≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

Zero Sette のフリーベースボタンアコーディオンを手に入れた!

2021-08-05 18:14:01 | 音楽

Serenelli のボタンアコを手に入れて 次に Ballone Burini のコンバーターボタンアコを手に入れた 経緯はそれぞれリンク先を読んでいただけると文脈が分かるかと思うのだが(読まなくてもよござんす)、右手も左手も同じC配列のフリーベースはとても快適だ。
響きも素敵な Ballone Burini だが 15kg もあるのがつらい。ちょっとしんどいとつい練習をサボりがちになるのが悩みであった。
コンバーターでなくていいんだよなあ、リードも1セットでいいんだよなあ、ひょいと気軽に鳴らせるミニマムなフリーベースボタンアコも欲しいよなあ、などと思い始めてしまった。

アコーディオンはギター等のように球数が多くないので Ballone Burini のときと同様 中古市場は海外も見る。中古アコーディオンの通販サイトなら、ドイツの Musik-Center が信頼がおけそうだ。ネットでアコーディオンの話を探しまくっていたら Musik-Center から取り寄せたという日本のブログを見たこともあるし。
C配列でリードは1セットのみの軽くて小さいフリーベースボタンアコ という条件で Musik-Center を探したらそのときには4つ出ていた。Pigini と Hohner と Zero Sette と Bugari Armando である。
Pigini の Studio は両手とも2オクターブちょっとだけで 4.3kg という軽さ。あとの3つは両手とも3オクターブちょっとで Hohner の Nova は4.4kg、Zero Sette の Pinocchio Leader は 4.6kg 、Bugari Armando の Juniorfisa は 5.1kg だ。Ballone Burini の 15kg とは大違いだ。Hohner は中国製(ドイツのメーカー)、あとはイタリア製であった。

値段もちょうどこの順で上がるが、当然わたしが持っている Ballone Burini や Serenelli より安い。この値段なら買いたい。
参考までに、谷口楽器にある可愛い新品の最軽量フリーベースボタンアコ Simba(両手とも2オクターブ弱の 2.5kg )は約35万円です。Musik-Center のは中古なんでもっと安いです。お察し下さい。アコーディオンは部品が多くて精密な楽器なんですよ。

軽く遊ぶにしても2オクターブだとちょっと心もとないので Pigini は却下。さて Hohner と Zero Sette と Bugari Armando のどれにしようか?
なんとなく見た目で Hohner も却下。グリルが水玉柄でも Pigini の Skywalker のように可愛いければ心も動いたのに。

Zero Sette と Bugari Armando 、動画を探しては聞き比べる。当該楽器そのものの動画はなかなか見当たらなくても、それぞれのメーカーの傾向があるような気がして。
どちらもいい音だ。少しだけ Zero Sette の方が太いかな。

実はわたしの Serenelli はグリルのト音記号のモチーフ以外はほとんど Giulietti(ジュリエッティ)というメーカーのアコーディオンにそっくりなんである。というのも Serenelli は Giulietti の元となったからなんだそうである。そして Zero Sette は Giulietti の下請けをしていたのだそうだ。

わたしの2台のボタンアコを繋ぐ Giulietti について少し。
初代ルイジ・ジュリエッティがイタリアのカステルフィダルドの Soprani で修行したのち1923年にニューヨークでジュリエッティアコーディオンを創業した。ルイジは1914年にアメリカへ移民している。1950年にルイジが亡くなって跡を継いだ息子のジュリオが、イタリアの Serenelli というアコーディオンメーカーに製造を移した。Serenelli が廃業してからは Zero Sette が Giulietti のアコーディオンを作っていた。楽器の正面に G というロゴの入ったものが Zero Sette が作ったものらしい。Giulietti は後継者がおらず廃業したので Zero Sette の名前が表に出たのだそうだ。
Serenelli は廃業したけど 1978年創業の Serenellini というアコーディオンメーカーは今も活動している。Serenellini は Serenelli とは関連はないらしい。
ちなみに Zero Sette というのは 0 と 7 という意味だ。0 と 7 が重なったロゴマークになっている。1945年に7人で創業したそうだ。

という感じでわたしは動画でも Giulietti の流れを汲む Zero Sette の音の方が親しみがあって好みに思えた。それで、ドイツから Zero Sette の可愛いアコーディオンを取り寄せることにしたのだ。
Ballone Burini の経験があったからあまり戸惑うことなく交渉や支払いが出来た。

これ↓は Zero Sette の左手。下の方が音が高い。
マーブル模様の樹脂で見にくいが、C と F のボタンは上が窪んでいて触ると判るようになっている。4列あるうちの両側の下から2番目、その4つ上が C 、左から2列目の1番上とその4つ下が F である。


輸送中の振動でベースボタンが落ち込んで戻らなくなることがあるらしい。それを防ぐための手立てがしてあった。
ベースボタンの間に切ったストローを並べて高さをキープしつつ全面にテープを貼りつけられていたのだ。

Musik-Center は丁寧な仕事をする。


そういえば Ballone Burini を手に入れるまえ、フリーベースのボタンアコを探し始めたときにベイアコさんで触らせてもらった クロッジオのフリーベースのボタンアコ色違い が Musik -Center に出ていたな。ベースボタンの配置がほんの少し違うか。

さて、さあ演奏するぞ! とちょうどよい位置にくるように構えると、小さい楽器なのでストラップが長くなって、弾いていると肩から落ちてしまう。どうしたもんか、と思ったが、リュックのショルダーベルトのズレ防止用の、胸やウエストで留める チェストストラップ なるものを手に入れて、それをアコーディオンのストラップに取りつけて背中で留めるようにしたら落ちなくなった。

今はこの可愛い楽器でバッハのインベンションを転調したりして練習している。リードは1セットだけだけれどしっかり鳴る。楽しい!

ところでこれら↓がわたしの所有するボタンアコ3台。個別に写真を撮るとスケール感が出ないよなあ。



 

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