野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

温かみのある白バラの名花「アイスバーグ」(薔薇シリーズ05)

2019年11月07日 10時27分11秒 | 

栄誉殿堂入りの白バラ「アイスバーグ」。「氷山」という名前のような冷たい花ではなく温かみのある白だ。ドイツ名の「白雪姫」のほうがふさわしいかも。どのバラ園でも咲き誇っている愛すべき名花だ。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 


 

バラ「アイスバーグ」

枝先に房になって花を咲かせるフロリバンダ系の白花を代表するバラが「アイス・バーグ」です。花の美しさはもちろん、温度さえあれば冬でも花を咲かせる強健で育てやすいところも評価され、世界バラ会議で殿堂入りをはたしている名花です。ADR賞も受賞しています。

アイスバーグ
「氷山」の名をもつ、殿堂入りの白バラ
完全四季咲きで、暖地では冬にも開花!
耐陰性、耐暑性、耐寒性に優れ、病虫害にも強く育てやすい
ドイツ名は「シュネー・ビッチェン」(白雪姫)
枝替わりにピンクや赤のアイスバーグも!
つるアイスバーグも優れた名花

バラの系統 フロリバンダ【F】
開花のしかた 四季咲き 4~5輪の房咲き 房咲き
花径 8cm
花形 半八重のカップ咲き
香り 微香
樹形 ブッシュ樹形(やや横ばり)rose_1
作出情報 1958年 ドイツ/コルデス社
備考
トゲが少なく扱いやすい

1955年  ADR受賞

1958年 バーデンバーデン国際コンクール 金賞

1958年 イギリス国際コンクール 金賞

1983年 世界バラ会議バーデンバーデン大会にてバラの栄誉殿堂入り

「氷山」の名をもつ、殿堂入りの白バラ

▲秋花の「アイスバーグ」。房咲きにならず1輪咲きになっているものも多い

1983年にドイツのバーデンバーデンで開催された世界バラ会議で、殿堂入りに選ばれたのが「アイスバーグ」です。フロリバンダ系統のバラとしては初の快挙でした。
アイスバーグは、半八重の清楚な純白の白バラです。房咲きするので1株にたくさんの花を咲かせるのが特徴です。花びらは咲き始めから咲き終りまであまり劣化せず、長くきれいな状態を保ちます。
花柄が細く、ややうつむき加減に咲きがちです。
咲き始めのおしべは鮮やかな黄色で、白い花びらによく映えますが、残念ながらこの黄色はすぐに黒っぽくなってしまいます。地面に花びらがはらはらと散る様子もきれいです。
完全四季咲きで、暖地では冬にも開花!
春も夏も秋も咲く、完全四季咲きのバラです。暖地では冬も咲くそうで、お正月にアイスバーグを飾ったなんて書いている方も見かけました。
花の香りは微香で、葉は照り葉です。
耐陰性、耐暑性、耐寒性に優れ、病虫害にも強く育てやすい
ADR賞は、見た目の美しさとともに、耐寒性や耐病性のすぐれた品種が選ばれる賞です。ADR賞を受賞しているということは、初心者でも育てやすい手のかからないバラということです。

 

殿堂入りのバラのリスト


●イングリッド・バーグマン
●エリナ
●クイーン・エリザベス
●ドゥフトボルケ
●アイスバーグ
●ダブル・デライト
ボニカ'82
パパ・メイアン
パスカリ
ジャスト・ジョーイ
ニュー・ドーン
ピエール・ドゥ・ロンサール
ピース
グラハム・トーマス
サリー・ホームズ
カクテル
ノック・アウト


湿原を一面に飾るサワギキョウ(箱根シリーズ10)

2019年11月07日 09時11分54秒 | 

湿原に大量に群生していたサワギキョウだが、小説にでてくるような有名な毒草とは知らなかった。野草には薬にも毒にも使えるものが多いのだが。類縁のミゾカクシとは大きさもイメージもまったく違う花だ。一面の紫の花は訪れた者に強い印象を与える。

(2019-09 神奈川県 箱根町) 

サワギキョウ

サワギキョウ(沢桔梗、学名: Lobelia sessilifolia )はキキョウ科ミゾカクシ属の多年草。美しい山野草であるが、全体に毒性の強いアルカロイドを持つ有毒植物としても知られる。

特徴
茎の高さは50cmから100cmになり、枝分かれしない。葉は無柄で茎に互生し、形は披針形で、縁は細かい鋸歯状になる。

花期は8月から9月頃で、濃紫色の深く5裂した唇形の花を茎の上部に総状に咲かせる。花びらは上下2唇に分かれ、上唇は鳥の翼のように2裂し、下唇は3裂する。萼は鐘状で先は5裂する。キキョウと同じく雄性先熟で、雄しべから花粉を出している雄花期と、その後に雌しべの柱頭が出てくる雌花期がある。

分布と生育環境
北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の湿った草地や湿原などに自生する。普通、群生する。

近縁種
他のキキョウ類とは花形が全く異なる。

同属は世界に200種あり、大柄な植物も多いが、日本には4種しかない。小笠原諸島には低木状になるオオハマギキョウ(L. boninensis Koidz.)があるが、日本本土には以下の種が普通。

ミゾカクシ 溝隠、Lobelia chinensis
水田雑草として普通で、背の低い草である。近縁種が琉球列島にある。
ロベリア Lobelia erinus

毒草
サワギキョウは毒草としても知られる。麻酔などの効能を薬草として利用された例もあるが、危険が大きいようである。

横溝正史の長編推理小説『悪魔の手毬唄』では「お庄屋殺し」の名で登場し、場面を盛り上げた。


菊のような形で赤い花をつける「秋田の光」(ダリア・シリーズ20)

2019年11月07日 07時21分12秒 | 

ダリア「秋田の光」は、菊咲で、よく展示されている菊のような形で花をつける。この写真ではわかりにくいかもしれないので、リンクをごらんいただきたい。咲き方にもいろいろあると感心させられる。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 

ダリア「秋田の光」