診断士資格の意味を考える～合格おめでとう

　皆様、こんにちは。中小企業診断士の福田徹です。


　本日は、中小企業診断士2次試験の合格発表日です。


　合格者の皆様は、おめでとうございます。

　いよいよ、本当の勉強を始めることができますね。


　合格したのですから、しばらくは天国にいる気分を存分に味わって下さい。
　
　そして、時が来て落ち着いたならば、今度はこの資格の意味を理解して下さい。


　多くの受験生の中から、大雑把にいって1次20％そして2次20％、つまり全体で4％の狭き門をくぐったのはあなたです。


　しかし、あなたは他の多くの受験生の屍の上にいることも忘れてはいけません。

　他の受験生の中には、国から認められたこの資格を活かして活躍し、この社会に貢献する志と能力を持つ人も、きっといたことでしょう。

　見方を変えると、その方たちが資格を取り活躍する機会を奪っているのですから、不合格者に対して恥じることのないように行動したいものです。

　そのためには、中小企業診断士としての志と能力を身に付けるべく、これからも努力を続ける必要があります。

　それは、試験勉強とは違う本当の勉強です。

　コンサルティングにおいても、企業内にあっても、これからは診断士としての行動が求められます。

　さあ箱庭から現実の世界に飛び出しましょう。

　今までのは「お勉強」、これからはより自分の意思が色濃い「勉強」とでも言いましょうか？楽しいですよ。
　

　そして、もう一つ、志についてです。

　この資格は、国家資格です。

　中小企業診断士資格の根拠法である中小企業支援法の第一条には、国、都道府県、中小機構が行う事業などとともに診断士資格制度が挙げられ、それらによって「中小企業の経営資源の確保を支援し、もつて中小企業の振興に寄与することを目的とする」とあります。

　診断士は、「中小企業の経営資源の確保を支援し、もつて中小企業の振興に寄与する」目的を持つ資格なのです。

　だから、国からいただいたこの資格を持つ者として、この目的を視野に入れて、いつかは中小企業振興を通じて社会に貢献することをお考え下さい。

（もちろん偉そうなことは言えません。私も頑張ります。）


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