≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

横浜オルガン EL-1S をまた修理した。

2023-10-31 20:41:58 | 音楽

昨年末に家に連れて帰って、DIYで直して弾けるようになって、コンサートで聴いて弾きたくなった曲とか昔弾いた曲とかを練習して動画を撮ったりしてアップしたのが5月 だったが、8月にアイドリングしていたら、バチッ という音がしてキーを押しても音が出なくなってしまった。パイロットランプも消えたまま、スイッチを入れ直しても点灯しない。

あー、これはショートかも、と夫がヒューズをチェックすると、切れていた。
上の写真👆は1月に低音のスピーカーを交換しアンプを設置したときのものだが、中央のペダル右に銀色の箱があって、その上のペダル寄りの手前の黒くて丸い蓋にはFUSEとある👇  ピンぼけですみません。


回して抜いて見ると、下にヒューズ管がくっついていた。同じ規格のヒューズを手に入れる。


黒くて丸い蓋を外した状態。


ヒューズ交換で直るのならそんなに難しい修理じゃないな。
 なんて思ったこともありました。


新たなヒューズをさし、コンセントをさしオルガンのスイッチを回したら、ブーンという音がして銀色の箱のあたりから煙が出てきた!
慌ててスイッチを切りコンセントを抜いた。

失敗だ。原因はヒューズじゃなかった。


ここで夫とわたしはお手上げになってしまった。
こうなると、プロの手を借りるしかない。

昨年12月にこのオルガンを買うか否か 現物を前にして思案し、不安のあまり横浜オルガン工房の増山氏に電話したことがあったのだが、1年経たないうちにまた電話することになってしまった。
症状を伝えるとだいたい予想がつくらしく修理に関して不安はなかったのだが、高齢なこともあり神奈川の方から群馬の山奥まで車を運転してくるのがたいそう不安なご様子だった。
納品で神奈川の方に行くこともある夫が経路をよく説明して、10月にやっと来てもらうことができた。同世代と思しきアシスタントと二人で来られた。

増山氏が部品に手を当ててスイッチを回すと、数秒で熱くなってきたのですぐにスイッチを切った。それから銀色の箱を開けて、電流計であちこち測ってみて、銀色の箱の中に下がっている基盤についているブリッジダイオードを交換した。
👇銀色の箱の内部。箱にいろいろ取り付けられているので、箱を返しても外れたりしない。

それからスイッチを回してみたのだが、パイロットランプも点かなければ音も出ない!

これはブリッジダイオードではなくコンデンサだな、という見立てになったのだけれど、増山氏は替えの部品を持ってこなかったらしい。
自分で取り寄せて交換すればいいよ、ということで、その場でネットで部品を夫と見繕って、ちょっとお茶して増山氏らはお帰りになった。


数日して注文したコンデンサが届いたので修理の続きを行う。
👇コンデンザを留めているはんだを夫が解かしているところ。
銀色の箱はアルミ製だそうだが、錆が出ている。オルガンを家に入れて初めて開けたときもカビがすごかった。保管場所が悪かったんでしょうね。


コンデンザを外すと見えるのがブリッジダイオード。これは増山氏が交換したもの。


取り外した方のブリッジダイオードとコンデンサ。


新しいコンデンサを夫がはんだづけした。新しいコンデンサはスリムになった。


さてこんどは上手くいっただろうか?
おっかなびっくりコンセントを差し、増山氏がやっていたように手を当ててスイッチを回す。ショートしていたら数秒で熱くなるので即スイッチを切るのだ。
大丈夫だ!パイロットランプが点灯し、ストップを引き出してキーを押せばちゃんと音も出る。
成功だ!直った!! ああよかった!


直ったので、弾いてみました。
Nun komm' der Heiden Heiland, BWV 599 / Johann Sebastian Bach いま来たりませ

1年ほどまえにミシェル・ブヴァール氏の演奏を聴いて がぜん弾きたくなったのはセザール・フランク初期の作品:前奏曲、フーガと変奏曲 ロ短調 Op. 18で、頑張って前奏曲だけ 5月にアップ してみたけれど、実力不足を痛感した。
それで、ふらっとさん をならって、ここはバッハのオルガン小曲集を練習して実力をつけよう、と思い立った。オルゲルビュヒラインともいいます。
短い曲だけれど、内容が濃いのはさすが大バッハ、練習のし甲斐がある。
オルガンは音色を選ぶ必要がある。曲に合う うちのオルガンなりの音色を模索します。
そして、動画撮影ももっと習熟しないとダメだー


Gott, durch deine Güte/Gottes Sohn ist kommen, BWV 600 / Johann Sebastian Bach 神よ、あなたのいつくしみによって/神のみ子は世に来られた

バッハは長調の曲の方が わたしは弾いていて楽しいです。




 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 栗ごはん | トップ | 11月8日朝の山 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ふらっと)
2023-11-01 20:14:15
こんばんは~~!
ご主人さまの素晴らしいお働きで
オルガン復活!素晴らしいっ!!
ビュッヒライン、どんどん弾いちゃってくださいね!
全曲制覇のお仲間ができたら、本当にうれしいです。
そして、すでにオルガン・チェンバロ・クラヴィコード三つ巴仲間ですよね~
心より応援しております☆
Unknown (fuiriyamabuki)
2023-11-02 14:04:16
ふらっとさん、こんにちは~❣️
ホント夫さまさまです。木工家で電気も少しはいじれてありがたいです。
ビュッヒライン、短くて練習しやすくて、曲想もとりどりで良いです。ふらっとさんのブログで教わって本当によかったです。全曲制覇を目指します!ふらっとさんの応援、嬉しい~🎵😍🎵
オルガン・チェンバロ・クラヴィコード三つ巴仲間っていうレアに出会えるのはネットならではですね。
ふらっとさんはとてもお忙しそうですが、陰ながら応援してます🌟

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事