20110311 memo

Fukushima radiation isotope

■memo / 泊原発周辺 活断層 166km連動地震 M8.5

2012-05-30 | 北海道 泊原発
■泊周辺の活断層「海・陸同時地震」でも
■「原発の安全性は確保」

 北海道電力は29日、泊原発周辺の活断層が約166キロにわたり一気に動いて地震を起こした場合、想定の揺れを一部で超すものの「原発の耐震安全性は確保される」との評価結果をまとめ、経済産業省原子力安全・保安院の専門家らへの意見聴取会で報告した。ただ、保安院は安全性を具体的に示すよう要求。泊1、2号機の再稼働に向けた安全性の検証にはなお時間がかかりそうだ。

■保安院「具体的説明を」

 北電は4月下旬の意見聴取会で、泊原発沖合の海域の活断層と、渡島半島を経て太平洋に至る陸域の活断層のどちらかが地震を起こし、その連動でもう一方が地震を起こす想定で評価結果を公表。「想定の揺れを一部で上回るものの耐震安全性は確保される」と結論づけた。これに対し、保安院は海域から陸域にかけての計約166キロを1本の活断層と見なし、評価し直すよう求めていた。

 北電は、この活断層が一気に動いてマグニチュード8・5の地震が起きると想定し、原発への影響を評価した結果を報告した。泊原発が想定する最大規模の揺れを示す「基準地震動」を上回るのは、周期が2秒程度以上の長い周期だけ、と説明。原子炉など安全上重要な機能を持つ主要な設備が影響を受ける1秒程度以下の周期帯では、基準地震動を下回るとし、当初の評価と大きく変わらない結論を示した。北電はこれをもとに、定期検査で停止した原発の再稼働の条件となっているストレステスト(耐性評価)について、泊原発1、2号機のテスト結果は変わらない、と発表した。

 ただ、保安院は北電に対し、原発施設の耐震性を審議する別の専門家会合で、今回の結果をかみ砕いて原発のさまざまな施設に与える影響の有無を具体的に説明するよう求めた。この会合は6月中旬にも開かれる見通しだ。

 泊原発をめぐる耐震安全性をめぐっては、保安院はこの日、「泊原発により近い積丹半島南西沖に大規模な未知の海底活断層が存在する」との専門家の指摘があることに言及。海上音波探査で活断層の有無を確認することも求めた。
 未知の活断層は、東洋大の渡辺満久教授(変動地形学)らが存在を指摘している。北電は積丹半島ですでにボーリング調査などを行って存在を否定しており、保安院の要求に対しては「音波探査を実施するか検討を進めている」(富樫泰治土木部長)とするにとどめた。

引用/朝日新聞

最新の画像もっと見る