四月の歌舞伎座の興行を見ていて、不思議に思ったことがありました。
それは、女性の髪型です。
1)「井伊大老」に出てくる側室・お静の方が「丸髷(まるまげ)」を結っている
「丸髷」は、武家や商家の奥方が結う髪型で、通常、側室やお妾さんは結うことができなかったと言われています。
側室やお妾さんは、「三つ髷」と呼ばれる髪型を結っていました。遠くから見ると丸髷に似ているのですが、髷の部分の髪が三つに分かれているのです。
正室ではないのに、お静の方が丸髷を結っているのはなぜ……?
幕末には、正室と側室の髪型の区別がなくなっていたのでしょうか。
それとも、お静の方は家の格から正室になれなかったけれど、井伊大老が正室を迎える前から連れ添ってきた人なので、正室と同格の扱いとされているのでしょうか。
余談ですが、ケーブルテレビの「時代劇専門チャンネル」で放映している「徳川おんな絵巻」(東映)では、三つ髷を結っているお部屋さま(側室のこと)が登場していました。
1970年~1971年、今から35年も前の作品ですが、当時の床山さん(カツラを結う職人さんのこと)のこだわりが感じられて、うれしくなりました。
そう考えると今の時代劇は、ちょっと物足りない気がして残念です。
2)「伊勢音頭恋寝刃」に出てくる仲居頭・万野が「先笄(さっこう)」を結っている
「先笄」は関西特有の髪型で、主に町家・商家の若妻が結っていました。つまり「若いおかみさん」の髪型だったわけです。
この芝居の舞台となっている廓の場合だと、「花車(かしゃ)」と呼ばれる女性(遊郭やお茶屋・揚屋などの女主人)の髪型です。
仲居さんはおかみさんではありませんから、通常は先笄は結わず「粋書」(関西の場合)という髪型を結っていました。
「粋書」というのも、笄を使う髪型なのですが、「先笄」のように橋の毛(髷の上に、尾のように出す毛)がありません。
仲居の万野が、女将さんの髪型を結っていたのはなぜ……?
仲居頭なので、ほかの仲居とは区別されていたのでしょうか。
(正直、万野が出てきた時、髪型を見てその店の女将さんなのかと思いました。台詞を聞いていて、仲居だというのがわかりました……)
日本髪フリークとしては、すごく気になります……。
どなたかわかる方がいらしたら教えてください……。
それは、女性の髪型です。
1)「井伊大老」に出てくる側室・お静の方が「丸髷(まるまげ)」を結っている
「丸髷」は、武家や商家の奥方が結う髪型で、通常、側室やお妾さんは結うことができなかったと言われています。
側室やお妾さんは、「三つ髷」と呼ばれる髪型を結っていました。遠くから見ると丸髷に似ているのですが、髷の部分の髪が三つに分かれているのです。
正室ではないのに、お静の方が丸髷を結っているのはなぜ……?
幕末には、正室と側室の髪型の区別がなくなっていたのでしょうか。
それとも、お静の方は家の格から正室になれなかったけれど、井伊大老が正室を迎える前から連れ添ってきた人なので、正室と同格の扱いとされているのでしょうか。
余談ですが、ケーブルテレビの「時代劇専門チャンネル」で放映している「徳川おんな絵巻」(東映)では、三つ髷を結っているお部屋さま(側室のこと)が登場していました。
1970年~1971年、今から35年も前の作品ですが、当時の床山さん(カツラを結う職人さんのこと)のこだわりが感じられて、うれしくなりました。
そう考えると今の時代劇は、ちょっと物足りない気がして残念です。
2)「伊勢音頭恋寝刃」に出てくる仲居頭・万野が「先笄(さっこう)」を結っている
「先笄」は関西特有の髪型で、主に町家・商家の若妻が結っていました。つまり「若いおかみさん」の髪型だったわけです。
この芝居の舞台となっている廓の場合だと、「花車(かしゃ)」と呼ばれる女性(遊郭やお茶屋・揚屋などの女主人)の髪型です。
仲居さんはおかみさんではありませんから、通常は先笄は結わず「粋書」(関西の場合)という髪型を結っていました。
「粋書」というのも、笄を使う髪型なのですが、「先笄」のように橋の毛(髷の上に、尾のように出す毛)がありません。
仲居の万野が、女将さんの髪型を結っていたのはなぜ……?
仲居頭なので、ほかの仲居とは区別されていたのでしょうか。
(正直、万野が出てきた時、髪型を見てその店の女将さんなのかと思いました。台詞を聞いていて、仲居だというのがわかりました……)
日本髪フリークとしては、すごく気になります……。
どなたかわかる方がいらしたら教えてください……。
私も最近、髪型に関心が湧きつつあります。
面白い本がありましたが、是非教えて下さい。
実際の髪型を見る機会が無いのは寂しいですね。
日本髪は奥が深くて、一度結ってもらうとやみつきになります(笑)。
オススメの本は「日本の髪型」(光村推古書院)です。
文庫本サイズで、写真もたくさん入っていて(しかもオールカラー)、髪型もたくさん紹介されていて(それぞれ詳しい解説付き)1200円なので、結構お買い得な感じです。
私は、むかし京都に行ったときにたまたま見つけて買ったのですが、版元の在庫もあるようなのでインターネットでも入手できるみたいです。
この本に書かれている髪型はほとんど京風のものなんですが、京都と江戸では同じ髪型でも呼び方が違ったりします。
江戸風の髪型が紹介されているのは「結うこころ 日本髪の美しさとその型」(ポーラ文化研究所)なんですが、これはB5版で2500円と、ちょっと高くなります……。
こちらは、最初のほうは髪型の写真(カラー)と詳しい解説になっていて、その後は文献を引用しての解説が続いているので、ちょっと堅めの印象です。
日本髪を結える美容室が少なくなっているので(新日本髪でさえも結えないところは結構あるみたいです……)、お正月でも日本髪を結っている人が少なくなってしまって、さびしいですよね……。
オススメの日本の髪型、書店に注文しました。楽しみです。
お役に立ててよかったです~!
購入して良かったです。ありがとうございました。
さっそく届いたのですねー!
喜んでいただけてよかったです
お嬢さまにもぜひ一度日本髪を