東日本大震災 現地復興支援センター

・・・真宗大谷派(東本願寺)の東日本大震災による被災地での支援・復興活動ブログ・・・

2015年12月 旧閖上中学校(名取市)の解体始まる

2015-12-28 12:13:28 | お知らせ

これまで現地視察で宮城県にいらっしゃった方々をご案内しておりました名取市の旧閖上(ゆりあげ)中学校が、閖上地区の土地区画整理事業に伴い、校舎の解体が始まりました。

その解体について、下記のとおり記事が掲載されておりますので、お知らせします。

震災発生2時46分の時計撤去 校舎解体へ 【河北新報】

<閖上中>悲しさ悔しさ…感謝 校舎と惜別 【河北新報】

<閖上中>あの日の記憶刻む校舎 姿消す 【河北新報】


また、多くの生徒・先生が犠牲となった石巻市の旧大川小学校については、解体または保存かと、協議が進められている状況であります。

その内容についても、下記のとおりお知らせします。

大川小学校の校舎、保存か解体か 渦巻く葛藤、そして卒業生たちは住民集会に乗り込んだ 【The Huffington Post】

<大川小>地元は解体過半数 全市は保存6割 【河北新報】


被災地では被災した建物などについて、様々な震災体験や思いから、「解体」または「保存」という意見があります。

どちらの結果となったとしても、このような悲しく、苦しい体験を繰り返さないために、また今後起こるかもしれない大震災の減災のために、そしてそれらのことを忘れないためにも、様々な形で語り続けていかなければならないと思います。


2015年12月26日 高田教区有志会/宮城県石巻市【活動】

2015-12-28 10:26:12 | 活動日記

高田教区有志会の寄磯浜仮設での活動です。

今回、高田教区からは3名、金沢教区から3名(内、2名はお子さん)、富山教区から1名、仙台教区から3名、京都から1名での活動でした。

久しぶりの大人数で、車5台での移動となり、その内ハイエースが4台、ナンバーが長岡・富山・金沢・京都・佐世保ナンバーと全てバラバラであり、様々な場所・人からご支援をいただいていることを改めて実感しました。

今回のメニューは、前回要望のあったカレーライス、新年に向けた餅つき、焼き芋(さつま芋・里芋)、焼き鳥などでした。

餅つきはみんなで交代しながら餅をつき、仮設の方々にもお手伝いいただき鏡餅用に形を整え、お食事と一緒に配布しました。

配食が一段落した後は衣装に着替え、子どもたちへのクリスマスプレゼントを地元の方にご案内いただき、一軒一軒配りました。

プレゼントの配布は、仮設以外に同地域高台の住宅へも行ったため、急な坂の上り下りでスタッフは大変疲労していましたが、プレゼントをもらう時の子どもたちの笑顔が疲労感を和らげてくれたようでした。

      


2015年12月17~18日 東京教区同朋社会推進ネットワーク/福島県いわき市【活動】

2015-12-22 16:50:50 | 活動日記

東京教区同朋社会推進ネットワークの好間仮設での活動です。

初日は午後3時、好間仮設に集合し、準備をする班と喫茶・腕輪念珠班にわかれて活動を始めました。

今回は、例年この時期に行っている「大望年会」であり、メニューは寒い日にピッタリのおでん、そして焼き鳥でした。

大望年会では、余興としてクイズあり、酒井亭義一さんによる落語あり、それぞれの一発芸ありと、笑いの絶えない会でした。

酒井亭義一さんの落語を聞いた方からは、「座布団10枚!」、「真打間近じゃない」などの声もありました。

会の最後には、仮設にお住まいの方で震災前に撮影した富岡町風景のスライド上映があり、仮設の方からはいろいろと説明もしていただき、美しい町並み、震災前の生活について知ることができました。

翌日は、初日のみの予定であった腕輪念珠づくりですが、昨日参加することができなかった方もあるので今日も行ってほしいとの要望から、二日連続で行いました。

昼食には、美味しくて温か~いうどんすきと味噌煮込みうどんを皆さんと一緒に食べました。

そして、昼食後は、好間仮設では初めてとなる伽陀によるお勤めを行い、スタッフの法話も行われました。

最後は、皆さんと一緒に記念写真を撮り、次回来春の活動と再会を約束しました。

        


2015年12月15~16日 災害ボランティアネット(東京教区茨城1組)/宮城県石巻市【活動】

2015-12-21 11:01:26 | 活動日記

災害ボランティアネットの石巻市での活動です。

15日の夜は森林公園仮設住宅、16日の午前は三反走仮設住宅、午後は追波川運動公園仮設住宅でそれぞれ活動いただきました。

今回、15日は雄勝町水浜に宿泊され、翌日には水浜の復興公営住宅やホタテの養殖などを視察されたようです。

※詳細は下記のHPまたはFacebookをご覧ください。
http://www.saigaivolunteer.net/ブログ/
https://www.facebook.com/shinran/posts/931858433587834


2015年12月8~10日 ボランティア団体「CAS(キャス)」(大阪教区)/宮城・福島県【視察・打ち合わせ】

2015-12-10 16:44:09 | 活動日記

2011年の震災以来、大阪教区の有志でボランティア活動をなさられてきた方々が、今年、ボランティア団体「CAS(キャス)」を発足されました。

団体名称の「CAS」とは、「Carry Smail Area」の略であり、「地域に笑顔を運ぶ、伝達する」という意味であり、メンバーは大阪を中心とした社会人・学生で合計20名程です。

団体発足の目的は、被災された子どもや高齢者の方々との活動をとおしての交流、そして支援活動を継続することにより自分自身の記憶を風化させず、ご縁のある方々に被災地の現状を伝えることです。

支援活動の内容は、炊き出し、必要物資の手渡し、交流会などの実施であり、メンバーの中には高齢者向けの施設でアロマ、マッサージなどのボランティア活動を行っている方もいるそうです。

今回、こちらを訪れたのは、来春の活動内容についての打ち合わせと現状視察です。

現在、仮設住宅も地域によっては来春に閉鎖されるところもあり、更に仮設住宅入居者も少しずつ減ってきており、特に小さなお子さんをもつご家庭の方々は復興公営住宅や自主再建した自宅など、または他の地域に移転されているとも聞きます。

そのような現状の中で、仮設住宅で主にお子さんを対象とした活動を行おうとしても参加人数が少なくなることが予想されるため、地域、保育園や学校などで継続した活動が行えないかと、今回、二地域の社会福祉協議会との相談・打ち合わせも行われました。

これから、新たな形または場所でのボランティア活動の可能性が広がることを期待し、来春の活動でまた新たな出会いがあればと楽しみです。

※CASの皆さんのこれまでのボランティア活動の様子をまとめた動画がYouTubeにアップされております。
 是非、一度ご覧ください。
 「 心を伝える支援 東日本大震災ボランティア報告2013 」