本日は、東京グリンツィング 定番の前菜をご紹介します。
豚肉の田舎風パテです。
フランス、日本共に、ビストロのメニューには必ず有ると言っていいほど、いろんなお店で作られています。
もともとは、保存するための料理ですが、お肉の練りこまれた旨みや脂の部分の濃厚さが、ワインにピッタリと言う事で、1年を通して沢山のお客様に喜ばれています。
特別な物では有りませんが、フランスに昔から有る変わらない良さ、見たいな物を感じます。オーダーされるお客様を見ても、フランス料理を食べなれていて、ワインと共に、本当に食事を楽しもうとされる方が多いように思います。
さて、作り方ですが、東京X豚の肩ロース肉とノド肉を塩、セルローズ、スパイス、コニャックで一晩マリネします。
翌日にフードプロセッサーで3分の1を細かく、3分の1を粗めに、残りは塊のままよく混ぜ合わせます。
鶏のレバーと全卵、生クリームをミキサーで回して、甘く炒めた玉葱、緑コショウと一緒に豚肉に合わせて良く練ります。
網脂を敷いたテリーヌ型に空気を抜きながら詰めて、タイムとローリエを乗せて蓋をし、120度のオーブンに、湯煎にかけて入れます。
大体、2時間位かけてじっくり火を通します。
途中、蓋をとって上の部分を軽く焼き、金串を刺して熱くなっていればOKです。(グリンツィングでは、お肉に差し込める温度計を使っていて、65度になったらオーブンから出しています。)
常温で冷まし、軽く重石を乗せて冷蔵庫で一晩冷やし固めます。
何日か経って味が馴染んだ時が食べ頃です。
ポイントは、豚肉の挽き方を3種類にしている事と、低温のオーブンで長い時間をかけて火を通す所です。あと、豚肉を混ぜる時に冷やしながら作業する事です。
そうすると食感が良くて、しっとりとした美味しいパテになります。
付け合わせは、サラダと自家製ピクルス、フランスのディジョン産のマスタードの基本に忠実な組み合わせです。
こういったオーソドックスな物ほど、料理人によって違いが出ます。その人の仕事への姿勢が形になるようで、怖いです。
明日もまた、少しでも美味しく出来るように努力していきたいと思います。