野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

遠くからみても優雅なヤマボウシ

2019年05月25日 06時50分40秒 | 
ヤマボウシはハナミズキよりも落ち着いていて、しっとりとした印象を与える。
「アメリカヤマボウシ」と呼ばれるハナミズキとは違って、
山地に自生する国産の種らしいのも好ましい。
果実がおいしいらしいが、いつか食べてみたいものだ。
(2019-05 神奈川県川崎市 道端)






ヤマボウシ
ヤマボウシ(山法師、山帽子、学名 Cornus kousa)はミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木。

特徴
高さ5~10メートル。幹は灰褐色。葉は対生し、楕円(だえん)形または卵円形で長さ4~12センチ、全縁でやや波打つ。花は6~7月に開き、淡黄色で小さく、多数が球状に集合し、その外側に大形白色の総包片が4枚あり、花弁のように見える。

果実は集合果で9月頃に赤く熟し、直径1~3センチで球形、食用になる。種子は約3ミリで、大きい果実には3~4個、小さい果実では1個入っている。果肉はやわらかく黄色からオレンジ色でありマンゴーのような甘さがある。果皮も熟したものはとても甘く、シャリシャリして砂糖粒のような食感がある。果実酒にも適する。

山地に普通に生え、本州から九州、および朝鮮半島、中国に分布する。街路樹・庭園樹・公園樹としても用いられる。材は器具材として用いられる。近縁にハナミズキ(アメリカヤマボウシ)があるが、こちらの果実は集合果にならず、個々の果実が分離している。

庭木などにも利用されるが、本来山の谷筋などに自生する樹木であるので、水はけのよい常に水が存在する場所を好む。夏に乾燥すると葉の回りが枯れたり、小枝やひどい場合は全体が枯れたりするので、乾燥させないことが必要である。また、粘土質の土壌では根の張りが悪くなりがちなので、土壌改良などをして水はけのよい状態にして根が伸び易いようにしてやることが必要である。花・果実・紅葉と3回楽しめるので、庭木にもよく用いられるが10m近くまでに育つ樹であるので周囲に空間を必要とする。

病気では特に目立ったものはないが、害虫ではアブラムシ、カイガラムシが付くことがあり、すす病(昆虫の排泄物に黒いカビが生えたもの)を誘発する。また、幹に穴を開けて食害するテッポウムシが付くことがあり、注意が必要。

ヤマボウシは、同じヤマボウシ亜属の近縁種であるハナミズキ(アメリカヤマボウシ)の深刻な病害であるハナミズキ炭疽病に抵抗性がある。ハナミズキ炭疽病の感染地域では、感染によってハナミズキの街路樹が枯死すると、ハナミズキ炭疽病に抵抗性があるヤマボウシまたはハナミズキのヤマボウシ交配品種に植え替える病害対策が行われることがある。

一目みて驚いたブラシノキ

2019年05月25日 06時43分10秒 | 
図鑑でみたことがあるだけで、実際にみると一目で名前が分かる植物というのも珍しい。
今回みかけたブラシノキはまさにその特別な例だ。
ほかに名付けようがないかもしれない。
キッチンで、瓶の底の部分を洗うために使われるブラシにそっくりなのだ。
なんとも驚いたので、紹介したくなった。
(2019-05 神奈川県川崎市 道端)






ブラシノキ
ブラシノキ(学名:Callistemon speciosus)は、フトモモ科ブラシノキ属の常緑小高木。別名、カリステモン(本来は属名のラテン名である)、ハナマキ(花槙)、キンポウジュ(金宝樹)。 学名のカリステモンはギリシャ語で「美しい雄しべ」という意味

特徴
オーストラリア原産で、観賞用に栽培される。5-6月頃に開花し、花弁は緑で小さくて目立たないが、赤(ときに白)の長い花糸が目立つ。穂状花序をなし、花序全体がブラシのように見える。花序の先から枝が伸びるという珍しい特徴を持つ。

果実は朔果で、見た目には枝全体を取り巻く昆虫の卵のように見える(前記の特徴から、2,3年前の果実が順に枝に付く)。果実には粉状の種子が入っており、オーストラリアでよく起こる森林火災が起こると割れて種子を放出する。

ブラシノキ属には計34種があり、そのうちの数種が観賞用に栽培されている。


円錐形のアジサイ、カシワバアジサイ

2019年05月25日 06時36分54秒 | 
道端に奇妙な格好のアジサイが咲いていた。
花の部分が長く突き出た円錐形をしているのだ。
ノリウツギの園芸種で、ピラミッドアジサイとかカシワバアジサイと呼ばれているらしい。
いろいろな改良種が登場するのは、楽しいものだ。
(2019-05 神奈川県川崎市 道端)




カシワバアジサイの魅力
もうすぐ6月。梅雨入りより一足早く、カシワバアジサイが咲きました。今日はカシワバアジサイをご紹介します。

カシワバアジサイは、カシワの葉のような形の大きな葉と、ピラミッド形に咲く花が特徴です。花は、隙間なく密に咲きます。一重咲きの他、八重咲き品種も出回っています。

カシワバアジサイは、アジサイ科の落葉低木で、半日陰~日なたを好みます。開花期は5月中旬~7月、葉の観賞期は5~10月。開花期が終わったら、咲き終わった花を切り取ります。長く花を咲かせ続けると株が弱り翌年に花が咲かなくなるので、早めに切って室内に飾ることもおすすめします。7月中に花よりも2節下を切り落とすと、新しい芽が伸びて秋までに翌年の花芽ができます。

カシワの葉に似た葉は、花が無い季節にも観賞できます。秋になると葉の色は深みがある赤紫色になり、味わいが深いです。

耐寒性、耐暑性ともに強く、他のアジサイと同じように育てられ、挿し木を行うこともできます。少し変わった形のカシワバアジサイを育ててみるのも楽しいですよ。ぜひ今年はカシワバアジサイに挑戦してみてください。

道端で目立たぬように自己主張しているヒメツルソバ

2019年05月25日 06時28分45秒 | 
どこかシロツメクサにも似たヒメツルソバ。
もともとは園芸種だろうが、いまでは逃げ出して道路の片隅で自己主張している。
たしかにソバに似た花をつけるが
まんまるでかわいい。
(2019-05 神奈川県川崎市 道端)




ヒメツルソバ
ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)とは、タデ科の植物の1種。学名はPersicaria capitata(シノニムはCephalophilon capitatum、Polygonum capitatum) 。別名はカンイタドリ、ポリゴナム。ヒマラヤ原産。

日本にはロックガーデン用として明治時代に導入された多年草。 花は集合花で小さい花が球状に集まった金平糖のような形をしている。開花直後はピンク色をしているが、徐々に色が抜けて白へと変化する。 花期は5月頃から秋にかけてであるが、真夏には花が途絶える。冬季には降霜すると地上部が枯死するが、地面が凍結しない限り翌年には新芽が成長する。花は小花が球形にまとまっており、内部には種子が成熟する。葉にはV字形の斑紋があり、秋には紅葉する。

茎は匍匐(ほふく)性。1株でおよそ直径50cmほどに広がる。

性質が丈夫であるためグラウンドカバーとしても用いられる。種子や株分け、挿し木などで容易に繁殖が可能なほとんど手のかからない植物であるため、空き地や道端などで雑草化もしている。

近縁に白い花のツルソバ(蔓蕎麦)がある。花も葉もソバ(蕎麦)に似ていることからの命名。