10月1日に全線での運転を再開する只見線。
9月5日、6日には旧型客車による
記念列車の試運転が行われ、
平日であるにも関わらず、
まさに全国各地から“撮り鉄”が沿線に集結した。
関東、関西は言うに及ばず、
見かけた車のナンバーで一番驚いたのが、
なんと「熊本」ナンバー。
遠路はるばる、お疲れ様でした。
さて私はと言えば、6日のみ参戦してきたが、
上り列車の只見川第八橋梁の寄岩俯瞰だけは
どうしても撮りたいと思っていた。
初めて訪れたのが2011年5月。
C11+旧型客車の新緑号を撮影した。
眼下に広がる景色が強く印象に残り、
いつかまた!と考えていたところ、
新潟福島豪雨によって不通となってしまった。
それから11年あまり。
只見行きの下りを撮影したあと、
すぐに俯瞰場所へ向かったのだが、
道は想像以上に荒れていた。
11年も過ぎれば、当たり前なのだが、
急勾配、急カーブ、道幅クルマ1台分、
道の両側が草に覆われ、
路肩はおろか、道も満足に見えず、
ガードレールもない。
たまたま同じように
俯瞰場所へ向かう車列に加わる形となり、
草や小枝に引っかかれて、
クルマも悲鳴を上げているが、
もはや途中で引き返すこともできず、
覚悟を決めて、ただ前進あるのみ…。
そこにいた鉄の皆さんの譲り合い精神で
「奇跡的」に自分のクルマ1台分
停めるだけのスペースを空けてもらい、
帰り道への不安を抱きつつも、
まずはホッと一息。
機材を抱えて、汗だくになりながらも、
林道を5分ほど歩くと、
11年ぶりの絶景が眼下に広がった。
結果、20名ほどの猛者が集まり、
列車通過までのひとときを
談笑しながら過ごした。
※著名な鉄道カメラマンの姿もあった。