夏がすき…!! 7月生まれのせいか夏の日差しが好きです…♪

山崎勢津子です!ぐるーぷ・ふらいぱんは10年間活動しましたが解散しました。私は今後、朗読を中心に活動してまいります!

青い糸…終了しました!!

2009-07-13 | Weblog
…なんだかあっという間に7月になりました…今月も休みがとれそうもありません!!去年は「海の一座」の制作担当で忙しかったから、今年はちょっとゆっくりめに過ごそうと思っていたのに、思惑とは違う展開になってきている2009年です。

7月7日の七夕の日は「青い糸」の千秋楽でした。写真は向かって左から作曲とピアノ演奏の新倉さん、ソプラノの倉谷さん、私、テノールの滝沢さんです。作品にちなんで青い色の花束をいただきました。今回のメンバーでの公演はこれで終了です。主役の千代役のソプラノ歌手・倉谷千明さんがドイツに留学されるためです。今回の「青い糸」はオペラ喫茶さんのオリジナル脚色で千代役は演技もあり、なかなか難しかったと思いますが倉谷さんはよくこなされたと思います。稽古の初めの頃は台詞もたどたどしくちょっと心配でしたが、ご本人のキャラクターがとても明るいので、千代も暗くならずにどんどん少女の恋心を表現出来るようになっていったのには驚きました。今回の公演にあたって私は安房直子さんの原作「青い糸」は読んでいません。童話集『銀のくじゃく』に入っているというので読んだことはあるのだろうとは思います。先日、演出を担当した渡辺さんから、ネットを検索していたら28日の公演を見たと言う童話作家の北村正裕と言う方のサイトを見つけました!とが来ました。それによるとオペラ喫茶のオリジナル脚色は原作とはだいぶかけ離れたものになっているようです。

安房直子さんの作品は朗読にもよく取り上げられています。安房さんの作品のみの朗読会も多い程で人気のある作家です。しかし「朗読するにあたっては作品の一字一句変えないでください」と著作権者から注文がつく方なのだと私は聞いています。藤沢周平さんもそうで、朗読するには不要に思われる「…と○○は言った」というようなフレーズも全部読まなくてはなりません。読書と朗読は違うのですから、作品の魅力を引き出すためのカットなどは行ったほうがいいというのが私の意見ですが(…こういう作業が不用の作品もありますよ…藤沢周平さんや芥川龍之介さんの10~15分くらいの短編には朗読するに当たっての無駄な部分が見つからないのです)オペラ喫茶制作委員会の「青い糸」の脚色は物語そのものを改変してしまっているようです。著作権者の方から「どのように変えてもよい」と許可をもらっているとオペラ喫茶さんがおっしゃるので、著作権者の方との間には問題がないのかもしれませんが、話そのものを変えてしまうというのはいかがなものでしょうか。読者の方は納得がいかないかもしれませんね。

私ももう少し時間をおいてから「青い糸」を原作どおりに朗読してみたいと思っています。