■インク出が極端に悪い祖父の #3776。3日ほど水に漬けても、改善しません。 インク瓶にペン先を漬けて書いてもすぐにカスレる状態に戻ってしまいます。どうも、調整が必要なようです。
■でも、老店主の店の 「勝手に応援ホームページ制作」 を無報酬で続けてきた関係で、私が調整を依頼すると、他の依頼者の順番を抜かしてタダでやってくれようとします。 それに "恐縮させられる" のが嫌で、逆に頼みにくくなっています。
■万年筆を使い始めたころに、Montblanc 149 と PILOT Custom 845 を自分でペン先研磨して、それぞれほんの20分で駄目にしてしまってから、自分には適性がないと判断して、調整の類は一切しないことにしてきました。
そうなると、メーカーのペンクリニックに持っていくかどうか、ということになりますが、松江での開催予定はありません。
■それでしばらく #3776 を放っておいたのですが、熟慮したわけではなく急に思いついて、不織布を使う反則技を自分でやってみることにしました。 形見の品を 「改造」 するのはどうなのかと、いま冷静になってみると思いますけれど、その時は、とにかく今すぐこのペンをガンガン使える状態にしたい、という気持ちがグワッと盛り上がって、衝動的にやってしまいました。
■ペン先を外し、彫刻刀でペン芯に溝を彫り、別のマーカーの芯を削って作った不織布の切れ端を、その溝にはめ込みました。
所要時間は多めにみても20分ほど。 ペン先を組み直して書いてみると、最初はやっぱりかすれました。ぜんぜん変わらない。 そこで、不織布にたっぷりインクを吸わせようとペン先をインクボトルに漬けて、また書いてみました。すると。
えらくインク出が良くなって、別物のようになりました! 漬けペン直後だからインク出が良いだけですぐに元に戻るのではないかと思いましたが、試した30分ほどの間はずっと快調でした。そしてそれから5日。漬けペン直後のような豊かなインク出ではなくなったものの、当初のような、かすれや線の途切れが頻発する症状は、消えました。 数日経って落ち着いた今のインク出量は、「豊かなインクフロー」 とまでは言えないレベルですけれども、筆記の実用に耐えなかったペンが生き返ったと言っても良いようです。
■使っていて不織布が目障りに見えるわけではありません。 またペン芯に対して以前よりもペン先を前に出した状態で組み直したので、少し格好よくさえなった気もします。 今後、ペン芯へ "反則技" を施したことが後ろめたくなり、"もはや万年筆ではなくなったではないか" という心の負担になってきたら、老店主の店に行って余っているこのタイプのペン芯を1個もらってきて、もとに戻します。
それまでは、この 「インチキ調整」 を割り切って楽しんで、とにかくこの #3776 を使い込んで使い込んで使い込んでみます。
■でも、老店主の店の 「勝手に応援ホームページ制作」 を無報酬で続けてきた関係で、私が調整を依頼すると、他の依頼者の順番を抜かしてタダでやってくれようとします。 それに "恐縮させられる" のが嫌で、逆に頼みにくくなっています。
■万年筆を使い始めたころに、Montblanc 149 と PILOT Custom 845 を自分でペン先研磨して、それぞれほんの20分で駄目にしてしまってから、自分には適性がないと判断して、調整の類は一切しないことにしてきました。
そうなると、メーカーのペンクリニックに持っていくかどうか、ということになりますが、松江での開催予定はありません。
■それでしばらく #3776 を放っておいたのですが、熟慮したわけではなく急に思いついて、不織布を使う反則技を自分でやってみることにしました。 形見の品を 「改造」 するのはどうなのかと、いま冷静になってみると思いますけれど、その時は、とにかく今すぐこのペンをガンガン使える状態にしたい、という気持ちがグワッと盛り上がって、衝動的にやってしまいました。
■ペン先を外し、彫刻刀でペン芯に溝を彫り、別のマーカーの芯を削って作った不織布の切れ端を、その溝にはめ込みました。
所要時間は多めにみても20分ほど。 ペン先を組み直して書いてみると、最初はやっぱりかすれました。ぜんぜん変わらない。 そこで、不織布にたっぷりインクを吸わせようとペン先をインクボトルに漬けて、また書いてみました。すると。
えらくインク出が良くなって、別物のようになりました! 漬けペン直後だからインク出が良いだけですぐに元に戻るのではないかと思いましたが、試した30分ほどの間はずっと快調でした。そしてそれから5日。漬けペン直後のような豊かなインク出ではなくなったものの、当初のような、かすれや線の途切れが頻発する症状は、消えました。 数日経って落ち着いた今のインク出量は、「豊かなインクフロー」 とまでは言えないレベルですけれども、筆記の実用に耐えなかったペンが生き返ったと言っても良いようです。
■使っていて不織布が目障りに見えるわけではありません。 またペン芯に対して以前よりもペン先を前に出した状態で組み直したので、少し格好よくさえなった気もします。 今後、ペン芯へ "反則技" を施したことが後ろめたくなり、"もはや万年筆ではなくなったではないか" という心の負担になってきたら、老店主の店に行って余っているこのタイプのペン芯を1個もらってきて、もとに戻します。
それまでは、この 「インチキ調整」 を割り切って楽しんで、とにかくこの #3776 を使い込んで使い込んで使い込んでみます。