2012年 | 日本映画 |
監 督 | 吉田大八 |
出 演 | 神木隆之介、橋本愛、東出昌大、清水くるみ、山本美月、松岡茉優、落合モトキ、浅香航大、前野朋哉、高橋周平、鈴木伸之、榎本功、藤井武美、岩井秀人、奥村知史、太賀、大後寿々花 |
あらすじ | 桐島はバレー部のキャプテンだった。 桐島は成績も優秀だった。 桐島の彼女は校内一の人気女子だった。 桐島は金曜日に突然部活をやめた。 |
感 想 | ミステリーだと思って見ていたので、最後まで桐島が出て来なくてびっくりした。「何で?」と思ったけどおもしろかった。宮部みゆきの『火車』みたい。『火車』のヒロインは新城喬子だけど、この映画の主人公は桐島じゃなくて桐島の周りにいる全員だと思った。 映画部の前田(神木隆之介)は、ゾンビ映画を撮りたい。 桐島がバレー部をやめたので、小泉が代わりにリベロをやることに。 ねえ、今日も待つの、桐島くん? 待つよ。 えらいねえ、毎日。 ええ、沙奈(松岡茉優)は帰らなくていいの? 宏樹(東出昌大)次第ですけど、何か? ええ、何。今日もバスケ? まあ、はい。 じゃあ、やればいいのにね、部活。 違うの、桐島くんが部活終わるの待ってるだけなの。 同じ塾だからね、あの人達。 へえ、それであんな毎日。 変なとこでつるむよね、男って。 でも、まだ野球部やめてないんだよね。 宏樹? うん。多分。 だってまだ使ってるよ、かばん。 まあ、何でも出来そうだけどね、宏樹は。 女子4人の関係が危うくて難しくて、おもしろかった。 ん? いや、あの子。 宏樹の後ろの席の。 ああ。 たまに目が合うんだよね。授業中とか。 何か恨まれることしたかな、と思って。 沙奈が宏樹の方ばっか見るから。 そっか。 かすみ(橋本愛)と実果(清水くるみ)は、バドミントン部。 最初はバラバラで何が何だか分からなかったけど、いろんな人の視点から何度も同じシーンを繰り返して段々つながってくる。 吹奏楽部の沢島(大後寿々花)は、宏樹のことを遠くから見てる。 宏樹は野球部のキャプテン(高橋周平)に呼び止められて。 あ、あさって試合あるんだけどさ。 どうかな? お前、髪伸びたな。 うっす。 沢島は、宏樹たちがバスケットをやってるのを毎日屋上から見てる。そこへ、前田たちが映画の撮影に来て。 あの、すいません。 悪いんですけど、 ちょっと場所代わってもらえませんか? え? 代わるっていうか、 ちょっとずれてもらえれば。 この後の沢島と前田のやり取りがおもしろすぎ~。 桐島と付き合ってて、毎日桐島が部活を終わるのを待ってた梨紗(山本美月)は、桐島が部活をやめたことを知って驚き、宏樹に問いただす。 来てねえよ、桐島。 全然取れないんだけど、連絡。 知ってんでしょ? あ? 何か聞いてんでしょ? 親友でしょ? 本当に何も知らねえんだって、俺も。 ざけんなよ、桐島。 ここから、いろいろあって。 クライマックスの屋上のシーンがすごい迫力!! 戦おう。ここが俺達の世界だ。 俺達はこの世界で生きて行かなければ ならないのだから。 |
2013年 | 香港、中国映画 |
監 督 | ウォン・カーウァイ |
出 演 | トニー・レオン、チャン・ツィイー、チャン・チェン、チャオ・ベンシャン、チャオ・シェンヤン、マックス・チャン、ワン・チンシャン、ソン・ヘギョ |
あらすじ | 1930年代の中国。北の八卦掌の宗師であるゴン・パオセン(ワン・チンシャン)は引退を決意し、その地位と生涯をかけた南北統一の使命を譲る後継者を探していた。候補は一番弟子のマーサン(マックス・チャン)と、南の詠春拳の宗師・イップマン(トニー・レオン)。パオセンの娘で、奥義六十四手をただ一人受け継ぐゴン・ルオメイ(チャン・ツィイー)も、女としての幸せを願う父の反対を押し切り名乗りを上げる。だが、野望に目が眩んだマーサンがパオセンを殺害。ルオメイはイップマンへの想いも父の望みも捨てて、仇討ちを誓う。 (ちらしより) |
感 想 | 孫文の義士団以来、久し振りに映画館に行って見ました。でも、何でウォン・カーウァイ監督がカンフー映画? ずっと「これがウォン・カーウァイ監督の映画?」という疑問符が頭のなかを駆け巡ってました。 急いでメモしたので、せりふはちょっと間違ってるかもしれません。 チャン・ツィイーは、グリーン・デスティニーやHERO、LOVERSの頃のやんちゃさはなくなったけど、やっぱりかっこいい! 中谷美紀みたいだった。 パオセンが殺された時のパオセンから娘のルオメイへの遺言は、 恨みを忘れろ。 でも、ルオメイは、 これが私の天命。 と、復讐を誓う。 トニー・レオンもチャン・ツィイーも、チャン・チェンもかっこいいんだけど、何か普通のカンフー映画とも違う気がして、変な映画! ルオメイはイップマンに最後のお別れを言いに行って。 六十四手はもう忘れたわ。 一番いい時に会えて幸せだった。 ずっと好きだったわ。 秘密にしてたのに、 あなたに会ったら話してしまったわ。 って、ええ、何でそんなこと言うの? やっぱりこれはウォン・カーウァイ監督の映画じゃないでしょ? これが、欲望の翼、花様年華、2046と同じ監督の映画なの? 結末をはっきりさせないで見終わった後にいろいろ考えさせて後を引くのがいいのに、この映画は全然後を引かなかった。でも、ルオメイもイップマンも、いろいろ望みが叶わなかったこと、失ってしまったものがあって、それはウォン・カーウァイ監督らしかったのかな? 最後の方のチャン・ツィイーは、それまでのきつさがなくなって顔がちょっとふっくらしてて、マギー・チャンみたいだった。 |