風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

ミニ教室

2014年09月09日 | 詩吟

すてーじ・刻(とき)は女性のためのスペースを提供する画期的な集まりで、瀬谷さんを中心として活動をなさっています。

この、ミニ教室の告知は、市報にもけいさいされたので、男性の出席者もいらっしゃいました。
女性のためのスペースに入るのは、恐縮ですと言いながら、気さくに参加していただいて、みんなで楽しく、練習が始まりました。

昨日までの、予定では、季節にちなんで、「菊花」を講習する予定でした。朝になって、何か持ち帰れるもの、一日の講習で、詩吟を持ち帰るなどできるはずもないのですが、どうしても、持ち帰っていただきたいとの思いが強くなって、今朝になって、「松樗~」を講習することに変更しました。
祝いの席に、ちょっとした出来心でも、ちょっと詩吟をやってみようかしらなんて気にならないとも限らない。
自分が心地よくそれらしく声を出して詩を読めばよいのです。

と、言葉を読んで、母音で声を伸ばせばよいのです。と説明をしました。

皆さん、初めてとは思えないほど、音のつかみは、グーです。

男性のお一人は、ちゃんとついてきています。 初めてとおっしゃる割には、お上手なのには、驚きました。

女性は、男声に会わせて三本のキーでの練習ですから、低温がくるしかったことでしょう。
無理に高い音を出して、喉を詰めてしまう癖をつけるよりは、低い音で練習する方が、ずっとメリットがあります。

4年前、青葉のはじめのワンクールは、はじめからおしまいまで、声を出しっぱなしでしたが、今回は、青葉のメンバー二人が、みなさんの間に混じって声を出してくださったので、大きな後押しになりました。

先輩が一緒にしかも二人がステレオで、声出しをしてくださったので、初めての方は、その声を頼りに、恥ずかしがらずに声を出せたようでした。

おかげで、私は、お手本のあとは、コンダクターで伴奏をするだけでよく、かなり楽におけいこが進みました。

また、この後に、お二人で、合吟の模範吟もしていただきました。
事前の、打ち合わせは一切なく、突然の申し出に、気持ちよく息を合わせて、九月十三夜の合吟です。

お二人とも、初心者に交じって、講習を受けるのみと思っていたはずです。私も、そのつもりでしたが、この二人の助っ人を使わない手はないと、急遽、練習が始まってから、あれやこれやを、思いつく次第。

いつも、教案などなく、その時の流れで、どんどん変わっていく、私の流儀です。

詩吟の始まりは、漢詩を覚えるために節をつけてうたったのだから、好きに歌っていいのです。
好きに歌ってもいいと言っても、クラシックや歌謡曲調では意味がないので、まず詩吟らしく聞こえるように、大山の訓練を、丁寧に何度も声出しをしてもらいました。

それで、何とか、詩吟らしくなっていくのが、不思議。

声を出す前には、いつもの体操をして、心身をほぐします。
肩甲骨が離れて、前かがみになり、腰がひけてくる悪い姿勢は、何十年も働いてきた勲章だから、姿勢の悪さを責めてはいけません。
少しでも体の疲れをとり、心地よくなってもらうための体操です。と、いつも説明をしています。

1ミリずつ気長に開いてしまった肩甲骨を中に寄せましょう。

なんだか、いつも同じ話をしていますが、この場に差し鰍ゥると、みなさんの力みが取れてくるような気がします。

そして、体が喜んだら、詩吟の声を出す楽器としてのチューニングができたのですと。

今の、私たち自身の、一番美しい姿なのですよ。

そして、いつもと同じ、一節ずつ、二行ずつ、そして、合吟と言う流れで、練習を終えました。

お茶を飲みながら、雑談の中に、感想をお聞きすると、

 声を出してすっきりした。
 声を出してみたかった。
 女性の中で緊張、ドキドキだった。
 詩吟に対する、イメージがとてもよくなった。
 難しいものと思っていたけれど、とても楽し方。
 自分からはとても遠い位置に会った詩吟が身近になった。
 生活の中にあるものだと思った。
 おなかからど絵を出す、上を向く、姿勢をよくする。今まで気にかかった居たことです。
 とてもざっくばらんだった。
 お父上がなさっていたのに、興味を持てなかった。
 複式故宮の機会がない。
 出会いをもらった。
 難しかった。

皆さんが、気持ちよく意見を述べてくださって、それぞれが、心地よい時をすごされたこと、
詩吟が身近になったことが、何よりも今日のミニ教室をお受けして良かったと思ったことです。

とても良い感触ではありましたが、おけいこをしたいという人は現れませんでした。

とにかく、子の方たちから、「詩吟ってなぁに?」の言葉は、消えました。
そして、「詩吟?聞いたよ。やってみたんだけど、意外とたのしかったよ」と、次の人に伝えてくれそうです。


まず、「詩吟に、ほんのちょっとでもふれてくださる人を増やそう」と言うのが、今の私の当面の目標です。

そういう意味でも、良いチャンスを頂きました。

晴れ晴れとした表情で、みなさん帰っていくのを拝見していて、心から、満足。
息を吸うことより、吐き切ることを意識してくださいね。との言葉に、興味深く反応がありました。

明日の今頃、そうそう、息を「スーッと」音を立てながら、吐いて吐いて吐くんだよということを思い出してくれるかな。

この、教室で、一番学んだのは私。
 語り鰍ッを、明るく元気に笑顔に徹することで、どんどん、みなさんの顔が明るく穏やかになっていく様子を目の当たりにしました。

やはり、小難しく偉そうに読んだばかりの知識をさもわかった風に語りそうになった私が、楽に、肩の力を抜いていつものようにと直前で気づいたのは、危ないところで、転落防止になった。あぶない、あぶない。

そして、事前のお願いもなしに、詩吟の先輩として、フットワーク軽く動いてくださったお二人が、ちょっとのことでは動じないようになっていることに、気づき、大きなお土産を頂いた感じです。

ご本人たちも驚いておられました。

何かをすると、いっぱいご褒美がもらえて、ありがたい限り。

皆さんに、感謝













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