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風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

夢松風 うぬぼれと気づき

2023年12月12日 | 詩吟
今日の吟題は、「山中問答」 李白
山中問答は、若いころから何回となく吟じて来たので、テキストを見ないで
吟じることが出来るとのうぬぼれで、「非ざる」の平板のアクセントである
所を中二高のアクセントで、吟じていたそうです。
その事を一番経験の浅い会員さんからの指摘されて初めて認識をしました。
そらんじることのできる吟題でも、はじめは、ちゃんとテキストを見て吟じなさい
という戒めとなりました。
そして、先輩たちもそれをわかりながら、黙っていたようです。
そうなんだねぇ...

そして、この処めきめきと吟詠を自分のものとしてきたMさんが、譜№41の
最後の七の音を「声のない音」で吟じられました。
出しにくい音を喉を固くして無理やり絞り出して不自然になるところを
音として出ていなくても十分想像の出来る「音のない声」で詠いました。
その為、転区の山場の思いが十分に届きました。

音のない声というか声のない音というか、耳に届かなくても心に届く音色を
聴くことが出来ました。

長年、高い音が出ないと引っ込み思案で、自身のない吟詠をしていたのが、
高い塀を乗り越えたようでした。
このことにキョトンとしていて理解の届かない方も居らっしゃいましたが、
私の胸にはちゃんと響く吟詠でした。

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切手事情から

2023年11月30日 | 詩吟
”KANGIN TOKYO NEWS”の発送担当今もずっと続いています。
今年度になって、切手の発行状況とストックの状況が変わってきて、郵便局で
どれにしようかと楽しみながら選ぶ事が無くなってきました。

ある月は、いつもの郵便局に記念切手のストックががなくて、他の郵便局へ
足を運びました。
発行の予定表を見て、なるべくその日に購入することにしていますが、今月は
その日に行くことが出来ず、ハラハラとしました。
いざ行ってみると、あるにはあったのですが、ちょっと気に入らない。
でも、仕方がない今月のその記念切手を購入して、明日1日の投函に備えました。

楽しい切手選びが無くなった上に、投函する時「今月の切手はどうですか?」
と期待しながらポストに投函する楽しみも半減です。

しかし、”KANGIN TOKYO NEWS"の内容は、ますます充実してきて、
心待ちにして下さっている先生方もいらっしゃると野田会長からお聞きして
居ます。

言ってみれば、切手は小手先の事です。
会員さんたちの活躍によりニュースがふえること、そして自発的な原稿の投稿も増えることを期待しています。
広報部長が手ぐすね引いて手腕を発揮のチャンスを待っています。

 みなさーん、記事の種をよろしくお願いいたしまーす


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和歌の練習

2023年11月14日 | 詩吟
そろそろ夢松風も和歌の練習をと、「敷島の」を取りあげました。
去年以来、苦手でも教場で和歌を取りあげようと決めて、やっと今月実施することに。
それには、和歌を気を入れて練習することが始まり、ある程度の効果をあげる
ことが出来たおかげです。

私なりの一生懸命を出すことで、引っ込み思案は払しょくされました。
努力の結果を一歩後ろに迫ってきた人に、助言することはできるということです。
学生時代は、そうだったよね。
そう考えたら、漢詩の朗詠も同じような物ではないかと思えます。
むしろ、漢詩は教えられるということの方が、傲慢なのです。
謙虚に、清々しく、そして、優しくね

そんな気持ちで、教場に臨んだら、思ったほどの困難はなく、むしろ
「次回も、しきしまのを1~2回詠う機会をください」との、メンバーさんの
申し出に、目の覚める思いでした。
毎回詠うことで、慣れていけば、苦手意識も消えていくことでしょう。
幹事のOさん、積極的なご意見をありがとうございます。
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池上文化センターまつり

2023年11月11日 | 詩吟
昨日までの暖かさが嘘の様に寒くなった11月11日(土曜日)池上本門寺近くの
池上文化センターへと向かいました。
1時間早めに付くように出かけたのは、本門寺にお参りをするためです。
膝の痛い私には有難い低い段差の脇道のおかげで上まで楽に行くことができ、
あれやこれやをお願いして、ゆったりと石段を下りました。
この上下のおかげで、出かけた時よりも気温が下がり、風邪をひきそうなほど
縮み上がっていた体が温まりほぐされました。
これは幸先が良いと、気がかりを小さくして、集合場所へと行くことが出来ました。
苦手な和歌を本気で練習する機会を与えられ、めったにないほどの練習を
しました。そんな気に自然にさせる吟詠池上サークルの先生でありました。

今年は、吟詠池上サークルの5周年の年でもあります。この処、会員数も増え
何も心配することもないほどに安定してきました。

指導者のS先生は、教場メンバー外の私たちに吟詠賛助を依頼された時、何も
おっしゃらなかったのですが、そのお祝の意味も、そして私たちへの律儀な
思いも込めてくださって居たのだなぁと、帰りの電車で気がつきました。

プログラムは、オリジナルメンバーのことをよく理解したうえで配役が決め
てありました。
日頃コンクール躍進のSaさん、今年雅号拝受された93歳最高齢のOさんの
独吟は素晴らしかった。
その他のメンバーは、合吟で存在を示されましたが、来年は、今日の経験を
糧にさらに精進して、独吟で出吟したいと願う方たちが育つことでしょう。
来年は、もしかしたら、オリジナルメンバーだけでプログラムをこなすことが
出来るようになるかもしれません。
今年は、S先生の教場成立までと成立後の成長とをバランスよく配置できた
会心の出来ではなかったかと思います。
来年は、私は影として徹するようになることでしょう。
T先生は、大御所として、無二の吟友として残られることを勝手に望みます。
そうなったら、ちょっと寂しくも思いながら、私は、舞台下で大きな拍手を
送ることに致しましょう。
そして、偉そうに、「ふむふむ」と言うのかな?

地に足の着いた企画と、先々を見据えた心づもりが言葉なしに伝わってくる。
S先生の力量がいかんなく発揮された、心地の良い発表会でした。

懇親会は、ことのほか上機嫌で、皆が楽しく盛り上がるように見えない配慮も
成されていて、どれだけ緻密に考え計画されたものかと、それも押しつけ
がましくなかったことに、脱帽。

そして何よりのトピックスは、野田会長が駆けつけてくださったことです。
親睦会にも参加されて、会員さんたちの喜びもひとしおでした。

コロナ以前から、教場に参加していなかった私にも、お声をかけて下さった
先生の思いは、しっかりと受け取りました。
そして、「和歌を詠う」ことが出来るようになったということをお土産に頂きました。
ビジターでありながら、此の発表会で一番の賜物を頂き、最高に嬉しいのは、
この私かもしれませんねぇ。

そして、陰には、奥様の応援ありと言うことも忘れてはいけません。
家族や吟友の後押しがあってこそ、安定した教場運営が出来るものと思いました。
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吟友草加

2023年11月09日 | 詩吟
練成会後初めての吟友草加で、感想等を聞きながら、「型」について話が及び
ました。
今日の参加者は異口同音に、「型」は大事という。
「型」にのっとって、すべてのことが判断されなければ、自分はどう対処すれば
良いのかわからなくなると新米さんは言う。
先輩たちも、それぞれ、約束事にのっ取って精進してきたのだからと。

そして、きょうの課題は、1年前にすでに習ったものをうっかり今日の吟題と
してしまったので、一番後輩のオリジナルメンバーであるIさんにとってさ
え、たやすいものでした。
いつも型破りな譜を披露して、私を悩ませているIさんが、なおすところの
ない吟詠披露をして、ビジターさんから大拍手でした。

それに続く先輩のビジターさんたちの一吟も、みなさん素晴らしかった。
吟詠草加では、講習後の一吟は、皆さん、習った詩を吟じてダメ出しを受けて
居ます。
それは、ビジターさんたちも同じで、習熟度による吟詠の違いなどもよく
鑑賞し観察できるのです。
今日は、拍手に拍手の連続で、教室が沸き上がったのは初めてのことです。
一吟の後の拍手は、心地よいなぁと思った事でした。

「習い覚えて、しばらく寝かせておいた詩吟は、熟成するのですよ。」と
いつも言っていたことが、実感としてわかった瞬間。

わからん、分からんと言い言いしていたIさんの、開眼の日となりました。
おめでとう!

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秋季錬成大会

2023年11月03日 | 詩吟
11月3日祭日 関吟東京芦孝会秋季錬成大会が無事終わりました。
敢えて静かな詩を選んで、今までとは違って力の抜けた吟詠をしたいと、
それなりの心づもりをして望みました。
前日の練習ではかなり期待ができたのだが、、、惨敗。心が弱いなぁ。
松風の生徒さんの高評価は、教場指導者にたいする単なる賛辞なのでしょうね。

いつも心からの言葉を下さるT先生からは、厳しいお言葉を頂き全くその通り
と、思いました。心からの言葉は、厳しければ厳しいほど、身に沁みて嬉しい。

実は、朝一番から、一大事!かすかな痛みではありますが、腰痛!
なんてことだと、一挙に心が折れそうになる。
熱タオルを施し、腰痛の体操をして様子を見る。

「SOS山田先生!」を発したいところですが、早朝でもあるし、自力解決を
と決めて、痛み解消に専念しました。
幸い動かせないほどの痛みではないので、出かけるまでの間に腰を伸ばして歩
けるまでには好転しました。
パソコンなどの大事な持ち物の確認をしたら、家のことはほったらかしです。
ただならぬ様相に、夫はとにかく今は静観しかないと、分かってくれたらしい。
説明なんてできないから、ほんとうにありがとうね!です。
山田先生には、「ほどほどに心地よく」と教えて頂いているのに、過剰な頑張
りをして、境界線を越えたのだろうと思う。
この処目覚めの体調の良さは、珍しいくらい続いていたのに、その日の朝、
めったにない腰痛だなんて。どういうこと?と尋ねたいほどです。

立ちすわりをゆっくり丁寧に、座っているときも正しい姿勢を保つ努力をし、
悪化させないよう気を付けました。
腰のトラブルを抱えているとは見えない姿勢は保てたつもりですがどうだった?

そのほか、今日のなさねばならぬことのあれも、これも、どれ一つとして及第
点はなく、最悪の一日でした。
私と袖振り合った人たち、不十分な対応で、ごめんなさい。

救いと言えば、ある会員さんに、何故か、「先生のおかげ」という言葉を発し
て頂いたことです。もう時効になっているくらい前のことに感謝してもらった
のは何だか不思議でした。しばらく後にジワリと嬉しくなる。

そして、もう一人私をリスペクトして下さる方から嬉しい言葉を頂きました。
「先生に教えてもらいたい」と何度も。その方の思いに応えるには、どういう
方法があるかな?高齢と言うこともあり、私が出かければよいのだが、気楽に
考えてうまくいくだろうか。今は、静観。

去年よりもさらに、若い世代が力を付けてきて、いろんなことを任せられる
ようになってきた事を実感しました。益々、楽しみになってきた。
来年の秋は、25周年の記念大会です。
今日の悲喜こもごもを胸に抱いて、大輪の花を咲かせましょうね!
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顎の角度

2023年10月28日 | 詩吟
操法で教えて頂いた肩甲骨廻しで背中のこわばりが軽減した体で、
顎の角度を教えられたとおりにそーっと忘れないように、一目散に
カラオケへ。
先生の手の感触とその時の後頭部の感覚と、鏡に映したときの顔の
微妙な傾きを声を出しながら、再現してみる。
太い筒が体の中に生まれてくる感覚。
しっかりと腰がS字をかたづくりながら支えている感覚。
そして、発声した時、丹田がしっかり「要」となっている感覚。
喉を開こうとしなくても、ゆるゆると開いている感覚。

さらに、先生の両手で包まれた顎は、何を感じていただろうか。
体がちゃんと覚えて定着し、考えなくても再現できるまでこれから
何度も試行錯誤を繰り返します。
今、覚えたことは、明日になったら消えている可能性が有ります。
文字では表現しきれないことは、体が覚えるしかありません。
そう、自転車の乗り方を覚えるように、何度も何度も。
そうして、体で覚えたことは、忘れないで残ります。
しばらくぶりに自転車に乗っても、すぐにとりもどせるようにね。
これを、何とか記憶と言うのでしたね。

カラオケに行って、発声練習ももどかしく詠ってみます。
授けられた体で詠ってみると、今までなら何時間もかかってやっと
出てくる滑らかな喉が表れました。
格段に楽に声が出てきます。滑るけれど滑りすぎない声ってこれかな?
六山と七山の六と七の音がこんなに?と思うほど楽なのです。
どうしてそんなに難しかったのかと思うくらいです。
今は授けられた体です。これをしっかりと定着させ自分の体にして
いく。目指すところが明確にわかって、その可能性を実感したうえで
取り組むこんな楽しい宿題はありません。

コロナのため自宅での練習を自粛中で、声を出したいときに出せない。
ちょっと残念です。
井本整体の操法で身につけつつある姿勢は、いくらでも練習はできる
のだが、実際に声を出してみないと実感がない。
こんなに、声が出せる時を楽しみにするのは、初めてだ。
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センター祭の練習

2023年10月26日 | 詩吟
本番は、11月11日です。私にとっては、都合で今日が最後の練習となる。
来週の最後のリハーサルには、出られません。当日、足を引っ張らないように
隣に並ぶ人のこと憶えておきましょう。きっと、指示してくださる人が居るでしょう。
今日の会場に到着すると、生徒さんへ個人練習が熱心にされている様でした。
ドアの外から、聞き耳を立てていましたら、ぎっしりとノウハウの詰まった
ご指導と、それに応えている女性の涼しげな声がきこえてきます。
先生と子弟の真摯に取り組むようすがドア越しにも伝わってきて、清々しい
思いでした。

コロナ前は、いっぱしのサポーター気取りで通っていた教場ですが、コロナ後
始めて通い始めたのは、センター祭の助っ人のためです。
1時の練習開始には、間に合わないので、失礼ながら遅れて休憩後の練習
に参加してきました。
今日は、少し早めに来たので、練習風景をうかがい知ることが出来ました。
コロナの間に、教場の様相がパワフルに全開しており、会員数も増えて、
何の心配もない様子がうかがえて、嬉しい限り。

その練習をして居る師弟の二人とも、選抜されて連盟の特訓を受けた方たちです。
先生の指示はさりげない言葉であってもちょっと高度で、ノウハウがいっぱい
詰まっています。
指導されている内容や意味を難なく受け止めて、すぐさま再現する小気味の
良いお稽古風景でした。
私もこの生徒さんに代わって、ご指導を受けたいくらいです。

そして、この教室の羨ましいところは、先生をサポートして、教場との運営を
スムーズにしている言ってみればお母さん役がいるというのも、強みです。
その日は、二けたの出席で、益々盛会となって、部屋が狭く見えます。
人数が増えれば、先生だけでは目の届かない所が出来てきますから、自然に
その手助けをする方が出てきたのは、先生とその方との良いコミュニ
ケーションが出来ているのにほかならないと思いました。

幸か不幸か、この教場とは練習日が重なっているので、特別なことがない限り
お稽古に参加はできませんが、ここまで、席が足りなくなりそうな状況を
みると教室所属の会員さんを差し置いて席を占領するのはご遠慮申し上げねば
いけないなと、しぶしぶ参加できない理由を挙げて自分に言い聞かせました。

それにしても、夢にまで出てきそうなそのやり取り。本当に羨ましい。

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スマホの伴奏曲を飛ばす

2023年10月26日 | 詩吟
アイチューンによって保存した詩吟の伴奏曲を発表会のプログラム順に並べて
編集し表題を付けて一つのホルダーにまとめてスマホ保存しています。
CDプレーヤーを使うことなくWi-Fiで同期したスピーカーから音を出して、
聴くことが出来ます。

Wi-Fi利用の良いところは、接続コードが必要ないので、スマホはオンオフの
作業のし易いところ、そしてスピーカーは、聞き手のよく聞こえる場所に設置
することが出来ます。
長いコードが不要ですから足元が安全でもあります。

または、編集された音源をCDにコピーして、会場の音響機器と繋いで、使用
することが出来ます。本数が変わるごとにCDの出し入れすることなく、舞台
の吟者の元へ伴奏曲が届けられます。 

今までは、総ての本数の伴奏CDを持参して、一曲ごとにCDの入れ替えを
する必要があります。
せわしない緊張が続きます。人手も二人が望ましい。

良いことずくめではありますが、一つだけですが大きな不安材料があります。
それは、音響機器によっては、加工したCDを受け付けないことがあり、
事前に使用可能かどうか確認する必要があります。

Wi-Fiで飛ばした音を拾うことのできる舞台用の大出力スピーカーがあると
良いなぁ。
Wi-Fiで飛ばすのだから、スピーカーは複数台数で使用できるので、必要な
音量を確保することも容易くできます。
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何も足さない、何も引き去らない

2023年10月17日 | 詩吟
「何も足さず何も引き去らない」で束縛無しに自由にどうぞと言い、その人の
伸びる力を応援し心から信頼してくださっている環境を頂いて本当にありがたいと思う。
自主自立、マイペースで進めるのは、大空を羽ばたくように自由奔放。
そんな環境は、幅広い個性を伸ばすことが出来る。

そのような環境を享受し、好き勝手に生きてきて、ここで、初めての挑戦を
しています。私には、足りないものがあると、気がついたのでね。
気が付いてしまったら、「何かを足すか、何かを引き去るか」をしたくなり
ました。
所詮、自分で自分に与える刺激なんてものは、生ぬるいものです。
それを承知で、無いよりはましと、テーマを決めて、進むことにしましょう。

学生時代のあの刺激を求めてはいけません。その頃の体力もその時の厳しい
師である厳照 睨照両先生は、ここにはいないのだから。

そういえば、厳照・睨照先生によく似た先生たちが居るなぁ、思えば思うほど
よく似ている。それは誰かの種明かしをせず、その似ている何かをこちらで
引き出してみることはできないだろうか。

お二人の先生は、あの頃どんなダメ出しをして居たかなぁ。褒められたことは
一度もなかったなぁ。
一人で行う切磋琢磨は、先生のいない寂しさばかりが募ってしまう。
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