毎年、静岡市のグランシップにて、静岡県市町村議会議員研修が行われます。今回はサンデーモーニングのコメンテーターでもおなじみ、国際政治学者浅井信雄氏の講演を聞きました。
まったくもって我が意を得たり!共感しました。テレビでは言えない事もこういった講演なら言えますね。

GDPが中国に追い越されたとのニュースに日本はがっかりしたというが、中国に行ってみると、識者は「そんなに大事な問題か、今まで2位だったのでしょ、今まで幸せでしたか。日本人はいつでも不満を行っていて幸せそうに見えなかった。」不平を言いたくなるのは日本人の癖だと浅井さんは言います。日本の人口の10倍なのだから、GDPが大きくても当たり前。
海外で日本のニュースは流れない。日本のメディアは細かい事をしつこく繰り返してやっている。
「見えないものを見る」メディアは全体の中のほんの一部しか報道しない。報道しない事の方が多い。
金子みすずの詩に、「今日はお天気だから星は見えないけど、星はあるんだよ。」メディアに翻弄されないように、メディアの報道、それがすべてではない。
KBSとNHKの共同の日韓のアンケートで、最も頭に浮かべる日本人はでは伊藤博文、日本人が頭に浮かべる韓国人はぺ・ヨンジュンが、それぞれ1位でした。伊藤博文を暗殺した安重根は日本では単なるテロリストだが韓国では英雄になっている。やられた方の記憶は長期冷凍保存、やった方はすぐに忘れたい。生鮮食品である。原爆に対するアメリカと日本の認識の違いを見ても分かる。
鳩山首相が、東アジア共同体(アジアを豊かにしていきましょう)と言ったとき、日本はアジアでは信用されてないので、戦時中の大東亜共栄圏を思い起こしたとアジアのメディア関係者はいっていた。
自民党は時代錯誤の家。民主党は新興住宅だ。何故民主党は参院選で敗れたのか、地方は民主党の政治に不満を持っている。地方分権は大事だ、しかし権限と財源を持った時、人材が地方で育っているか。その心配が地方にある。地方は国がやってくれないと困る。中央官僚は地方に任せたら何をしでかすか分からない、と不安視している。
この他にも、リーマンショック後の世界の対応や中国の対応と経済についてや、アメリカ・インド経済と日本企業について等々話されました。
私も中国に抜かれる云々より、国民が本当に安心して満足のできる社会のシステム作りを考えるべきと思いました。
もうひとつ、「日本のメディアは細かいところをしつこく繰り返し、しかもほんの一部しか報道しない。」との言に大きく肯きました。
新政権は2~3年後には地方自治関係法制さえも変える新しい法律を出すなど、地方分権ならぬ地方主権に大きくかじをとりました。
障がい者施策については、根本から見直す実に画期的な動きです。閣議決定された障がい者制度改革推進会議のメンバーは、以前の保守政権では過激ともいわれた当事者たち(実際は正しい事を言い続けてきた人たち)が中心です。
ずっと勧告されてきた障がい児教育では、分離教育からインクルーシブ教育に180度舵を変えました。
介護、環境、医療すべてに、根本からの改革がなされるところでした。
無意味な毎年恒例の市町村の陳情団もなくなりました。動き出したら絶対止まらないと言われる公共事業も無駄なものは止めました。
社会の弱い立場の人たちに、人が持つ権利としての光が当たる政治が始まるとわくわくしていました。正直言ってここまでやってくれるとは思いませんでした。
ところが、メディアは報道してくれません!浅井さんのいうとおりです。
不思議でした。細野さんや政局に詳しい方と話をしていて思いました。あっそうか、マスコミも既得権(利権)者だったんだ!民主党に急激に変えられたら困るのです。
新政権は様々な関連審議会から大手マスコミの独占をやめました。電波料をオークションにする話もでています、自民党政権下で機密費が評論家やメディアに渡っていたことを考えると、新政権を潰しにかかっているわけがわかります。

「愛する富士市を、愛せる富士市に」小沢映子公式ホームページ@-
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