三浦しをんさんの『仏果を得ず』を読みました。文楽の世界に生きる若手の太夫(物語の語り手)健太夫の成長の物語です。文楽なんて、難しそう・・・と思うかもしれませんが、テンポ良く書かれた文章に、文楽の演目もわかりやすく書かれており、更に脇のキャラクターまで個性がぴかぴかとあってすごく楽しんで読むことができます。一気に読んで、また読み返しました。
この本を読むまで文楽は人形に惹かれて見ておりました。というのは、恥ずかしながら、舞台を見ても、テレビを見ても古文調での語りを聴き取れなかったのでした・・・後で解説書見て考えることも多かったです。3人で遣うというのも特殊ですが、その息の合わせ方、優雅さ、人形やから表情は変わらんはずやのに、悲しみ、怒り、強い思いの表現が込められたその演技に惹かれていました。この本を読んで、三味線も、太夫の語りが合わさって全てで文楽という舞台だと思いを改めさせられました。ここ数年時間作れずでしたが、11月公演は時間とマネーを作って行こうと思います。
物語で主人公が恋に落ちた女性と改めて向き合う場面があります。そこで、自分の一番は太夫、芸に生きることであること、恋人は二番だと伝えます。恋人は、それをさらりと受け入れます。(しかも、娘が一番、食べていく為の仕事が二番、あなたは三番と伝えて)きれい過ぎる場面かもしれないけれど、正直な二人でいいなあと思ったのです。私も今は仕事だなあと思いますし。お互いの大事なものを尊重できること、そして、大事なものに向かって突き進むことの素敵さを強く感じることができました。
この本を読むまで文楽は人形に惹かれて見ておりました。というのは、恥ずかしながら、舞台を見ても、テレビを見ても古文調での語りを聴き取れなかったのでした・・・後で解説書見て考えることも多かったです。3人で遣うというのも特殊ですが、その息の合わせ方、優雅さ、人形やから表情は変わらんはずやのに、悲しみ、怒り、強い思いの表現が込められたその演技に惹かれていました。この本を読んで、三味線も、太夫の語りが合わさって全てで文楽という舞台だと思いを改めさせられました。ここ数年時間作れずでしたが、11月公演は時間とマネーを作って行こうと思います。
物語で主人公が恋に落ちた女性と改めて向き合う場面があります。そこで、自分の一番は太夫、芸に生きることであること、恋人は二番だと伝えます。恋人は、それをさらりと受け入れます。(しかも、娘が一番、食べていく為の仕事が二番、あなたは三番と伝えて)きれい過ぎる場面かもしれないけれど、正直な二人でいいなあと思ったのです。私も今は仕事だなあと思いますし。お互いの大事なものを尊重できること、そして、大事なものに向かって突き進むことの素敵さを強く感じることができました。
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