野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

底白の薄紫の花弁がよく目立つダリア「凛」(ダリア・シリーズ25)

2019年11月13日 10時47分14秒 | 

花がとても小さなダリア「凛」。フォーマルデコラ咲きで、底白の薄紫の花弁がよく目立つ。小さいながらも次々と花を開く楽しいダリア。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 

 

ダリア「凛」


花型はフォーマルデコラ咲きで、花径が5cm前後の極小輪。
作出者は秋田国際ダリア園の鷲澤幸治氏。
ダリア球根通販AGSさんのカタログには2015年の新作ダリアで掲載されています。
生育旺盛で次々と開花する。チャーミングでキュートな姿が魅力の初心者向け品種とのこと。


山吹色がやさしげなグラハム・トーマス(薔薇シリーズ11)

2019年11月13日 09時47分26秒 | 

山吹色の花がやさしげなグラハム・トーマス。生田緑地バラ園ではツルバラのように仕立ててあった。「咲き始めは、やや温かみのあるはっきりとした黄色(山吹色)で、じょじょに白っぽくクリームを混ぜたような色に退色していきます」という手の込んだバラ。2009年に栄誉殿堂入りした。

(2019-11 神奈川県 生田緑地バラ園) 

 

 

グラハム・トーマスGraham Thomas

バラの系統 シュラブ【S】
開花のしかた よく返り咲く 3~4輪の房咲きつるバラ房咲き
花径 10cm
花形 カップ咲き
香り 強香(ティー系)
樹形 本来シュラブ樹形だが日本ではクライミング樹形に(3m)rose_3
作出情報 2001年 イギリス/デビッド・オースチン
備考
2000年 ジェームズ・メイソン・アワード賞受賞
2009年 世界バラ会議 殿堂入り
Rose, Graham Thomas, バラ, グラハム トーマス, / T.Kiya
イギリスの種苗会社デビッド・オースチン・ローゼズ社が作出したバラを「イングリッシュ・ローズ」と呼んでいますが、200品種ほどもあるイングリッシュ・ローズを代表するバラがこの「グラハム・トーマス」です。

デビッド・オースチン・ローゼズ社の公式サイトでは花色を「深みのあるピュア・イエロー」と表現しています。咲き始めは、やや温かみのあるはっきりとした黄色(山吹色)で、じょじょに白っぽくクリームを混ぜたような色に退色していきます。どの段階の花色も透明感があり美しいバラです。(日本では、クリームを混ぜた山吹色というよりクリームを混ぜたレモン色に近くなるように思えます)。

10cmほどの形のよいカップ咲きの花は、しばしばロゼット咲きやクオーターロゼット咲きになります。花枝はよく枝分かれして房咲きします。花柄が細くややうなだれるように咲く様子も優し気ですね。

花のない時期でも、明るい緑色の葉がきれいです。

「グラハム・トーマス」は、イギリスのバラの栽培家でありガーデンライターでもあるグラハム・トーマス氏に捧げられたバラです。グラハム・トーマス氏はデビッド・オースチンのナーセリーに足しげく通い、励ましの言葉や貴重なアドバイスをたくさんしてくれたのだそうです。その恩に応えてデビッド・オースチンは、新しく作出したバラを彼に捧げることに決め、新品種候補のバラの中からグラハム・トーマス氏自身にこのバラを選んでもらったのだそうです。

2009年、カナダのバンクーバーで行われた世界バラ会議で「グラハム・トーマス」は、見事にバラの殿堂入りを果たしました。

 

殿堂入りのバラのリスト


●イングリッド・バーグマン
●エリナ
●クイーン・エリザベス
●ドゥフトボルケ
●アイスバーグ
●ダブル・デライト
●ボニカ'82
●ノック・アウト
●パスカリ
●ジャスト・ジョーイ
●パパ・メイアン
●グラハム・トーマス

ニュー・ドーン
ピエール・ドゥ・ロンサール
ピース
サリー・ホームズ
カクテル


花のつき方が独特なイヌショウマ(箱根シリーズ15)

2019年11月13日 07時53分00秒 | 

最初はサラシナショウマかと思ったイヌショウマ。食用にならないから役立たずのショウマ、イヌショウマとはしかしあんまりな名前だ。高尾山のものが有名らしいが、神代植物公園でもたくさい咲いていた。サラシナショウマのように大きな房にならない。

(2019-09 神奈川県 箱根町) 

 

 

イヌショウマ

キンポウゲ科山地の林の中に生える多年草(複数年のあいだ成育する植物)。長い花茎(かけい:葉をつけずに花だけをつける茎)をのばし、穂状に白い小さな花をたくさんつける。開花するとすぐに花びら状の萼(がく:花の外側にある、葉の変化した器官)が落ちて、雄しべと雌しべが残る。同じ仲間のサラシナショウマと似ているが、花の穂が細く、葉の形も異なるので見分けがつく。名前の由来は、山菜として葉が食べられるサラシナショウマと対比して、イヌショウマは食用にならないことから、名前に「他より劣っている」という意味をあらわすときに使われる「イヌ」が付いた。葉は3枚ひと組で開く根生葉(こんせいよう:茎の根もと近くから生える葉)で、茎に葉はつかない。葉は長さ約6~10センチの卵形で、浅く3-5つに裂けて手のひらのような形をしており、ふちにはふぞろいの鋭い鋸歯(きょし:葉のふちにあるノコギリの歯のようなギザギザ)がある。手触りはややかたく、両面の葉脈に短い毛が生えている。花が終わると、熟すと割れる実をつける。

季節|7月~9月頃
高さ|約60~80センチ
場所|1~6号路、稲荷山、蛇滝、裏高尾、奥高尾