クルックリン
cast >> Zelda Harris, Alfre Woodard, Delroy Lindo, David Patrick Kelly, Jose Zuniga, Spike Lee, Isaiah Washington, Joie Lee, Bokeem Woodbine, Vondie Curtis-Hall ...
writer / producer / director >>Spike Lee(114min)
music >>Terence Blanchard
soundtrack >>
《家族と過ごした幸せの日々 ーーー 喧噪とリズムに満ちた街、ブルックリン》
スパイク・リー監督( filmography )が、自らの幼少時代の想い出を描いたハートフル・ヒューマン・ドラマ。
少女の視点から、家族が助け合って暮らす "古き良きブルックリン" のコミュニティを郷愁を込めて描いた作品。ある黒人一家を通して彼らの "喜び" "悲しみ"、そして "家族愛" を描く ーーー。
オープニング、The Stylistics の "People Make The World Go Round" に乗せて、無邪気に遊ぶ子供たち・・・。
舞台は "ラブ&ピース" に象徴される1970年代のブルックリン ーーー。
貧しいながらも楽しく暮らすカーマイケル一家。作曲に没頭するものの、稼ぎのない音楽家の父ウッディ(デルロイ・リンドー filmography )に代わって、教師の母親キャロリン(アルフレ・ウッダード filmography )が家計のやりくりと、わんぱくな4男1女の子供のしつけに一生懸命の毎日。長女のトロイ(ゼルダ・ハリス "He Got Game" )は兄弟たちはもちろん、近所の悪ガキたちにも負けない9歳のお転婆娘。
しかし彼女は夏休みの間、忙しい母親のもとを離れて、ひとり南部の親戚の家に預け られることに。従姉のヴァイオラとは仲良くなったものの、慣れない暮らしで家族が恋しくてたまらないトロイ。誕生日の日、母親から届いたバースデー・カー ドを受け取った彼女は、家に帰ることを決意。
予定を切り上げてブルックリンに戻ってくると、大好きな母親は・・・・・。
スパイク・リーの父はジャズ・ミュージシャン、母は教師。実際にブルックリンで子供時代を共に過ごした妹のジョイ・リーと共に本作に出演(← 彼らは "Do The Right Thing" や "Mo' Better Blues" などでも共演)。隣人のヴィック役はアイザイア・ワシントン( "CLOCKERS" "Romeo Must Die" ← D・リンドーと共演 filmography )。本作はメッセージ性が強く、キレ味鋭いスピード感のあるリー作品とは違い、ノスタルジックな作品。きっとリー・ファミリーにとっては、特別な "想い" の込められた作品なんでしょうね。
全編に流れる "70's Soul Music" に、耳も釘付け♪ ザ・スタイリスティックスをはじめ、ザ・ステイプル・シンガーズ、スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン、カーティス・メイフィールド、ジャクソン・ファイブ、ザ・スピナーズ、ジェイムス・ブラウン、アイザック・ヘイズ、ジョニー・ナッシュ・・・など。おまけにエンド・クレジットは、ドン・コーネリアスでお馴染みの "SOUL TRAIN" ですから、シビれます(笑)。
私は1男1女の姉弟ですが、オープニングから両親や弟と過ごした子供時代が懐かしく甦り、なんともいえない気持ちにさせられます・・・。
夕食時「口を閉めて噛みなさい」とか「肘をつくんじゃない」とか、ゲップをした父親に「ちょっと!汚い!(嫌悪)」とか、よくある家族の一コマ、思い当たるでしょう?(笑)
>> Black Movie - filmograaphy(ブラック・ムーヴィー 映画作品一覧)
2008-05-14