風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

池上文化センターまつり

2023年11月11日 | 詩吟
昨日までの暖かさが嘘の様に寒くなった11月11日(土曜日)池上本門寺近くの
池上文化センターへと向かいました。
1時間早めに付くように出かけたのは、本門寺にお参りをするためです。
膝の痛い私には有難い低い段差の脇道のおかげで上まで楽に行くことができ、
あれやこれやをお願いして、ゆったりと石段を下りました。
この上下のおかげで、出かけた時よりも気温が下がり、風邪をひきそうなほど
縮み上がっていた体が温まりほぐされました。
これは幸先が良いと、気がかりを小さくして、集合場所へと行くことが出来ました。
苦手な和歌を本気で練習する機会を与えられ、めったにないほどの練習を
しました。そんな気に自然にさせる吟詠池上サークルの先生でありました。

今年は、吟詠池上サークルの5周年の年でもあります。この処、会員数も増え
何も心配することもないほどに安定してきました。

指導者のS先生は、教場メンバー外の私たちに吟詠賛助を依頼された時、何も
おっしゃらなかったのですが、そのお祝の意味も、そして私たちへの律儀な
思いも込めてくださって居たのだなぁと、帰りの電車で気がつきました。

プログラムは、オリジナルメンバーのことをよく理解したうえで配役が決め
てありました。
日頃コンクール躍進のSaさん、今年雅号拝受された93歳最高齢のOさんの
独吟は素晴らしかった。
その他のメンバーは、合吟で存在を示されましたが、来年は、今日の経験を
糧にさらに精進して、独吟で出吟したいと願う方たちが育つことでしょう。
来年は、もしかしたら、オリジナルメンバーだけでプログラムをこなすことが
出来るようになるかもしれません。
今年は、S先生の教場成立までと成立後の成長とをバランスよく配置できた
会心の出来ではなかったかと思います。
来年は、私は影として徹するようになることでしょう。
T先生は、大御所として、無二の吟友として残られることを勝手に望みます。
そうなったら、ちょっと寂しくも思いながら、私は、舞台下で大きな拍手を
送ることに致しましょう。
そして、偉そうに、「ふむふむ」と言うのかな?

地に足の着いた企画と、先々を見据えた心づもりが言葉なしに伝わってくる。
S先生の力量がいかんなく発揮された、心地の良い発表会でした。

懇親会は、ことのほか上機嫌で、皆が楽しく盛り上がるように見えない配慮も
成されていて、どれだけ緻密に考え計画されたものかと、それも押しつけ
がましくなかったことに、脱帽。

そして何よりのトピックスは、野田会長が駆けつけてくださったことです。
親睦会にも参加されて、会員さんたちの喜びもひとしおでした。

コロナ以前から、教場に参加していなかった私にも、お声をかけて下さった
先生の思いは、しっかりと受け取りました。
そして、「和歌を詠う」ことが出来るようになったということをお土産に頂きました。
ビジターでありながら、此の発表会で一番の賜物を頂き、最高に嬉しいのは、
この私かもしれませんねぇ。

そして、陰には、奥様の応援ありと言うことも忘れてはいけません。
家族や吟友の後押しがあってこそ、安定した教場運営が出来るものと思いました。

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