本朝徒然噺

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帰省deゲット

2007年09月30日 | キモノ随談
連休中に帰省した際、母が「これ使う?」と出してきてくれました。

柿の帯留め

陶器製の、柿の帯留めです。
母方の祖母が持っていたものだそうで、タンスの中を整理していたら見つかったとのこと。
もちろん、二つ返事でもらってきました!

そしてさらに、「これも使う?」と出してきてくれたもの、それは……。

鼈甲の櫛と笄

なんと、鼈甲の櫛と笄(こうがい)です!
これもやはり、母方の祖母が持っていたもの。
笄の長さからして、おそらく丸髷(江戸時代後期から昭和初期にかけて多く結われていた、既婚女性の代表的な髪型)用の飾りと思われます。

丸髷を結う機会は今のところありませんが、現代では入手しにくいものですから、せっかくなのでもらってきました
丸髷以外の髪型でも、櫛は使いますし

今回の帰省で、思わぬ品をゲットできて、ラッキーでした
タンスの中を発掘すれば、もっといろんなものが出てくるかも……!?


タンスの中と言えば……。
母が「私にはもう派手だから」と、ずいぶん前に私に譲ってくれたにもかかわらず、ほとんど着る機会がないまま実家のタンスで眠ったままになっている着物があります……。

加賀友禅の色留袖 加賀友禅の色留袖(裾模様)

加賀友禅の、一つ紋の色留袖です。
今から7~8年も前に妹の結婚式で着たっきり……
さすがにもう、高校や大学時代の友人の結婚式に招待されるようなことはないでしょうし……。

一つ紋なので、礼装としてだけでなく紋付の訪問着と同じように着られるそうなのですが、それにしても着ていく場面はなかなかありません……。
お茶を習っていれば、初釜の時などに着るのにちょうどよいのでしょうけれども……。
三味線のお弾き初めに着るにはちょっと大げさかなあ……。

大好きな加賀友禅ですし柄もとても気に入っているので、派手になって着られなくなる前にたくさん着たいのですが、冠婚葬祭以外でどんな時に着るのがよいものやら、悩みます……。
お正月にでも着るしかないかなあ……。

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お母様の箪笥 (agma)
2007-09-30 21:38:20
ステキ!

何がって お母様の箪笥!
帯留めも櫛・笄も そして加賀友禅のお着物まで。
どれもこれもお写真で拝見しただけでも
うっとりしてしまいます。

柿の帯留めはすぐにでもお使いになれますが
加賀友禅の色留袖は・・・
そうですね、お正月にしましょう!
どうにか早く 着姿拝見したいですー。
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まぁ~♪ (sachiko)
2007-09-30 21:59:05
素敵~~~
やはり・・・ 母の箪笥は玉手箱~

時節柄 ぴったりの柿の帯止め
鼈甲の櫛・笄 藤娘さまの黒髪に映えるでしょうね~

品格ある加賀友禅 お正月デビュー♪ 着姿生で拝見したいですわん
歌舞伎でもご一緒できれば良いのですね
歌舞伎デビュー
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お宝ばかり~・・・ (ももの母)
2007-09-30 23:12:57
なんて可愛い「柿の帯留め」なんでしょう。
それと藤娘さまが結う日本髪にぴったりのような
鼈甲の櫛と笄・・・、お宝ばかりですね。
是非飾られたところ拝見したいです。

受け継がれる物は素晴らしいですね
我家も娘が居ますが、受け継げるような物あるかなぁ

歌舞伎です、私にも教えて下さい
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agmaさま (藤娘)
2007-10-01 00:18:38
ありがとうございます

思いがけないものが出てきて、びっくりしました
祖母が遺したものを見ると、その時代は着物も日本髪も身近なものだったんだなあ……ということをあらためて感じます。
タンスの中はまさに「タイムカプセル」ですね……。

母からの色留袖も、なんとか出番を増やしてやりたいものです……
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sachikoさま (藤娘)
2007-10-01 00:34:28
ありがとうございます

ほんとに、ありがたい玉手箱です……
しかも、ちょうど「秋向きの帯留めが欲しいなあ……」と思いつつ買い物をガマンしていた矢先に出てきたので、びっくりしました

母からの色留袖も、なんとか出番を増やしてあげたいと思っております……

歌舞伎、ぜひぜひ今度ご一緒させていただきとうございます
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ももの母さま (藤娘)
2007-10-01 01:11:19
ありがとうございます

父方の祖母の物は、戦時中にほとんど消失してしまったのですが、母方の祖母の物はかろうじて残っていたもようです……
思いがけず出てきた品に驚くとともに、着物や日本髪が身近なものだった祖母の時代に思いをはせることができました

ももの母さまから受け継がれた振袖をお召しになったお嬢様の成人式のお姿、すごく素敵で感動しました
お着物のみならず、着物を愛する気持ちもきっとお嬢様に受け継がれていると思います

歌舞伎は、学生のころ初めて観た時は私も何だかよくわからなかったのですが、何度か観ているうちにすっかりハマってしまいました
歌舞伎は、古典的な作品から新しい作品まで本当に多彩なので、いろいろ観ているうちにきっと好みに合うものが見つかるのではないかと思います
歌舞伎もぜひご一緒できれば嬉しゅうございます~
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加賀友禅にひかれて (彩の花)
2007-10-01 01:41:22
初めまして、藤娘さん!

akeさんのところから遊びに来ました。オフ会ではお世話になります。 1度ご挨拶を申し上げなくてはと思っておりましたが・・

今日ステキな加賀友禅にひかれて出てまいりました。大変豪華な模様ですね。このお色目ですと帯によって幅広い年代で着こなせるのではないでしょうか。

過去のブログを読ませていただきましたが、歌舞伎、落語などにご造詣が深く、素人の私にも良くわかり、勉強させていただいております。
これからもブログ拝見するの楽しみです。もちろんオフ会でお目にかかるのを楽しみにしております。
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素晴らしい♪ (やっぴー)
2007-10-01 09:28:06
おお、お宝がザクザクと~
熟柿のいいお色目と櫛や笄
本物のテリが写真からでもわかりますね 

色留め、銀座でお召しにはなりませんか~?
(間近で見てみたいなあ~なんて)
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彩の花さま (藤娘)
2007-10-02 06:53:58
はじめまして! お越しくださってありがとうございます

こちらこそ、オフ会ではお世話になります! どうぞよろしくお願いいたします
お目にかかれるのを楽しみにしております

>このお色目ですと帯によって幅広い年代で着こなせるのではないでしょうか。

ありがとうございます!
たしかに、帯次第で長く着られそうですね
少しずつ、この着物の出番を増やしていければいいなあ……と思います

とりとめのないブログですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします
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やっぴーさま (藤娘)
2007-10-02 07:10:24
ありがとうございます

まさか櫛と笄があるとは思ってもいなかったので驚きましたが、祖母の時代は日本髪がまだ身近だったんだなあ……と、これを見てあらためて思いました。

加賀友禅の色留袖、やっぴーさまがご提案くださったように銀座で着てみたいのはヤマヤマなのですが……。
相変わらず実家のタンスに入れっぱなしなので(ウチの小さなタンスにはもはや余裕がないので……)、たぶんお正月に帰省した時に袖を通すことになりそうかなあ……という感じです。
お正月に日本髪を結ってこれを着て初もうでに行ければいいなあ……と思っているのですが、どうなりますことやら……
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