お気に入りの映画 2

香港、中国、韓国、台湾、日本映画など。コメントとトラックバックは承認制にさせていただいています。

約束 Over the Border

2008-02-18 | 韓国映画
2006年 韓国映画
監 督 アン・パンソク
出 演 チャ・スンウォン、チョ・イジン、シム・ヘジン、ソン・ジェホ、ユ・ヘジン
あらすじ ぼくの名前はキム・ソノ。1975年10月10日、朝鮮労働党誕生の日に生まれて、今はマンスデ芸術団でホルンを吹いている。祖国解放戦争勝利記念館でガイドをしている恋人のヨナは、聡明で活発で、物事を正面きって言うタイプで、言いたいことをはっきり言えないぼくにはたまらなく魅力的だ。 (公式サイトより)
感 想 こういうストーリーはひまわりなどいろいろあると思うけど、やっぱり心を打たれてしまう。

ヨナを演じたチョ・イジンは、ガラスの華でキム・ハヌルをいじめてて、すごく怖かった。(笑) この映画でもやっぱり気の強い役。

それに対して、男の主人公のソノ(チャ・スンウォン)は優柔不断。ヨナになかなかプロポーズ出来なくて、逆にヨナから言われてしまった。(笑)

私と結婚したい?
正面攻撃だな。
こうして向き合ってるからよ。

この映画は、いろいろな人の感想を読むと評価が分かれてる。確かにソノはちょっとひどいところもあったけど、私は仕方なかったと思う。

ソノとその家族は、ヨナをピョンヤンに残して韓国へ脱北することに。

ソノ同志、迎えの人を送ってください。
それまでに両親を説得しておきます。
ご両親には南朝鮮でごあいさつします。

ソノは、詐欺師に全財産をだまし取られてしまい。なかなか迎えを送ることが出来ない。ソノはお金を貯めるために寝る間を惜しんで必死で働く。

ヨナがお嫁に行ったという噂を聞いて、ソノはソウルで知り合ったキョンジュ(シム・ヘジン)と結婚してしまう。でも、ヨナはまだ結婚してなかった。ソノを追って脱北して来た。

ソノとヨナは、定着支援施設で再会。

ずいぶんやつれてしまったね。
私は平気です。

驚いたでしょ。
夢なのか。現実なのか。
まだ信じられない。
私も。

会えたからいいんです。

ソノは「もう結婚してしまった」とは言えなかった。でも、2回目に会った時は打ち明けるべきだったかも。奥さんのキョンジュもかわいそうだよ。

ヨナは、ソノがもう結婚してて家族で食堂をやってるのをテレビで見てしまった。どんなにショックだったことか。

ヨナがソノに石をぶつけるシーンもすごかった。ヨナを演じたチョ・イジンは、韓国アカデミー賞で新人賞を受賞。

人生というのは見知らぬ音符のようです。

ソノには何で「二度とソノ同志を放しません」と言ってたヨナが朝起きたらいなくなってしまったのか分からない。私もはっきりは分からないけど、やっぱりソノのことを許せなかったのかな? ソノの家庭を壊したくなかったのかな?

ラスト、コーション 色|戒

2008-02-05 | 中国映画
2007年 アメリカ、中国、台湾、香港映画
監 督 アン・リー
出 演 トニー・レオン、タン・ウェイ、ワンリー・ホン、ジョアン・チェン
あらすじ 1942年、日本占領下の上海。抗日運動に身を投じる美しき女スパイ、ワン・チアチー(タン・ウェイ)は、敵対する特務機関のリーダー、イー(トニー・レオン)に近づき暗殺の機会を伺っていた。 (公式サイトより)
感 想 アン・リー監督は変わったのかな? ブロークバック・マウンテンは見てないので、ベッドシーンが長くてびっくりした。

苦悩するトニー・レオンも良かったけど、何と言ってもタン・ウェイがきれい! 身長172cmですらっとしてて、意志の強そうな目が抗日女スパイにぴったり。

「何か長いなあ~」と思ったら、158分もあった。私はパープル・バタフライの方がスリリングで好きかな。

四年前、チアチーたちは大学生で、愛国劇をやった。

中国を滅ぼすな。

観客たちも一緒に叫んでくれた! 次は舞台じゃなくて抗日運動を。

チアチーはマイ夫人になり、イーを誘惑。

観終った時は、イーがかわいそうだと思った。歴史的背景はあまり知らないけど、イーは抗日スパイを拷問したりするのがすごく辛そうだった。任務の辛さがあの激しいベッドシーンに表われてたと思う。

それに対して、チアチーの気持ちが私には良く分からなかった。チアチーは、イーのことを愛してたのか分からなかった。

なぜ3年前にしてくれなかったの?

ということは、3年前はクァン・ユイミンのことを好きだったのかな。


難しそうな映画だからと原作を買っておいて良かった。

ここから本当にネタバレです。

原作を読んだら、「何てチアチーはかわいそうなんだろう」、と思った。チアチーは、まだ誰も愛してなかった。

それなら、イーを愛するようになってしまったの? いいえ、そんなことはない。でも愛していないときっぱり言い切れない。恋愛というものをしたことがなく、いまだにどのようになると、愛していると言えるのかわからない。十五、六歳の頃からずっといろいろな人たちからの愛の告白の攻勢を防御するのに必死だっただけに、こんな女は愛に溺れそうにもないし、抵抗力が強すぎるのだ。

(ラスト、コーション 集英社文庫 p39)


映画だと、あのシーンの字幕は「逃げて」。中国語では「行って」と言ってるらしい。原作は、

この人は本当に私を愛している。いきなりそう思った。すると激しい炸裂音が胸の中で起こり、何かを失ってしまったように感じた。

遅すぎたのだ。

店主が受注書をイーに渡すと、彼はそれをポケットにしまった。

「早く行って」 チアチーが低い声で言った。

(ラスト、コーション 集英社文庫 p41)


映画だと、私には遅すぎたということが伝わってこなかった。

あの指輪は本当に大き過ぎで、笑ってしまった。


これはもう一回見たいなあ。いろいろな人の感想を読むと、麻雀のシーンにも重要な意味があったみたいで。