一人の男の軌跡 続き

　フジファブリックの「CHRONICLE」を聴いてから、ボーカル志村さんのwebでの日記とインタビューをまとめた「東京　音楽　ロックンロール」を続けて購入しました。

　この本にはデビューしてから今年の３月までの日記が収められています。一見は普通のミュージシャンの日記なのですが、後付のインタビューにてその間に起こったこと、葛藤などが音を鳴らすように伝わってきました。すぱっと語られています。「CHRONICLE」自体も思いを詰め込んだものなら、この本も一人の男の軌跡を見ることができます。

　さて、歳を経るにしたがって、年齢というものを余り気にしなくなっているのですが、同い年の人の行っていることはやはり気にしてしまいます。この本を購入したもう一つの理由は、志村さんは私と同い年だったからというのもあります。比較するわけではないですが、自分がすごいなと思ったことを行っている人の生き方を知りたくなることが多いです。自分のだらしなさに凹んだり、物事を見る視点が近かったりしてうれしくなったりと色々してます。この本を読んで、自分が劇的に変わるわけではないですが、フジファブリックが更に好きになりました。彼らの生み出す音を楽しめることが幸せだと思えます。