東日本大震災 現地復興支援センター

・・・真宗大谷派(東本願寺)の東日本大震災による被災地での支援・復興活動ブログ・・・

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2017年度 奥羽教区ボランティア有志の会/岩手県宮古市・大槌町・山田町【活動】

2018-07-05 13:26:55 | 活動日記

奥羽教区ボランティア有志の会の岩手県宮古市・大槌町・山田町での活動です。

このたび、2017年度(2017年7月~2018年6月まで)の活動報告をいただきましたので、下記のとおりお知らせいたします。

【2017年】
10月5日/宮古市愛宕仮設
 メニュー:餃子・焼きそば・もつ煮込み ≪参加人数:3名≫
12月5日/大槌町小鎚第4仮設
 メニュー:豚汁・餃子 ≪参加人数:11名/大阪・四国・山陽教区含む≫
12月6日/大槌町小鎚第6仮設
 メニュー:讃岐うどん ≪参加人数:11名/大阪・四国・山陽教区含む≫
【2018年】
1月22日/山田町第2保育園
 メニュー:餃子 ≪参加人数:3名≫
3月27日/大槌町吉里吉里仮設 
 メニュー:焼きそば・餃子 ≪参加人数:3名≫
6月12日(予定)/大槌町吉里吉里仮設
 メニュー:たこ焼き・お好み焼き・餃子 ≪参加人数:10名/京都教区5名含む≫

報告書によると、これまでご縁のあった仮設住宅もこの一年で閉鎖になったところも多く、まだ住人が残っておられるところも、今後は閉鎖される予定であることがほとんどの為、活動もだんだんと無くなっていく事が予想されるとのことです。しかしながら、続けられる限りは続けていきたいというお言葉もありました。大変ありがたいことであります。

2018年度も引き続きよろしくお願いいたします。


2018年6月28日~29日 名古屋教区第4組/宮城県沿岸部【視察】

2018-07-05 12:07:18 | 活動日記

名古屋教区第4組の15名の皆様が、研修として被災地視察に来てくださいました。

今回は、組で行う研修旅行に東北の被災地を選んでいただきました。観光も織り交ぜた二日間の日程です。参加された方の中には、平素よりボランティア活動を行ってくださっている方もおられましたが、初めて来たという方もおられました。

初日は、東北別院にお参りをいただき、昼食の後に閖上の記憶を訪れました。閖上地区の津波被害を伝える映像を見た後、スタッフの方のお話をお聞きしました。

閖上のあとは、仙台市若林区の海楽寺様へ。坊守様、前坊守様からお話をお聞きし、その後は、宿泊場所である松島へ向かいました。

 

二日目は、日本三景の松島をめぐる観光船に乗り、落慶されたばかりの国宝・瑞巌寺を拝観し、南三陸町へ。日々変わっていく防災庁舎跡の周りの景色に驚くばかりでした。

その後は、石巻の大川小学校跡地へ。児童遺族である紫桃隆洋さんからお話をお聞きしました。

   

復興支援センターでは、視察に関しましてコースの提案から帯同までを承っております。今回の名古屋教区第4組様の視察も少しばかりですがお手伝いをさせていただきました。震災から7年4か月が経過し、ボランティア活動などは数が減っているのも事実ですが、被災地には復興へ向かうそれぞれの街の姿があります。復興が早く感じる街もあれば、まだまだという街、進んでいるように見えて住民の気持ちが追いついていないなど様々です。そんな被災地の現状を皆さんに是非とも知っていただきたく、東北に足を運んでいただきたいと思っております。「観光気分で行くのは申し訳ない」とおっしゃる方もおられますが、そんなことはございません!観光の間の1時間でも、2時間でも、少しの時間でも見ていただける場所はたくさんあります。

今や、日本に安全地帯は無いと言われるほど、自然災害は全国各地で起こっています。東北の被災地への視察が、一人ひとりの防災・減災意識を喚起するきっかけになることを願っています。

※視察に関するご相談・お問い合わせは、現地復興支援センターまで。
〒983-0803 宮城県仙台市宮城野区小田原1丁目2-16 真宗大谷派仙台教務所内
TEL:022-297-2824 FAX:022-297-2827 MAIL:otaniha-f.s.center@watch.ocn.ne.jp
HP: http://fsc.higashihonganji.or.jp/index.html


2018年6月21日~22日 東京教区埼玉組/福島県・宮城県【視察】

2018-07-05 11:38:02 | 活動日記

東京教区埼玉組の皆様が、研修として被災地視察に来てくださいました。

一日目は東北新幹線で郡山へ。そこからレンタカーで出発。復興支援センターから一人が帯同し、南相馬・浪江町と周りました。浪江町では、大谷派の正西寺様にも寄らせていただきました。

視察の後は、一路仙台へ。東北別院に宿泊いただきました。

二日目は仙台市の沿岸部へ。慰霊碑を視察した後、震災遺構荒浜小学校へ。この日も、埼玉組以外の視察の方も大勢おられました。4階で震災当日の状況を伝える映像を見ましたが、その臨場感が伝わり、みなさん真剣に見ておられました。

    

その後、閖上地区で日和山と慰霊碑を視察しました。

日和山では、昭和8年3月の昭和三陸地震で発生した津波の被害と教訓を伝える石碑の説明をさせていただきました。その石碑には、確かに「地震があったら津波の用心」と刻まれています。大きな津波が街を襲うたび、人々はそれを心に刻み、次の津波に備えようとしてきました。しかしながら、今回の津波が起こるまでは、「ここまで津波は来ない」という気持ちが心のどこかにあったということをおっしゃる住民の方もいました。

人は、苦難を乗り越え、復興を果たしていく力があると思います。しかしながら、その一方で「忘れていく」生き物でもあります。つらいことは忘れたいと思うのが人間の心理かもしれません。忘れたくなくても忘れてしまうのが人間でもあります。今、こんなに真剣に震災と向き合っていても、50年後、100年後に同じテンションで、同じニュアンスでこの震災を語り継いでいく事ができるでしょうか。できているでしょうか。

未来へ伝える真剣さを、私自身が問われる機会となりました。


2018年6月11日~13日 岐阜教区/福島県会津若松市【活動】

2018-07-05 10:31:39 | 活動日記

岐阜教区の方々による活動です。岐阜教区の皆様には、以前は会津若松市の河東学園仮設と扇町1号公園仮設で活動いただいておりましたが閉鎖となったため、昨年、河東学園仮設の自治会長さんが入居された復興公営住宅・城北団地の集会所において活動を行ったことをきっかけに、今年も引き続き同じ場所での活動となりました。

11日早朝、岐阜を出発。午後3時ごろ会津に到着し、ホテルにチェックインの後、活動場所である城北団地で広報を行いました。また、二日目も広報を行い、みなさんに参加を呼び掛けたとのことでしたが、後で住民の方にお聞きしたところ、にぎやかに楽しく広報してくださったとか(住民いわく、太鼓をたたいていた!?とか・・・)。継続した活動で顔見知りの方もおられるので、再会が大変うれしかったとおっしゃっていました。
ホテルでは、事前準備として炊飯器でご飯を炊いたりしたそうですが、廊下いっぱいにいい匂いを漂わせたということでした。
二日目は、午後から二本松の眞行寺様で福島の現状についてもお話をお聞きしました。

最終日の三日目は、いよいよ城北団地での活動です。炊き出しのメニューはけんちん汁と、今朝ドラで何かと話題の五平餅です!復興支援センターでは、焼き鳥を焼かせていただきました。また、集会所では腕輪念珠作りも行いました。当日はカンカン照りの青空。風は強かったですが、五平餅チームと焼き鳥チークは汗だくになりながら焼きに焼きまくりました。けんちん汁は具だくさん、あっさりとした醤油ベースで、何杯でもおかわりできちゃいました。五平餅の香ばしく焦げる香りと特製味噌の風味が絶妙にマッチ!住民のみなさんに大好評でした。腕輪念珠作りもたくさんの方が黙々と作っている姿が印象的。集中しすぎて、みんな黙ってしまいます(笑)。

       

お昼ごろには、集会所がいっぱいになるほどみなさんに参加していただきました。昨年に比べても大変人数が多かったとのことです。帰り際には別れを惜しむ姿もありましたが、また来るよと再会も約束しました。

       

住む場所が変わっても、時間が経過しても、変わらずに足を運んでくださる岐阜教区の皆様には本当に感謝です。活動する側も、参加された住民のみなさんも、笑顔の絶えない活動となりました。


2018年6月11日~12日 東京教区東京7組坊守会「はちす会」/宮城県・福島県【視察】

2018-07-05 09:35:00 | 活動日記

東京教区東京7組坊守会「はちす会」の皆様が、研修として視察に来てくださいました。

今回は、一日目に宮城県沿岸部、二日目に福島県を視察されました。

一日目は、東北別院にてお参りしていただいた後、仙台市若林区の荒浜地区へ。あいにくの雨の中、慰霊碑とモニュメントを視察し、閉館日により残念ながら中には入れませんでしたが震災遺構荒浜小学校の外観を見ました。

その後、海楽寺様へ。前坊守の大友宮子さんからお話をお聞きしました。何度かお聞きする方も、初めてお話をお聞きする方も、震災当日の状況をお聞きすると心が締め付けられる思いになります。大友さんは、庫裏の窓を開けながら、震災当日に実際にどのように津波が家に迫ってきたのかということもお話しくださいました。

昼食は閖上さいかい市場です。魚貝類がおいしいということで、「赤貝をぜひ食べてください」と東北の方に勧められて来たとのことでしたが、今年は貝毒が猛威をふるっているため、この日も貝類は仕入れがないとのことでした…。本当に残念でしたが、お魚は絶品でした!

その後は閖上の記憶に伺いました。ここでは語りべの丹野祐子さんのお話をお聞きしました。息子さんを亡くされたあの日。最後に目にした息子さんの姿。なぜあの時、助けられなかったのか。いろいろな思いの中で7年を過ごされてきた丹野さん。街はどんどん変わっていく中で、息子がここに確かに生きていたことを忘れないでいたい。そんな思いで、語りべを続けておられることをお聞きしました。

二日目は、福島を視察しました。はじめに、相馬市の津波伝承鎮魂館をうかがいました。前日には、天皇皇后両陛下が慰問に訪れた場所です。その後、原町別院、浪江町の正西寺様と東日本大震災慰霊碑を視察しました。福島では、原発事故による放射能汚染の影響で今も自分の故郷に帰ることのできない現実があることを改めて認識しました。

今回の視察研修に際して、はちす会の一人の方に視察前に聞いていたことが印象に残ります。それは、「何か問題がおこると、すぐに解決してしまいたい。すぐに終わらせてしまいたいと思ってしまう私。抱え続ける、考え続ける、問い続けるということの難しさを思わされます」ということでした。今回の視察で、いろいろなことを見て・聞いて「本当に行ってよかった」と後にメールをいただきましたが、震災で失ったものは人の命や大切な家だけであったのか、今でも苦しい・悲しいのはなぜなのか。私自身がそのことを考え続け、問い続けることが大切なんだと教えていただくきっかけとなった視察になりました。


2018年6月7日~8日 災害ボランティアネット(東京教区茨城1組)/宮城県石巻市【活動】

2018-07-04 11:39:12 | 活動日記

災害ボランティアネットの石巻市での活動です。

6月7日に追波川運動公園仮設、8日に三反走仮設で活動いただきました。
ボランティアネットメンバー2名による活動に、現地復興支援センターが少しだけお手伝いをさせていただきました。

活動の詳細は、下記のホームページまたはFacebookをご覧ください。

ホームページ(ブログ)はこちら

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2018年4月30日〜5月2日 個人視察/宮城県・岩手県沿岸部【視察】 

2018-05-07 13:14:47 | 活動日記

今回は、震災後に東京教区の同朋社会推進ネットワークや仙台教区仏教青年会(以下、仙台仏青)と共に活動されている方(Tさん)が個人のお時間を利用して視察に来てくださいました。現地復興支援センター及び教区内寺族の方と視察のお手伝いをさせていただきましたので、一部をご紹介いたします。

430日は、石巻市雄勝の名振コミュニティーセンターにて念珠づくりを行いました。当日は10名程の方が集まってくださり、念珠作りをしながらいろいろなことをお話しました。

また、この地域では、仙台仏青が震災直後に仏青お風呂プロジェクト(以下、BOP)を行った場所であり、Tさんも一緒にお手伝いをしたことがあるそうです。一番の驚きは現地の倉庫に7年前に掲げたBOPの看板が残っていたこと!色褪せた看板を見たときに、嬉しいような、寂しいような、複雑な感情の中で7年という時間の経過を実感したそうです。

51日は、宮城県北部の沿岸から陸前高田までの視察を行いました。南三陸さんさん商店街では南三陸町旧防災庁舎跡を見てから、商店街にある写真館「佐良スタジオ」の常設写真展を見ました。この写真館は震災以前より南三陸町にある写真館で、震災当日もその様子を写真に収められています。津波が街を襲う直前の様子、海水が街に入ってくる瞬間、建物の上で必死に津波に堪える人、波が去り静かな夜に入っていく不安の様子など、様々な写真が展示されています。「決して忘れないために そして後世に伝えるために」という言葉が印象的でした。

 

その後、気仙沼の中島海岸・津谷川災害復旧工事現場を仮設の展望台から望みました。昼食は、気仙沼シャークミュージアムです。

その後は沿岸を北上し、陸前高田市に入りました。本稱寺でお参りをさせていただいた後、奇跡の一本松を視察。周辺の復旧工事が進み、訪れる度に景色が変わっていきます。帰りは国道45号線をとおり、徐々に開通している三陸自動車道で帰仙しました。

Tさんはこれまで個人で様々な活動に参加されてきたそうですが、このような形で視察に来ていただけることは現地復興支援センターとしても大変うれしく思います。時間も経ち、被災地に対する関心もだんだんと薄れていく時期でもありますが、是非ともいろいろな方にお越しいただきたいです。団体のみならず個人での視察も大歓迎です。視察コースの帯同もご相談いただき、日程調整していただければ現地復興支援センターがご案内いたします。観光で東北に来られ、半日だけ時間が空いているという場合でも場所によっては視察いただけます。とにかく現地の今を知っていただき、震災のときに何があったのかを学んでいただきたいです。次の津波災害はいつ、どこで起きるか分かりません。2011310日以前に、ここまでの災害を想定できた人間が何人いるでしょうか。だからこそ、私たちは、現地の声を聞き、私自身の命を守る行動や防災・減災を考えなければならないのです。「決して忘れないために そして後世に伝えるために」の言葉の意味を、被災の地で考えていただければと思います。

視察に関するご相談・お問い合わせは、現地復興支援センターまで。
983-0803 宮城県仙台市宮城野区小田原1丁目2-16 真宗大谷派仙台教務所内
TEL
022-297-2824 FAX022-297-2827 MAIL:otaniha-f.s.center@watch.ocn.ne.jp
HP: http://fsc.higashihonganji.or.jp/index.html


2018年4月19日~20日 真宗大谷派大阪教区「原発に依存しない社会の実現を目指す委員会」主催・原子力問題を学ぶフィールドワーク/福島県【視察】

2018-04-24 13:33:26 | 活動日記

大阪教区「原発に依存しない社会の実現を目指す委員会」が主催する『原子力問題を学ぶフィールドワーク』が開催され、委員会メンバー及び一般参加者、教務所員で合計10名による福島県各地の視察が行われました。現地復興支援センターでは、今回のフィールドワークのお手伝いと同行をさせていただきました。

この、大阪教区「原発に依存しない社会の実現を目指す委員会」では、2年に1度、研修として各地のフィールドワークを行っているそうで、今回の視察も約2年ぶりとのこと。以前に参加された方もいらっしゃいましたが、初めて来ましたという方も数名おられました。

1日目は、大阪伊丹空港から福島空港へ。はじめに福島駅すぐ近くの「環境再生プラザ」を訪れました。福島県と環境省が運営するこの施設は、福島の福島第一原子力発電所の事故による放射能汚染からの環境回復に向けた取り組み(除染)や放射線、中間貯蔵などの環境再生に関する基礎知識・情報についての展示を見たり、スタッフから説明を受けることのできるところです。

 

その後は、二本松市の眞行寺様を訪れ、佐々木道範住職から震災後、原発事故を受けてどのように活動されてこられたのかお話をお聞きしました。また、震災から7年が経過し、周りの環境や人の心情の変化を感じる中で、住職ご自身の中にもいろいろな気持ちの変化もあるとのお話でありましたが、子どもたちにどのような未来を渡していけるのか、自分たちの責任としてこれからも真摯に取り組んでいくという決意は決まっているとお話いただきました。

その後、1日目は二本松市の岳温泉に宿泊をされました。

2日目は、南相馬市の原町別院からスタートです。ここでは、現地復興支援センターの木ノ下秀俊嘱託より別院の歴史と震災時・震災後の別院の状況などのお話をしていただきました。

  

そして、原町別院をあとにして小高地区の大悲山の磨崖仏に参拝し浪江町へ。請戸の漁港から福島第一原子力発電所の煙突を見ました。風向きで放射線量は低い場所ではありますが、原発を目視できる場所とあって多少の緊張感もありました。快晴で抜けるような青空とキラキラと太陽を反射する海は大変穏やかであり、そのギャップに寂しさや悔しさなどいろいろな感情がこみ上げてきました。

そのあと、近くの浪江町の震災慰霊碑を視察。慰霊碑の建つ大平山は、請戸の海岸を望むことのできる小高い丘。震災当日もここに上り津波の難を免れた方がいらっしゃったようです。本当に、ほんのここまで上がれていれば助かった命が・・・。この地区の住民には、これまで大津波被災の記憶がなく、避難が遅れたことが碑文にも刻まれます。木ノ下嘱託からの問いかけ「あなたにとっての大平山はどこですか?」との一言を深く考えさせられました。

      

その後、昼食を道の駅「南相馬」でいただき、仙台市若林区の震災遺構「荒浜小学校」を視察してフィールドワークの日程を終えました。

今回のフィールドワークで印象に残ったのは、原発事故に対するそれぞれの考え方です。環境再生プラザでは事故後7年が経過し、除染も進んだので一部地域以外は安全であり、健康被害も原発事故を起因とするものはこれまで一つも確認されていないとのお話。しかし、実際に原発事故を福島の住民として経験し、その壮絶な現場を目の当たりにしてこれからも不安を抱えて生活していかなければならない方のお話。

原発事故はなかったことにはなりません。空から汚染物質が降ってきたことは紛れもない事実です。「7年も経過して、今更まだそんなことを言っているのか」「不安の声が住民の帰還を邪魔し、風評被害や復興の遅れを助長しているんだ」という声があるそうですが、不安を抱える方が生き辛い世の中にだけはしてはなりません。

福島の今を、原発のこれからを、一人でも多くの方に考えていただきたいと強く願う視察となりました。


2018年3月4日~5日 北海道教区有志災害ネットワーク「じゃがネット」/福島県相馬市・南相馬市・浪江町、宮城県若林区・名取市沿岸【視察】

2018-03-09 15:32:06 | 活動日記

北海道教区有志災害ネットワーク「じゃがネット」による視察です。

じゃがネットは、これまでも被災地において炊出し等のボランティア活動を行っていただいていたほか、北海道教区においてもボランティア研修会や映画上映など様々な活動を行っておられる有志の団体です。

1日目は、参加者それぞれが航空機を利用して仙台入り。

2日目は、レンタカーで一路福島県へ。車中では現地復興支援センターの木ノ下嘱託からいろいろなお話をお聞きしながら向かいました。まず初めに訪れたのは、相馬市の「相馬市伝承鎮魂祈念館」です。館内には、相馬市の歴史や震災前の市の様子、そして地震と津波によって甚大な被害を及ぼしたことを説明する資料が展示されています。映像資料では、津波が襲来した際の映像を見ることができます。

 

その後、祈念館の近くにある松川浦の食事処「たこ八」で昼食をとりました。ここでは、新鮮な海の幸を堪能することができました!

昼食後は南相馬市の原町別院へ。ここでは現地災害救援本部福島事務所内で、福島県内各地域の現状や放射能測定器を使った放射線の説明など、普段はなかなか聞けない実際の現場のお話をお聞きしました。

    

そして、浪江に向かう途中で小高区の大悲山の磨崖仏へ立ち寄りました。ここは、国指定史跡で東北地方で最大最古の石仏です。また、県指定の天然記念物の大杉は圧巻です。ここでは、山間の放射線量なども確認しつつ視察を行いました。山あいでは生活レベルに比べると放射線が多少高いところもあるのだと実感いたします。

その後、浪江町の請戸海岸へ。この日はあいにくの暴風雨で、海岸から福島第一原発は目視することは残念ながらできませんでした。そして、すぐ近くの慰霊碑を視察。その慰霊碑には、震災の日は津波が沿岸部を襲ったが、原発事故による避難指示によって捜索活動を行うことができなかった無念さが刻まれています。

3日目は、まず仙台市若林区の荒浜地区へ向かいました。以前は海水浴場としてたくさんの人の笑顔があふれていた海岸沿いに建設された長く高い堤防の上から、慰霊碑と津波浸水区域を望みました。ここから見ると、本当に仙台市中心部が近く感じます。

その後、若林区の海楽寺様を訪れ、坊守様と前坊守様からお話をお聞きしました。

海楽寺様を後にし、震災遺構の荒浜小学校跡へ。ここでも、津波の来るまでの小学校内の様子を当時の関係者の証言をもとに説明した映像を見ました。一つの判断が命を大きく左右する。だからこそ、普段からその意識的な備えをしなければならないことがよくわかります。

その後は、名取市閖上地区へ。災害公営住宅が建ち、閖上小中学校の新しい建物がほぼ完成していました。そして、閖上さいかい市場で昼食となりました。

昼食後は仙台空港へ。丸2日間の視察日程が終了しました。

今回の視察で特に印象的であったのは、海楽寺様での坊守様のお話です。7年という月日が経過する中で、震災を経験したたくさんの子どもたちの心の状態を心配しているというお話でした。幼いながら、目の前でたくさんの方が無くなる経験をした子ども。そんな中「いのちなんて軽いものだ」というご自分のお子様の発言に驚き、心配をされたそうです。しかし、よく聞いてみると「いのちなんて軽い。簡単に死んじゃう。だから、大切に生きていかなければならないんだ」と言われたそうです。子どもたちはそれぞれ、小さいながらに一生懸命震災と向き合おうとしている。それを、私たち大人はどのようにケアをしていくのか。大きな課題をいただきました。

じゃがネット視察報告→http://shinranweb.com/wp/?p=3833

 


2018年2月20日~22日 真宗大谷派三条教区教化センター第11期/福島県、岩手県陸前高田市、宮城県南三陸町【視察】

2018-03-09 14:05:03 | 活動日記

三条教区教化センター第11期の研修生と修了生、職員による東北三県の視察です。教化センターは、それぞれの期でこれまでも研修期間中に被災地視察を継続的に行っていただいております。

今回は、1日目に福島県二本松市や原町別院など、2日目に岩手県沿岸部から宮城県を南下する形で視察を行いました。

1日目は、はじめに二本松市の眞行寺様を訪れ、佐々木道範住職から震災後、原発事故を受けてどのように活動されてこられたのか、お話をお聞きしました。その後、南相馬市の原町別院を訪れ、現地復興支援センターの木ノ下秀俊嘱託よりお話をお聞きしました。その後、飯館村や浪江町をまわりましたが、居住制限区域が解除になった場所でも未だに住民が戻ることのできない現状などの説明がありました。

2日目は、今度はバスを北に向け、まず岩手県陸前高田市を訪れました。陸前高田では、市の建設部都市計画課の永山悟さんから市の復興計画について説明をしていただき、その後、一般社団法人マルゴト陸前高田の伊藤雅人さんから奇跡の一本松とその周辺をまわりながら、民間として市と協力しながら町をどのように再生していくか、そのビジョンや課題をお話しいただきました。そして、本稱寺様に向かい、佐々木隆道住職のお話をお聞きしました。その後は、南三陸さんさん商店街をまわりました。

3日目は、宮城県石巻市や松島の沿岸をまわり、新潟に帰られました。

今回の視察では、何度も被災地に訪れている方もおられましたが、前回来たときと町の様子が大きく変わっていることに驚いておられました。被災地は復興に向け、町の様子が日々変わっていきます。陸前高田市の職員の方の説明でも、「どのように外から人に来ていただける街に再生するか」ということをお聞きしました。復興に向けて前を向いて歩んでいく事は明るいことではありますが、その一方で「忘れられていく」という悲しさ、不安を抱えておられる方もたくさんいらっしゃいます。ですので、今回の三条教区教化センターの皆さまのように、継続して視察に来ていただけることが大変ありがたいことだと感じました。

これからの支援の形は「聞き 伝える」ことが大切だということを実感する視察でありました。