川音日記 立花学園高校釣り部元顧問のブログ

釣り部顧問を隠居した65Tが、気ままに日々の出来事を綴っております。

ライトタックル、

2014年01月15日 | 釣り部
私にとって釣りのスタートはフライフィッシングでした。

立花学園高校釣り部顧問です。


開高健のスコットランド紀行に憧れてフライフィッシングにのめり込み、
ルアーにも手を出して、やがてはソルトウォ-タールアーへ、

そこで出会ったのがJGFA(ジャパンゲームフィッシュ協会)でした。

2002年に生徒と参加し、総合優勝したJGFAライトタックルトーナメントは
10kgを超えるメーター級のシイラを16lb(ポンド)ラインで釣り上げる大会でした。
※16lbラインとは、16lb(約8kg)の力で引くと切れてしまうラインのことです。

8kgの力で切れてしまうラインで10kg超の魚と勝負するわけですから、
仕掛けにはいろいろ工夫が必要です。
工夫と行っても何でも良いわけではなく、魚や他の釣り人に対してフェアであるか。というために存在する
IGFAルールを意識したのもこのときでした。

こうして私は、「釣り糸」に関して、「強さ」で表示する釣りをずっとしてきました。

糸が切れることは論外ですが、弱い糸で大きな魚を獲ることがスポーツフィッシングだ、と言う考え方ですね。
事実このIGFAルールによって、日本記録・世界記録が認定されます。



日本の沖釣りの世界には、上記とは別な考え方が存在します。
古くから日本の釣りは「釣り糸」を「太さ」で表示してきました。
「○○を1号糸で釣ったよ。」とか「○○○は4号じゃ獲れないよ。」みたいな表現ですね。

同じ素材の糸であれば、太さ=強さ なんです。

「釣り糸」に関して、「太さ」で表示する釣り、ですね。

さらに、太い糸はオマツリ(隣と糸が絡むこと)にも強いなどのメリットがあるんですね。
しかし、糸が太ければ水深100mを狙ったとき、抵抗が大きく潮に糸が流されますから、
船の真下を狙うには、重いオモリが必要になります。でも、重いオモリは巻き上げが大変。
そこで登場するのが電動リール、電動リールを使えば、重いオモリも苦労なく巻き上げられますよね。
ヤリイカ120号、オニカサゴ100号、が標準かな。


釣り具の技術的な進歩や女性アングラーの増加などの影響で、
今、沖釣りの世界に変化が起こっています。

小型電動リールやショートロッド、細くて強いPEラインの普及により


もっと軽いオモリで沖釣りをやれないか?


という流れが生まれています。それがLT(ライトタックル)です。
LTアマダイ、LTオニカサゴ、ライトウィリー、などがそれです。

抵抗が少なく細く強いPEライン(16lb=ナイロンなら4号ですが、PEなら0.8号の細さです)に軽いオモリ
を使わせる船宿さんが出てきたんですね。

ここまで来るにはJGFAの故服部名人や、主催される大会に参加もさせていただいている村越正海さんをはじめ、
たくさんのメーカーやアングラーの努力があったんですよ。「釣り糸」を「強さ」で表示する釣りの普及ですね。


で、ウ~様
平塚庄三郎丸はLTを推奨、オモリは40号、
早川おおもり丸はオマツリしたとき、お客さんのPEラインを切るのはいやなので、太糸推奨でオモリは80号、

船宿さんの、お客さんに楽しんでもらう力点を、どこに置くかの考え方次第だね。

庄三郎丸で「ウ~」が使ったのはPE1号、65Tは0.8号
細いラインに軽いオモリなら、感度抜群、底取りも楽勝、手巻きリールでOKね。

おおもり丸で65Tがオモリ60号で釣りしたのは、船長に「今日はPE2号で手巻きの釣りがしたい。」っていったら
「60号でいいよ。」って言ってくれたから。周りはみんな電動リールだったけどね。
1日終わって船長は「がんばったな~、」って言ってたけど、
ジギングっていう200g近い金属ルアーを海底からシャクる釣りをしていた65Tはオモリ60号なら
手巻きが楽しいのよ。それにアマダイは53cm、1.75kgあれば世界記録、夢じゃないしね。

「ウ~」もJGFA会員なんだから、狙えるんだよ、記録!
コメント (3)
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