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わたしのなかのあなた

2010-06-20 23:21:20 | 右から左へ受け流す本達
 概要欄で嘆いてしまいましたが、7月以降は少し努力してみようかと思います。さて、雨の多い日は読書に限るということで、再び図書館で借りてきました。「わたしのなかのあなた」という小説です。アメリカの小説で、映画にもなりました。

 急性前骨髄性白血病という重い病を背負ったケイトのドナーとなるために産まれた13歳の妹アナ。産まれてから臍帯血、骨髄移植など、姉のために体を提供してきました。そして、ケイトに腎臓移植が必要となったとき、アナはそれを拒み、自ら弁護士を雇って両親を訴えるところから物語は始まります。

 曜日と各登場人物によって段落が分かれており、それぞれの心情や行動が捉えられるようになっています。特に、母親のサラのみ過去の時間でのことが語られていて、ケイトの治療やそれまでの家族のあり方を理解しながら読むことができます。ラストは、自分の読む小説やら映画がそのパターンを取ることが多いので、その前段階をもう少し捻った形で終わらせてほしかったと思いますが…。でもそうでなかったら、翻訳者の方はこのタイトルに訳さなかっただろうなと思います。

 後、この小説は自分の立場によっても感情の入れ方が変わるだろうなと思いました。初回はアナの立場(娘)で読むと、サラの思いがエゴイスティックに映ることが多かったのですが、2度目は自分の愛するもののためならそうなってしまうかもしれないと思います。サラ(親)の苦しい思いにも共感できる自分がいました。テーマは強烈ですが、面白く読むことができます。


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2 コメント

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isoさん こんばんは (不老愚助光れいん坊)
2010-06-21 19:08:36
凄く悲しい話ですねぇ。
アメリカにも 此の様な物語が有るのですね。私ならきっと涙で先に読み進めないのじゃないかしらと思います。
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こんばんは~。 (iso)
2010-06-21 20:48:09
 ラストはパターンとしてあっても悲しいですね。自分の子供を持つ方ならより心に突きつけられる小説ではないでしょうか。
 
 2度読むことで色々な面白さがありますよ。
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