先日NHKスペシャルで「ペプチド・ワクチン」医療について放送があった。
その中に「治験」(臨床実験)が第3相に入り、
いよいよ認可が近いとの報道だったが、
治験体験者のひとりが夫と同じ和歌山医科大学での治験者だった。
夫と同じすい臓癌、2ヶ月、8回のワクチン投与をして
結果はCTでは転移ガンは大きくなり、腫瘍マーカーの数値も上がり、
効果が疑問視されてワクチン投与は中止となった。
夫とすべてが同じだった。
あの時の失望感は、初めの期待が大きいだけに裏切られた思いが強く、
今後どうしよう?と思った。
県病院の主治医にこれからの治療は抗がん剤だけです。と言われ
癌が大きくなり死を待つだけか?と途方に暮れた。
しかし諦めてはいけないという思いで、久留米医科大学の門を叩いた。
久留米では自由診療ということで保険ではカバーできないけれど、
それ故抗がん剤との両立ができると言う事がわかった。
ペプチドワクチンは免疫細胞を増殖させ、癌細胞を攻撃し、
抗がん剤は直接癌細胞を殺す役割をする。
両輪で攻撃すれば少しは効果があるかもしれない。
但し、癌細胞の増殖の速さに対抗出来るかは疑問。
ペプチドワクチンの効果は6~7ヶ月先に現れることが多々あるという事。
2ヶ月で効果を求めるのは早計かもしれない。
和歌山の治験の場合は効果があるかないかを調べるのが第一で
ないであろう患者に多くの月日と費用をかけられないというのが
真実だと推測する。
夫は手術後8~10ヶ月の余命です。と宣言されていた。
しかし今も元気で会社も行っているし、食欲もある。
最近のCT画像でも肝臓のガンは大きくなっているけれど、
肝硬変に成るほど大きくはない。
(肝臓は沈黙の臓器と言われ80%侵されないと機能停止しない)
腹腔内にもまだ転移していない。という事で今ペプチドを投与すれば
さらに6ヶ月延命できるかもわからない。
これからの投与がさらに命を伸ばすかもしれない。
はじめは渋っていた夫も乗り気になってきた。
これから一人で久留米に通うと言う。
途中で癌が大きくなり通えなくなるかもしれないが少し希望が出てきた。
後で後悔しないようにできるだけのことはしたい。
癌患者の皆さん!あきらめないで癌と戦いましょう。
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