風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

こたろうのこと

2004年08月10日 | チンゲル亭過去日記

我が家の長男の鼓太郎は、3月で3才になりました。
三浦半島から、家につれてこられたのが生後3ヶ月のとき。
それが、最初で最後の長旅でした。
それ以来、約束どおり室内飼いをしてきました。

二人で、旅行が重ならないように鼓太郎を他人に預けないですむようにと心がけていてくれたのですが、次女の休暇が長女の来蒙に重なってしまいました。
そこで、いつもお世話になっている宇田川クリニックへ預けることになりました。

さて、次女が迎えに行ったら、ケージに鼻を擦り付けて懐かしそうにうれしそうにしたそうです。
そして、ケージから出されると次女にしがみついて離れなかったそうです。
家に連れ帰るのに、キャリーにいれるのを看護婦さんに手伝ってもらっても、大変だったくらい離れようとしなかったそうです。

家に帰ったら、早速、結婚式に列席するためにお留守番させられたようですが、いじけることなく穏やかにしていたそうです。
翌日長女の飛行機が1時間も遅れて最終電車で帰宅したのが深夜で、次女はもう夢の中、鼓太郎はリビングでのんびりと何事もなかったように寝そべっていたとか。

はぁーよかったねぇ。いじけたりしなかったんだ。
夫は、鼓太郎が錯乱するのではないか、それで次女がショックを受けるのではないかと、そればかり心配だったそうです。

日本に電話してもタイミングが悪く留守電ばかりだったので、その情報を聞くまで、落ち着かない夫でした。
「鼓太郎のことききたいんだろう?」としきりに言っていたのは、自分が心配で知りたかったのです。
そして、鼓太郎の話を聞くにつれて、娘のことがわかることが望みだったのです。
素直に、「娘と鼓太郎は大丈夫か」と言えばいいのに。げに、父親というものは・・・

この日記を書く傍らで、花ちゃんが大使館に今日の6時までに出さねば為らない書類の書き方について、夫が助言をしています。
今回の旅行で、すっかり我が家の三女のようになじんだ花ちゃんです。

娘達から、信頼を持って相談事をされたことのない夫がモンゴルに来て、父親らしいことをしているのをほほえましく思えます。

決して娘は、夫を信頼していなかったのではないのです。一人で物事を決める子に育ってしまったのですから、たまたまチャンスがなかったのです。

これからは、あるかなぁ?
たぶん、あるでしょう。
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