酒井麻吏さんの朗読会《和・話・輪》に参加しました。今年の朗読の納めとなりました。68年前の今日は大東亜戦争対米英戦(太平洋戦争)が勃発した日ですね。《和・話・輪》のメインゲストは俳優の田村元治さん。田村さんは1945年4月に15歳で海軍飛行予科練習生に志願。三沢に配属されたそうですが、終戦間際のこととて、飛行機はもとより武器もなかったそうです。自分が入るタコツボを掘って中に入り、戦車と書いた看板をつけたリヤカーに突撃する訓練をしたというのは、一昨年の桜隊原爆忌の会で佐野浅夫さんがおっしゃっていたのと同じですね。
田村さんは真珠湾攻撃で特殊潜航艇で戦艦アリゾナを撃沈する大戦果をあげたと大本営が発表した九軍神の一人横山正治を描いた「海軍」という映画に影響を受けて予科練を志願したのだそうです。
しかし12月6日に放映されたNHKスペシャル『真珠湾の謎~悲劇の特殊潜航艇~ 』という番組を見たのですが、特殊潜航艇でアリゾナを撃沈することは不可能で、飛行隊隊長の淵田美津雄の回想録によれば、アリゾナの轟沈が飛行隊によることは皆知っていたが、特殊潜航艇を軍神として宣伝するため、手柄を潜航艇にくれと求められたのだそうです。このことが後の特攻作戦につながっていくのですが、大本営はなんと大東亜戦争のスタート時点からでっちあげをしていたわけですね。…なんともビックリです。横山正治が乗っていた潜航艇はおそらく米軍によって3つに切断され海底に棄てられていた。
そして田村さんはアメリカ人カメラマン、ジョー・オダネルが被爆した長崎で撮影したこの「焼き場に立つ少年」の写真に出会うのです。亡くなった幼い弟を背負い火葬場の前で順番を待っている少年に、戦争が始まった年に11歳だった自身の姿を重ねる田村さん。最後にせめて一年に一度でも二度でもいいから、あの戦争を反省する時を持とうと、締めくくられました
田村さんは真珠湾攻撃で特殊潜航艇で戦艦アリゾナを撃沈する大戦果をあげたと大本営が発表した九軍神の一人横山正治を描いた「海軍」という映画に影響を受けて予科練を志願したのだそうです。
しかし12月6日に放映されたNHKスペシャル『真珠湾の謎~悲劇の特殊潜航艇~ 』という番組を見たのですが、特殊潜航艇でアリゾナを撃沈することは不可能で、飛行隊隊長の淵田美津雄の回想録によれば、アリゾナの轟沈が飛行隊によることは皆知っていたが、特殊潜航艇を軍神として宣伝するため、手柄を潜航艇にくれと求められたのだそうです。このことが後の特攻作戦につながっていくのですが、大本営はなんと大東亜戦争のスタート時点からでっちあげをしていたわけですね。…なんともビックリです。横山正治が乗っていた潜航艇はおそらく米軍によって3つに切断され海底に棄てられていた。
そして田村さんはアメリカ人カメラマン、ジョー・オダネルが被爆した長崎で撮影したこの「焼き場に立つ少年」の写真に出会うのです。亡くなった幼い弟を背負い火葬場の前で順番を待っている少年に、戦争が始まった年に11歳だった自身の姿を重ねる田村さん。最後にせめて一年に一度でも二度でもいいから、あの戦争を反省する時を持とうと、締めくくられました