は雪害による運休もしばしば起きる。
過去には始発の上り列車が大雪のため立往生し、
救援を待つ間、乗客が一晩中車内に閉じ込められ、
翌未明に福島駅に到着した、ということもあった。
その際、板谷駅で臨時停車し、
乗客のために地元の方々がおにぎりを作って
ふるまったというエピソードもあるらしい。
いま山形県では、
板谷峠をぶち抜くトンネルを建設し、
“ミニ新幹線”ではなく、
フル規格にすることを求めているそうだが、
実現性の有無は別として、
確かにトンネル化されれば
雪害も獣害も減るに違いない。
でも人口流出、人口減少に歯止めをかけるために、
新幹線を整備するという発想もあるようで、
それ、ホントに効果があるの?
日本全体で見れば、
フル規格であろうとなかろうと
あまり関係ないように思うけどなぁ。
むしろ、歴史的な価値のある
スイッチバック遺構や峠の力餅など、
ここにしかない価値を生かした方が、
ずっと良いと思うのだが…、違うかなぁ。