野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

赤い花弁に白が混じりこんでくるダリア「心酔」(ダリア・シリーズ24)

2019年11月11日 11時51分37秒 | 

開くにつれて、赤い花弁に白が混じりこんでくるところに微妙な美しさが生まれるダリア「心酔」。インフォーマルデコラ咲きの大輪だけに、周囲を睥睨しているような印象を与える。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 

 

ダリア「心酔」

生産地/作出者 秋田国際ダリア園/鷲澤幸治氏
サイズ(花径) 大輪(花径が平均24cm以上)
花型 ID(インフォーマルデコラ咲き)
草丈 中性(80?100cm)
花色 明桃(めいとう)底白色


アプリコット色のゴージャスなバラ「ジャスト・ジョーイ」(薔薇シリーズ10)

2019年11月11日 11時18分14秒 | 

アプリコット色のゴージャスなバラ「ジャスト・ジョーイ」。育種者は愛する奥さんの名前をそのまま「ジャスト」つけたという。強い香りはドゥフトボルケを受け継いだものらしい。八番目の栄誉殿堂入りのパラ。

  (2019-11 神奈川県 生田緑地バラ園) 

 

ジャスト・ジョーイ

品種名 ジャスト・ジョーイ(Just Joey)
作出 1972年 カント農場(イギリス)
品種に関するメモ World Federation of Rose Society(世界連合バラ協会)の殿堂入りを果たしているハイブリッドティーローズです。
同協会では、3年に1回、殿堂入り品種の審議を行っており、2003年までに11種が選出されています。この品種は、1994年に8番目の殿堂入り品種として選出されました。
作出者は、この美しいバラにジョアンナ夫人に因んだ名前を付けようとしましたが、なかなか妙案が浮かばず迷っていました。最終的には、「あれこれ迷っても仕方がないから、そのままジョアンナ(ジョーイ)でいいじゃないか」というアドバイスを受け、この名前が決まりました。

寸評 パステル調のアプリコット色が印象的な品種で、「大地に薫るバラ」(後藤みどり著)の表紙に登場しています。
フリルのような花弁が波打つ独特の花容を有し、直径15cm超級のゴージャスな花が次々と現れます。強香なことで有名なドフトボルケの血を引いており、豊かな芳香を有します。また、四季咲性が強く、初冬までよく返り咲くことも大きな特徴です。
非常に個性が強いため、ローズガーデンの中で決して埋もれることがない存在感を有していますが、好みは分かれるような気がします。しかし、私は、ローズガーデンの中で、このようなバラの居場所があっても良いのではないかと思います。要は、個性の強いバラを使い過ぎないことがポイントなのではないでしょうか。
私は、実際に育ててみて、この品種の素晴らしさがよく分かりました。特に、四季咲性に関しては、頭が下がる思いです。私が栽培しているハイブリッドティーローズの中では、best roseの1つであると思っています。
こんな方におすすめ 大輪の豪華なバラが好きな方に好適です。
ローズガーデンにハイライトや変化を設けたい方に好適です。
連続開花する四季咲性の強い品種を探している方に好適です。

 

殿堂入りのバラのリスト


●イングリッド・バーグマン
●エリナ
●クイーン・エリザベス
●ドゥフトボルケ
●アイスバーグ
●ダブル・デライト
●ボニカ'82
●ノック・アウト
●パスカリ
●ジャスト・ジョーイ
パパ・メイアン
ニュー・ドーン
ピエール・ドゥ・ロンサール
ピース
グラハム・トーマス
サリー・ホームズ
カクテル


小さな白い花が好ましいヒツジグサ(箱根シリーズ13)

2019年11月11日 08時01分31秒 | 

箱根湿性花園の池で花を開いていたヒツジグサ。いろいろなところでみかけるが、ここのはごく自然な感じで好ましい。小さな花も、観賞用のスイレンとは違って野趣がある。

(2019-09 神奈川県 箱根町) 

 

 

ヒツジグサ Nymphaea tetragona Georgi (スイレン科 スイレン属)
 ヒツジグサは湿原中の池などの水位の安定した、貧栄養の水質の池に生育する多年草。水底の泥中に太い茎があり、先端から葉が束生する。浮葉と沈水葉を持っており、冬の間は浮葉は枯れて沈水葉のみとなる。花は6月頃から咲き始め、秋まで続いて花期が長い。花は数日間開閉を繰り返し、未(ひつじ)の刻(午後1~3時)に開くのでこの名が付いた。昼下がりの湿原に咲くヒツジグサは清楚で美しい。花が終わると花茎はらせん状に曲がって沈水し、水中で成熟する。

 ヒツジグサは山間の小さなため池や湿原中の池に生育することが多く、大きな池では見ることは少ない。その理由の1つは、魚にあるらしい。ヒツジグサの水中葉は草食性あるいは雑食性の魚に食べられる確率が高いのではないかと思う。冬期の餌不足の時期、ヒツジグサの水中葉は摂食の危険性が高いのではなかろうか。岡山県の鯉が窪湿原では、ため池に鯉が放されたが、それ以降ヒツジグサが絶えて、ジュンサイばかりになってしまった。