≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

国立音楽大学楽器学資料館へ行った。その3(オンド・マルトノ、テルミン)

2023-12-17 18:00:03 | 音楽
国立音楽大学楽器学資料館へ行った。その2(チェンバロ、クラヴィコード、スクウェアピアノ) よりつづく


楽器学資料館では楽器の10分講座というのを開催しているが、一般人見学の水曜日もやっているのでその時刻に間に合うように行った。
行った日はオンド・マルトノ の講座だった。

資料館にオンド・マルトノは展示されている。
  👈 下にスクロールすると所蔵楽器目録詳細欄にオンド・マルトノが出る。
資料館には2台あるらしい。  👈 もう1台の方。

浜松市楽器博物館にもあったが、浜松のもの は鍵盤が鍵盤に似せたでこぼこの板の初期型なのに対し、国立音楽大学楽器学資料館のものは鍵盤も弾けるタイプ。レアな初期型を収集しようとするよりもちゃんと演奏出来ることに重心があるのが楽器資料館らしいんだろうなあ。

レクチャーは楽器を実際に鳴らすことはなく、動画を使って行われた。
その動画でオンド・マルトノを鳴らして解説しているのは大矢素子氏だと思う。
大矢素子氏は国立音楽大学講師で、昨年12月には学内で オンド・マルトノのレクチャーコンサート が開かれたらしい。
教育用映像を撮影した、とあるので、10分講座で見たのはそれだと思う。

音程を右手リングで、発音や強弱等を左手トゥッシュで操作して音を鳴らす。
ネックのある弦楽器ってふつうは左手で音程を決め右手で鳴らすから、オンド・マルトノは左右が逆だなあ。
日本の電子音楽〜シンセサイザーの広まり(大矢素子先生) というコラムが国立音楽大学のHPにあった。
モーリス・マルトノは幼少期よりピアノ、チェロを演奏する人物だ、とあるけど、チェロとかと左右が逆なのはなんでだろう? 鍵盤を目のまえにすると、右手でメロディを奏でたくなるのかしら。



モーリス・マルトノがオンド・マルトノを作るのに真似をしたテルミンも展示されていた。しかもそちらは操作できる。さわれる、といってもスイッチしかさわる必要ないから、操作できる、といってみました。
しかし、国立音楽大学楽器学資料館HP内の 所蔵楽器一覧 にテルミンを見つけられないんだよなあ。

テルミンは触れずに演奏する楽器なのが大きな特徴だ。
島村楽器 手を触れないで演奏できる!今話題の【テルミン】教室開講中! なんか分かりやすいかも。
楽器のまえに立ち、右手親指と人差し指の先を合わせ、それを前後させて音程を決め、左手の上下で音量を決める。
ああ、これが元になったから、オンド・マルトノも右手が音程を左手が発音や強弱等を決める役割になったのかもしれないな。

資料館の人がテルミンの操作方法を教えてくれた。
スイッチを入れて、最初に基準を決めるんだそうだ。アンテナと右手の距離が適切になるようにつまみを回して調節する。
  👈 Carolina talks Theremin - Playing Technique - テルミン演奏法 動画
物理的(力学的)に弦とかキーとかをさわらずエアーだけで、触感からの情報がない、というのがとても不思議な感じられた。
直接さわらないから楽器が損耗しにくくて、資料館での体験に向いているのかもしれない。



   国立音楽大学楽器学資料館へ行った。その4(「世界の音階と音律」) へつづく




 
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