風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
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小豆

2014年09月15日 | こたろう語録
あたふたとして、いろいろと反省したかあさんは、きのうは、ゆったりとした時間を演出したかったみたい。

それで、父さんも好きな小豆を煮ることにした。
圧力鍋はやめて、普通の鍋でね。



丁寧に作るってことは、豆の吟味から始まるんだねぇ。
それで、なんだか気になることが起きたみたい。

選ばれた豆と選ばれなかった豆。
選ばれた豆は、取り出された方、そして、選ばれなくて鍋に残った豆は、おいしく煮られて、味を付けられて、天寿を全うする豆。

同じ畑で、苦楽を共にして、やっと育って、我が家にきたのに。
最後の、この我が家の鍋の中で、選ばれてしまった小豆。


選ばれるって、いろいろだよねぇ。

僕も、インタ―ネットの捨て猫サイトに掲載された写真で、三兄弟のなかから、選ばれてこ父さんとかあさんと二人のお姉ちゃんのいる家に来た。生後3か月くらいの時。

僕は選ばれて、しあわせに(エッヘン)13年が過ぎた。

選ばれた豆の行く先は、母さんのことだから、捨てないとおもうけどね。


さて、選ばれなかった豆のその先は。
茹でこぼしは、三回。
砂糖は、火を消したところにザラメを入れて一晩おく。
そして、今日、味見をして、「うん」いけてるって顔をしてた。
「上品に仕上がったでしょう」と、とうさんに「イエス」の返事を強要してた。


小豆は、僕にはかんけいないけど、小豆の煮えていく香りの醸し出す空気は、ゆったりしていて、かあさんの顔もやわらかで、ピンととがった思いが伝わってこなくて、いいなぁ。






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