お気に入りの映画 2

香港、中国、韓国、台湾、日本映画など。コメントとトラックバックは承認制にさせていただいています。

グランド・マスター

2013-06-10 | 香港映画
2013年 香港、中国映画
監 督 ウォン・カーウァイ
出 演 トニー・レオン、チャン・ツィイー、チャン・チェン、チャオ・ベンシャン、チャオ・シェンヤン、マックス・チャン、ワン・チンシャン、ソン・ヘギョ
あらすじ 1930年代の中国。北の八卦掌の宗師であるゴン・パオセン(ワン・チンシャン)は引退を決意し、その地位と生涯をかけた南北統一の使命を譲る後継者を探していた。候補は一番弟子のマーサン(マックス・チャン)と、南の詠春拳の宗師・イップマン(トニー・レオン)。パオセンの娘で、奥義六十四手をただ一人受け継ぐゴン・ルオメイ(チャン・ツィイー)も、女としての幸せを願う父の反対を押し切り名乗りを上げる。だが、野望に目が眩んだマーサンがパオセンを殺害。ルオメイはイップマンへの想いも父の望みも捨てて、仇討ちを誓う。 (ちらしより)
感 想 孫文の義士団以来、久し振りに映画館に行って見ました。でも、何でウォン・カーウァイ監督がカンフー映画? ずっと「これがウォン・カーウァイ監督の映画?」という疑問符が頭のなかを駆け巡ってました。

急いでメモしたので、せりふはちょっと間違ってるかもしれません。

チャン・ツィイーは、グリーン・デスティニーHEROLOVERSの頃のやんちゃさはなくなったけど、やっぱりかっこいい! 中谷美紀みたいだった。

パオセンが殺された時のパオセンから娘のルオメイへの遺言は、

恨みを忘れろ。

でも、ルオメイは、

これが私の天命。

と、復讐を誓う。

トニー・レオンもチャン・ツィイーも、チャン・チェンもかっこいいんだけど、何か普通のカンフー映画とも違う気がして、変な映画!

ルオメイはイップマンに最後のお別れを言いに行って。

六十四手はもう忘れたわ。
一番いい時に会えて幸せだった。

ずっと好きだったわ。
秘密にしてたのに、
あなたに会ったら話してしまったわ。

って、ええ、何でそんなこと言うの? やっぱりこれはウォン・カーウァイ監督の映画じゃないでしょ? これが、欲望の翼花様年華2046と同じ監督の映画なの? 結末をはっきりさせないで見終わった後にいろいろ考えさせて後を引くのがいいのに、この映画は全然後を引かなかった。でも、ルオメイもイップマンも、いろいろ望みが叶わなかったこと、失ってしまったものがあって、それはウォン・カーウァイ監督らしかったのかな?

最後の方のチャン・ツィイーは、それまでのきつさがなくなって顔がちょっとふっくらしてて、マギー・チャンみたいだった。

ワイルド・ブリット 喋血街頭 Bullet in the head

2012-06-26 | 香港映画
1990年 香港映画
監 督 ジョン・ウー
出 演 トニー・レオン、ジャッキー・チュン、ウェイス・リー、サイモン・ヤム、ファニー・ユン
あらすじ 1967年、香港。スラム育ちのベン(トニー・レオン)、フランク(ジャッキー・チュン)、ポール(ウェイス・リー)は、とある事件から警察に追われ、ベトナム戦争下のサイゴンへ逃亡する。戦乱を極めたその街で、彼らはマフィアから金塊を強奪しようとするが、襲撃後ベトコンの捕虜となってしまう。 (ビデオのパッケージのあらすじより。)
感 想 ジョン・ウー監督は久しぶり。

トニー・レオンはやっぱり女の子にもてもての役で、ジャッキー・チュンはまた殴られる役。(笑)

最初は笑いながら見てたのに、どんどん残酷になっていく。男たちの挽歌IIを超える迫力で、プラトーンみたいな映画。



ここじゃうだつが上がらない。
一生貧乏暮しなんて真っ平ごめんだ。
香港を出るなら俺たちも誘えよ。
そうさ俺たちは
雑草の種と同じだ。
風で運ばれて着いた先で根付く。



今乗ろうぜ。俺たちのベンツにな。



度胸比べだ。
岸壁まで飛ばせ。
海に落ちるなよ。



そいつの彼女は目に涙。
あんまり臭くてもうアレできないわ。
体中ドブの臭い。
野郎はがっくり。
彼女はしょんぼり。





お金貯めないと。
すぐそれだ。
鳥になって空を自由に飛べるといいな。
いろんな所に行って
世界を見たいんだ。
きっと面白いぞ。
君も一緒だ。



違うよ。きっと実現させる。
だから俺と…。



ベン(トニー・レオン)はジェーンと結婚することになって、



俺に任せておけよ。
大丈夫か?
もちろんさ。
無理するなよ。
待ってるぞ。

フランク(ジャッキー・チュン)はお金を用意したけど、



リンゴに襲われてお金を奪われそうになる。何とか取り返して急いでベンの披露宴の会場へ向かう。



心配したぞ。
俺を信用しろよ。



何のことだよ。
これか?
ドブに落ちたんだ。
雨で足元がすべってな。
ドブに?
そうさ。ドジだろ?



兄貴だなんて変だよな。
そうさ。俺達は友達だ。
平等さ。

フランクはリンゴに殴られたと知ったベンは、フランクと一緒に復讐に行く。



リンゴを殺してしまい、ベン、フランク、ポール(ウェイス・リー)の3人は、香港からベトナムのサイゴンに逃げることに。



サイゴンまで運べ。
受取人はレオンさんだ。
ちゃんと届けろよ、頼んだぞ。
はい、シンさん。

ベンは、ジェーンに最後のお別れを言いに行く。



逃げて。
あなた手配されてるのよ。
香港を出る。
好きにすればいいわ。
人を殺すなんて。
必ず君を迎えに来る。
もう忘れて。
どこへ行っても同じよ。
先のことは分からないわ。
あたしは大丈夫。
気をつけて。







銃さえあれば思い通りになる。

ベンたちはレオンさんの店に行って。







ルークか?
会えて…。
座ってろ。
仕事を済ませてくる。



レオンに渡すはずのブツがパアになった。
それで?



そんなの無茶だ。
香港に戻れるか?
貧乏したいか?
俺はご免だぞ。
俺たちに銃があれば何でもできるんだ。
殺しも平気さ。
冗談だろ?
レオンも怖くない。
銃が要る。
それほど言うなら何とかする。

ベンは、レオンの店で出会った歌手のサリーを何とか助けようとして、



歌手としてね。
考え甘かったわ。
パスポートを取り上げられたの。
麻薬や売春もやらされたわ。

ベンたちはレオンの店を襲撃してサリーも助けだすけど、



サリーは撃たれてしまい、



友人を医者に診せないと。
よし分かった。通せ。

ここからほとんど戦争映画みたいになっていく。

ベン、フランク、ポールの3人の友情が段々崩れていくのが悲しい。





逃げられるさ。
もうじき船が来る。
ほんと?
ああ心配するな。
今度こそ君と一緒に香港へ帰ろう。

ルーク、船は本当に来るのか?



なぜ黙ってるんだ。



頭は金のことだけだ。
彼女を見ろ。
フランク、落ち着け。
何が落ち着けだ。



船がやって来たけど、そこへベトコンが襲撃してきて、サリーは死んでしまう。

船が故障してしまい、

手を貸せ。
追いつかれるぞ。



このままじゃやられる。
あんな女のこと忘れちまえ。
大事な金がパアになる。







もし撃ったら俺も撃つ。
金は俺の命だ。絶対に守る。
もういい。
銃をしまえ。



友情はどうした。
分かってるのか?
友達に銃を向けてるんだぞ。
友達よりも金か?
こんな物…。
10年間だ。
10年間の友情も終わりだ。
撃てよ。
俺も10年だ。
友達を殺したきゃ殺せ。
撃てよ、撃て!
金を捨てないでくれ、頼む。
俺が悪かった。
でもこの金は今の
俺にとってすべてなんだ。

ベン、フランク、ポールの3人はベトコンに捕まってしまい、







どんどん残酷になって、目を背けてしまうシーンの連続。戦争は、こんなにも人を狂わせてしまう。







そして、またすごい銃撃戦! ヘリコプターまで登場。



ポールがフランクの頭を撃ってしまうなんて、信じられない。ポールは、もう自分のこと、お金のことしか考えてない。





友達とまた会えただけでも幸せだ。
フランクは?
生きてる。
本当か?
しかしもう以前のあいつとは違う。
記憶を失ってる。
ポールに頭を撃たれた。



君に会いたかったんだろう。

ベンがフランクを楽にしてあげるシーンが辛すぎる。

せっかくベンもポールも生きて香港に戻れたのに...







この映画の英題が、Bullet in the headというのがすごいなあ。

アクシデント 意外

2011-10-06 | 香港映画
2009年 香港映画
監 督 ソイ・チェン
出 演 ルイス・クー、リッチー・レン、ミシェル・イエ、ラム・シュー、フォン・ツイファン
あらすじ 車の渋滞の中、一人の男がビルの上から砕け散った大量のガラスの破片を浴びて死んだ。血の海に転がる死体の正体は、黒社会の大物ボス。警察はそれを事故による死亡と発表する。だが、それはブレイン(ルイス・クー)、ふとっちょ(ラム・シュー)、女(ミシェル・イエ)、そしておやじ(フォン・ツイファン)たち4人の仕業、すなわち殺しだった。彼らは、緻密な計算と周到なトリックにより偶然の事故に見せかけて標的を殺害する、闇の仕事人だった。 (公式サイトのストーリーより)
感 想 GyaO!のオンライン試写会に何とか当たったので見た。これはネタバレにならないように感想を書くのが難しい。公式サイトのストーリーも他の人の感想も読まないで見た方がいいと思う。

制作がジョニー・トーなので映像はかっこいい! ソイ・チェン監督は前にドッグ・バイト・ドッグを見てすごく残酷だったので心配だったけど、今回はちょっと残酷。

ラストでは、「あれ? これで終わり?」と思ったけど、いろいろ振り返るとだんだん意味が分かってきて怖くなる。

リッチー・レンが演じた男と質屋の息子は別人なのに、混同してた。(笑) それで、「あれ? 何か変だなあ?」となってしまっった。(笑)

カネはまだだ。
手続きが済まないと承認できない。
上司に聞かないと。

もう1人はどうした?
あの老人だ。
2階の窓から転落だと話しただろう?

さそり

2011-06-04 | 香港映画
2008年 香港映画
監 督 ジョー・マ
出 演 水野美紀、ディラン・クォ、サム・リー、ブルース・リャン、エメ・ウォン、石橋凌、夏目ナナ、ラム・シュ、サイモン・ヤム
あらすじ 幸せな結婚を目前に、婚約者(ディラン・クォ)の父親殺しの罪を着せられ、刑務所に服役することになった松島ナミ(水野美紀)。自分を陥れた者たちへの復讐と、愛する婚約者との再会を願う彼女だったが、その思いも虚しく、所内での女囚バトルに巻き込まれ、瀕死状態のまま、森に捨てられてしまう。やがて、死体収拾人と呼ばれる謎の老人に助けられた彼女は、過酷な訓練を受け、完璧な刺客として復活。ついに、復讐を開始したナミを過酷な運命が待ち受ける! (ちらしより)
感 想 水野美紀のアクションは、やっぱりすごいなあ。チャン・ツィイーやヴィッキー・チャオとの対決を見たいなあ。

香港映画は時々残酷すぎるシーンがあって。前半は目を背けてしまうシーンがたくさんあった。R15指定なんだけどR18でもいいんじゃないかな? 韓国映画の残酷さと違ってカラッとしてて、後にはあまり残らないけれど。

サム・リー、ラム・シュも出てて、笑ってしまった。サム・リーの黒縁の眼鏡がすごく変! (笑)

冷たい雨に撃て、約束の銃弾を

2011-05-20 | 香港映画
2009年 香港、フランス映画
監 督 ジョニー・トー
出 演 ジョニー・アリディ、アンソニー・ウォン、ラム・カートン、ラム・シュ、サイモン・ヤム、シルヴィー・テステュー
あらすじ 表向きはレストランのオーナーだが、腕利きの殺し屋だった過去を持つ男、コステロ(ジョニー・アリディ)。彼は過去に頭に受けた銃弾が元で、徐々に記憶を失いつつあった。そんな折、マカオで暮らす最愛の娘(シルヴィー・テステュー)とその家族が何者かに惨殺されたことを知らされ、彼は犯人を探すべく全てを投げ打って単身マカオに乗り込む。異国の地では犯人の正体を掴む術もなく、運命が引き合わせた3人の凄腕ヒットマンを雇い娘家族の仇を討とうとするが、徐々に復讐を誓った記憶さえも失い始める。 (ちらしより)
感 想 ジョニー・トー監督のこういう映画なら、ザ・ミッションが一番好き。でも、この映画にも紙くずサッカーに匹敵するいいシーンがあった。(笑)

コステロ(ジョニー・アリディ)は、クワイ(アンソニー・ウォン)、チュウ(ラム・ガートン)、フェイクロウ(ラム・シュ)に仕事を依頼。そして、4人で自転車を撃つシーンがかっこいい!!





香港ですぐに犯人の3人組を見つけて、月夜での銃撃戦がすごい!! 時々月が隠れて暗闇になるのがすごい緊迫感。





一家を殺したな。
金をもらえば殺す。
なぜ子供まで?
顔を見られたからだ。
後悔してる。
誰に頼まれた?
さっさと殺れよ。
家族が見てる。









見つけるから心配するな。
昔弾を食らったことがある。
その時の弾が頭の中に残ってる。
医者が言った。
今に記憶をなくすと。
残された時間はわずかだ。
だが…復讐しなければ。
すべてを忘れる前に。
あんた警官だった? 昔。
あんたたちと一緒だ。
だと思った。

そこへ、クワイたちのボス、ファンから電話がかかって来て、

どこだ?
香港です。
チュウとロクは?
一緒です。
そうか。
手下が3人撃たれてオールド5が診てる。
助けてやってくれ。
撃ったのは?
中国人3人と白人1人。



いいえ。
始末しろ。

やっぱりそうなってしまったか。(笑)



どうする?
どうだデブ?
もう引き返せない。

今度は3人を始末したけど、当然ファンさんから電話が。

なぜ殺した?
手下とは知らず。
ある男に頼まれました。
報酬は男の全財産です。
手下は家族の敵か。
会計士の夫が告発する前に夫婦だけ殺せと。
まだ私の見方か?



ファンさんの部下たちがさっそく襲ってきて、またすごい銃撃戦に。コステロとクワイたちは離れ離れに。コステロはクワイたち3人の写真を見ながら必死で探す。



コステロ、クワイたちはマカオに戻る。



コステロは、ニュースで3人の写真を見ても誰だか分からない。自分の娘達が殺されてその復讐をしたことをもう覚えてなかった。



病気なの?
頭の中に弾が。



復讐の意味があるか?
すべてを忘れた男に。
忘れることが出来たらそうするか?
彼は忘れても俺は約束した。
行くぞ。
もう行くの?
食事が出来たわ。



コステロは、クワイたち3人のことも忘れてしまった。



おじさんの友達。親友よ。







今度は、コステロの番。

かっこいいんだけど、やっぱりクワイたちが死んでしまうのが悲しくて。ザ・ミッションの方が好き。

殺人犯

2011-01-21 | 香港映画
2009年 香港映画
監 督 ロイ・チョウ
出 演 アーロン・クォック、チャン・チュンニン、タム・チュンヤッ、チョン・シウファイ、チン・カーロッ、ジョシー・ホー
あらすじ 連続猟奇殺人事件を追っていた香港警察のレン警部(アーロン・クォック)は、通報を受けたビルで何者かに襲われて気絶し、目覚めた時に襲われた以前の記憶を失っていた。そして一緒にいた同僚は血まみれで瀕死の重傷を負い、意識不明となっていた。現場の状況をわかるのはレンだけ。記憶を取り戻そうと再度事件を追うが、これらの事件の犯人は自分ではないかという状況証拠が次々に見つかっていく。次第にレンの心は混乱し、狂気の淵へ追い込まれていく。 (ちらしより)
感 想 こういう映画は好きかと聞かれたら嫌いだけど、すごい映画!! これは誰も見抜けないでしょう。中国で公開される時は題名も結末も変えたそうだけど、納得。

タイ(チェン・クアンタイ)がペニンシュラ・アパートから突き落とされて血まみれになるシーンがいきなり残酷で、目を背けてしまった。レン(アーロン・クォック)が犯人じゃないか、と疑われてしまう。





犯人の格好は?



何の?
ペニンシュラの猟奇事件だ。
覚えてないのか?

どうだ良くなったか。
はい。早く捜査に戻りたくて。



毎日書き立ててる。
もう有名人だぞ。

レンはゆっくり休んでるように言われるけど、

休んでられません。
すぐ捜査に。
そうか。
何かあればクァイに任せてもいい。
お前たち2人は一心同体だろ?

チャイチャイ。
パパは入院する前何してた?



どうやって出てった?
僕は知らない。
何で覚えてない?
ホントに知らないもん。



実の子と同じ様に愛すって。
忘れたの?
誓ったさ。
二度と息子を傷つけないと。

レンの妻を演じたチャン・チュンニンはきれいだなあ。

レンはクァイと一緒に事件を調べ、



このドリルはレンのもの?

犯人はレンの家の近くに潜んでる?

レンの妹のマンがアメリカから帰って来て、



30歳過ぎなのに恥ずかしくないのか?
いくつになっても妹でしょ。
アメリカには戻らない。
兄さんについて行く。

この辺は治安が悪い。
むやみに出るな。
家にいろ。



被害者の背中にドリルで開けられた穴は、レンの亡くなった息子の描いた絵を意味してる?

レンは何者かに薬を盛られて、記憶障害になっていた。

タイさん、頑張ってくれ。
先輩だったら聞いてくれる。
目を覚ましてくれ。俺は限界だ。
全く犯人の検討がつかない。
一体誰なんだ?
怖い。
妻や息子に手を出すかもしれない。

妻が怪しのかな~と思ったら全然予想外の展開に!!!



早く解決したい。
焦ってる気持ちはお前と同じだ。
絶対に犯人は俺を尾けてる。
今ここにいて
俺たちを見てる。



レンはどんどん追い詰められていく。

不老症って知らなかったけど、本当にあるのかな~??

そこまでやるか~? っていうくらい残酷な終わり方。




コネクテッド 保持通話

2010-09-27 | 香港映画
2008年 香港、中国映画
監 督 ベニー・チャン
出 演 ルイス・クー、バービー・スー、ニック・チョン、リウ・イエ
あらすじ グレイス(バービー・スー)はロボット設計士でシングルマザー。いつものように車で娘を学校に送り届けた帰り道、突然見知らぬ男たちに誘拐、監禁される。命を脅かされる恐怖の中、粉々に壊された電話回線を賢明に修復し助けを求める。奇跡的に電話が繋がり、出たのは普通のサラリーマン、アボン(ルイス・クー)。 (ちらしより)
感 想 ベニー・チャン監督はやっぱりいいなあ。すごいカーアクションと、ベタなラストシーン。

アボンは、息子を見送りに空港に向かってた。

姉さん。
私がギットを送るわ。
守れない約束しないで。
分かってる。
でも仕事だから仕方ない。
アボン、だから嫁が逃げるのよ。
いつになったら学習するの?
ギットが留学したら当分会えないのよ。

突然、誘拐、監禁されたグレイスは、必死で電話回線を修復して助けを求め、アボンの携帯とつながった。



お願い電話を切らないで。
電話で遊ばないでくれ。
話を聞いてください。
私はグレイス・ワン。
ワン・ハイシーです。
誘拐されたの。
ここがどこかも分からない。
でも、これは苦労して通じた電話です。
どうか切らないで下さい。
誘拐されたなら警察に電話すべきだよ。



そこへ、ギットから電話がかかってきて、

パパ。
3時10分のキャセイ航空だから。
遅れないで来てね。
ああ、言ったことは守るから。
キャセイ航空で3時10分だろ?
うん。嘘つかないでね。
分かった。じゃあな。

もしもし?
さっきの人?
いたずらはやめてくれ。
本当に誘拐されてるの。
顔を見てしまったからきっと殺されます。
あなたが最後の望みなんです。

アボンはグレイスとつながってる携帯を警官に渡すけど、ちょうど犯人たちが戻って来て、グレイスは警官とあまり話せなかった。アボンは、携帯を通して犯人とグレイスとのやり取りを聞く。

どこにやった?
何のことか分かりません。
弟はどこだ?
それも知りません。



おまわりさん。



アハオが殺された。
あなただけが頼りです。
アパンお願いです。
娘を助けて。

すぐ迎えに行かないと誘拐されてしまう。

アボンは空港に行かなきゃいけないのに、グレイスの娘を助けに学校へ。でも、間に合わなかった。アボンは、誘拐した犯人の車を追い、ここからすごいカーアクション!!

アパン、どうか助けて。
今追いかけてるから。

グレイスは携帯を通して音を聞くことしか出来ないから、どんな状況か分からない。

アパン大丈夫?
うん、大丈夫。

逆走して対向車にぶつかりそうになりながら追いかけてるシーンがすごい!!



グレイスはもう泣きそうな声。ああ、アボンはかわいそう。

それでも、アボンはまだ追いかける。本当は早くギットに会いたい。

ああ、今度は携帯の電池が切れそう。携帯のお店に充電器を買いに行く。

こういう緊迫した場面でも笑いを入れるのが、香港映画!! 店員とのやり取りがおもしろすぎ~~。

アメリカ製、日本製、中国製、どれにします?
アメリカ製。
少々お待ち下さい。
絵柄があるのとないのがあります。

バットマン、トウイーティー、バックスバニーのいずれか。
バットマン。
ライト付きとなしでは?
これ以上質問するとキレるぞ。

店員は、女店員とイチャイチャ。(笑)



ああ、携帯の充電器を買ってる間に車が駐車違反で捕まっちゃった。(笑) でも、何とか他の車をゲットして、またアボンは追いかける。

ロイは王立病院だ。
弟を見つけたら一家団欒といこうぜ。

アボンは、今度は王立病院へ弟のロイを助けに行く!

どうなってる?
やつら国際警察だって。
いい人かも。
国際警察のはずがない。
弟に会えばはっきりするわ。急いで。

アボンは弟のベッドを間違えてしまい(笑)、弟も犯人たちに捕まっちゃった。

ビデオを渡せば姉を許してやる。
覚えてない。
頭を打った。
行けば思い出すかも。

アボンは弟のビデオなどが入ったかばんを奪って、ここからのカーアクションがまたすごい迫力!!



どうするヒーローさん。
すぐ空港に向かえ。
また連絡する。

アボンは犯人たちを空港に呼び出して、そこで取り引き。ああ、息子のキッドが目の前にいるのに、会いに行けなくてかわいそう。

ファイ刑事の大活躍で犯人たちが捕まって、良かった。

と、思ったけど、まだ時間がいっぱい残ってるなあ??

ここから、すごい銃撃戦に!!



何とか全部解決して。



僕のパパだ。
パパだ!
見てよ僕のパパだ。

アパン、家族を助けてくれてありがとう。
やると言ったから。



もう私の電話はうんざり?
助けを求める電話ならそうかな。
だけど
食事の誘いなら考えてもいい。




カンフーシェフ

2009-08-28 | 香港映画
2008年 香港映画
監 督 イップ・ウィンキン
出 演 サモ・ハン・キンポー、加護亜依、ヴァネス・ウー、ラム・ジーチョン、チェリー・イン、ブルース・リャン、ルイス・ファン
あらすじ ホアン・ピンイー(サモ・ハン・キンポー)は、ジョー(ルイス・ファン)の罠にはめられて料理長の座を追われてしまう。ピンイーは、一流シェフであるシェンを父に持つチン(チェリー・イン)、イン(加護亜依)姉妹を訪ねてレストラン四海一品にやって来る。 (公式サイトのstoryより。)
感 想 料理にカンフーというと金玉満堂みたい。(笑) 金玉満堂に比べたらちょっと地味かな~。

ピンイー(サモ・ハン・キンポー)は罠にはめられて、

お前に龍包丁を持つ資格はない。
ピンイーを村から追放し、
ジョーを次の料理長とする。

一方、ケン(ヴァネス・ウー)は、卒業する時に校長先生から、

シェン・ウェイダーという料理人を訪ねろ。
どうして?
お前に欠けてるものを学べる。

ケンはイン(加護亜依)に食材配達の人に間違われて、レストラン四海一品へ。(笑) ピンイーもお客として四海一品にやって来た。







ピンイーは、開水白菜を注文したけど、

これは開水白菜じゃない。

料理長と腕比べしませんか?
私が負けたら…
料理長を辞める。

ピンイーが勝って、シェン料理長は去ってしまう。ピンイーとケンが四海一品を守ることに。

師匠。
弟子にすると言ったか?
何でも言われたとおりにしますから。

ケンは、包丁研ぎから修行を開始。ピンイーは冷静で貫禄があって、カンフーも出来る。(笑)

ジョー(ルイス・ファン)は、ピンイーのことを逆恨みしていた。

あいつは俺の親父から
龍包丁を奪ったんだぞ!

あいつのせいで親父は村を出た。

金玉満堂でもそうだったけど、包丁捌きがすごくきれい。

ジョーの手下が四海一品に営業妨害に来て、お客さんが減ってしまった。(怒)

インはスーパーで相手を見つけて、復讐。(笑)

言いがかりをつけた客よ。
やめてくれよ。
やられっぱなしは嫌いなの。





加護ちゃんまでカンフーをやって、すごい!!(笑) 粉まみれになったり投げ飛ばされたりして、痛そう。(笑)

ヴァネス・ウーもカンフーが決まってて、かっこいい!!

第7回全国中華の達人挑戦者を募集中です。

四海一品も参加して、最後はジョーのお店との決勝に。

四海一品では開水白菜を作ることにする。

白菜を煮たのが最高級料理?
白菜はわたしの村では
家族のように身近な存在だ。
普段は何とも思わないが
なければ困る。
いずれ分かるさ。





ありふれた食材を活かすのが最高の料理という考えはいいなあ。

ラスト・ブラッド

2009-06-03 | 香港映画
2009年 香港、日本、フランス映画
監 督 クリス・ナオン
出 演 チョン・ジヒョン、アリソン・ミラー、小雪、リーアム・カニンガム、JJ・フィールド、倉田保昭
あらすじ 先が見えない混迷の時代を迎えた日本で、オニたちが暴れ始める。オニ壊滅のために秘密裏に創られた組織の頼みはもはや一人の少女だけだ。サヤ(チョン・ジヒョン)、16歳。父を殺したオニゲン(小雪)への復讐だけを目的に、たった一人で生きてきた。 (公式サイトより)
感 想 もっとスカッとする映画だと思ったのに。予想と違ってダークな映画。

アクション監督は、コーリー・ユン。チョン・ジヒョンは初のアクション映画なのに、クローサーのヴィッキー・チャオを超えたんじゃないかな? 日本刀でオニを斬りまくるシーンがすごい!! 目の強さが最高!! でも、血がドバッと出たり首が飛んだりしてちょっと残酷。

サヤ(チョン・ジヒョン)は、アメリカ空軍関東基地に潜入。セーラー服姿がかっこいい! そこで、オニに襲われてるアリス(アリソン・ミラー)を助ける。そして、すごいワイヤーアクションの連続!!

サヤは、ずっと殺された父の敵をとるために生きてきた。

人生はもっと意味がある。
私にはない。

サヤはオニと人間のハーフだった。アリスがサヤに言うせりふがいいなあ。

自分を疑わないで。
あなたは人間よ。

途中でオニゲン(小雪)の正体は予想が付くと思うけど、サヤは何てかわいそうな!

殺せば殺すほど
お前はオニになる。

小雪さんもきれいで、かっこよかった!!

このラストは救いがなくて、ちょっとやり過ぎなような。

そして、サヤは、

捜し続けてる。
こちら側に戻る道を。

夜半歌聲

2009-05-23 | 香港映画
1995年 香港映画
監 督 ロニー・ユー
出 演 レスリー・チャン、ン・シンリン、ホァン・レイ
あらすじ 1927年、北京。ソン・タンピン(レスリー・チャン)の舞台「ロミオとジュリエット」はその斬新さで一世を風靡し、人々を魅了していた。しかし彼が愛したのは、財閥令嬢のユンエン(ン・シンリン)ただひとり。だがユンエンは別の男と無理やり結婚させられた上、タンピンも何者かに襲われ、劇場もろとも炎に包まれてしまう。 (ビデオのパッケージに書かれたあらすじより)
感 想 このビデオはいつ買ったんだっけ? やっと見ることが出来た。もっと早く見れば良かった。

1936年。ウェイチン(ホアン・レイ)たちの劇団が廃墟となったオペラ座にやって来る。ウェイチンはその夜、不思議な歌声を聞き、管理人のマーを問いただす。

ここで何があった?
話すまで帰らないぞ。


10年前、牢屋から出てきた私は、
ソン・タンピンさんに拾ってもらい、
付き人として働いた。

タンピンが演じる「ロミオとジュリエット」はすごくきれい。





タンピンの意中の女性は、ドゥ家のユンエン。タンピンが演じてる「ロミオとジュリエット」が、タンピンとユンエンのストーリーと重なる。



タンピン、心配だわ。
父に気づかれたみたい。
大丈夫さ。あいさつに行く。
私の父は頑固なのよ。それに…
僕が役者だからか。



ツァオ家の息子がユンエンに目をつけた。息子はちょっと馬鹿で、ユンエンはかわいそう。(笑)

明日は晩餐会だから家から一歩も出るな。
分かりました。

でも、ユンエンは仮病を使って、



またタンピンの「ロミオとジュリエット」を見に行く。(笑)

















でも、二人は引き裂かれてしまった。

ユンエン、おとなしくなさい。
3日後あなたは
ツァオ家に嫁ぐの。
ソンのことは忘れなさい。

ユンエンは家から逃げようとするけれど、捕まってしまう。









ソン・タンピンは死んでしまった?

かわいそうだったのは
残されたユンエンだ。

ユンエンは処女じゃなかったという理由で、ツァオ家の息子との結婚はダメになってしまう。ひどい!

ドゥ家は都落ちし、
ツァオ家は上海で成り上がった。
そして、ユンエンは発狂した。

満月の夜になると、
ユンエンは劇場に現れ
ソン・タンピンさんの
お迎えを待ってる。


ウェイチンたちの芝居は不評で、劇団はピンチに。ウェイチンの目の前にタンピンが現れた。

お前は有名になりたいか。
はい、なりたいです。

ウェイチンは、「ロミオとジュリエット」をやることに。恋人のランディエは、











タンピンは劇場の火事で顔に火傷をしてて、ユンエンに会いに行けなかった。ウェイチンを自分の身代わりにしようとしてた。でも、本当はユンエンに会いたくて苦悩する。





いろいろあって、やっとタンピンとユンエンは再会。





レスリー・チャンもン・シンリンも完璧ですね。

インビジブル・ターゲット

2009-04-04 | 香港映画
2007年 香港映画
監 督 ベニー・チャン
出 演 ニコラス・ツェー、ジェイシー・チャン、ショーン・ユー
あらすじ 香港の繁華街で、真昼に現金輸送車が襲撃される事件が勃発。多くの死傷者を出したこの凶悪事件が、3人の警察官の運命を変えた。事件の巻き添えで最愛の婚約者を殺されたチャン刑事(ニコラス・ツェー)。同じ犯罪グループから襲撃を受け、名誉を汚されたフォン警部補(ショーン・ユー)。そして、事件の容疑者になってしまった、行方不明の兄の汚名を晴らそうとするワイ巡査(ジェイシー・チャン)。 (ちらしより)
感 想 これもこっちでは公開されなくて、レンタルで見た。ベニー・チャン監督は爆弾が好きだなあ。

チャン。今から写すから。
どれが好きか教えて。
一番高いのを。
安くならないわ。
一生に一度だ。
後悔させたくない。
衣装合わせに遅刻しちゃダメよ。

チャン刑事(ニコラス・ツェー)は、婚約者を現金輸送車の襲撃事件に巻き込まれて亡くした。ニコラス・ツェーは、口ひげがワイルド。

刑事さんにワインだ。
気に入らないね。
血の匂いがする。

フォン警部補(ショーン・ユー)は、坊主刈りでかっこいい!

ちょっと!
ものの数分の買い物でそれはない。
見逃してくれ。
駐車禁止ですから。

ワイ巡査を演じたのがジャッキー・チェンの息子、ジェイシー・チャン。見るのは初めてかな? 誠実な感じで警察官にぴったり。力はそんなに強くないけど、みんなが助けてくれる。香港国際警察はジャッキー・チェンからジェイシー・チャンに世代交代?

ワイ巡査の兄、タツは行方不明。

タツが今どこで何を
していようと構わない。
信念を持ってやってる。
そう信じてるから。
兄さんは僕に「いい警察官になれ」って。
その通りよ。

深刻な事情だと
兄は言っていました。
潜入捜査ですか?
よく聞けよ。タツは今
容疑者なんだ。
未決のうちは
全ての資料は極秘だ。

ストーリー的には友は風の彼方にインファナルアフェアには適わないと思うけど、これはアクションを楽しむ映画。劇場で見たかった。

警察だ。何してる?
身分証を出せ。
帰れ、ハナタレ!

ワイのピンチをチャン、フォンが助けて、これで3人揃った。

ありがとう。助かった。
お前、バカか?

最初にちょっと出てたサム・リー。やっぱりあれで終わりじゃなくて、ちゃんと重要な役だった。

ホー、家族が恋しくないのか?

奴とは会ってない。
どうすれば。

遊園地や警察署内でのアクションがすごい迫力!! ワイヤーを使ってるんでしょうけど、すごく痛そう。

ワイの犯人逮捕への執念がすごすぎる。

俺たちは警察官だ。

エグザイル 絆

2009-03-28 | 香港映画
2006年 香港・中国映画
監 督 ジョニー・トー
出 演 アンソニー・ウォン、フランシス・ン、ニック・チョン、ジョシー・ホー、ロイ・チョン、ラム・シュ、サイモン・ヤム、リッチー・レン、ラム・カートン、エレン・チャン
あらすじ 舞台は返還間近のマカオ。かつて仲間だった5人だが、今は立場を変えていた。ボスを狙撃して逃亡していたウー(ニック・チョン)。そのボスの命令でウーを殺しにきたブレイズ(アンソニー・ウォン)とファット(ラム・シュ)。一方、ウーを守るためにきたタイ(フランシス・ン)とキャット(ロイ・チョン)。再会は銃撃戦となり、運命の歯車が動き出す。 (ちらしより)
感 想 おもしろかったけど、ザ・ミッションの方が好きかな。銃撃戦のシーンがやっぱりかっこいい!!

ウーはいるか?
誰よそれ。
知らないわ。
俺の名はタイ。
待たせてもらう。

しまった。チラシを見ると、ブレイズ(アンソニー・ウォン)とファット(ラム・シュ)はボスにウー殺しを命じられてて、タイ(フランシス・ン)とキャット(ロイ・チョン)はウー(ニック・チョン)を守ろうとしてたのか。そう言えば、「立場が違う」とか言ってた。ジョニー・トー監督の映画は説明が少ないから、ちょっと目を離すと分からなくなってしまう。

ブレイズ、タイ、ウーが三角形になって撃ち合うシーンがいきなりすごい!! そこでウーの妻(ジョシー・ホー)が、

ミルクの時間よ。
座って話そう。

ここでみんなが協力して椅子を運んだり銃弾の穴を直したり、料理して食事っておかしいよ~!! ブレイキング・ニュースでも、すごい緊迫感の中で料理して食事するシーンがおもしろかったっけ。

みんなで写真を撮るシーンがいいなあ。

ウーが逃亡するのを止めたのは、「帰る家が欲しくなったから」。ブレイズだって本当はウーを殺したくなかった。ウーが妻子に残すお金を用意しようと、5人で仕事をすることに。レストランでの銃撃戦がまたすごい!!

ブレイズたちはケガをしたウーを闇医者に連れて行く。そこに、やはりケガをした殺しのターゲットのキョン(ラム・カートン)やボスのフェイ(サイモン・ヤム)もやって来てしまった。(笑)

医者は?
治療中よ。
俺が先だ。

さあ、これからまた銃撃戦が始まる、という緊迫感の時に挟むユーモアがやっぱりおもしろい!!

金塊を守ってたのはリッチー・レンだったのか。気が付かなかった。

ウィスキーを回し飲みしながら最後の戦いに向かう4人がかっこいい!! そして、最後の銃撃戦がすごいんだけど、その前の一瞬の静寂。缶ビール? でサッカーをするシーンがすごすぎる!! ザ・ミッションの紙くずサッカーを超えた。(笑)

僕は君のために蝶になる

2009-01-15 | 香港映画
2007年 香港映画
監 督 ジョニー・トー
出 演 ヴィック・チョウ、リー・ビンビン、ヨウ・ヨン、マギー・シュー、ラム・シュー 、ロイ・チョン
あらすじ 大学中の憧れの的アトン(ヴィック・チョウ)。そして、そんな彼に密かに恋心を抱くエンジャ(リー・ビンビン)。ミスキャンパスの恋人がいたアトンだったが、自分に対しいつも無愛想な態度のエンジャに次第に惹かれ、やがて2人は結ばれる。ある日、元彼女を巡ってのいざこざがきっかけとなり、喧嘩別れしたエンジャをバイクで追う途中、アトンはトラックと接触、2度と帰らぬ人となる。 (公式サイトより。)
感 想 また韓流みたいな香港映画かな、と思ったらちょっと違った。

アトンは車で行ってしまったエンジャをバイクに乗って追いかけ、

僕を好きなのか?
答えろ。
知らないわ。

アトンはトラックと接触して、亡くなってしまった。

それから3年。エンジャは薬に頼って暮らしていた。

試しに薬を服用するのを止めてみたら、エンジャの前にアトンの幽霊が現れた。

実はずっとそばにいた。
3年も。

アトンは、エンジャが質問にちゃんと答えてくれなかったのでまだあの世にいけずにいた。

ゴーストみたいになると思ったら予想と違って、傷つけあうアトンとエンジャ。

君のせいだ。
私じゃない。
あなたが招いた結果だ。

本当の気持ちは
私にも分からない。

エンジャの気持ちがはっきり分からないから何か映画の中に入りにくくて、もやもやしながら見てた。でも、それはエンジャは自分でもアトンのことを好きだったのか分からなくなってたからだった。

アトンのお父さんも、アトンともう一度ちゃんと話しをしたいと思ってた。

釣り船のこと
彼は忘れてません。
永遠に忘れない。

これでアトンもアトンのお父さんも気持ちが晴れた。

蝶になったアトンをエンジャが追いかけて屋上まで行くシーンがすごくきれい!

アトンはエンジャに二人が出会った頃のことを見せてくれた。

大昔のことみたい。
望みさえすれば
いつでも戻れる。

これでやっとエンジャも前に進めるようになったんだなあ、と思った。

キラーウルフ 白髪魔女伝

2008-12-28 | 香港映画
1993年 香港映画
監 督 ロニー・ユー
出 演 レスリー・チャン、ブリジット・リン、ン・ジャンユー
あらすじ 男は乱世を憂える若き武闘家のイッコウ(レスリー・チャン)、女は中国征服をたくらむ魔教団の殺し屋として彼の前に立ちはだかるレン(ブリジット・リン)。永遠のライバルとして出会ったふたりはやがて禁断の恋におち、ともに力を合わせて邪教の教主にいどむが…。 (ビデオのパッケージのあらすじより)
感 想 ジャッキー・チェン、ジェット・リーのドラゴン・キングダムに白髪魔女が登場したので、ああ、本家のブリジット・リンのも見たい!! と思ってて、やっと見ることが出来た。レスリー・チャンもブリジット・リンも信じられないくらいきれい!! 衣装の担当はワダエミさん。

陛下をお救いするために、
貴殿が守っておられる不老不死の花を
ぜひとも譲っていただきたいのです。

この花は誰にも渡さん。
貴様、朝廷にはむかう気か。

陛下よりも大事な人間がいるとでも言うのか。
そうとも。誰よりも大切な人が。
あれから10年。俺がこうして守ってることを
彼女は知ってるだろうか。

子どもの頃のイッコウは道に迷って、不思議な少女を見る。イッコウは、ゴサンケイ将軍に助けられる。

己にやましい気持ちがないのなら
人の目は気にするな。
他人の顔色ばかりうかがっていたのでは
生きてる意味がない。

ああ、そんなこと教えるからイッコウはこんな風に育っちゃった。(笑)

イッコウはまたお師匠様と白雲に叱られて、 仏像様の前で3日間の断食を命じられる。(笑) 白雲の娘のロウアに身代わりを頼んでこっそり抜け出す。(笑) そして、レンと出会ってしまった。

何者だ? なぜつけてきた。
君が俺とくっつきたいんじゃないの?

そうだな。これくらいがちょうど適当な距離だ。
顔を見たからには目をつぶす。
え、じゃあ裸を見たら殺すのかい?

レンは魔教団のところに帰ってしまった。

おい。おい。
あーあ、自己紹介すら出来なかったよ。

これでやっと20年前の恨みを晴らせる。
今こそ恩返ししてもらうよ。
奴らを殺せ!

僧侶殿、魔教団が満州で勢力を伸ばし、
明国の脅威となっております。
手遅れにならぬ前に魔教団を滅ぼさねば。

イッコウは指揮を執るように命じられるけど、

もう殺し合いは嫌です。
殺す以外に手段がない時がある。
不本意でも鬼にならねばならぬ時もある。
ならば出て行きます。

レスリーはこういう役がぴったりでいいなあ。

魔教団が攻めて来て、イッコウとレンは再会。

俺だよ。森で会ったろ。
覚えてない?
敵はみな殺す。
殺せ。

レンは殺すのを躊躇して、ロウアの放った毒針に倒れる。イッコウはレンを連れて行ってしまう。

レンは、あの時見た少女だった。

人は皆名前を持たなきゃ。
私は狼に育てられたの。
その後、キムソウに 拾われ、
武術を仕込まれ、殺しの道具にされた。

二人で一緒に逃げよう。
僧侶の座を捨てるの?
もう争いはたくさんだ。
静かに暮らしたい。
何十年か先、私が白髪になったら、
どうする?
心配ない。
不老不死の花があるんだ。大丈夫。

ねえ、お願い。約束して。
どんな時も私を信じるって。
誓うよ。

レンはキムソウのところへ行き、別れの制裁を受ける。

とにかく一度戻って、僧侶に挨拶なさい。
それが世話になったものの礼儀というものでしょ。

僧侶は何者かに殺されていた。

聞きたいことがある。君なのか?
私じゃないわ。本当よ。

なぜ殺した。なぜだ?

なぜ信じてくれないの。

レンの黒髪がショックで白髪になってしまうシーンはすごすぎる。ブリジット・リンはちゃんとアクションもこなしてすごい迫力で、ただただ圧倒されてしまった。イッコウとレンは何てかわいそうな運命。


テラコッタ・ウォリア 秦俑

2008-05-22 | 香港映画
1989年 香港=中国映画
監 督 チン・シウトン
出 演 チャン・イーモウ、コン・リー、ウー・ティエンミン
あらすじ 秦の時代。陵墓建設の指揮官、モン(チャン・イーモウ)は、始皇帝を刺客から守った手柄により、始皇帝側近に抜擢される。始皇帝はやがて不老不死の仙薬に興味をもち始め、材料を得るべく蓬莱国(日本)への童貞童女派遣団を組織する。モンはその一団の一人、冬兒(コン・リー)を知る。(goo映画より抜粋。)
感 想 コン・リーは1987年に紅いコーリャンでデビュー。この映画は1989年だけど、もうチャン・イーモウとコン・リーは付き合ってたのかな? 前半は、見てて恥ずかしくなるようなラブストーリー。(笑) チャン・イーモウもコン・リーも若いなあ。

秦の時代。モンと冬兒は恋に落ち、

お前と俺は大逆無道の罪を犯した。
もはや死ぬ以外に罪を逃れる道はない。
この世で共に暮らせぬなら私も死にます。
よし。生まれ変わってまた会おう。

でも、止められる。

お二人の情死は必ずや露見するはず。
陛下のお怒りはどれほどでしょう。

このままそっと明朝に出航することに。でも、冬兒は船から逃げ出して捕らえられる。

船は出ました。
でも私はあなたと共に死ぬ覚悟を決めました。

始皇帝はモンの功績に免じて許そうとするけれど、モンは兵馬俑となって陛下のお墓を守ると言う。冬兒は火刑に。

冬兒はこれにて。
今生のお別れです。

不老長寿の仙薬は実は完成していて、まだ効果があるかどうかは確かめてなかった。冬兒はそれをモンに口移しで飲ませ、火の海の中へ。ここで流れるサリー・イップの歌う主題歌はすごくきれい。

前半の秦の時代の監督はチン・シウトンだけど、後半の1930年代の監督はカム・コクリョンだそうです。前半はロマンチックラブストーリーだったけど(笑)、後半はコミカルに。

1930年代。冬兒は映画の脇役女優、リーリーに生まれ変わった。コン・リーはかわいそうな役が多いと思うけれど、脇役女優のリーリーは、ちょっと蓮っ葉な感じでおもしろい! そういえば、ゴッドギャンブラー3詩人の大冒険ではチャウ・シンチーとコメディーをやってておもしろかった!!

リーリーは、スターの白雲飛に夢中。(笑) 白雲飛の後を追いかけてる。白雲飛は、遺跡を盗掘しようとしてたのをリーリーに見られてしまう。白雲飛は、リーリーの口を塞ごうと考え、自家用の飛行機でリーリーとデートする。(笑)

リーリーが白雲飛の隠し持ってた拳銃を手にしてしまい、暴発。(笑) 白雲飛は自分だけパラシュートで脱出して、飛行機はリーリーを乗せたまま墜落する。(笑)

そこはちょうど秦の始皇帝のお墓だった。そこで冬兒の生まれ変わりのリーリーは、不老長寿になったモンと再会。

モンは鎧を着てるのに、太陽がまぶしいからサングラスをかけて、格好がおもしろい。

モンは冬兒のことを覚えてるけど、リーリーはモンのことを覚えてないのがかわいそう。

いろいろドタバタがあって(笑)、白雲飛はモンとリーリーを騙して始皇帝のお墓を盗掘しようとする。

お墓とは逆方向に走ってる汽車から、モンとリーリーが馬に乗って飛び降りるシーンがかっこいい。

私は映画の世界にいて
馬鹿にされ通し。
真心をくれたのはあなただけ。
冬兒だろうが何だろうが
あなたといたい。

始皇帝のお墓にはいろんな仕掛けがあって、本当にインディジョーンズみたい。(ビデオのパッケージにそう書いてあった)

それほど死が怖いか。
長寿など無意味だ。
私は不老長寿だが
この世の中は生きるに値しない。
お前の罪悪は天が許さぬ。

ああ、また冬兒はモンを残して逝ってしまう。

私は今ようやく冬兒に戻れたわ。
永遠に冬兒だ。
でも、気付くのが遅すぎた。
必ずもう一度生まれ変わるわ。
きっと待ってるぞ。

そして、1990年代。日本人の観光客たちが兵馬俑を見に来てる。その中に冬兒の生まれ変わりが。コン・リーが着物を着て日本人になってる!