バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

順境と逆境…2013

2013-10-18 06:49:57 | やっぱりミニバス!
平成25年10月18日 金曜日
 
「順境と逆境…2013」


『順境』とは、すべての事が都合良くいっている場合、その流れに身を任せていれば思い通りに事が続く境遇

一方、『逆境』とは、すべての事が思うようにならない場合、その流れが行きたい方とは反対に押し戻される境遇

順境にいるときほど、おごりの心が芽をだすのでしょう。

『勝つことをねらわず、負けることをおそれず

大敵をおそれず、小敵をあなどらず

自分達の全力プレーを、練習でやったことを落ち着いてやりきっていけば…結果はついてくる。』

果たして、その想いを胸に刻んで試合に臨んでいたでしょうか?

知らないうちに、身を順境の中においていたのではないでしょうか?


自分達は順境の中にいるという意識が…無意識の中にあったのかもしれません。

「自分達は結構、強いのかも…」

という順境の想いはあったのだと思います。


こういうチームは浮き足だったときに、地に足をつけた…本来のプレーを忘れ

強引に自分のチームスタイルを行くのでしょう。

それを修正するのがコーチなのですが、コーチも順境なチームと思い込んでいたため、

相手チームの工夫により、自分達の流れにならないという、逆境に遭遇したときに…

冷静にその対応を考えることができなかったのだと思います。

「インサイドに仕掛けて、シュートまで行けるなら…シュート!」

という強気なプレーで、順境にできていたから…それがふさがれた時に、

「インサイドに仕掛けて、DFを引きつけてそのブロックにあったら…キックアウト!

レシーバーは、ゴール下のリバウンドルーズが取れる味方のポジションを確認して…ミドルシュート!」

まさに練習で言って、やってきたことを、逆境に対応するための策として指示しきれなかったのです。

まさに…おごりです。

順境にあったという思いから生まれた…おごりです。

順境にある者には勢いがあります。

このことはスポーツなどの勝負事においてはっきり現れます。

勢いがあると、神ががり的に全てが自分の流れになって現れます。

自分達のチームスタイルが見事に決まり続けるとか、3Pシュートが異様に決まり続けるとか

投げ上げたボールがシュートになって決まるとか

それは相手が初めての対戦であるときに顕著に現れることが多いのです。

当然その勢いは偶然ではなく…勢いをつけるために、その形を創造する練習を工夫して積み上げていきます。

問題は次の事です。「葉隠」に書かれている事です。

『順境にある時は、自慢とおごりに注意しなければならない。

そういう時には、日頃の一倍つつしまねば危険である。

幸運に調子づく者は、逆境になるとすぐへこたれてしまうものである』

この文言は、人の陥りやすい過ち、人の心の弱さを鋭くついています。

順境にあるときは、どうしても目が曇ってしまいます。

「目が曇る」というのは、「勢い」という流れの結果だけが見えて、

自分のやっていることが上手くいっていることから、わずかな違和感に気付きながらも…見過ごし、それでよいとする

全てが上手くいけば、よいという想いに囚われることから生まれることなのでしょう。

結局、「勢い」があるときもわずかな誤りも見逃さず、それに対応できる自分に対する厳しさが必要なのだと思います。

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