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ふくらく通信

東北人が記す、東北の良さや震災の事、日々のなんだりかんだり。
他所で見る東北の足跡や繋がり、町の今昔や輝きを発信。

今年の写真帳 6頁目

2018-12-21 10:59:16 | ゆるゆる歩き:町や通り

睦月二十三日

前日は積雪23㎝程だが、関東にとっては大雪で交通が大混乱。

翌日昼過ぎ、除雪の効果と気温上昇で、雪はずいぶん消えている。

所々雪の残る道を行く。

御徒町。


秋田の久保田藩領主、佐竹氏の江戸屋敷があった佐竹商店街へ。

 

およそ18年前に食べたカステラの味が忘れられず、以来、ここに来た時は寄る店がある。

中屋洋菓子店だ。

お目当ての品を買い、嬉しさいっぱいで後にする。


次に、十条へ寄り道。


東十条駅周辺は、東西で土地の高低差が激しい。

段差に合わせて、店などが建っている。

夕暮れの中を歩いて

十条銀座方面へ。

 

日が暮れてしまったので、さらりと見て回り、総菜を買って帰る。

後日また、今度はもう少しゆっくり立ち寄ってみることにした。

 

気温が10度まで上がり、前日と違って日中はあまり寒くなかったし、鉄道も通常運行。

夜は冷えるが、東北の厳しい寒さに比べると楽である。

しかし、雪に不慣れな地では20㎝の積雪でも大騒ぎだから厄介だと、ひとしきり話した日だった。

 


今年の写真帳 5頁目

2018-12-20 14:32:51 | ゆるゆる歩き:旧跡

睦月十日

故郷と東京を行き来する人々を、守ってくれている場所へ。


赤羽八幡神社である。

小高い赤羽台にあり、昔は赤羽山八幡宮と呼ばれていたという。

 

言い伝えでは、坂上田村麻呂が奥州鎮圧に向かう際、武運長久を祈願したことから創建された。

御神徳は勝ち運だが、古より交通の要所であり、往来の安全を守る神としても慕われている。


なんと、ここは、境内の下が鉄道のトンネルだ。

境内の下を列車が通っていく。

よって、境内へ上がる道は二つあるが、一つは線路高架下をくぐってから境内へ上がる。


 

新幹線に乗っていると、知らず知らずのうちに神社にお参りしているのだった。

鉄道は、本殿脇の社務所の下を通過する。

上の境内からは、行き来する新幹線も見送ることができる。


故郷とこちらを行き来するのに、いつも守られていたとは心強い限りだ。



今年の写真帳 4頁目

2018-12-19 10:51:17 | ゆるゆる歩き:町や通り

睦月九日

南部坂から仙台坂へ。

南麻布から麻布十番への道で、東北の先人の足跡を巡る。

 

麻布は起伏に富む。

現在は有栖川宮記念公園となっているが、江戸時代には盛岡南部藩下屋敷だった。

 

公園内は、高低を活かした、よい庭園がある。

 

小川の流れる様は、里山のような風景であった。

 

どうも良い香りがすると思ったら、なんと早くも紅梅が咲いていた。

 

 

公園の入り口は、南部坂の始まり。

 

 

ここから坂道を上っていく。

途中で振り返ると、すごい勾配だ。

 

 

しばし、道なりに行くと、やがて交差点で「仙台坂上」の文字を見る。

 

ここから坂を下っていく。

その坂が仙台坂で、信号機の脇に道標があった。

 

なかなか長い坂道である。

坂の下にも道標。

 

坂の南側には、韓国大使館と住宅が立ち並ぶ。

その辺りが、かつての仙台藩下屋敷で、脇を通る坂道が今でも仙台坂と呼ばれる。

 参考:港区「港区地名の歴史」/有栖川記念公園/道標「南部坂」「仙台坂」/織田木瓜紋会「第4回江戸古地図petit散歩ちょっと織田家レポート」

 


坂を下ったら、麻布十番の商店街へ出てゆるゆる歩いた。

 

大江戸線の麻布十番駅近くに、稲荷神社があった。

 

 

提灯の灯りや、七福神の乗った宝船の石像が目を引く。

 

今ではビルが立ち並ぶ麻布だが、所々に、昔の名残や和風の情緒がある。

東京にある東北ゆかりの地を訪ねて、その情緒を楽しみ、早い春の香りに驚いた日であった。


今年の写真帳 3頁目

2018-12-18 09:49:05 | ゆるゆる歩き:旧跡

正月3日

都市の中の史跡名勝地へ。

 

小石川後楽園である。

江戸時代に造られた、水戸徳川家の江戸屋敷の庭園。


園を出れば、すぐそこはビル群で、東京ドームもある。

だが、庭園内は実に穏やかで、水鳥もゆったり思うままに過ごしている。


鳴き声で気づき、いそうなところを見やると、いた、見つけた。

カワセミだ。

よく見ると、中央辺りの枝に留まっているのが分かる。

 

それにしても、関東の正月は東北と違って暖かい。

庭園の一角では、既にロウバイがほころんでいる。

仙台なら、咲くのは二月だ。

 

名工の作った橋は、水面に写って見事に満月となっている。

 

 

その名も円月橋。

 

 

寛ぐ。

見事な庭園で、気持ちよく過ごせた日であった。

 


今年の写真帳 2頁目

2018-12-17 20:25:08 | ゆるゆる歩き:町や通り

正月二日  

 

上中里から駒込を通って巣鴨へ。

正月なので、新年の平安祈願に神社巡り。

 

まずは、上中里駅すぐ傍の神社。

駅の脇の坂道を上るとある。

 

源義家命を御祭神とする平塚神社だ。

ご神徳は勝ち運。

 

奥州の者としては複雑な思いもあるが、奥州征伐をなして陸奥守となった武将の強さには感服。

奥州征伐は、蝦夷の独立を阻むための戦だった。

 

しかし、義家公の行いは結果、奥州藤原氏台頭の礎となり、奥州藤原氏の栄華につながる。

おかげで、奥州は朝廷側と上手に調和しながら、およそ百年の間、独自性のある自治がなされた。

 

 

 

お詣りの後、ふと脇を見れば、のどかな光景。

日向ぼっこのお猫様。

 

ここから、旧古川庭園の脇を通って進む。

しばらくすると幟が出ていて、路地に目をやると鳥居が見えた。

 

 

路地に入って鳥居のほうへ行ってみる。

そこは、妙義神社であった。

お詣りすると、巫女さんが我らにお年玉をくれてびっくり。

たまたまなのか、正月だからか、お餅を振舞ってくれたのだ。

 

ありがたくお餅を頂いていると、目の前を悠々と横切り、手水舎に向かう小さき者あり。

またもや猫ちゃんに出会う。なんとも、ほほえましい光景。

ご近所さんらしいが、時々ここでお水を頂くらしい。

 

 

駒込の妙義神社も、ご神徳が勝ち運だ。

日本武尊が御祭神で、さらに室町時代の武将、太田道灌がここで祈願して戦勝したという。

 

また、この神社には、桜の木がたくさんあった。

それで、綺麗な桜の値付けになったお守りもあったので、頂いた。

 

その後、駒込橋や染井橋を通って巣鴨駅へ。

 

 

 

 

これら橋の下は線路だ。

駒込橋は上に富士山と下に桜の装飾、染井橋は桜の装飾で趣がある。

 

巣鴨駅から電車に乗って帰ってきた。

この日も、穏やかでいい一日だった。