野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

たおやかなクリーム・イエローの花が魅せる「エリナ」(薔薇シリーズ02)

2019年11月03日 10時59分47秒 | 

栄誉殿堂入りの大輪「エリナ」。たおやかなクリーム・イエローの花を咲かせる。丸弁高芯咲きの淡いクリーム・イエローの花が魅せる。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 


 

エリナ

バラの系統 ハイブリッド・ティー【HT】
開花のしかた 四季咲き、一輪咲き
花径 12cm
花形 丸弁高芯咲き
香り 微香
樹形 直立ぎみのブッシュ樹形
作出情報 1983年 イギリス/ディクソン
備考 2006年 日本で開催された世界バラ会議で殿堂入り
別名「dicjana」「Peaudouce」

明るいクリーム・イエローの大らかな大輪花
中心が明るい黄色、外側にいくほど淡いクリームイエローになる品のよい花を咲かせるエリナ。花径12cmの丸弁高芯咲きの花は、たっぷりとした大らかさを感じさせます。
樹形は直立ぎみのブッシュ樹形で、樹高1.4mと枝がよく伸びます。花壇では後列に配置するとよいと多くアドバイスされています。香りは微香。
品種名の「Elina」は女性名に由来します。フランス語名の「Peaudouce」は「柔らかな肌」の意味。
2006年、バラの栄誉殿堂入り
エリナは、2006年に日本で開催された世界バラ会議で殿堂入りに選ばれたバラです。
その理由は花の美しさはもちろんですが、何よりこのバラの育てやすさが高く評価されたようです。耐寒性、耐暑性、さらに耐病性にも優れ、うどん粉病や黒点病になりにくい育てやすいバラです。ほぼ無農薬栽培も可能と書かれているサイトもあります。
とても優れた、初心者にもおすすめできる育てやすい品種ですが、意外と知られていません。
理由は同じ2006年にエリナとともに殿堂入りに選出された「ピエール・ドゥ・ロンサール」があまりに人気になりすぎたためでしょう。さらに、世界的なバラの流れとして、オールド・ローズの花形が好まれるようになっていったせいもありそうです。
少し不運なところもあって、あまり知られていないエリナですが、後世に残る素晴らしいバラのひとつです。


力強い赤の大輪「ビッグファイアーバード」(ダリア・シリーズ16)

2019年11月03日 09時53分31秒 | 

赤の大輪のダリア「ビッグファイアーバード」。赤の大きな花を空に向けて開く。インフォーマルデコラ咲きの花は力強く、見る者を引き付ける。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 



「ビッグファイアーバード」

日本最大のダリア園「秋田国際ダリア園」から出荷された良質の球根です。いずれの球根も秋田国際ダリア園の代表であり著名な育種家でもある鷲澤氏のおすすめ品種です。ビッグファイヤーバードは、強い花茎に支えられ上向きに咲く品種です。秋が深まった頃に咲く花弁には、不規則に白色が混ざることのある変わり咲き品種です。

花型:インフォーマルデコラ咲き
花色:赤(赤/白)
草丈:中高性
タイプ:キク科の球根植物
植付け適期:3月~6月
開花時期:6月~10月

栽培方法:
原産地の気候により、高温と乾燥を嫌います。日当たりが良く、しかも夏は涼しい、水はけのよい土に植えてください。植付け時に堆肥などを混ぜると大きく生長します。アブラムシが発生しやすいので、浸透性殺虫剤をまくなどして予防してください。寒さに弱い球根なので、晩秋には堀上げを行います。分球する際には、クラウンと呼ばれる球根の付根部分に発芽点があるので、傷つけないよう一緒に切り分けて下さい。


渋い白のギンミズヒキ(箱根シリーズ06)

2019年11月03日 08時55分39秒 | 

箱根湿性花園で溝の近くで咲いていたギンミズヒキ。ミズヒキの赤の花が白くなったものだ。キンミズヒキはよくみかけるが、ギンミズヒキはなかなかお目にかからない。それに写真に撮るのがとても難しい花だ。色があると撮りやすいのだが。それでも渋くていい花だ。

(2019-09 神奈川県 箱根町) 

 

 

 

ギンミズヒキ
北海道-九州の山野の林のふちなどに多く生える。高さは40-80cm。葉は楕円形で長さ5-15cm、先はとがる。両面に毛があり、時に表面の中央に黒い斑紋がある。花弁はなく、萼片は4個あり、白い。花柱の先はかぎ状に曲がる。ミズヒキの白花品種。花期は8-10月。
学名は、Persicaria filiformis f. albiflora
タデ科イヌタデ属