【柏市のリトミック・音楽教室】フォリア・ミュージックダイアリー

千葉県柏市で総合音楽教室を運営しています。声楽やリトミックのレッスンを通しての、毎日の発見や感動、思いを綴っていきます。

レッスンノート Step4

2012-09-29 13:23:09 | リトミック
こんにちは。

台風が噂されますが、こちらは風もなく心地よい日です。


昨日、嬉しい発見があったので書きます。


リトミックのレッスンに綿密な指導案づくりは書かせません。

でも、多くの先生は作ってきた指導案+その日、その場で急にひらめいたことを

レッスンに下ろした経験があるのではないのでしょうか。

私も、レッスンの最中にアイデアがひらめいて、すぐその場でやってみることが多いです。

昨日の年中児のレッスンで、一つおもしろい試みができたので、ちょっとご紹介します。


今年の年中児は、春からレッスンは子どもだけでやることにしました。

その方が、集中できるように思ったからです。

でも、お母さま方に内容の流れを見ていただきたいので、毎月最終レッスンは教室に入っていただくことにしました。

昨日はその日。


「拍子」と「拍子の聴きわけ」の課題をしました。

せっかくのお母さん参観デーなので、おかあさんの肩をたたくという活動でやることにしました。

2拍子は、トンパ、3拍子はトンパッパ、4拍子は・・・というふうにたたき方を変えるのですが、ここで実験。

2拍子は自分のおかあさんをたたきますが、3拍子は(ひとりずれて)隣のおかあさんの肩をたたきます。

ですから、拍子が変わるたびに、あっちこっちのお母さんの間を右往左往で大騒ぎ(笑)

楽しかったなあ。


この課題には、「拍子を聞き分けてそれにあった動きをする」という音楽的なねらいをクリアする他に、

越えなくてはいけない課題があります。

「自分のおかあさんでない人と活動する」という社会性の基礎です。

1~2歳の頃の活動は、ほとんどおかあさんとします。

3~4歳のこの時期、おかあさんとしていたことをお友だち同士でできるようになりました。

今度は、他の大人の人とやる。

これは、さらに成長です。

他のおかあさんとやるとき、子どもたちは、いつもよりちょっと上手にやります。

不思議とふざけません。

こどもたちなりに、「他人と関わるときには気を使う」ということを表現していて、とてもほほえましいです。

それから、おかあさん方も、他の子の間違いを正すときは、少し優しめになるし(笑)、

子どもたちも、注意を素直に聞くのです。


もちろん、この活動は、急にできるわけではありません。

今まで何年か、共にクラスを過ごしてきて、自分の子の成長も、他の子の成長も、

同じように喜びとして感じてくださったお母さま方。

クラスの雰囲気あってのことだと思います。


リトミック研究センター フォリア・ミュージックルーム